103 / 116
第一章
103.対峙
しおりを挟む
「──か……若……っかり、しっかりしてください」
体を揺さぶられる感覚がして目を覚ました。目を開けたかどうか不安になる程の暗闇の中、椅子に座らされ体を拘束されているようだ。手首に何かが巻きついている感覚がした。疼くような頭の痛みと額に何かがこびり付いて引き攣るようだ……どうやらあの時出血したらしい。
横に何かが動く気配と微かだが何かが擦れる音が聞こえた──。
「ヤス……お前か?」
「若っ……大丈夫ですか?」
はっと息を飲むような声が聞こえてくる。いつもより掠れた声をしている。ヤスもケガをしているのかもしれない。二人の声が反響している……かなり大きい部屋のようだ。
どこだ?ここは──。
自分たちの声や物音以外何も聞こえない。まるで宇宙に取り残されたような、漆黒の闇が二人を包んでいた。
「……怖い?」
突然男の声が聞こえる。
二人が意識を取り戻す前から物音を立てずそこにいたのだろう。気味が悪くて鳥肌が立つ。
「僕の世界はいつもこんな感じだよ。何もない……フフっ」
「船越……お前か。どういうつもりだ」
タンっと靴底が床に当たる音が響くと。テンポよく足音がこちらに近付いてくる。
「若林さん、僕はあなたが憎い。仲間がいて、恋人がいて……幸せそうなあなたが憎いんだ。あなたの物は──壊したい」
「馬鹿な真似はよせ……俺を殺して何になる」
「あなたは──若林組は僕の大切なものを奪った……奪うのは当然でしょ?」
「……何の話だ?」
「二十年前……僕の母さんを──殺したんだ」
拳人もヤスも声が出ない。
殺した? 船越の母親を?……誰が?
足音が遠ざかると突然部屋の明かりが点された。暗闇に慣れた瞳はあまりの明るさに機能できない。瞬きを繰り返し順応していくと目の前に呆然と佇む太一の姿があった。近くの壁には直がもたれ掛かりこちらを睨んでいた。その手にはナイフが握られている。
ミラーボールが天井についたまま放置され周りの壁紙は剥がれ落ちている。今は使われていないダンスフロアかカラオケボックス跡のようだ。昭和を彷彿とさせる模様で埋め尽くされた床のクッションフロアが酷く汚れている。
「あの日、母さんは船越組の二人組に殺されたんだ。屋敷の前で刺された。船越組はその事実を揉み消して二人組も消した……あなたのお祖父さんがやった事だ」
「嘘だ、じいちゃんはそんなことするような人じゃない!」
拳人は立ち上がろうとするが椅子に足を固定されて動かすことができない。
「穏健派に舵を切ったのは真実を隠すためだよ。偽善者だよね……あれから家の中は地獄だったよ。父さんも僕の顔を見るのが辛かったんだ。僕が、母さんに似ているから」
太一が悲しそうに笑った。直が太一を一瞥しすぐに目を逸らした。
太一がこちらに向かってくると突然拳人の胸に蹴りを入れる。鈍い音と共に拳人の体が衝撃で椅子ごと後ろに倒れそうになる。
「ッ!……ガハッ」
「若!──ッ! やめろっ!」
いつのまにか椅子の後ろに男たちが立っており拳人の体が倒れないように支えていた。太一の蹴りを腹に受け拳人の顔が痛みで歪む。
「母さんは若林組に殺されたのに、病気で死んだことになった。おかしいだろう? 罪に問われるべきはあなたたちなのに……毎年命日にあなたの父親の作品が届くんだ。それが意味することは一つ──償いだ。一体どんな理由で父親を黙らしたか知らないけど……許される事じゃないよ」
病院で熊田のペン立てが床に落ち砕けた。その底にはあの印が押されていた。作者の名を聞いた時雷に打たれたような衝撃を受けた。
太一が苦悶の表情を浮かべているのを拳人は黙って見ていた。声を出すことさえ許されぬ立場なのかもしれないと思い始めていた。銀角を、高人を信じたい気持ちと次々と吐露される内容に肯定も否定も出来ない。自分は何も知らなすぎる……。
血が滾り頭に拍動を感じる……それなのに蹴られた胸や心臓はひんやりと冷たくなっていく。
何が、真実なんだ……。
「どうしたいんだ……お前は、何が目的だ」
「若……」
押し黙っていたヤスが拳人を止めようとする。とたんに太一は弾けんばかりの笑顔を見せる。壁に立て掛けた日本刀を握ると拳人に向かって刃を向ける。鞘から出されるときの金属が擦れ合う音が部屋に響く。
