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第参章 想定外のプロポーズ
09 幼少期
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わたしが使っていた二階の部屋は、記憶と大差なかった。
ごく一部の名残惜しいものと卒業アルバム類だけしか置いておらず、がらんとしている。
壁際の和箪笥にある着物類は祖母から母を経てわたしにと渡ったものだが、母より五センチ以上身長の高いわたしには行が短くてもう着られない。
「すっげー片付いてますね」
ジョーが感心している。
俺片付け苦手なんすよね。やるとなったら、めんどくさくなって全部捨てちゃって、あ、あれいるものだった、って後で怒られたり困ったりするんですけど。
聞いてもいないのに話し続けるのはいつものことだ。わたしもそのときの気分で、相槌を打ったり打たなかったりする。が、わたしの対応がどうだろうと、彼にとってはさして関係ないらしい。究極のマイペース。それに呆れることもあるが、大方は救われる。
初めて入ったわたしの部屋で、ジョーはしばらくきょろきょろと視線をさまよわせた。
棚にあったものに目を留めると、指差してわたしの方を振り向く。
「あ、卒業アルバム。見てもいいっすか?」
「ええよ。不細工やけど」
「またまた、そんなこと言って」
ほんまやで、と手にしたのは小学校のときのアルバムだ。小、中学校と、どちらかというとわたしはふくよかな方だった。ぷくぷくの頬は今となっては名残もない。
「うわ、可愛いじゃないっすか」
「おたふくみたいやろ」
「えええ、違いますよ。おたふくは不細工だけどヨーコさんは可愛いっす」
わたしは呆れて半眼になった。
ジョーは本音しか言わない人間だ。そう分かっているので、本心ではあるのだろう。が、改めて見ても我ながら可愛いとは思えない。
目を落とした先には、照れくさそうに笑う幼いわたしが写っていた。
「ふふ」
アルバムをめくりながら、ジョーが笑った。ひどく穏やかな表情に、ついつい目をやる。
「すげぇ嬉しい」
呟いた声は、いつもの冗長なおしゃべりのそれとは違う。しみじみと優しい響きがあった。
「ヨーコさんも俺も、子どもの頃はおんなじようなもんですね」
アルバムを眺めるジョーの横顔を見る。
わたしの視線を気にすることもなく、ジョーは微笑んでアルバムをめくっている。
愛おしげに。まるで自分の記念写真を見るかのように、大切そうに。
「葉子。タクシー来たで」
母が下から呼ぶ声がした。
わたしはそこでようやく、ジョーの横顔に見とれていたことに気づく。
「今行く」
祖母との思い出の絵本を手に、返事をする。
「残念。もうおしまいか」
アルバムを閉じ、棚に戻そうとしたジョーの手に手を添えて止めた。
きょとんとするジョーをそのままに、中学と高校の卒業アルバムを手に取る。
「荷物になるけど、ええか」
ジョーは一瞬目を見開いた後、微笑んだ。
「いいですよ、全然」
ジョーが差し出した手に、ひか二冊を乗せる。
「ほな、行くで」
「はい。……ありがとうございます」
顔を見ないで部屋を出るわたしに、ジョーは小さく言った。
慈愛に満ちた柔らかい声音で。
本にしては重いその三冊を軽々と抱え、ジョーはわたしの後ろをついてくる。
わたしはジョーのお礼が聞こえなかったふりで、階段を降りて行った。
* * *
タクシーに乗ったわたしとジョーは、祖母の待つ斎場へと向かった。
そこでは父が各種の手続きを進めているらしい。
そう伝えると、ジョーは相槌を打って首を傾げた。
「ヨーコさんのお父さんって、どんな人ですか」
問われたわたしは、父の面影を記憶の中から探し出そうとした。
家では日陰に存在しているような父だった。どんな言葉を交わしたか、思い出そうとしてみるが、その記憶はほとんどない。
思い出せることと言えば、父は休みの日でも自分の書斎に閉じこもっていたということだ。
わたしとの会話どころか、母と楽しげに会話している姿を見た記憶すらあやふやである。
十歳の頃、性徴期を迎えたわたしは、だんだん女らしい身体つきになっていった。昔から悪戯をされやすいたちだったが、身体の成長に比例して、男をすべて、恐怖と嫌悪の対象として捉えるようになった。
それは父に対しても同様だった。女と違う筋張った身体や低い声がおぞましくすら感じて、あえて接する気にはならなかった。
父自身も元々子どもとの接し方が分からなかったのだろう。これ幸いとわたしに近づかず自分の世界に閉じこもっていたようにも思える。
