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後日談5 ウェディングドレスの選び方(交互視点)
03
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勝くんはキスをしながら、私の髪を撫でて肩を撫でて、控えめな膨らみを下着の上からやわやわと揉む。
下着の縫い目を辿るように背中に手を回してホックを外すと、戻って来る手でストラップを掬うように肩を外した。
そういう動き一つでも、手慣れていることが分かる。けど、そんなことをいちいち気にしていても仕方ない。昔あったことよりも、今、これからを大切にしようとしてくれている勝くんを、信じたいし傍にいたい――
「え? あれ?」
「ふふふ」
気づいたら、前にいたはずの勝くんが、私の後ろに回り込んでいた。
後ろから胸を揉みしだき、その頂きをつまんでこねて、首筋から肩甲骨に唇を押し当てていく。
「あ、あの? 勝く、んっ?」
「どこまでだったら、見せてもいいかなぁって」
言いながら、勝くんは私の背中に唇を這わせていく。触れるか触れないかの距離から吐息が肌に触れて、私は漏れそうになる甘い声を、唇を引き結んで我慢する。
「だって――一番、開いてたやつなんて、ここまで……」
勝くんの指が、つつつと背筋を伝い落ちたと思ったら、腰上のくぼみにキスをされた。
「ぁ」
「似合ってたけど、でもなぁ――」
ちゅ、ちゅう、ちゅ……背中に触れる唇が、小さな水音をたてていく。その度に私の身体は震えて、何かにしがみつきたくなるけれど、勝くんは後ろにいるからしがみつけない。震える手でシーツと枕カバーを掴んで、優しく押し付けられるキスが身体に与える甘い痺れに耐える。
勝くんの手が伸びて、私のスカートをショーツもろとも引き抜く。腰から太ももを撫でた大きな手が、熱を帯びて腿の内側へと滑って来る。
「――梢ちゃん、もうこんなにトロトロ」
耳元で、勝くんが囁く。私は「やだ」と言おうと息を吸ったけれど、慌てて枕に口を押し当てた。勝くんの舌が耳たぶを舐め、中へと入って来る。ぴちゃぴちゃと小さな音は、鼓膜に近いから一層生々しく聞こえる。
勝くんの指は、ぬかるんだ入口辺りを軽く撫でただけで、私の太ももを内側から外側へ、外側から内側へとゆっくり撫でている。
それだけなのに――なんで? こんなに――
「ふっ――んっ――」
「声、我慢しなくていいのに」
くぐもった声を枕に漏らす私の耳元に、楽しそうに、でもちょっと意地悪く、勝くんが囁く。その声はベッドの上だけでしか聞けない色気を孕んでいる。耳が唾液に濡れているせいで、その吐息を一層敏感に感じて身震いした。
脚を撫でていた勝くんの手が、今度は私の肩から肘までを撫でる。唇がまた、背中に押し当てられていって、今度は上に上がってきた。
「髪も……アップにしてたから……うなじ、見えて、大変だった」
「た……たいへんって……」
私がうろたえると、うなじに勝くんのキスが降りてきた。顔だけ振り向いた私に、妖艶に微笑む。
「こうしたくて。――ほんとはかじり付きたかったんだけど、我慢するね」
そ、それは……確かに我慢、してほしい……。
私が困惑していると、勝くんはくすりと笑って唇を重ねた。また、いつもの甘い、あまーいキス。どうにか私も、少しは応えられるようになってきたけど、知らない間にすっかり融かされてしまう。
今日だって、知らないうちに意識はほわほわしてきて、勝くんが後ろから押し挿ってくるときに、ようやく準備が整っていることに気づいた。
「っ――あっ、あ、はっ――」
