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第一章
108.過去の真実
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あの日いつものように小春と陽子は陶芸教室からの帰りにカフェに立ち寄り次回の作品について語り合った帰りだった。陶芸話に熱中しすぎて陽が傾き始めていた。船越の屋敷の手前で二人は別れた。二人は親友だが世間的には一緒にいるところを見られるとまずい関係だ。それでも二人はいつか組同士が歩み合える日を待ち望んでいた。そしていつか二人で作品を作ろうと約束し合っていた。
「またね」
「えぇ……」
小春は帽子を目深く被り顔を隠して立ち去る。陽子はその背中を見送ると屋敷の正門をくぐった。
「おかえりなさい」
正門のそばに植えられた松の木の下で田崎の妹、友美が立っていた。友美を妹のように可愛がっていた陽子は友美に駆け寄る。
「ただいま、友ちゃん今からどこかに行くの?」
友美は笑顔で陽子に近づくと迷うことなく陽子の胸を包丁で刺した。
刺した後、より深くにえぐり込むように突き上げた。陽子の体が痙攣を起こしその場に崩れ落ちた。声も出なくなるほどの痛みだ。助けを呼びたいのに体が思うように動かない。
「は…………っ……んぅ、うぅ──」
バサッ
友美が物が落ちる音に気付き門の方を振り返ると、二人のデザイン帳を渡し忘れた小春が正門に佇んでいた。小春が手に持っていたデザイン帳を地面に落とした音だった。真っ赤な胸を押さえて横たわる陽子の姿を捉えると小春は何振り構わず親友の元へと走り出した。
「陽子──!」
友美はとどめを刺そうと再び陽子へと包丁を向けた。小春は必死で守ろうと友美と争い、そして小春は胸を刺された──即死だった。
友美は誤って刺してしまった小春の胸を押さえた。首の頸動脈に触れて亡くなったことがわかると友美は大きな声を上げて泣き始めた──。
友美は太一の父である誉を愛していた。陽子と結ばれる前から一途に想い続け、とうとう最悪の選択をした。
騒ぎを聞きつけた誉が玄関に現れた。全身返り血で血だらけの友美は誉の姿を見るとにっこりと微笑み、迷うことなく自分の首を刺した。
「だめだ! 友ちゃん!」
あっという間に屋敷の立派な松の木の周りに女三人が血だらけで倒れていた。
誉は震える手で小春の死亡を確認し、愛する妻、陽子の元へと駆け寄る。
頼む、生きていてくれ──。
「陽子──! おい、しっかりしろ!」
意識は無いものの陽子は辛うじて生きていた……そのまま側近の組員に車でかかりつけの病院へと運ばせた。誉は屋敷に残ってすべきことが残っていた。
誉は目を開けたまま全く動かない友美はもう助からないのが分かった。そっと友美を抱き上げると誉は苦しげな表情を浮かべた。憎かった、怒りをぶつけたかった──。でもそれももう叶わない。
友美は誉にしか聞こえない声で囁くと息を引き取った。誉にとって友美は幼く、妹のような存在だった。
誉は舎弟の持ってきたメモ用紙の番号に目をやると携帯電話を取り出しある人物へ電話を掛けた。
「船越だ。申し訳ないが一人で屋敷に来て欲しい。君の奥さんが、亡くなった──詳しくは会って話す……本当に、申し訳ない」