「絶望させて殺したい。殺人犯として刑務所で一生を終えて欲しかった……でも、それだけじゃ足りなくなってきちゃった──ん? あぁお待ちかねの演者がきたよ」
太一の視線が拳人たちの後方へ向けられた。そこには黒い木製のドアがあった。何やら物音が近付いてくる。木が折れるような音と人のうめき声が混じる。小さな音だが防音効果がされた部屋なのでもしかしたらかなりの騒音なのかもしれない。大きな音を立ててドアが開かれる──。
そこにはスーツを着た組長、高人が葉巻を咥えて立っていた。面倒臭そうにネクタイを取ると手の甲に巻いた。その拳は血で染まっていた。
「く、組長……」
ヤスが唖然とした表情で見つめている。ヤスも長く組にいるがこんな高人は初めて見る。タオルを頭に巻きいつも泥だらけで、作品作りを失敗して泣いたり、笑顔で陶芸の素晴らしさを語る高人とは大違いだ。
ヤスが身構えるほどの覇気を感じる。
これが、本当の……組長──。
「お邪魔するね。おっと……あ──ごめんごめん寝ててくれる?」
後ろから男に羽交い締めされた高人は葉巻を咥えたまま後ろへと蹴り上げる。所謂空手でいう上段回し蹴りであっという間に男の姿はこちらから見えなくなった。人間を蹴ったとは思えないほどの音が聞こえた。きっと今の一発で肋骨が何本か折れただろう。
「……俺も親父には勝ったことねぇよ。あの人化け物だから」
拳人も十分強いがそれ以上となると誰も止めることはできないだろう。
「太一くん、探したよ……おぉ、お前たち無事か?」
軽い感じでついでに拳人たちに声をかけるが、ヤスも気の抜けた返事しかできない。高人が太一に近づこうとする直がナイフを持って立ちはだかった……高人は両手を上げて指をひらひらさせるとそのまま膝をつき両手を上げる。突然のことに拳人が暴れる。
「親父! 何して──!?……くそっ! 離せっ!」
拳人が暴れ出すと後ろにいる男が体を押さえて拘束する。太一が高人を睨んで眉間にシワを寄せる。高人の命を投げ打つような行動に驚きながらも嫌そうな顔をする。
「……何のつもり?」
高人が太一を見上げると、咥えていた葉巻を吐き捨てる。
「俺を、代わりに殺せ。お前の母親が死んだのは──俺のせいだ」
拳人の目が大きく開かれる──真実だった……のか?
本当に船越の母親を──殺したのか?
太一の口元が震え出す。勢いよく日本刀が高人の顔の前に向けられると高人は目を閉じようともしない。太一は荒々しく呼吸を繰り返すと大きく刀を振り上げた。
「やめろっ!」
「組長っ!」
拳人とヤスの叫び声が部屋に木霊した──。
体を揺さぶられる感覚がして目を覚ました。目を開けたかどうか不安になる程の暗闇の中、椅子に座らされ体を拘束されているようだ。手首に何かが巻きついている感覚がした。疼くような頭の痛みと額に何かがこびり付いて引き攣るようだ……どうやらあの時出血したらしい。
横に何かが動く気配と微かだが何かが擦れる音が聞こえた──。
「ヤス……お前か?」
「若っ……大丈夫ですか?」
はっと息を飲むような声が聞こえてくる。いつもより掠れた声をしている。ヤスもケガをしているのかもしれない。二人の声が反響している……かなり大きい部屋のようだ。
どこだ?ここは──。
自分たちの声や物音以外何も聞こえない。まるで宇宙に取り残されたような、漆黒の闇が二人を包んでいた。
「……怖い?」
突然男の声が聞こえる。
二人が意識を取り戻す前から物音を立てずそこにいたのだろう。気味が悪くて鳥肌が立つ。
「僕の世界はいつもこんな感じだよ。何もない……フフっ」
「船越……お前か。どういうつもりだ」
タンっと靴底が床に当たる音が響くと。テンポよく足音がこちらに近付いてくる。
「若林さん、僕はあなたが憎い。仲間がいて、恋人がいて……幸せそうなあなたが憎いんだ。あなたの物は──壊したい」
「馬鹿な真似はよせ……俺を殺して何になる」
「あなたは──若林組は僕の大切なものを奪った……奪うのは当然でしょ?」
「……何の話だ?」
「二十年前……僕の母さんを──殺したんだ」
拳人もヤスも声が出ない。
殺した? 船越の母親を?……誰が?