添い寝するように私の背中に張り付いた勝くんが、ゆっくりと腰を滑らせる。その動きにいつものような激しさはなくて、そんなに深く繋がっているわけでもないのだけど、でも、何だか、いつもと様子が違う。
「っ――は、ぁ、駄目っ――も、はぁん――!」
枕にぎゅうっと顔を押し付ける。息が上がって、私の細胞全部が勝くんを感じているみたいに敏感になっている。はっ、と、私の耳元で勝くんが笑う。嬉しそうな吐息に、思わずナカを締め付ける。
「梢ちゃん――可愛い――どうしてかな、今日――すごい、いいみたいだね」
少し荒い勝くんの吐息にも、私の身体に甘い痺れが走る。うん、ううん、自分でもよく分からない返事をしながら、必死で何かにつかまろうと手を這わせる。
「ぁ、だ、や、んっ、んんんっ――」
何かに、飲み込まれてしまいそうだ。幸せ過ぎて、気持ちよくて、溶けてしまう。堕ちてしまう。
「何で――? この体勢、好きなのかな――いいとこに当たってる――?」
上擦った呼吸の合間に、勝くんが聞くけれど、私はすすり泣くような声を出すばかりで首を横に振る。分かんない、そんなの、分かんない――気持ちよすぎて心細くて、ひねった手を、頭の下から後ろに回す。勝くん、かつくん、と切羽詰まった声で名前を呼ぶと、勝くんが指に指を絡めるように握り返してくれた。
「すっ――げぇ、可愛い――梢ちゃん――梢ちゃん――」
満ち足りたような勝くんの声が、さらに私を高ぶらせる。勝くんの吐息が、体温が、嬉しくて満たされて、揺さぶられている間中、すすり泣くみたいな声が口から洩れて、勝くんの名前を呼ぶと、キスが降ってきて――
「梢ちゃん――愛してる――好きだよ――一生、大切にする――」
勝くんの動きが、段々大きくなってくる。私はまるで夢の中にいるみたいに、融けた身体で勝くんを受け止めている。背中に汗ばんだ勝くんの胸がぴったりとくっついていて、それが本当に私を融かしていくみたいで、苦しいのに幸せで、ずっとこのままでいたくて、たぶん、ずっと勝くんのことを呼び続けていた――と思う。
下着の縫い目を辿るように背中に手を回してホックを外すと、戻って来る手でストラップを掬うように肩を外した。
そういう動き一つでも、手慣れていることが分かる。けど、そんなことをいちいち気にしていても仕方ない。昔あったことよりも、今、これからを大切にしようとしてくれている勝くんを、信じたいし傍にいたい――
「え? あれ?」
「ふふふ」
気づいたら、前にいたはずの勝くんが、私の後ろに回り込んでいた。
後ろから胸を揉みしだき、その頂きをつまんでこねて、首筋から肩甲骨に唇を押し当てていく。
「あ、あの? 勝く、んっ?」
「どこまでだったら、見せてもいいかなぁって」
言いながら、勝くんは私の背中に唇を這わせていく。触れるか触れないかの距離から吐息が肌に触れて、私は漏れそうになる甘い声を、唇を引き結んで我慢する。
「だって――一番、開いてたやつなんて、ここまで……」
勝くんの指が、つつつと背筋を伝い落ちたと思ったら、腰上のくぼみにキスをされた。
「ぁ」
「似合ってたけど、でもなぁ――」
ちゅ、ちゅう、ちゅ……背中に触れる唇が、小さな水音をたてていく。その度に私の身体は震えて、何かにしがみつきたくなるけれど、勝くんは後ろにいるからしがみつけない。震える手でシーツと枕カバーを掴んで、優しく押し付けられるキスが身体に与える甘い痺れに耐える。
勝くんの手が伸びて、私のスカートをショーツもろとも引き抜く。腰から太ももを撫でた大きな手が、熱を帯びて腿の内側へと滑って来る。
「――梢ちゃん、もうこんなにトロトロ」
耳元で、勝くんが囁く。私は「やだ」と言おうと息を吸ったけれど、慌てて枕に口を押し当てた。勝くんの舌が耳たぶを舐め、中へと入って来る。ぴちゃぴちゃと小さな音は、鼓膜に近いから一層生々しく聞こえる。
