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.13 ふたりでひとつ
97 縒り添う
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「でもね……やっぱり、栄太兄は他にも、いい人がいたと思うんだよね」
愛し合って、そのままソファで抱きしめ合って、まどろみかけていた俺に、礼奈の穏やかな声が聞こえた。
甘い香りに浸り切っていた意識を、まぶたと共にゆっくり持ち上げる。
「……どこにそんなんおるねん」
礼奈とは違って、俺は少なからず、社会っちゅうもんを歩いた経験がある。
それでも出会わなかったもんを……いったいどこに、そんなんおるっちゅうねん。
「だから……朝子ちゃんとか」
この期に及んでそんなん言うもんやから、呆れてため息をついた。
「朝子と結婚してどうすんねん。俺が朝子に幸せにしてもらうっちゅうんか」
「ち、ちが……でも、朝子ちゃんの方が、私より背、高いし、スタイルいいし、性格もいいし、私みたいに子どもじゃないし、こ、公務員で安定してるし……」
最後だけやたら現実的やな。
思わず笑いそうになって堪える。
礼奈は俺の胸に頬を寄せながら、ゆっくり話を続けた。
「私……自分が栄太兄と一緒にいたくて、自分のことばっかりだったなって、思うんだ。結婚式だって私のせいで、栄太兄お母さんに土下座するし……お父さんにも、頭下げるし、和歌子さんになじられるし……」
忘れかけてたことを言われて、なんや懐かしくなる。
結婚式を祖父母に見せたい――そう言った礼奈のために、学生結婚に反対していた彩乃さんに、俺は膝をついて頭を下げたんやった。――祖父の入院している病院で。
今思えば、なかなか狡い手を使うたなぁと苦笑する。あんなとこで土下座されちゃ、彩乃さんかて考え直さへんわけにもいかんやろ。
計算した、っちゅうほど綿密なもんやなかったけど、ここしかない、ってのは思うた気がする。ここを逃したらあかん――て、勝負師みたいな勘が働いて。
「母さんになじられてるのはいつものことやから置いといて……相手が礼奈やったから、俺もあそこまでしたんやと思うで」
答えながら、思い出がじんわりと胸に広がっていく。
礼奈が俺に想いを告げてくれてからのこと。十八の頃からの五年間。悩んだり苦しんだりしながら、それでも、礼奈の笑顔に救われた日々のこと。
「昔から……礼奈が全部や。お前が産まれたときから……れいな、て名前が決まったときから……俺の幸せの全部がお前の中にあって、俺はお前を手放せへん。そんなん言うなら礼奈の方かて、ほんとはもっと若くて、そつなくて、稼ぎも多い――政人みたいな男の方が似合いなんやろうけど、それでも一緒にいたいて思うのは、俺のわがままや。……お前と一緒にいたい。お前と幸せになりたい。他の女じゃあかんねん。礼奈がええねん。礼奈じゃなきゃ駄目やねん。そんなん――そんなん、俺の中ではもう分かりきってることで」
言葉は自然と口から溢れて、途中で涙が浮かんできた。
まだ首の座らない頃から、俺の脚にすがりすいてきた頃、ろくに目を合わせてくれない思春期、女らしく成長してほころんでいく姿、決意を秘めて俺を見つめた瞳――スマホの中のコレクションよりもよほど多い、心に直接刺さった礼奈のひとつひとつが思い出されて、視界が歪んでいく。
「俺……三十過ぎても、ひとつもスマートにできへんし、かっこよくなろうと思ってもなれへんけど、礼奈がそれでもええって言うてくれるんやったら、どんだけかっこ悪くてもええねん。俺の全部で礼奈に笑っててもらいたい。俺ができること全部で、礼奈の幸せを――んっ」
言葉は途中で、礼奈の唇に遮られた。両頬に添えられた華奢な手が、俺を落ち着けようとするように頬を撫でる。