そう思い出して、窓越しに景色を眺めるジョーの横顔を見やる。
「うちも分からへん」
しばらく間が開いたので、返事はないものと思っていたのだろう。ジョーはわずかに驚いた顔をしてからわたしの方を見、微笑んだ。
「そうですか」
ただそれだけだ。それ以上は何も言わない。
ジョーはまた視線を窓の外へと向け、わたしはその横顔を見た。
壮年の男の顔。
初めて会った頃よりも落ち着きを感じる。こうしてわたしから目線を反らし、黙っている姿を見ると、日頃の子犬のような表情はただの演技ではないかと思うほどだ。
短い髪から覗く形のいい耳。その下に通った首筋はゆるやかなカーブを描いて鎖骨の窪みへと落ちていく。さきほどまではネクタイとシャツで隠れていたが、暑さに負けたジョーは、タクシーに乗ったとき、「今のうち」と笑ってネクタイを緩め、ボタンを一つ開けたのだった。
喉には尖った喉仏が見える。
いつだか、そこに噛み付くことを想像して笑った喉だ。
彼の気持ちなど度外視して、自分の欲求だけに身を委ねていた時。
一緒に死ねるかという馬鹿な質問に、迷うことなく諾と答えた彼。
(阿呆やなぁ)
彼も。わたしも。
ずいぶん、長旅をしてしまった気がする。
こうなることは、薄々分かっていたのに。
彼の想いを素直に受けとるまで、ずいぶん時間がかかってしまった。
(ジョー)
心中で呼びかけて、ふと涙が込み上げた。
愛おしい人の名。
誰の代わりでもない、唯一の人の名。
乾ききり、ばらばらと形を失いそうになっていたわたしの心に、雨を降らせ、満たし、そこに留まることを赦してくれた人の名だ。
わたしの気配に気づいたのか気づいていないのか、ジョーは車内にわずかに目線を戻し、わたしの手を探り当てて握った。
わたしも静かに握り返し、更にもう一方の手でそれを包みむ。
ジョーが意外そうに顔を上げた。わたしと目が合う。浮かべた微笑みは気弱なものになったが、ジョーも穏やかな微笑み返してくれた。
わたしの手に包まれたのと逆の手を伸ばし、ごわつくわたしの髪を撫でる。
大して綺麗でもないわたしの髪を、ガラス細工を扱うように、ゆっくりと。
いつものように。
(なあ、ジョー)
今なら、心の声が届く気がした。
『何ですか』
ジョーの目が答える。
(おおきに)
声には出していないはずなのに、ジョーはくしゃりと笑った。
ごく一部の名残惜しいものと卒業アルバム類だけしか置いておらず、がらんとしている。
壁際の和箪笥にある着物類は祖母から母を経てわたしにと渡ったものだが、母より五センチ以上身長の高いわたしには行が短くてもう着られない。
「すっげー片付いてますね」
ジョーが感心している。
俺片付け苦手なんすよね。やるとなったら、めんどくさくなって全部捨てちゃって、あ、あれいるものだった、って後で怒られたり困ったりするんですけど。
聞いてもいないのに話し続けるのはいつものことだ。わたしもそのときの気分で、相槌を打ったり打たなかったりする。が、わたしの対応がどうだろうと、彼にとってはさして関係ないらしい。究極のマイペース。それに呆れることもあるが、大方は救われる。
初めて入ったわたしの部屋で、ジョーはしばらくきょろきょろと視線をさまよわせた。
棚にあったものに目を留めると、指差してわたしの方を振り向く。
「あ、卒業アルバム。見てもいいっすか?」
「ええよ。不細工やけど」
「またまた、そんなこと言って」
ほんまやで、と手にしたのは小学校のときのアルバムだ。小、中学校と、どちらかというとわたしはふくよかな方だった。ぷくぷくの頬は今となっては名残もない。
「うわ、可愛いじゃないっすか」
「おたふくみたいやろ」
「えええ、違いますよ。おたふくは不細工だけどヨーコさんは可愛いっす」
わたしは呆れて半眼になった。
ジョーは本音しか言わない人間だ。そう分かっているので、本心ではあるのだろう。が、改めて見ても我ながら可愛いとは思えない。
目を落とした先には、照れくさそうに笑う幼いわたしが写っていた。
「ふふ」
アルバムをめくりながら、ジョーが笑った。ひどく穏やかな表情に、ついつい目をやる。
「すげぇ嬉しい」
呟いた声は、いつもの冗長なおしゃべりのそれとは違う。しみじみと優しい響きがあった。
「ヨーコさんも俺も、子どもの頃はおんなじようなもんですね」
アルバムを眺めるジョーの横顔を見る。
わたしの視線を気にすることもなく、ジョーは微笑んでアルバムをめくっている。
愛おしげに。まるで自分の記念写真を見るかのように、大切そうに。