足音が遠ざかると突然部屋の明かりが点された。暗闇に慣れた瞳はあまりの明るさに機能できない。瞬きを繰り返し順応していくと目の前に呆然と佇む太一の姿があった。近くの壁には直がもたれ掛かりこちらを睨んでいた。その手にはナイフが握られている。
ミラーボールが天井についたまま放置され周りの壁紙は剥がれ落ちている。今は使われていないダンスフロアかカラオケボックス跡のようだ。昭和を彷彿とさせる模様で埋め尽くされた床のクッションフロアが酷く汚れている。
「あの日、母さんは船越組の二人組に殺されたんだ。屋敷の前で刺された。船越組はその事実を揉み消して二人組も消した……あなたのお祖父さんがやった事だ」
「嘘だ、じいちゃんはそんなことするような人じゃない!」
拳人は立ち上がろうとするが椅子に足を固定されて動かすことができない。
「穏健派に舵を切ったのは真実を隠すためだよ。偽善者だよね……あれから家の中は地獄だったよ。父さんも僕の顔を見るのが辛かったんだ。僕が、母さんに似ているから」
太一が悲しそうに笑った。直が太一を一瞥しすぐに目を逸らした。
太一がこちらに向かってくると突然拳人の胸に蹴りを入れる。鈍い音と共に拳人の体が衝撃で椅子ごと後ろに倒れそうになる。
「ッ!……ガハッ」
「若!──ッ! やめろっ!」
いつのまにか椅子の後ろに男たちが立っており拳人の体が倒れないように支えていた。太一の蹴りを腹に受け拳人の顔が痛みで歪む。
「母さんは若林組に殺されたのに、病気で死んだことになった。おかしいだろう? 罪に問われるべきはあなたたちなのに……毎年命日にあなたの父親の作品が届くんだ。それが意味することは一つ──償いだ。一体どんな理由で父親を黙らしたか知らないけど……許される事じゃないよ」
病院で熊田のペン立てが床に落ち砕けた。その底にはあの印が押されていた。作者の名を聞いた時雷に打たれたような衝撃を受けた。
太一が苦悶の表情を浮かべているのを拳人は黙って見ていた。声を出すことさえ許されぬ立場なのかもしれないと思い始めていた。銀角を、高人を信じたい気持ちと次々と吐露される内容に肯定も否定も出来ない。自分は何も知らなすぎる……。
血が滾り頭に拍動を感じる……それなのに蹴られた胸や心臓はひんやりと冷たくなっていく。
何が、真実なんだ……。
「どうしたいんだ……お前は、何が目的だ」
「若……」
押し黙っていたヤスが拳人を止めようとする。とたんに太一は弾けんばかりの笑顔を見せる。壁に立て掛けた日本刀を握ると拳人に向かって刃を向ける。鞘から出されるときの金属が擦れ合う音が部屋に響く。
「絶望させて殺したい。殺人犯として刑務所で一生を終えて欲しかった……でも、それだけじゃ足りなくなってきちゃった──ん? あぁお待ちかねの演者がきたよ」
太一の視線が拳人たちの後方へ向けられた。そこには黒い木製のドアがあった。何やら物音が近付いてくる。木が折れるような音と人のうめき声が混じる。小さな音だが防音効果がされた部屋なのでもしかしたらかなりの騒音なのかもしれない。大きな音を立ててドアが開かれる──。
そこにはスーツを着た組長、高人が葉巻を咥えて立っていた。面倒臭そうにネクタイを取ると手の甲に巻いた。その拳は血で染まっていた。
「く、組長……」
ヤスが唖然とした表情で見つめている。ヤスも長く組にいるがこんな高人は初めて見る。タオルを頭に巻きいつも泥だらけで、作品作りを失敗して泣いたり、笑顔で陶芸の素晴らしさを語る高人とは大違いだ。
ヤスが身構えるほどの覇気を感じる。
これが、本当の……組長──。
「お邪魔するね。おっと……あ──ごめんごめん寝ててくれる?」