重なる唇は柔らかく互いの唇をついばみ、何度となく角度を変えて重ねられて、離れる。
は、とついた吐息の後で、ふたりで額をこつんと合わせた。
「……もう、分かったから」
ありがと、と礼奈は赤い目で笑う。俺も急に込み上げた気恥ずかしさに「お、おぅ」と妙な返事をする。礼奈は笑いながら、俺の腹に抱きついてきた。
「もう。だから、好き。――栄太兄が、大好き。栄太兄は、かっこ悪くないよ。かっこいいよ。誰よりも、かっこいい」
「……政人よりも?」
ざれ言のつもりで聞いてみた。叔父よりも俺が優れてるなんて、あるわけがない。それやのに。
「うん。――お父さんよりも、かっこいい」
礼奈は迷うことなくそう笑って、俺はまた、泣きそうになった。
再び、礼奈が顔を寄せる。唇が重なる。
数度、俺の頬を撫でると、礼奈がふふっと笑った。
「……栄太兄」
「うん?」
「……もっと、ぎゅってして」
かわいすぎるおねだりに、こっちこそ心がぎゅっとなる。つぶさないように抱きしめたら、礼奈がまた嬉しそうに笑った。
「……栄太兄とこうしてるの、好き」
「こうして……って、セックス?」
あえて直接的な言葉を口にしてから、やりすぎたかと後悔した。礼奈は「ちょっと」と気恥ずかしそうにした後、俺の胸に頬を寄せる。
「……まあ、そうだけど。こういうのって、もっと、なんか……ただやらしいもんだと思ってた。でも……」
礼奈は俺の手を取って、ゆっくり撫で始めた。
俺は礼奈の髪を撫でながら、その先を視線で促す。
「……こんなに幸せなんだなぁって……好きな人と、触れ合うのって」
「せやな」
うなずいて、頬に唇を寄せる。
それは――俺も同じかもしれん。母さんに言われた言葉が、こういう行為は汚ならしいという感覚が、ずっと自分の中にあって――うまく、咀嚼できずにいた。
確かに、欲望のままの情事は、俺が想像してたそれと同じかもしれへん。けど、礼奈と交わりは、特別いやらしいもんやなく――互いに愛して、愛されて、それを相手に伝えたいて思う、えらい自然な行為に思えた。
「じゃあ……嫌いやないんやな?」
もっと、求めてもええんやろか。触れてもええんやろか。
そっと問うた俺に、礼奈はくすりと笑った。
「うん……嫌いじゃないよ。栄太兄なら」
言うて、両手を伸ばしてくる。俺の頭を胸に抱き締めるように。
「栄太兄が大事にしてくれてるの、わかるから……好きだよ」
「……セックスが? 俺が?」
「何度も聞かないでよ」
「せやかて、それ大事なところやろ」
半ば笑いながら言うと、礼奈は「もう」と睨むように俺を見てから、小さく答えた。
「……どっちも」
心底照れ臭そうな呟きを、俺の耳は確かに拾う。
するりと、心の中で何かがほどけたような気がした。
「そりゃ……よかった」
小さく言って、礼奈の身体を撫で、唇を重ねる。
そうして、再び元気を取り戻しつつあるムスコに気づいた。
「……なあ、礼奈」
「うん?」
「それ聞いて、もう一度、幸せになりたい、言うてるやつがいんねんけど」
礼奈はきょとんとした後、俺の視線を追って、ぱっと顔を赤らめた。
相変わらずウブな反応しはるのが、ほんまかわええ。
笑って「ええか?」と顎を持ち上げる。
礼奈は目を泳がせて、俺を見上げ、こくり、と頷いた。
「……いいよ」
白い手が伸びてきて、俺の首に絡まる。
俺も笑って、その頭を抱き寄せた。
「愛してるで、礼奈」
「私も……愛してる」
最初は照れたその言葉も、今は大事な言葉に変わって。
何度でも、何度でも、君に伝えたい言葉になった。
腕の中の温もりを、さざ波のような甘い声を、君が俺を呼ぶ声を、君と過ごす時間のすべてを――俺は大事に大事に、誰にも消されない俺の中の宝箱に詰め込もう。
「栄太兄……」
「礼奈」
愛してる。
一緒にいてくれて、ありがとう。