誉は我慢できずに電話口で涙を流した。堪えていた涙が高人の震える声で湧き出してしまった。愛する人を失った者同士、高人の気持ちが分かった……だけれど、同じ気持ちと言えない自分の状況に堪えきれない胸の痛みを感じた。
『や、やめろ──』
田崎は震えていた。頭を押さえて何かを振り払うように暴れ出し、苦しみ出した。田崎が苦しむ様子を見て壊れたおもちゃのようにサンは高笑う。
「そうだ、思い出したか? 妹が引き起こした大惨事に妹の自殺……お前が死んでもなお歪み続けた真実の記憶だ。お前を眠りから目覚めさせた時、記憶が捻れていることを俺は知った。神様に感謝したよ……お前を復讐の道具に使える事を」
『嘘だ、嘘だ、嘘だ……』
田崎は膝をつき頭を床につけて泣き崩れた。その後ろ姿は悪霊ではなかった……一人の弱い人間だった。
「お前は若林組が陽子たちを殺したと思い込んだ。絶望し、そこにいる若林組の二人を殺す寸前まで暴行した──その事がより誤った記憶に信憑性を与えたんだ」
田崎は悲痛な叫び声をあげた。晶と太一は思わず耳を塞ぐ。超音波とシンバルが混ざったような悲鳴が耳を刺す。晶が耳を押さえて苦しみ始めるとよろめく晶の体をサンが支える。
「おっと、危ないよ……刺さるよ」
サンは幽霊の叫びを聞き慣れているのか痛がる様子もない。冷酷な表情で田崎を見ていた。田崎は手にしていたナイフを見つめて過去へと遡った──。
出先で俺の携帯電話が鳴った……。興奮して話す仲間の言葉に言葉を失う。心臓の鼓動と逆流したかのような血の昂りに目の前が真っ白になった。
屋敷に到着した俺を待っていたのは血だらけで横たわる友美と地面の土や御影石を染める赤い血の海だった。何人かが呆然とする俺の胸倉を掴み何かを叫んでいる。肩を落として地面に座り込む誉さんが胸のシャツを真っ赤に染めて悲しげな表情でこちらを見る。
「若林──刺す──ッ!姐さん……」
「友──ゃん、首を──自分の首……」
「若林……報復──……どう──気だ!田崎!」
自分の鼓動で何を言っているか聞き取れない。俺の肩を揺すりながら叫ぶ仲間の唇が動いているのに聞き取れない……。
数時間前の出先で若林組の二人とやり合ったことを思い出し。俺の中でざわざわと何かが蠢く。
あいつらが、姐さんと友美を殺したのか? 若林組が報復として二人を? そうか、そうなんだな──。
俺は制止を払いのけさっきまで殴り合いをした二人を追い、殴り殺す寸前まで追い込んだ。殺してしまいたいが洗いざらい吐かせて若林組を地獄に落とそうと堪えた。
(ただ殺すだけじゃ……ダメだ)
意識を失った二人を車に押し込んでいると背の高い方の男の胸元で携帯電話が鳴った。電話に出てみると仲間が泣き叫んでいるような声が響く。この男はさっきから何を夢のような事をほざいているのか。
姐さんが通り魔に襲われて亡くなった。
まだよくわからないが犯人は小柄な女だと──。
鈍器で頭を殴られるとはこの事だ。屋敷で聞き取れなかった言葉たちが今度こそ俺を逃さまいと捕らえる。
友ちゃんが姐さんと若林組の奥方を刺し殺した──友ちゃんは自分で首を刺して亡くなったぞ──若林組が報復として乗り込んでくるぞどうする気だ……。
あぁ、やめてくれ。そんな言葉は聞きたくない。違う! 友美はそんな事をしない!
