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第一章 最低な男
06 クリスマスイヴ
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俺はそれからも虎視眈々と、ヨーコさんとお近づきになるチャンスを狙っていたけど、結局そんな都合のいいことはなく、年末になった。
四月に出会ってから、半年以上。
ただ挨拶を交わすだけの関係。
いつもだったら興味も失っている頃なのに、俺はいまだに彼女への関心を失わずにいた。
マーシーが財務部の忘年会に招かれたのは、暮れも差し迫った頃だ。
シングル率100%の財務部員を気遣い、部長が発案した忘年会はなんとクリスマスイヴに開催された。
俺は合コンのお誘いがあったので、そそくさと帰り支度をしていたが、財務部長直々に連行されるマーシーを見て、課内で顔を見合わせた。
「財務部かー」
俺がぼやくと、
「君のお目当ての彼女もいるんだろ」
上司のマイクが人の良さそうな顔で笑う。
「うーん、まあいずれはと思ってますけど」
チーフのクリスが笑った。
「余裕ね。お目当てって言っても、そこまで必死じゃないわけだ」
俺は二人の顔を見て、うーんと首を傾げた。
「よくわかんないんですよね」
鞄とコートを手に立ち上がる。
「そんなに、何かを手にするために必死になったことってなくて」
マイクとクリスは顔を見合わせて苦笑した。
「つまり、何でもあっさり手に入っちゃってたのね」
「うーん、そうかもしれない。ダメですかね?」
「ダメじゃないけど」
クリスは笑ってパソコンを閉じた。
「そんな風なら、ヨーコは手に入らないかもね」
「え?」
部署が違うとはいえ、事業部を担当している彼女とはみんな面識がある。俺はクリスの顔を見ながら目をまたたかせた。
「彼女に心を開いてもらうのはなかなか難しそうよ。いくらあなたが外を明るく照らしたって、ドアも窓もカーテンも閉じた部屋じゃ目にも入らないでしょう」
俺は首を傾げる。
「……なんか、意味深な言いぶりだね」
クリスはくすくす笑った。
「優しくノックするくらいじゃ、きっと彼女はドアもカーテンも開けないでしょうね。それがノックもせずに様子を見ているだけならなおさら」
俺は腕組みをして、うーんと唸る。
「じゃあ、しつこくノックすればいいのかな?」
「どうかなぁ。それはそれで、必死でこじ開けられないようにロックしてしまうかもね」
俺は苦笑した。
「何それ。じゃあ、どうすればいいんすか?」
「自分で考えることね」
クリスは言って、身支度を整える。長身の彼女は立つと俺とさして身長が変わらない。
「ヒントくらいくれてもいいじゃないすか」
俺が唇を尖らせるポーズを取ると、クリスは微笑んでドアの方を見やった。
「そうねぇ……」
マーシーが去った後のドアは閉じられたままだ。
「そういうのも、マーシーなら上手にやりそうだけど。彼の方法があなたに向いているとも思えないから、やっぱり自分で考えるしかないわね」
クリスは言ってドアへ向かって歩いていく。俺もそれに続いた。
スマホがメッセージの着信を告げた。見やると友達からだ。今日の合コンの集合場所と出席についての確認。
了解の旨返事をしている俺を見て、クリスはまた笑った。
「今日もお楽しみがあるんでしょう」
俺はスマホから目を上げて彼女の青い目を見る。
「……なんで分かったの?」
「嬉しそうだから」
言いながらクリスはエレベーターの下ボタンを押した。
エレベーターの在階を示す明かりを見上げながら、クリスは言う。
「そんなことをしているうちは、到底無理でしょうね」
俺は肩をすくめた。
「クリス、今日手厳しいね」
「そう? 私はいつでも優しいつもりよ」
クリスは笑って俺の肩を叩く。
「本当に手厳しいなら、こうしてあなたのダメなところを指摘したりしないでしょ」
そういわれると、反論もできない。
「それは……そうかも」
エレベーターはようやく俺たちの階にたどり着いた。社員はみんな帰路につく頃だが、幸い空のままの箱に二人で乗り込む。
エレベーターには、前に乗っていた人間のつけていた香料なのか、甘ったるい匂いが充満していた。
思わず眉を寄せる。
それを見たクリスがふぅんと興味深げに俺を見た。
「嫌い? こういう匂い」
「……まあ、好きじゃないっすね」
