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.第5章 ふたりのこれから
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ちょうど五階へ上がったところで、エレベーターホールから人が歩いてきた。知った顔を見て「おう」と立ち止まる。
「あら」
翠がまばたきして手を挙げた。瞬間、ふわりと特有の匂いが漂う。
「相変わらず、ケムリか?」
「うん、まあ」
「禁煙するんじゃなかったのか」
「うーん。禁煙の休憩中」
それこそ話を煙に巻こうとする翠に呆れつつ、「これ、こないだのデータ」と翠にファイルを渡した。
「部長には俺から確認済み。社長に渡しといて」
「了解。ありがと」
翠は答えて、それを受け取った。
次いで、いたずらっぽい目を嵐志に向ける。
「……で、どうだったの、あのあと」
「どうだったって……」
思い返せば、菜摘がバーで男に絡まれたところから始まった夜だった。
お義理で「お前は大丈夫だったのか」と問えば、「私のことはどうでもいいから」と翠は笑う。
一瞬の沈黙の後、嵐志は勇気を出して口を開いた。
「とりあえず……礼は言っとく」
「お礼? なんの?」
怒られると思っていたのか、翠はキョトンとしている。
たぶん、嵐志にくれたもののことなど忘れているんだろう。
けれどそれでは困る――店の場所を聞こうと思ったのだから。
「その……例のアレ。どの店で買ったのか……教えてもらおうかと……」
目を逸らし、声を潜めて、もそもそと言ったところで、翠が「あー」笑った。
「あはは、ああ、アレ? 気に入ってくれた? よかったー。きっと菜摘ちゃんには似合うと思ったんだよねー」
明け透けな声が廊下に響く。
いや馬鹿声大きい! と慌てるも間に合わず、翠は平気な顔で続けた。
「あれ買ったランジェリーショップも、こないだ会ったジェラート屋さんの近くだよ。お店の名前は……」
「みっ、翠っ!」
社内のしかもこんな廊下の真ん中で、ランジェリーショップとかデカい声で言うな!
嵐志がうろたえたそのとき、不意に背後に気配を感じて動きを止めた。
「――あ、社長」
「し、しゃちょ……!?」
振り向けば、確かにそこには青柳社長の姿。
嵐志よりも手のひら一つ低い位置にある目が、ニコニコと人の良さそうな笑顔を浮かべながら嵐志を見上げている。
「うんうん。何の話かな」
「あ、すみません。嵐志くん、最近彼女が出来たから――」
「うんうん。知ってるよ。なっちゃんでしょ」
「なっちゃん……?」
翠が首を傾げている。嵐志は呆れた。
「社長と知り合いだって……お前、知らなかったのか」
「え、そうなの? うーん?」
翠は珍しいほど真剣に考え込み、「あー」とうなずいた。
「そういえば、聞いたことあるかも。若い子って顔とか名前とかイマイチ覚えてられなくて」
枯れ専か、と言いかけてやめた。その可能性が大すぎてあまり笑えない。
「ところで、神南くん」
ぽん、と嵐志の肩に、社長の手が乗ってぎくりとした。何を言われるのかと思えば、ぽんぽんとねぎらうように、肩を叩かれる。
「こないだの案件、無事済んだみたいだね。君も、ようやく部下を使うことを覚えたみたいだねぇ」
まるで、ようやく一人前になったかのような口ぶりだ。
いつもならムカッとするところだが、今は仕事の話でほっとする。
これなら、ランジェリーショップ云々のくだりは聞かれていないんだろう。
「いや、君のやり方をどうこう言うつもりはなかったんだけどね。けど、ほら。君が身体でも壊したら何もできなくなる会社っていうのも、私にとっては困るしねぇ。会社のために生きる、ていう働き方も、最近は流行らないしねぇ」
うんうん、と社長がうなずいている。何故か翠もうなずいている。
「ここ最近、ちょっと大変だったみたいだけど、おかげで部下たちもだいぶ育ったでしょう。そもそも、仕事は一人でするもんじゃない、チームでやるもんだよ。君は何でも自分がやればいいって主義だったし、器用だからそれができちゃってたんだよねぇ。これからはもう少し、現場じゃなくてマネージャーの仕事に注力できるといいよねぇ」
マネージャーの仕事。
心の中で繰り返した嵐志を察したように、社長はまた笑う。
「つまり、チームビルディングであり、いいモチベーションで導くことだねぇ。僕もまだまだ勉強中だけれど」
ウンウンと勝手にうなずいて、社長は嵐志にニッコリした。
その笑顔がどうにも、嘘くさそうであり――むずがゆくもある。
「やっぱり、僕が見込んだだけある。まだまだ君は伸び代があるね。楽しみだなぁ」
くっそ、と内心、嵐志は毒づく。
就活中、息抜きしていた公園で、謎のオヤジに声をかけられた日のことを思い出す。
「だまされたと思って入ってよ! 悪くはしないから」などと必死で追い縋られ、そこまで言うならとうなずいてから早八年。
あの頃も口車に乗せられたと思っていたが、今でもその技は健在らしい。今回の案件も、嵐志ひとりで仕事が抱えられない状況を作ることで、強引に部下たちを使うように仕向けられたということか。
やっぱり、タヌキオヤジだ。
そんなことなら最初から言え。
腹の中で毒づく一方、嵐志は自覚せざるを得ない。
求められていること――これからの嵐志には、今までとは違う、次のステップを期待されているということだ。
くそ。――やってやろうじゃねぇか。
久々に、闘志に似た昂りを覚えた――そのとき。
「それでねぇ、神南くん」
ぽんぽん、とまた、社長が嵐志の肩を叩く。
「これからしばらく僕の仕事につき合ってもらおっかなぁ。――なっちゃんの下着を買いに行く前に」
――待てこのタヌキどこから話聞いて――!?