これから先も、ずっと俺と、一緒にいてくれ――
俺はもう一度、大事な大事なおひい様を、腕の中に抱きしめた。
愛し合って、そのままソファで抱きしめ合って、まどろみかけていた俺に、礼奈の穏やかな声が聞こえた。
甘い香りに浸り切っていた意識を、まぶたと共にゆっくり持ち上げる。
「……どこにそんなんおるねん」
礼奈とは違って、俺は少なからず、社会っちゅうもんを歩いた経験がある。
それでも出会わなかったもんを……いったいどこに、そんなんおるっちゅうねん。
「だから……朝子ちゃんとか」
この期に及んでそんなん言うもんやから、呆れてため息をついた。
「朝子と結婚してどうすんねん。俺が朝子に幸せにしてもらうっちゅうんか」
「ち、ちが……でも、朝子ちゃんの方が、私より背、高いし、スタイルいいし、性格もいいし、私みたいに子どもじゃないし、こ、公務員で安定してるし……」
最後だけやたら現実的やな。
思わず笑いそうになって堪える。
礼奈は俺の胸に頬を寄せながら、ゆっくり話を続けた。
「私……自分が栄太兄と一緒にいたくて、自分のことばっかりだったなって、思うんだ。結婚式だって私のせいで、栄太兄お母さんに土下座するし……お父さんにも、頭下げるし、和歌子さんになじられるし……」
忘れかけてたことを言われて、なんや懐かしくなる。
結婚式を祖父母に見せたい――そう言った礼奈のために、学生結婚に反対していた彩乃さんに、俺は膝をついて頭を下げたんやった。――祖父の入院している病院で。
今思えば、なかなか狡い手を使うたなぁと苦笑する。あんなとこで土下座されちゃ、彩乃さんかて考え直さへんわけにもいかんやろ。
計算した、っちゅうほど綿密なもんやなかったけど、ここしかない、ってのは思うた気がする。ここを逃したらあかん――て、勝負師みたいな勘が働いて。
「母さんになじられてるのはいつものことやから置いといて……相手が礼奈やったから、俺もあそこまでしたんやと思うで」
答えながら、思い出がじんわりと胸に広がっていく。
礼奈が俺に想いを告げてくれてからのこと。十八の頃からの五年間。悩んだり苦しんだりしながら、それでも、礼奈の笑顔に救われた日々のこと。
「昔から……礼奈が全部や。お前が産まれたときから……れいな、て名前が決まったときから……俺の幸せの全部がお前の中にあって、俺はお前を手放せへん。そんなん言うなら礼奈の方かて、ほんとはもっと若くて、そつなくて、稼ぎも多い――政人みたいな男の方が似合いなんやろうけど、それでも一緒にいたいて思うのは、俺のわがままや。……お前と一緒にいたい。お前と幸せになりたい。他の女じゃあかんねん。礼奈がええねん。礼奈じゃなきゃ駄目やねん。そんなん――そんなん、俺の中ではもう分かりきってることで」
言葉は自然と口から溢れて、途中で涙が浮かんできた。
まだ首の座らない頃から、俺の脚にすがりすいてきた頃、ろくに目を合わせてくれない思春期、女らしく成長してほころんでいく姿、決意を秘めて俺を見つめた瞳――スマホの中のコレクションよりもよほど多い、心に直接刺さった礼奈のひとつひとつが思い出されて、視界が歪んでいく。
「俺……三十過ぎても、ひとつもスマートにできへんし、かっこよくなろうと思ってもなれへんけど、礼奈がそれでもええって言うてくれるんやったら、どんだけかっこ悪くてもええねん。俺の全部で礼奈に笑っててもらいたい。俺ができること全部で、礼奈の幸せを――んっ」
言葉は途中で、礼奈の唇に遮られた。両頬に添えられた華奢な手が、俺を落ち着けようとするように頬を撫でる。
重なる唇は柔らかく互いの唇をついばみ、何度となく角度を変えて重ねられて、離れる。
は、とついた吐息の後で、ふたりで額をこつんと合わせた。
「……もう、分かったから」
ありがと、と礼奈は赤い目で笑う。俺も急に込み上げた気恥ずかしさに「お、おぅ」と妙な返事をする。礼奈は笑いながら、俺の腹に抱きついてきた。
「もう。だから、好き。――栄太兄が、大好き。栄太兄は、かっこ悪くないよ。かっこいいよ。誰よりも、かっこいい」
「……政人よりも?」
ざれ言のつもりで聞いてみた。叔父よりも俺が優れてるなんて、あるわけがない。それやのに。
「うん。――お父さんよりも、かっこいい」
礼奈は迷うことなくそう笑って、俺はまた、泣きそうになった。
再び、礼奈が顔を寄せる。唇が重なる。
数度、俺の頬を撫でると、礼奈がふふっと笑った。
「……栄太兄」
「うん?」
「……もっと、ぎゅってして」
かわいすぎるおねだりに、こっちこそ心がぎゅっとなる。つぶさないように抱きしめたら、礼奈がまた嬉しそうに笑った。
「……栄太兄とこうしてるの、好き」
「こうして……って、セックス?」
あえて直接的な言葉を口にしてから、やりすぎたかと後悔した。礼奈は「ちょっと」と気恥ずかしそうにした後、俺の胸に頬を寄せる。
「……まあ、そうだけど。こういうのって、もっと、なんか……ただやらしいもんだと思ってた。でも……」
礼奈は俺の手を取って、ゆっくり撫で始めた。
俺は礼奈の髪を撫でながら、その先を視線で促す。
「……こんなに幸せなんだなぁって……好きな人と、触れ合うのって」
「せやな」
うなずいて、頬に唇を寄せる。
それは――俺も同じかもしれん。母さんに言われた言葉が、こういう行為は汚ならしいという感覚が、ずっと自分の中にあって――うまく、咀嚼できずにいた。
確かに、欲望のままの情事は、俺が想像してたそれと同じかもしれへん。けど、礼奈と交わりは、特別いやらしいもんやなく――互いに愛して、愛されて、それを相手に伝えたいて思う、えらい自然な行為に思えた。
「じゃあ……嫌いやないんやな?」
もっと、求めてもええんやろか。触れてもええんやろか。
そっと問うた俺に、礼奈はくすりと笑った。
「うん……嫌いじゃないよ。栄太兄なら」
言うて、両手を伸ばしてくる。俺の頭を胸に抱き締めるように。
「栄太兄が大事にしてくれてるの、わかるから……好きだよ」
「……セックスが? 俺が?」
「何度も聞かないでよ」
「せやかて、それ大事なところやろ」
半ば笑いながら言うと、礼奈は「もう」と睨むように俺を見てから、小さく答えた。
「……どっちも」
心底照れ臭そうな呟きを、俺の耳は確かに拾う。
するりと、心の中で何かがほどけたような気がした。
「そりゃ……よかった」
小さく言って、礼奈の身体を撫で、唇を重ねる。
そうして、再び元気を取り戻しつつあるムスコに気づいた。
「……なあ、礼奈」
「うん?」
「それ聞いて、もう一度、幸せになりたい、言うてるやつがいんねんけど」
礼奈はきょとんとした後、俺の視線を追って、ぱっと顔を赤らめた。
相変わらずウブな反応しはるのが、ほんまかわええ。
笑って「ええか?」と顎を持ち上げる。
礼奈は目を泳がせて、俺を見上げ、こくり、と頷いた。
「……いいよ」
白い手が伸びてきて、俺の首に絡まる。
俺も笑って、その頭を抱き寄せた。
「愛してるで、礼奈」
「私も……愛してる」
最初は照れたその言葉も、今は大事な言葉に変わって。
何度でも、何度でも、君に伝えたい言葉になった。
腕の中の温もりを、さざ波のような甘い声を、君が俺を呼ぶ声を、君と過ごす時間のすべてを――俺は大事に大事に、誰にも消されない俺の中の宝箱に詰め込もう。
「栄太兄……」
「礼奈」
愛してる。
一緒にいてくれて、ありがとう。
これから先も、ずっと俺と、一緒にいてくれ――
俺はもう一度、大事な大事なおひい様を、腕の中に抱きしめた。
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