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「ーー顔、見たら帰るんじゃなかったの」
開けるなり抱きすくめられた玲子は、嘆息しながら椿希の胸元で呟いた。
「顔見たらこうしたくなりました」
椿希は玲子を抱きしめたまま囁く。
玲子は抵抗する気にもなれず、黙ってじっとしていた。柑橘系のコロンの匂いが鼻孔を満たし、温もりがじわじわと玲子に伝わって来る。
玲子はドアを開けたことを若干後悔した。
放せと言えば嫌がるのは目に見えているし、かといって玄関のドアを開けたまま、いつまでもこうしている訳にはいかない。
しかし、玄関先であってもドアの中へと招き入れてしまえば、きっと彼はしばらく帰ろうとしないだろう。
(っていうところまで、計算?)
後輩の思考を想像して、諦めて目を閉じ、額を椿希の胸元に擦り付けた。椿希がふっと笑う。
「猫みたい」
玲子のゆるく括った髪に触れながら呟く。
「猫ねぇ」
玲子は一人ごちるように応えた。
「いいなぁ、猫。なりたい」
気ままに、一人で、ぷらぷらと。ときどき玄関先へ招かれたり、餌をくれる人と会ったり。悪くなさそうだ。
「駄目。ぷらっといなくなったら心配だから」
椿希が言った。
時々、いなくなりたいから言っているのに、そう言われては全否定も同じだ。玲子は思ったが黙っている。
椿希の温もりに慣れて来た頃、そろりと手を椿希の脇腹に添えた。抱擁する椿希の腕にわずかに力がこもる。
「ーー嫌なら、嫌って言ってください」
椿希の声は、かすれていた。
玲子は表情を失ったまま、その背中に手を回す。抱きしめる、抱き留める、どれでもなく、ただ手を添えただけの動き。
(多田野さんと違う)
確認するように、触れる。
昨夜触れた多田野の背を思い出した。同じ男でも筋肉の付き方が違うのだろう。多田野の方が大きいが、触れた感じは華奢な気がした。
さらりと椿希の背中に手を這わせ、下ろす。
「私、取り込み中なの」
無感動に、先ほども口にした言葉を繰り返した。
「何してたの?」
椿希は離れる気配も見せずに問い返す。
「家事」
料理、とは言わなかったが、匂いでわかるだろう。玄関へ出てくるときにコンロの火は消してきたが、このまま放っておいては肉が固くなる。今夜は煮込みハンバーグにしようと一度肉に火を通していたところだ。
「手伝うから、入れて」
「やだ。自分のペースでやりたいの」
「そっかーーじゃあ、邪魔しないから、入れて」
椿希はようやく抱擁を緩めて玲子の顔を見た。玲子は黙って椿希を見上げる。椿希もその目を見返す。
「……こうしてると、キスしたくなるんですけど」
椿希が微笑んで言った。玲子は答える。
「……すれば」
彼と初めて過ごした夜も、同じような会話を交わしたことを思い出す。
我ながら可愛いげがない。到底花柄シフォンのワンピースなど似合わない。思って玲子の口元が歪む。
「どうしたの?」
椿希が不思議そうに玲子の顔を覗き込んだ。玲子は目を反らす。
「何でもない」
返しながら、椿希の胸から身体を離した。すぅ、と二人の間に空気が入り込む。一気に冷えたような錯覚と共に、玲子の胸に、寂しさに似た感情がじわりと広がった。
ぐらりぐらりと揺れる自分の心情に、自分でついていけない。分析が追いつかない。追いつかないままに翻弄されると、昨日のようなはた迷惑な自分がひょっこりと顔を出す。
(多田野さんには、悪いことをした)
彼の切ない笑顔を思い出しながら思う。ーーいっそ、悪女になれたら楽だろうか。
玲子は一歩下がって椿希から身体を離し、椿希の身体が押さえている開いたままのドアに手をかけた。
「じゃあ、また明日」
椿希が身を引くのを期待して顔を上げるが、視線は椿希の目まで上げ切れず、その首元を見ている。
そこでようやく、椿希の着ている服が、先週自分の見立てたものだと気づいた。
そう気づくや、玲子の目が椿希の目をとらえ、泳ぐ。
「ーー昨日の服の方が、似合ってた」
玲子は言葉を口にしてから、何を言ってるんだと自分に呆れた。昨日の服は本人が気に入って買ったのだろうから、当然といえば当然だ。
「そうかな。でもこれも悪くないでしょ」
「それはーー何着てもだいたい似合うから」
玲子が言い返すと、椿希は笑った。
「それ、一応お褒めの言葉と思っておいていい?」
「知らない。好きにすれば」
「うん、好きにする」
不意に、椿希の目が甘い色を宿した。それを見て取るや、玲子は顔を反らす。