蒼白になる嵐志の視界の端で、顔を逸らした翠が噴き出すのを堪えていた。
「あら」
翠がまばたきして手を挙げた。瞬間、ふわりと特有の匂いが漂う。
「相変わらず、ケムリか?」
「うん、まあ」
「禁煙するんじゃなかったのか」
「うーん。禁煙の休憩中」
それこそ話を煙に巻こうとする翠に呆れつつ、「これ、こないだのデータ」と翠にファイルを渡した。
「部長には俺から確認済み。社長に渡しといて」
「了解。ありがと」
翠は答えて、それを受け取った。
次いで、いたずらっぽい目を嵐志に向ける。
「……で、どうだったの、あのあと」
「どうだったって……」
思い返せば、菜摘がバーで男に絡まれたところから始まった夜だった。
お義理で「お前は大丈夫だったのか」と問えば、「私のことはどうでもいいから」と翠は笑う。
一瞬の沈黙の後、嵐志は勇気を出して口を開いた。
「とりあえず……礼は言っとく」
「お礼? なんの?」
怒られると思っていたのか、翠はキョトンとしている。
たぶん、嵐志にくれたもののことなど忘れているんだろう。
けれどそれでは困る――店の場所を聞こうと思ったのだから。
「その……例のアレ。どの店で買ったのか……教えてもらおうかと……」
目を逸らし、声を潜めて、もそもそと言ったところで、翠が「あー」笑った。
「あはは、ああ、アレ? 気に入ってくれた? よかったー。きっと菜摘ちゃんには似合うと思ったんだよねー」
明け透けな声が廊下に響く。
いや馬鹿声大きい! と慌てるも間に合わず、翠は平気な顔で続けた。
「あれ買ったランジェリーショップも、こないだ会ったジェラート屋さんの近くだよ。お店の名前は……」
「みっ、翠っ!」
社内のしかもこんな廊下の真ん中で、ランジェリーショップとかデカい声で言うな!
嵐志がうろたえたそのとき、不意に背後に気配を感じて動きを止めた。
「――あ、社長」
「し、しゃちょ……!?」
振り向けば、確かにそこには青柳社長の姿。
嵐志よりも手のひら一つ低い位置にある目が、ニコニコと人の良さそうな笑顔を浮かべながら嵐志を見上げている。
「うんうん。何の話かな」
「あ、すみません。嵐志くん、最近彼女が出来たから――」
「うんうん。知ってるよ。なっちゃんでしょ」
「なっちゃん……?」
翠が首を傾げている。嵐志は呆れた。
「社長と知り合いだって……お前、知らなかったのか」
「え、そうなの? うーん?」
翠は珍しいほど真剣に考え込み、「あー」とうなずいた。
「そういえば、聞いたことあるかも。若い子って顔とか名前とかイマイチ覚えてられなくて」
枯れ専か、と言いかけてやめた。その可能性が大すぎてあまり笑えない。
「ところで、神南くん」
ぽん、と嵐志の肩に、社長の手が乗ってぎくりとした。何を言われるのかと思えば、ぽんぽんとねぎらうように、肩を叩かれる。
「こないだの案件、無事済んだみたいだね。君も、ようやく部下を使うことを覚えたみたいだねぇ」
まるで、ようやく一人前になったかのような口ぶりだ。
いつもならムカッとするところだが、今は仕事の話でほっとする。
これなら、ランジェリーショップ云々のくだりは聞かれていないんだろう。
「いや、君のやり方をどうこう言うつもりはなかったんだけどね。けど、ほら。君が身体でも壊したら何もできなくなる会社っていうのも、私にとっては困るしねぇ。会社のために生きる、ていう働き方も、最近は流行らないしねぇ」
うんうん、と社長がうなずいている。何故か翠もうなずいている。
「ここ最近、ちょっと大変だったみたいだけど、おかげで部下たちもだいぶ育ったでしょう。そもそも、仕事は一人でするもんじゃない、チームでやるもんだよ。君は何でも自分がやればいいって主義だったし、器用だからそれができちゃってたんだよねぇ。これからはもう少し、現場じゃなくてマネージャーの仕事に注力できるといいよねぇ」
マネージャーの仕事。
心の中で繰り返した嵐志を察したように、社長はまた笑う。
「つまり、チームビルディングであり、いいモチベーションで導くことだねぇ。僕もまだまだ勉強中だけれど」
ウンウンと勝手にうなずいて、社長は嵐志にニッコリした。
その笑顔がどうにも、嘘くさそうであり――むずがゆくもある。
「やっぱり、僕が見込んだだけある。まだまだ君は伸び代があるね。楽しみだなぁ」
くっそ、と内心、嵐志は毒づく。
就活中、息抜きしていた公園で、謎のオヤジに声をかけられた日のことを思い出す。
「だまされたと思って入ってよ! 悪くはしないから」などと必死で追い縋られ、そこまで言うならとうなずいてから早八年。
あの頃も口車に乗せられたと思っていたが、今でもその技は健在らしい。今回の案件も、嵐志ひとりで仕事が抱えられない状況を作ることで、強引に部下たちを使うように仕向けられたということか。
やっぱり、タヌキオヤジだ。
そんなことなら最初から言え。
腹の中で毒づく一方、嵐志は自覚せざるを得ない。
求められていること――これからの嵐志には、今までとは違う、次のステップを期待されているということだ。
くそ。――やってやろうじゃねぇか。
久々に、闘志に似た昂りを覚えた――そのとき。
「それでねぇ、神南くん」
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「これからしばらく僕の仕事につき合ってもらおっかなぁ。――なっちゃんの下着を買いに行く前に」
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