「葉子。タクシー来たで」
母が下から呼ぶ声がした。
わたしはそこでようやく、ジョーの横顔に見とれていたことに気づく。
「今行く」
祖母との思い出の絵本を手に、返事をする。
「残念。もうおしまいか」
アルバムを閉じ、棚に戻そうとしたジョーの手に手を添えて止めた。
きょとんとするジョーをそのままに、中学と高校の卒業アルバムを手に取る。
「荷物になるけど、ええか」
ジョーは一瞬目を見開いた後、微笑んだ。
「いいですよ、全然」
ジョーが差し出した手に、ひか二冊を乗せる。
「ほな、行くで」
「はい。……ありがとうございます」
顔を見ないで部屋を出るわたしに、ジョーは小さく言った。
慈愛に満ちた柔らかい声音で。
本にしては重いその三冊を軽々と抱え、ジョーはわたしの後ろをついてくる。
わたしはジョーのお礼が聞こえなかったふりで、階段を降りて行った。
* * *
タクシーに乗ったわたしとジョーは、祖母の待つ斎場へと向かった。
そこでは父が各種の手続きを進めているらしい。
そう伝えると、ジョーは相槌を打って首を傾げた。
「ヨーコさんのお父さんって、どんな人ですか」
問われたわたしは、父の面影を記憶の中から探し出そうとした。
家では日陰に存在しているような父だった。どんな言葉を交わしたか、思い出そうとしてみるが、その記憶はほとんどない。
思い出せることと言えば、父は休みの日でも自分の書斎に閉じこもっていたということだ。
わたしとの会話どころか、母と楽しげに会話している姿を見た記憶すらあやふやである。
十歳の頃、性徴期を迎えたわたしは、だんだん女らしい身体つきになっていった。昔から悪戯をされやすいたちだったが、身体の成長に比例して、男をすべて、恐怖と嫌悪の対象として捉えるようになった。
それは父に対しても同様だった。女と違う筋張った身体や低い声がおぞましくすら感じて、あえて接する気にはならなかった。
父自身も元々子どもとの接し方が分からなかったのだろう。これ幸いとわたしに近づかず自分の世界に閉じこもっていたようにも思える。
そう思い出して、窓越しに景色を眺めるジョーの横顔を見やる。
「うちも分からへん」
しばらく間が開いたので、返事はないものと思っていたのだろう。ジョーはわずかに驚いた顔をしてからわたしの方を見、微笑んだ。
「そうですか」
ただそれだけだ。それ以上は何も言わない。
ジョーはまた視線を窓の外へと向け、わたしはその横顔を見た。
壮年の男の顔。
初めて会った頃よりも落ち着きを感じる。こうしてわたしから目線を反らし、黙っている姿を見ると、日頃の子犬のような表情はただの演技ではないかと思うほどだ。
短い髪から覗く形のいい耳。その下に通った首筋はゆるやかなカーブを描いて鎖骨の窪みへと落ちていく。さきほどまではネクタイとシャツで隠れていたが、暑さに負けたジョーは、タクシーに乗ったとき、「今のうち」と笑ってネクタイを緩め、ボタンを一つ開けたのだった。
喉には尖った喉仏が見える。
いつだか、そこに噛み付くことを想像して笑った喉だ。
彼の気持ちなど度外視して、自分の欲求だけに身を委ねていた時。
一緒に死ねるかという馬鹿な質問に、迷うことなく諾と答えた彼。
(阿呆やなぁ)
彼も。わたしも。
ずいぶん、長旅をしてしまった気がする。
こうなることは、薄々分かっていたのに。
彼の想いを素直に受けとるまで、ずいぶん時間がかかってしまった。
(ジョー)
心中で呼びかけて、ふと涙が込み上げた。
愛おしい人の名。
誰の代わりでもない、唯一の人の名。
乾ききり、ばらばらと形を失いそうになっていたわたしの心に、雨を降らせ、満たし、そこに留まることを赦してくれた人の名だ。
わたしの気配に気づいたのか気づいていないのか、ジョーは車内にわずかに目線を戻し、わたしの手を探り当てて握った。
わたしも静かに握り返し、更にもう一方の手でそれを包みむ。
ジョーが意外そうに顔を上げた。わたしと目が合う。浮かべた微笑みは気弱なものになったが、ジョーも穏やかな微笑み返してくれた。
わたしの手に包まれたのと逆の手を伸ばし、ごわつくわたしの髪を撫でる。
大して綺麗でもないわたしの髪を、ガラス細工を扱うように、ゆっくりと。
いつものように。
(なあ、ジョー)
今なら、心の声が届く気がした。
『何ですか』
ジョーの目が答える。
(おおきに)
声には出していないはずなのに、ジョーはくしゃりと笑った。
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