「昨日の服には」
玲子はほとんど自分の家の中へと目を向けながら言った。外が明るい代わりに、家の中は暗く見える。柱の影にちらりと見える五月のカレンダーが、玲子の心をさらにひねくれさせる。
「花柄のワンピース、お似合いだったわ」
カップルだろうと友達だろうと、それぞれ似合うものを身につければいい。
今までそう思っていたし、あえて気にしたことはなかったのだが、椿希と並んで笑い合う女性を目にして抱いた素直な感想だった。
玲子は部屋の中に目をやったまままた嘆息して、椿希に向き直った。
「ヤキモチ、妬いてるの?」
椿希は意外そうに、きょとんとした顔をした。
玲子はその顔を見て、肩の力が抜ける。
「ーーそんなじゃない」
「じゃあ、何?」
「ヤキモチじゃない」
「でも、ご機嫌斜めになったんでしょ。俺と友達が一緒のとこみて」
「なってない」
「なってるよ」
「なってなーー」
玲子の言葉は椿希の口づけで遮られた。一呼吸、触れるだけのキスに、玲子の身体がぞわりと反応する。
(何で)
離れた椿希の微笑みを唖然として眺めながら、玲子はぽかんとしていた。
「ーー何で」
「え?」
玲子の呆然とした呟きに、椿希は首を傾げた。
「駄目だった?」
(そうじゃなくて)
椿希がどう、という話ではなく、自分の話だ。
自分のーー心の動きが。身体の反応がーー
玲子はするすると膝を折り、しゃがみ込んで膝を抱いた。椿希は困惑してそれを見下ろしている。
「れ、玲子さん? 大丈夫?」
上体をかがめて玲子に声をかける椿希の下で、玲子は膝上に顔を埋めた。
じわじわと胸を満たしていく温もり。
「気分でも悪い?」
心配した声が頭上から降って来る。
玲子は少しだけ顔を上げ、手を伸ばした。目の前にある椿希のズボンの膝のあたりをつまみ、引っ張る。
「どうかした?」
椿希はしゃがみ込んで、玲子と視線の高さを合わせた。
玲子は椿希の顔を見上げる。
「もう一回」
「は?」
「もう一回、してみて」
玲子は言って目を閉じ、唇を少しだけ尖らせて前へ突き出した。椿希は戸惑ってから笑い、何も言わずに唇を寄せた。
「ーー一回だけじゃ足りない」
わずかに唇が離れた瞬間、椿希が言った言葉は、玲子の直感的な思いと重なった。
玲子は椿希の首に腕を絡み付けた。
開けるなり抱きすくめられた玲子は、嘆息しながら椿希の胸元で呟いた。
「顔見たらこうしたくなりました」
椿希は玲子を抱きしめたまま囁く。
玲子は抵抗する気にもなれず、黙ってじっとしていた。柑橘系のコロンの匂いが鼻孔を満たし、温もりがじわじわと玲子に伝わって来る。
玲子はドアを開けたことを若干後悔した。
放せと言えば嫌がるのは目に見えているし、かといって玄関のドアを開けたまま、いつまでもこうしている訳にはいかない。
しかし、玄関先であってもドアの中へと招き入れてしまえば、きっと彼はしばらく帰ろうとしないだろう。
(っていうところまで、計算?)
後輩の思考を想像して、諦めて目を閉じ、額を椿希の胸元に擦り付けた。椿希がふっと笑う。
「猫みたい」
玲子のゆるく括った髪に触れながら呟く。
「猫ねぇ」
玲子は一人ごちるように応えた。
「いいなぁ、猫。なりたい」
気ままに、一人で、ぷらぷらと。ときどき玄関先へ招かれたり、餌をくれる人と会ったり。悪くなさそうだ。
「駄目。ぷらっといなくなったら心配だから」
椿希が言った。
時々、いなくなりたいから言っているのに、そう言われては全否定も同じだ。玲子は思ったが黙っている。
椿希の温もりに慣れて来た頃、そろりと手を椿希の脇腹に添えた。抱擁する椿希の腕にわずかに力がこもる。
「ーー嫌なら、嫌って言ってください」
椿希の声は、かすれていた。
玲子は表情を失ったまま、その背中に手を回す。抱きしめる、抱き留める、どれでもなく、ただ手を添えただけの動き。
(多田野さんと違う)
確認するように、触れる。
昨夜触れた多田野の背を思い出した。同じ男でも筋肉の付き方が違うのだろう。多田野の方が大きいが、触れた感じは華奢な気がした。
さらりと椿希の背中に手を這わせ、下ろす。
「私、取り込み中なの」
無感動に、先ほども口にした言葉を繰り返した。
「何してたの?」
椿希は離れる気配も見せずに問い返す。
「家事」
料理、とは言わなかったが、匂いでわかるだろう。玄関へ出てくるときにコンロの火は消してきたが、このまま放っておいては肉が固くなる。今夜は煮込みハンバーグにしようと一度肉に火を通していたところだ。