俺は一階のボタンを押す。エレベーターのドアが閉まって下降を始めた。
甘ったるい匂いの代わりに、クリスのつけた香水が香り始める。
「意外」
「何が?」
「匂いなんて気にしないと思ってた」
「俺?」
「そう」
「……気にしない……つもりですけど」
エレベーターが一階ずつ降りていく証に、ドアの上には在階の表示がある。クリスと俺は箱の中で一つずつずれていくその光を見ながら話していた。
「だって、覚えてないっすよ」
「何が?」
「今までデートした子の匂いとか」
クリスはちらりと俺を見る。
「関心がないってこと?」
「うーん……」
一階についた。ドアが開く。
個室から解放された俺たちは、連れだって外へ出た。
「……ああ、でも」
「何?」
「彼女の香りは、好きです」
クリスはまばたきをして俺を見る。俺はにこりと笑った。
「すげぇ、いい匂いなんすよね。ヨーコさん」
クリスは少し驚いた顔をした後、あきれたようにため息をついた。
「よく分かったわ」
「何が?」
「ジョーは小犬のように見えて、狼ね。かなり本能的」
俺は思わず噴き出す。
「男は狼、って言うからね」
言うと、
「でもあなたのはちょっと極端な感じ」
クリスは肩をすくめ、手を払うような仕種をして見せた。
「ヨーコは大変ね。あなたみたいなのに狙われちゃ。……ま、せいぜいあなたが本気にならないことを祈るわ、彼女のために」
「何それ」
俺は冗談めかして唇を尖らせた。
「クリス、俺の応援してくれてるんじゃなかったんすか?」
「しようかと思ってたんだけど、ちょっと保留。ほら、挨拶待ってるよ」
クリスにあごで示された先には、受付の女のコたちがいた。
俺はにこりと笑顔で手を振る。頬を染めた彼女たちが手を振り返した。
「……狼よ、って教えてあげた方がいいのかなぁ……」
「やめてくださいよ。夢見てた方が幸せなときもあるでしょ」
軽口をたたき合いながら、俺たちは社ビルから外に出た。
冷たい風が頬を撫で、体温を奪う。
「うう、寒」
「これからあったまるんでしょ」
亀のように首をすくめる俺を見て、クリスは笑った。
「ま、せいぜい女のコたちに温めてもらいなさいな」
「そうします」
さらりと言うと、クリスはまたあきれた顔をしたが、それ以上何も言わなかった。
========
明日からまたしばらく『もの狂ほしや』を公開します。
こちらは25日から続きを公開します。
四月に出会ってから、半年以上。
ただ挨拶を交わすだけの関係。
いつもだったら興味も失っている頃なのに、俺はいまだに彼女への関心を失わずにいた。
マーシーが財務部の忘年会に招かれたのは、暮れも差し迫った頃だ。
シングル率100%の財務部員を気遣い、部長が発案した忘年会はなんとクリスマスイヴに開催された。
俺は合コンのお誘いがあったので、そそくさと帰り支度をしていたが、財務部長直々に連行されるマーシーを見て、課内で顔を見合わせた。
「財務部かー」
俺がぼやくと、
「君のお目当ての彼女もいるんだろ」
上司のマイクが人の良さそうな顔で笑う。
「うーん、まあいずれはと思ってますけど」
チーフのクリスが笑った。
「余裕ね。お目当てって言っても、そこまで必死じゃないわけだ」
俺は二人の顔を見て、うーんと首を傾げた。
「よくわかんないんですよね」
鞄とコートを手に立ち上がる。
「そんなに、何かを手にするために必死になったことってなくて」
マイクとクリスは顔を見合わせて苦笑した。
「つまり、何でもあっさり手に入っちゃってたのね」
「うーん、そうかもしれない。ダメですかね?」
「ダメじゃないけど」
クリスは笑ってパソコンを閉じた。
「そんな風なら、ヨーコは手に入らないかもね」
「え?」
部署が違うとはいえ、事業部を担当している彼女とはみんな面識がある。俺はクリスの顔を見ながら目をまたたかせた。
「彼女に心を開いてもらうのはなかなか難しそうよ。いくらあなたが外を明るく照らしたって、ドアも窓もカーテンも閉じた部屋じゃ目にも入らないでしょう」
俺は首を傾げる。
「……なんか、意味深な言いぶりだね」
クリスはくすくす笑った。
「優しくノックするくらいじゃ、きっと彼女はドアもカーテンも開けないでしょうね。それがノックもせずに様子を見ているだけならなおさら」
俺は腕組みをして、うーんと唸る。
「じゃあ、しつこくノックすればいいのかな?」