後ろから男に羽交い締めされた高人は葉巻を咥えたまま後ろへと蹴り上げる。所謂空手でいう上段回し蹴りであっという間に男の姿はこちらから見えなくなった。人間を蹴ったとは思えないほどの音が聞こえた。きっと今の一発で肋骨が何本か折れただろう。
「……俺も親父には勝ったことねぇよ。あの人化け物だから」
拳人も十分強いがそれ以上となると誰も止めることはできないだろう。
「太一くん、探したよ……おぉ、お前たち無事か?」
軽い感じでついでに拳人たちに声をかけるが、ヤスも気の抜けた返事しかできない。高人が太一に近づこうとする直がナイフを持って立ちはだかった……高人は両手を上げて指をひらひらさせるとそのまま膝をつき両手を上げる。突然のことに拳人が暴れる。
「親父! 何して──!?……くそっ! 離せっ!」
拳人が暴れ出すと後ろにいる男が体を押さえて拘束する。太一が高人を睨んで眉間にシワを寄せる。高人の命を投げ打つような行動に驚きながらも嫌そうな顔をする。
「……何のつもり?」
高人が太一を見上げると、咥えていた葉巻を吐き捨てる。
「俺を、代わりに殺せ。お前の母親が死んだのは──俺のせいだ」
拳人の目が大きく開かれる──真実だった……のか?
本当に船越の母親を──殺したのか?
太一の口元が震え出す。勢いよく日本刀が高人の顔の前に向けられると高人は目を閉じようともしない。太一は荒々しく呼吸を繰り返すと大きく刀を振り上げた。
「やめろっ!」
「組長っ!」
拳人とヤスの叫び声が部屋に木霊した──。
10
お気に入りに追加
67
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
みいちゃんといっしょ。
新道 梨果子
ライト文芸
お父さんとお母さんが離婚して半年。
お父さんが新しい恋人を家に連れて帰ってきた。
みいちゃんと呼んでね、というその派手な女の人は、あからさまにホステスだった。
そうして私、沙希と、みいちゃんとの生活が始まった。
――ねえ、お父さんがいなくなっても、みいちゃんと私は家族なの?
※ 「小説家になろう」(検索除外中)、「ノベマ!」にも掲載しています。
隣の古道具屋さん
雪那 由多
ライト文芸
祖父から受け継いだ喫茶店・渡り鳥の隣には佐倉古道具店がある。
幼馴染の香月は日々古道具の修復に励み、俺、渡瀬朔夜は従妹であり、この喫茶店のオーナーでもある七緒と一緒に古くからの常連しか立ち寄らない喫茶店を切り盛りしている。
そんな隣の古道具店では時々不思議な古道具が舞い込んでくる。
修行の身の香月と共にそんな不思議を目の当たりにしながらも一つ一つ壊れた古道具を修復するように不思議と向き合う少し不思議な日常の出来事。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
貧乏冒険者で底辺配信者の生きる希望もないおっさんバズる~庭のFランク(実際はSSSランク)ダンジョンで活動すること15年、最強になりました~
喰寝丸太
ファンタジー
おっさんは経済的に、そして冒険者としても底辺だった。
庭にダンジョンができたが最初のザコがスライムということでFランクダンジョン認定された。
そして18年。
おっさんの実力が白日の下に。
FランクダンジョンはSSSランクだった。
最初のザコ敵はアイアンスライム。
特徴は大量の経験値を持っていて硬い、そして逃げる。
追い詰められると不壊と言われるダンジョンの壁すら溶かす酸を出す。
そんなダンジョンでの15年の月日はおっさんを最強にさせた。
世間から隠されていた最強の化け物がいま世に出る。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる