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3 マルヤマ百貨店へようこそ
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そして17日。成海とは東京で合流して、新幹線で新潟に向かった。もともと、先に祖父母に会いに行こうと思っていたけど、祖父母に予定があるというので先に佐渡で一泊の予定だ。
新潟までが2時間、佐渡へはそこからフェリーで2時間だ。ジェットフォイルだと半分の時間になるらしいけど、急ぐ旅でもない。新潟駅で買ったお弁当をフェリーの中で食べることにした。
「チョイスが渋いって言われたよ、遠藤に」
「佐渡?」
「うん。でも、お前ららしいなって」
お弁当を食べながらそんな話をして笑う。長らく友達だった恋人は、相変わらず気が置けない。ドキドキするけどほっとする。今までの彼氏と成海は全然違った。
「外、行こうよ。海、海」
船内で昼食を食べ終えると、成海の腕を引っ張った。成海も笑いながらついて来る。
ドアを押し開けてフェリーの甲板に出ると、潮風が頬を撫でていく。10月とはいえなかなかの肌寒さだ。ウィンドブレーカーを持ってきて正解だった。
船底を覗き込み、ぼぼぼぼぼ、と船体が水を掻き分けて進む様子を見ている私に、「そんなことしてると酔うよ」と成海が苦笑した。
私は顔を上げた。
「そういえば、成海、日本酒飲まないのに、よかったの? 新潟で」
考えてみれば、成海がワイン以外のものを飲んでいる姿を見たことがない。新人時代に何度か、ビールを飲んでいるのは見た記憶があるけれど。
問うと、成海が笑った。
「それ、優麻が言う?」
「え?」
私がまばたきすると、成海は私の額をちょんと突いた。私は戸惑いながら突かれたそこを手で押さえる。
「優麻が言ったんじゃん。成海にビールと和酒は似合わないって」
「……あ」
私は思わず、大口を開けて動きを止めた。
え、うそ、うそ。
もしかして、あんなくだらない、冗談みたいなノリで言った一言が、ずぅっと成海を縛り付けてたっていうの?
私が最悪感に凍りついていると、成海はくつくつ笑いながら言った。
「冗談だっていうのはわかってたけど、優麻の前で飲む気にはならなくてーーでも、百貨店の人と飲んでたら伝わりそうだから、ついついワインばっかり飲んでた。ブランデーとかウィスキーは苦手だから」
「ご……ごめん……」
私は困惑しながら、うつむきがちに成海を見上げる。「別にいいよ」と成海は笑った。
「俺が勝手にやってたことだから。遠藤の前では飲んでたし」
「そ、そうなの?」
「うん。て言っても、遠藤もあんまり和酒飲まないからちょっとだけどね」
私は「はぁ」とため息のような相槌のような声をあげた。成海は笑って、私の頭をぽんぽんと叩いた。
「でも、もういいでしょ。解禁しても」
「も、もちろん。一人で飲んでも楽しくないし」
「よかった」
成海は嬉しそうに目を細めた。謝罪の気持ちを込めてその手を握ったら、黙って優しく握り返してくれた。
***
長時間船に乗っていたからか、佐渡に着いて地上に降りても、なんだか足元がふわふわして感じて、まだ船に乗っているみたいだった。
「不思議ー。慣性の法則?」
「いや、違うよ。それは違う」
ふらつかないように慎重に歩きながら面白がる私に、成海のツッコミが入る。
フェリーから降りると、そこはもう本土ではない島なのだ。なんだかそれだけでわくわくする。
「優麻、こっち」
「うん」
成海に手を引かれてついていく。宿へはバスで移動するらしい。
窓から風景を見てみたが、稲穂はすでに刈り取られた後だった。ちょっと期待していた私はがっかりする。
「ちょうど収穫が終わったところかもね」
「そうみたい。残念」
私は肩をすくめて、隣に座る成海を見やる。
「でも、ほんとに一面、田んぼだね。もう少し早かったら、稲穂が一面に金色の絨毯みたいで綺麗だろうなぁ」
「そうだね」
成海も微笑みを返す。その笑顔はいつもにまして穏やかだ。
知り合いと会うことはまずないだろうから、互いにリラックスしきっている。
「今回よかったら、またそのうち来ようよ。今度は早めに休みもらって」
「ふふ。いいね。そうしよう」
答えながら照れ臭くなる。