田崎は二人を車中に残したまま飛び出し、ひどく脈を打つ頭を抱え屋敷へと戻った。 屋敷に戻ると誉が待っていた。泣いて謝って済む問題ではない。二人は口を開く事も出来ないほど憔悴しきっていた。最初に声を掛けたのは誉だった。
「田崎……大丈夫か?」
この人のためならなんでも出来ると思っていた。なのにこの人に俺は慰めの言葉一つすらかける事ができない。喉が張り付き声が出なくなった。
友美が暮らしていた部屋へ友美を迎えに行くと血だらけのまま布団に寝かされていた。その体を抱きしめそのまま裏庭へと運び出す。陽だまりのような香りのする友美からはもう血で湿った匂いしかしない。友美の恋心には気付いていたがここまで深く濁ったものだとは田崎も知らなかった。誉が異変を察知して駆け寄ってきた。
「誉さん、決して俺たちを許さないでください。俺は俺を許さない──」
ポケットから愛用のナイフを取り出し、迷う事なく首に差し入れた。誉が何かを言っていたがその言葉は田崎の耳には届かなかった──。
「またね」
「えぇ……」
小春は帽子を目深く被り顔を隠して立ち去る。陽子はその背中を見送ると屋敷の正門をくぐった。
「おかえりなさい」
正門のそばに植えられた松の木の下で田崎の妹、友美が立っていた。友美を妹のように可愛がっていた陽子は友美に駆け寄る。
「ただいま、友ちゃん今からどこかに行くの?」
友美は笑顔で陽子に近づくと迷うことなく陽子の胸を包丁で刺した。
刺した後、より深くにえぐり込むように突き上げた。陽子の体が痙攣を起こしその場に崩れ落ちた。声も出なくなるほどの痛みだ。助けを呼びたいのに体が思うように動かない。
「は…………っ……んぅ、うぅ──」
バサッ
友美が物が落ちる音に気付き門の方を振り返ると、二人のデザイン帳を渡し忘れた小春が正門に佇んでいた。小春が手に持っていたデザイン帳を地面に落とした音だった。真っ赤な胸を押さえて横たわる陽子の姿を捉えると小春は何振り構わず親友の元へと走り出した。
「陽子──!」
友美はとどめを刺そうと再び陽子へと包丁を向けた。小春は必死で守ろうと友美と争い、そして小春は胸を刺された──即死だった。
友美は誤って刺してしまった小春の胸を押さえた。首の頸動脈に触れて亡くなったことがわかると友美は大きな声を上げて泣き始めた──。
友美は太一の父である誉を愛していた。陽子と結ばれる前から一途に想い続け、とうとう最悪の選択をした。
騒ぎを聞きつけた誉が玄関に現れた。全身返り血で血だらけの友美は誉の姿を見るとにっこりと微笑み、迷うことなく自分の首を刺した。
「だめだ! 友ちゃん!」
あっという間に屋敷の立派な松の木の周りに女三人が血だらけで倒れていた。
誉は震える手で小春の死亡を確認し、愛する妻、陽子の元へと駆け寄る。
頼む、生きていてくれ──。
「陽子──! おい、しっかりしろ!」
意識は無いものの陽子は辛うじて生きていた……そのまま側近の組員に車でかかりつけの病院へと運ばせた。誉は屋敷に残ってすべきことが残っていた。
誉は目を開けたまま全く動かない友美はもう助からないのが分かった。そっと友美を抱き上げると誉は苦しげな表情を浮かべた。憎かった、怒りをぶつけたかった──。でもそれももう叶わない。
友美は誉にしか聞こえない声で囁くと息を引き取った。誉にとって友美は幼く、妹のような存在だった。
誉は舎弟の持ってきたメモ用紙の番号に目をやると携帯電話を取り出しある人物へ電話を掛けた。
「船越だ。申し訳ないが一人で屋敷に来て欲しい。君の奥さんが、亡くなった──詳しくは会って話す……本当に、申し訳ない」
誉は我慢できずに電話口で涙を流した。堪えていた涙が高人の震える声で湧き出してしまった。愛する人を失った者同士、高人の気持ちが分かった……だけれど、同じ気持ちと言えない自分の状況に堪えきれない胸の痛みを感じた。
『や、やめろ──』
田崎は震えていた。頭を押さえて何かを振り払うように暴れ出し、苦しみ出した。田崎が苦しむ様子を見て壊れたおもちゃのようにサンは高笑う。