「どうかなぁ。それはそれで、必死でこじ開けられないようにロックしてしまうかもね」
俺は苦笑した。
「何それ。じゃあ、どうすればいいんすか?」
「自分で考えることね」
クリスは言って、身支度を整える。長身の彼女は立つと俺とさして身長が変わらない。
「ヒントくらいくれてもいいじゃないすか」
俺が唇を尖らせるポーズを取ると、クリスは微笑んでドアの方を見やった。
「そうねぇ……」
マーシーが去った後のドアは閉じられたままだ。
「そういうのも、マーシーなら上手にやりそうだけど。彼の方法があなたに向いているとも思えないから、やっぱり自分で考えるしかないわね」
クリスは言ってドアへ向かって歩いていく。俺もそれに続いた。
スマホがメッセージの着信を告げた。見やると友達からだ。今日の合コンの集合場所と出席についての確認。
了解の旨返事をしている俺を見て、クリスはまた笑った。
「今日もお楽しみがあるんでしょう」
俺はスマホから目を上げて彼女の青い目を見る。
「……なんで分かったの?」
「嬉しそうだから」
言いながらクリスはエレベーターの下ボタンを押した。
エレベーターの在階を示す明かりを見上げながら、クリスは言う。
「そんなことをしているうちは、到底無理でしょうね」
俺は肩をすくめた。
「クリス、今日手厳しいね」
「そう? 私はいつでも優しいつもりよ」
クリスは笑って俺の肩を叩く。
「本当に手厳しいなら、こうしてあなたのダメなところを指摘したりしないでしょ」
そういわれると、反論もできない。
「それは……そうかも」
エレベーターはようやく俺たちの階にたどり着いた。社員はみんな帰路につく頃だが、幸い空のままの箱に二人で乗り込む。
エレベーターには、前に乗っていた人間のつけていた香料なのか、甘ったるい匂いが充満していた。
思わず眉を寄せる。
それを見たクリスがふぅんと興味深げに俺を見た。
「嫌い? こういう匂い」
「……まあ、好きじゃないっすね」
俺は一階のボタンを押す。エレベーターのドアが閉まって下降を始めた。
甘ったるい匂いの代わりに、クリスのつけた香水が香り始める。
「意外」
「何が?」
「匂いなんて気にしないと思ってた」
「俺?」
「そう」
「……気にしない……つもりですけど」
エレベーターが一階ずつ降りていく証に、ドアの上には在階の表示がある。クリスと俺は箱の中で一つずつずれていくその光を見ながら話していた。
「だって、覚えてないっすよ」
「何が?」
「今までデートした子の匂いとか」
クリスはちらりと俺を見る。
「関心がないってこと?」
「うーん……」
一階についた。ドアが開く。
個室から解放された俺たちは、連れだって外へ出た。
「……ああ、でも」
「何?」
「彼女の香りは、好きです」
クリスはまばたきをして俺を見る。俺はにこりと笑った。
「すげぇ、いい匂いなんすよね。ヨーコさん」
クリスは少し驚いた顔をした後、あきれたようにため息をついた。
「よく分かったわ」
「何が?」
「ジョーは小犬のように見えて、狼ね。かなり本能的」
俺は思わず噴き出す。
「男は狼、って言うからね」
言うと、
「でもあなたのはちょっと極端な感じ」
クリスは肩をすくめ、手を払うような仕種をして見せた。
「ヨーコは大変ね。あなたみたいなのに狙われちゃ。……ま、せいぜいあなたが本気にならないことを祈るわ、彼女のために」
「何それ」
俺は冗談めかして唇を尖らせた。
「クリス、俺の応援してくれてるんじゃなかったんすか?」
「しようかと思ってたんだけど、ちょっと保留。ほら、挨拶待ってるよ」
クリスにあごで示された先には、受付の女のコたちがいた。
俺はにこりと笑顔で手を振る。頬を染めた彼女たちが手を振り返した。
「……狼よ、って教えてあげた方がいいのかなぁ……」
「やめてくださいよ。夢見てた方が幸せなときもあるでしょ」
軽口をたたき合いながら、俺たちは社ビルから外に出た。
冷たい風が頬を撫で、体温を奪う。
「うう、寒」
「これからあったまるんでしょ」
亀のように首をすくめる俺を見て、クリスは笑った。
「ま、せいぜい女のコたちに温めてもらいなさいな」
「そうします」
さらりと言うと、クリスはまたあきれた顔をしたが、それ以上何も言わなかった。
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