「手伝うから、入れて」
「やだ。自分のペースでやりたいの」
「そっかーーじゃあ、邪魔しないから、入れて」
椿希はようやく抱擁を緩めて玲子の顔を見た。玲子は黙って椿希を見上げる。椿希もその目を見返す。
「……こうしてると、キスしたくなるんですけど」
椿希が微笑んで言った。玲子は答える。
「……すれば」
彼と初めて過ごした夜も、同じような会話を交わしたことを思い出す。
我ながら可愛いげがない。到底花柄シフォンのワンピースなど似合わない。思って玲子の口元が歪む。
「どうしたの?」
椿希が不思議そうに玲子の顔を覗き込んだ。玲子は目を反らす。
「何でもない」
返しながら、椿希の胸から身体を離した。すぅ、と二人の間に空気が入り込む。一気に冷えたような錯覚と共に、玲子の胸に、寂しさに似た感情がじわりと広がった。
ぐらりぐらりと揺れる自分の心情に、自分でついていけない。分析が追いつかない。追いつかないままに翻弄されると、昨日のようなはた迷惑な自分がひょっこりと顔を出す。
(多田野さんには、悪いことをした)
彼の切ない笑顔を思い出しながら思う。ーーいっそ、悪女になれたら楽だろうか。
玲子は一歩下がって椿希から身体を離し、椿希の身体が押さえている開いたままのドアに手をかけた。
「じゃあ、また明日」
椿希が身を引くのを期待して顔を上げるが、視線は椿希の目まで上げ切れず、その首元を見ている。
そこでようやく、椿希の着ている服が、先週自分の見立てたものだと気づいた。
そう気づくや、玲子の目が椿希の目をとらえ、泳ぐ。
「ーー昨日の服の方が、似合ってた」
玲子は言葉を口にしてから、何を言ってるんだと自分に呆れた。昨日の服は本人が気に入って買ったのだろうから、当然といえば当然だ。
「そうかな。でもこれも悪くないでしょ」
「それはーー何着てもだいたい似合うから」
玲子が言い返すと、椿希は笑った。
「それ、一応お褒めの言葉と思っておいていい?」
「知らない。好きにすれば」
「うん、好きにする」
不意に、椿希の目が甘い色を宿した。それを見て取るや、玲子は顔を反らす。
「昨日の服には」
玲子はほとんど自分の家の中へと目を向けながら言った。外が明るい代わりに、家の中は暗く見える。柱の影にちらりと見える五月のカレンダーが、玲子の心をさらにひねくれさせる。
「花柄のワンピース、お似合いだったわ」
カップルだろうと友達だろうと、それぞれ似合うものを身につければいい。
今までそう思っていたし、あえて気にしたことはなかったのだが、椿希と並んで笑い合う女性を目にして抱いた素直な感想だった。
玲子は部屋の中に目をやったまままた嘆息して、椿希に向き直った。
「ヤキモチ、妬いてるの?」
椿希は意外そうに、きょとんとした顔をした。
玲子はその顔を見て、肩の力が抜ける。
「ーーそんなじゃない」
「じゃあ、何?」
「ヤキモチじゃない」
「でも、ご機嫌斜めになったんでしょ。俺と友達が一緒のとこみて」
「なってない」
「なってるよ」
「なってなーー」
玲子の言葉は椿希の口づけで遮られた。一呼吸、触れるだけのキスに、玲子の身体がぞわりと反応する。
(何で)
離れた椿希の微笑みを唖然として眺めながら、玲子はぽかんとしていた。
「ーー何で」
「え?」
玲子の呆然とした呟きに、椿希は首を傾げた。
「駄目だった?」
(そうじゃなくて)
椿希がどう、という話ではなく、自分の話だ。
自分のーー心の動きが。身体の反応がーー
玲子はするすると膝を折り、しゃがみ込んで膝を抱いた。椿希は困惑してそれを見下ろしている。
「れ、玲子さん? 大丈夫?」
上体をかがめて玲子に声をかける椿希の下で、玲子は膝上に顔を埋めた。
じわじわと胸を満たしていく温もり。
「気分でも悪い?」
心配した声が頭上から降って来る。
玲子は少しだけ顔を上げ、手を伸ばした。目の前にある椿希のズボンの膝のあたりをつまみ、引っ張る。
「どうかした?」
椿希はしゃがみ込んで、玲子と視線の高さを合わせた。
玲子は椿希の顔を見上げる。
「もう一回」
「は?」
「もう一回、してみて」
玲子は言って目を閉じ、唇を少しだけ尖らせて前へ突き出した。椿希は戸惑ってから笑い、何も言わずに唇を寄せた。
「ーー一回だけじゃ足りない」
わずかに唇が離れた瞬間、椿希が言った言葉は、玲子の直感的な思いと重なった。
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