そんな将来の約束も、今は繕うことなく自然とできる。
きっと成海は、これからも私の側にいる。願うのではなくて、当然のようにそう思えるのだ。それが不思議だった。
成海と視線を合わせて笑うと、手をつなぎ、彼の肩にそっと頭を乗せた。
***
ついた旅館は見るからに高級そうだった。いつもビジネスホテルばかりだから、ドキドキしながら仲居さんに館内を案内してもらう。
どうも近辺では温泉が出るらしいとは、バスに乗っている間にも察しがついていた。通された部屋に露天風呂がついていると見るや、私は思わず子どものように感嘆の声を挙げてしまった。
「喜んでくれた?」
「うん! すごいね。こんなとこ初めて!」
「よかった」
成海は嬉しそうに微笑む。
「ご飯まで、少し時間あるよ。入ってみる?」
「うん、入る!」
私が頷くと、成海は笑ってどうぞと示した。
「成海は入らないの?」
「ん……まずは、一人で入ってきたら?」
「えー、でも」
私は首を傾げたけど、成海は穏やかに微笑むだけだ。そう言うならと頷いて、先にお湯をいただくことにした。
身体を流してお湯につかると、ちょうど空が夕陽に染まってくる時間だった。熱めのお湯とひんやりした風。ビル一つない開放感ある風景に、ふわぁ、と声が出る。
「成海~。気持ちいいよ~。夕陽も綺麗だし、一緒に入ろ~」
呼びかけると、成海がひょこりと部屋から顔を出した。
「いいの? 一人でゆっくりが良くない?」
「だって、ほらー」
湯舟に身体を隠しながら空を指差すと、そちらを見た成海が微笑んだ。
「ほんとだ。綺麗な夕陽」
「ね。入ろ、入ろ」
手招きすると、分かったからと苦笑が返ってきた。
少しすると、ドアの開く音に続いて、身体を洗う音がする。ちらりと振り向いたけど、そんなにジロジロ見られるのも嫌だろうとまた外を見た。
風が火照った肌を撫でていくのが気持ちいい。両手を伸ばして伸びをしていたら、成海が湯舟に入ってきた。
ざばざばとお湯が流れる。私の隣に座った成海が「はぁ」と息をついた。
髪からお湯のしずくが垂れて、目に入ったらしい。ぱちぱちまばたきする姿に笑い、前髪を掻き上げてやると、成海の目が私をとらえた。
微笑まれ、微笑み返す。私の手が成海の頬に降り、成海の手が私の肩を引き寄せる。
軽く唇を重ねて、至近距離にある互いの目を見つめる。どちらからともなく微笑んで、また重ねることを繰り返すうち、重なりは自然と濃密になっていく。
少し長めのキスの後、私は成海の首に腕を回し、頬に頬を擦り寄せた。
「……のぼせちゃう」
「……でしょ?」
だから言ったんだよ、と成海は笑った。私も照れながら笑い返して、軽いキスをしてお湯から上がった。
新潟までが2時間、佐渡へはそこからフェリーで2時間だ。ジェットフォイルだと半分の時間になるらしいけど、急ぐ旅でもない。新潟駅で買ったお弁当をフェリーの中で食べることにした。
「チョイスが渋いって言われたよ、遠藤に」
「佐渡?」
「うん。でも、お前ららしいなって」
お弁当を食べながらそんな話をして笑う。長らく友達だった恋人は、相変わらず気が置けない。ドキドキするけどほっとする。今までの彼氏と成海は全然違った。
「外、行こうよ。海、海」
船内で昼食を食べ終えると、成海の腕を引っ張った。成海も笑いながらついて来る。
ドアを押し開けてフェリーの甲板に出ると、潮風が頬を撫でていく。10月とはいえなかなかの肌寒さだ。ウィンドブレーカーを持ってきて正解だった。
船底を覗き込み、ぼぼぼぼぼ、と船体が水を掻き分けて進む様子を見ている私に、「そんなことしてると酔うよ」と成海が苦笑した。
私は顔を上げた。
「そういえば、成海、日本酒飲まないのに、よかったの? 新潟で」
考えてみれば、成海がワイン以外のものを飲んでいる姿を見たことがない。新人時代に何度か、ビールを飲んでいるのは見た記憶があるけれど。
問うと、成海が笑った。
「それ、優麻が言う?」
「え?」
私がまばたきすると、成海は私の額をちょんと突いた。私は戸惑いながら突かれたそこを手で押さえる。
「優麻が言ったんじゃん。成海にビールと和酒は似合わないって」
「……あ」
私は思わず、大口を開けて動きを止めた。
え、うそ、うそ。
もしかして、あんなくだらない、冗談みたいなノリで言った一言が、ずぅっと成海を縛り付けてたっていうの?