勝くんの指は、ぬかるんだ入口辺りを軽く撫でただけで、私の太ももを内側から外側へ、外側から内側へとゆっくり撫でている。
それだけなのに――なんで? こんなに――
「ふっ――んっ――」
「声、我慢しなくていいのに」
くぐもった声を枕に漏らす私の耳元に、楽しそうに、でもちょっと意地悪く、勝くんが囁く。その声はベッドの上だけでしか聞けない色気を孕んでいる。耳が唾液に濡れているせいで、その吐息を一層敏感に感じて身震いした。
脚を撫でていた勝くんの手が、今度は私の肩から肘までを撫でる。唇がまた、背中に押し当てられていって、今度は上に上がってきた。
「髪も……アップにしてたから……うなじ、見えて、大変だった」
「た……たいへんって……」
私がうろたえると、うなじに勝くんのキスが降りてきた。顔だけ振り向いた私に、妖艶に微笑む。
「こうしたくて。――ほんとはかじり付きたかったんだけど、我慢するね」
そ、それは……確かに我慢、してほしい……。
私が困惑していると、勝くんはくすりと笑って唇を重ねた。また、いつもの甘い、あまーいキス。どうにか私も、少しは応えられるようになってきたけど、知らない間にすっかり融かされてしまう。
今日だって、知らないうちに意識はほわほわしてきて、勝くんが後ろから押し挿ってくるときに、ようやく準備が整っていることに気づいた。
「っ――あっ、あ、はっ――」
添い寝するように私の背中に張り付いた勝くんが、ゆっくりと腰を滑らせる。その動きにいつものような激しさはなくて、そんなに深く繋がっているわけでもないのだけど、でも、何だか、いつもと様子が違う。
「っ――は、ぁ、駄目っ――も、はぁん――!」
枕にぎゅうっと顔を押し付ける。息が上がって、私の細胞全部が勝くんを感じているみたいに敏感になっている。はっ、と、私の耳元で勝くんが笑う。嬉しそうな吐息に、思わずナカを締め付ける。
「梢ちゃん――可愛い――どうしてかな、今日――すごい、いいみたいだね」
少し荒い勝くんの吐息にも、私の身体に甘い痺れが走る。うん、ううん、自分でもよく分からない返事をしながら、必死で何かにつかまろうと手を這わせる。
「ぁ、だ、や、んっ、んんんっ――」
何かに、飲み込まれてしまいそうだ。幸せ過ぎて、気持ちよくて、溶けてしまう。堕ちてしまう。
「何で――? この体勢、好きなのかな――いいとこに当たってる――?」
上擦った呼吸の合間に、勝くんが聞くけれど、私はすすり泣くような声を出すばかりで首を横に振る。分かんない、そんなの、分かんない――気持ちよすぎて心細くて、ひねった手を、頭の下から後ろに回す。勝くん、かつくん、と切羽詰まった声で名前を呼ぶと、勝くんが指に指を絡めるように握り返してくれた。
「すっ――げぇ、可愛い――梢ちゃん――梢ちゃん――」
満ち足りたような勝くんの声が、さらに私を高ぶらせる。勝くんの吐息が、体温が、嬉しくて満たされて、揺さぶられている間中、すすり泣くみたいな声が口から洩れて、勝くんの名前を呼ぶと、キスが降ってきて――
「梢ちゃん――愛してる――好きだよ――一生、大切にする――」
勝くんの動きが、段々大きくなってくる。私はまるで夢の中にいるみたいに、融けた身体で勝くんを受け止めている。背中に汗ばんだ勝くんの胸がぴったりとくっついていて、それが本当に私を融かしていくみたいで、苦しいのに幸せで、ずっとこのままでいたくて、たぶん、ずっと勝くんのことを呼び続けていた――と思う。
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