「そうだ、思い出したか? 妹が引き起こした大惨事に妹の自殺……お前が死んでもなお歪み続けた真実の記憶だ。お前を眠りから目覚めさせた時、記憶が捻れていることを俺は知った。神様に感謝したよ……お前を復讐の道具に使える事を」
『嘘だ、嘘だ、嘘だ……』
田崎は膝をつき頭を床につけて泣き崩れた。その後ろ姿は悪霊ではなかった……一人の弱い人間だった。
「お前は若林組が陽子たちを殺したと思い込んだ。絶望し、そこにいる若林組の二人を殺す寸前まで暴行した──その事がより誤った記憶に信憑性を与えたんだ」
田崎は悲痛な叫び声をあげた。晶と太一は思わず耳を塞ぐ。超音波とシンバルが混ざったような悲鳴が耳を刺す。晶が耳を押さえて苦しみ始めるとよろめく晶の体をサンが支える。
「おっと、危ないよ……刺さるよ」
サンは幽霊の叫びを聞き慣れているのか痛がる様子もない。冷酷な表情で田崎を見ていた。田崎は手にしていたナイフを見つめて過去へと遡った──。
出先で俺の携帯電話が鳴った……。興奮して話す仲間の言葉に言葉を失う。心臓の鼓動と逆流したかのような血の昂りに目の前が真っ白になった。
屋敷に到着した俺を待っていたのは血だらけで横たわる友美と地面の土や御影石を染める赤い血の海だった。何人かが呆然とする俺の胸倉を掴み何かを叫んでいる。肩を落として地面に座り込む誉さんが胸のシャツを真っ赤に染めて悲しげな表情でこちらを見る。
「若林──刺す──ッ!姐さん……」
「友──ゃん、首を──自分の首……」
「若林……報復──……どう──気だ!田崎!」
自分の鼓動で何を言っているか聞き取れない。俺の肩を揺すりながら叫ぶ仲間の唇が動いているのに聞き取れない……。
数時間前の出先で若林組の二人とやり合ったことを思い出し。俺の中でざわざわと何かが蠢く。
あいつらが、姐さんと友美を殺したのか? 若林組が報復として二人を? そうか、そうなんだな──。
俺は制止を払いのけさっきまで殴り合いをした二人を追い、殴り殺す寸前まで追い込んだ。殺してしまいたいが洗いざらい吐かせて若林組を地獄に落とそうと堪えた。
(ただ殺すだけじゃ……ダメだ)
意識を失った二人を車に押し込んでいると背の高い方の男の胸元で携帯電話が鳴った。電話に出てみると仲間が泣き叫んでいるような声が響く。この男はさっきから何を夢のような事をほざいているのか。
姐さんが通り魔に襲われて亡くなった。
まだよくわからないが犯人は小柄な女だと──。
鈍器で頭を殴られるとはこの事だ。屋敷で聞き取れなかった言葉たちが今度こそ俺を逃さまいと捕らえる。
友ちゃんが姐さんと若林組の奥方を刺し殺した──友ちゃんは自分で首を刺して亡くなったぞ──若林組が報復として乗り込んでくるぞどうする気だ……。
あぁ、やめてくれ。そんな言葉は聞きたくない。違う! 友美はそんな事をしない!
田崎は二人を車中に残したまま飛び出し、ひどく脈を打つ頭を抱え屋敷へと戻った。 屋敷に戻ると誉が待っていた。泣いて謝って済む問題ではない。二人は口を開く事も出来ないほど憔悴しきっていた。最初に声を掛けたのは誉だった。
「田崎……大丈夫か?」
この人のためならなんでも出来ると思っていた。なのにこの人に俺は慰めの言葉一つすらかける事ができない。喉が張り付き声が出なくなった。
友美が暮らしていた部屋へ友美を迎えに行くと血だらけのまま布団に寝かされていた。その体を抱きしめそのまま裏庭へと運び出す。陽だまりのような香りのする友美からはもう血で湿った匂いしかしない。友美の恋心には気付いていたがここまで深く濁ったものだとは田崎も知らなかった。誉が異変を察知して駆け寄ってきた。
「誉さん、決して俺たちを許さないでください。俺は俺を許さない──」
ポケットから愛用のナイフを取り出し、迷う事なく首に差し入れた。誉が何かを言っていたがその言葉は田崎の耳には届かなかった──。
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