私が最悪感に凍りついていると、成海はくつくつ笑いながら言った。
「冗談だっていうのはわかってたけど、優麻の前で飲む気にはならなくてーーでも、百貨店の人と飲んでたら伝わりそうだから、ついついワインばっかり飲んでた。ブランデーとかウィスキーは苦手だから」
「ご……ごめん……」
私は困惑しながら、うつむきがちに成海を見上げる。「別にいいよ」と成海は笑った。
「俺が勝手にやってたことだから。遠藤の前では飲んでたし」
「そ、そうなの?」
「うん。て言っても、遠藤もあんまり和酒飲まないからちょっとだけどね」
私は「はぁ」とため息のような相槌のような声をあげた。成海は笑って、私の頭をぽんぽんと叩いた。
「でも、もういいでしょ。解禁しても」
「も、もちろん。一人で飲んでも楽しくないし」
「よかった」
成海は嬉しそうに目を細めた。謝罪の気持ちを込めてその手を握ったら、黙って優しく握り返してくれた。
***
長時間船に乗っていたからか、佐渡に着いて地上に降りても、なんだか足元がふわふわして感じて、まだ船に乗っているみたいだった。
「不思議ー。慣性の法則?」
「いや、違うよ。それは違う」
ふらつかないように慎重に歩きながら面白がる私に、成海のツッコミが入る。
フェリーから降りると、そこはもう本土ではない島なのだ。なんだかそれだけでわくわくする。
「優麻、こっち」
「うん」
成海に手を引かれてついていく。宿へはバスで移動するらしい。
窓から風景を見てみたが、稲穂はすでに刈り取られた後だった。ちょっと期待していた私はがっかりする。
「ちょうど収穫が終わったところかもね」
「そうみたい。残念」
私は肩をすくめて、隣に座る成海を見やる。
「でも、ほんとに一面、田んぼだね。もう少し早かったら、稲穂が一面に金色の絨毯みたいで綺麗だろうなぁ」
「そうだね」
成海も微笑みを返す。その笑顔はいつもにまして穏やかだ。
知り合いと会うことはまずないだろうから、互いにリラックスしきっている。
「今回よかったら、またそのうち来ようよ。今度は早めに休みもらって」
「ふふ。いいね。そうしよう」
答えながら照れ臭くなる。
そんな将来の約束も、今は繕うことなく自然とできる。
きっと成海は、これからも私の側にいる。願うのではなくて、当然のようにそう思えるのだ。それが不思議だった。
成海と視線を合わせて笑うと、手をつなぎ、彼の肩にそっと頭を乗せた。
***
ついた旅館は見るからに高級そうだった。いつもビジネスホテルばかりだから、ドキドキしながら仲居さんに館内を案内してもらう。
どうも近辺では温泉が出るらしいとは、バスに乗っている間にも察しがついていた。通された部屋に露天風呂がついていると見るや、私は思わず子どものように感嘆の声を挙げてしまった。
「喜んでくれた?」
「うん! すごいね。こんなとこ初めて!」
「よかった」
成海は嬉しそうに微笑む。
「ご飯まで、少し時間あるよ。入ってみる?」
「うん、入る!」
私が頷くと、成海は笑ってどうぞと示した。
「成海は入らないの?」
「ん……まずは、一人で入ってきたら?」
「えー、でも」
私は首を傾げたけど、成海は穏やかに微笑むだけだ。そう言うならと頷いて、先にお湯をいただくことにした。
身体を流してお湯につかると、ちょうど空が夕陽に染まってくる時間だった。熱めのお湯とひんやりした風。ビル一つない開放感ある風景に、ふわぁ、と声が出る。
「成海~。気持ちいいよ~。夕陽も綺麗だし、一緒に入ろ~」
呼びかけると、成海がひょこりと部屋から顔を出した。
「いいの? 一人でゆっくりが良くない?」
「だって、ほらー」
湯舟に身体を隠しながら空を指差すと、そちらを見た成海が微笑んだ。
「ほんとだ。綺麗な夕陽」
「ね。入ろ、入ろ」
手招きすると、分かったからと苦笑が返ってきた。
少しすると、ドアの開く音に続いて、身体を洗う音がする。ちらりと振り向いたけど、そんなにジロジロ見られるのも嫌だろうとまた外を見た。
風が火照った肌を撫でていくのが気持ちいい。両手を伸ばして伸びをしていたら、成海が湯舟に入ってきた。
ざばざばとお湯が流れる。私の隣に座った成海が「はぁ」と息をついた。
髪からお湯のしずくが垂れて、目に入ったらしい。ぱちぱちまばたきする姿に笑い、前髪を掻き上げてやると、成海の目が私をとらえた。
微笑まれ、微笑み返す。私の手が成海の頬に降り、成海の手が私の肩を引き寄せる。
軽く唇を重ねて、至近距離にある互いの目を見つめる。どちらからともなく微笑んで、また重ねることを繰り返すうち、重なりは自然と濃密になっていく。
少し長めのキスの後、私は成海の首に腕を回し、頬に頬を擦り寄せた。
「……のぼせちゃう」
「……でしょ?」
だから言ったんだよ、と成海は笑った。私も照れながら笑い返して、軽いキスをしてお湯から上がった。
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