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.第8章 終わりと始まり
180 友達と恋人(1)
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バレンタインデー以降、慶次郎と過ごす時間はもっと気楽になって、連絡する頻度も一緒に過ごす時間も増えた。
私たちは、一緒にいてもべたべたすることはなくて、せいぜい手を繋ぐぐらいだ。周りから見たら、友達以上恋人未満のつき合いだろうけど、これが今の私たちの関係なのだから、そう胸を張ればいいんだと思えるようになった。
ちまたにはいろんなカップルがいるけど、私たちの関係がそれと同じとは限らない。幼馴染だった期間が長いのに、いきなり関係を変えようと思わなくてもいい――慶次郎もそれに不満を感じているわけではないようだし、急ぐ必要はない。
不思議なのだけれど、そう思ったら逆に、力が抜けたらしい。慶次郎と繋いだ手の温もりが、嬉しく感じられるようになった。大学のキャンパスではさすがにしないけど、街を歩くときには自然と手を繋ぐ。
面白いことに、そうやって歩いていると、相手が見ているものが分かるようになった。相手が見ている方を自然と見るようになって、言葉はなくても、視線を交わし合うようになった。
つき合う――誰かの隣にいる、っていうのは、こういうことなんだな、と思った。
隣にいる。手を繋ぐ。相手が見ているものを見て、聞いていることを聞いて――ときどき、言葉を交わし合う。笑みを交わし合う。
それは和やかで、柔らかくて、あたたかい時間だった。
小夏たちとのバスケも、月に1、2度の頻度で続いている。4月終わりのその日、体育館を押さえたのは午後からだった。
バスケの前に昼ご飯を食べて行こう、と慶次郎と約束していたのだけれど、前日に小夏からランチのお誘いがあった。慶次郎が一緒でもよければ、と言ったのだけれど、小夏は『そんな野暮しないよ』と取り合わなかった。
慶次郎とファミレスに入ると、それぞれ料理を注文する。「飲み物取って来る」と立ち上がりかけた慶次郎が、私を見て不思議そうに座りなおした。
「どうした? なんか言いたげだけど」
「え、あ、いや……」
言いかけて、苦笑した。やっぱり慶次郎にごまかしは効かないらしい。
「昨日、小夏から連絡あってね。昼ご飯、一緒に食べないかって」
「あ、そうなの? 呼べばよかったじゃん」
「うん……」
私も、そう思ったのだけど。
「野暮って……なんだそれ」
小夏の返事を伝えると、慶次郎が苦笑する。私も「だよね」と頷いた。
話したら、少しすっきりした。腰を上げて「慶次郎、飲み物どうする? 取って来るよ」と声をかけると、慶次郎は「俺も行くよ」と立ち上がった。
二人でドリンクバーの前に立つと、慶次郎がコップを差し出してくれた。私は「ありがと」と受け取って、ストローとお手拭きを二つずつ手にする。
飲み物を入れながら、慶次郎はちらりと私を見下ろした。
「高木に言っとけよ。あんま、変な気ィ使うなって」
「うん……そうなんだけどね」
私は肩をすくめた。私もそう思うんだけど、小夏には小夏の考えがあるんだろう。飲み物を入れ終えて席に着くと、すぐに料理が運ばれてきた。
「いただきます」
手を合わせると、慶次郎がふっと笑う。何かと思えば「いや」と軽く首を振って、「俺もいただきまーす」と食べ始めた。
大口でピラフを運ぶ姿を見てから、私も自分のスバゲッティをフォークにくるくる巻き付けていく。
小夏も、来ればよかったのに。やっぱり一緒に行こうって言えばよかったかな。
もしかして、このまま、せっかくの友達関係までいびつになっちゃうのかな。それは……嫌だなぁ。
ぐるぐるぐるぐる、スパゲッティがフォークの周りを回っている。ぼんやりしてたら、慶次郎が「お前、食わないの?」と笑った声がして、はっとして手を止めた。
もうスパゲッティはフォークにしっかり巻き付いているのに、ずっとぐるぐる回していたらしい。私は気まずさをごまかすように、フォークを口に運んだ。
「高木がそんなに気ィ遣うタイプだなんて思わなかった。ざっくりした奴だと思ってたけど、案外細かいのな」
慶次郎の言葉に、私はちらりと目を上げて、またフォークにぐるぐるとスパゲッティを巻き付ける。
「気を遣うタイプかどうかは知らないけど、よく気づくのは確かだよ。気づきすぎて、ちょっと空回りするくらいには」
「空回り?」
慶次郎が首を傾げて、「ああ」と思い当たったように苦笑した。
「高校の頃?」
「うん、まあ」
慶次郎のことを、やたらと推されていたのを思い出して、懐かしさにくすりと笑った。
「……まだ、二年ちょっとしか経ってないのにね。修学旅行から」
慶次郎はまばたきをして、気まずさをごまかすようにピラフを口にかき込んだ。
「そうだな」
私はちらりと慶次郎を見て、また手元に視線を戻す。
スパゲッティを口に入れると、もぐもぐしながら考えた。
あのとき、慶次郎にはまだ彼女がいなくて、私はあーちゃんをオススメした。修学旅行から帰って来たら、二人はつき合い始めて、しばらくそのまま、慶次郎とは何となく気まずいままで。
ずぅっと腐れ縁だと思っていたのに、それもここまでなのかな、なんて、ちょっと寂しくなっていたこともあったのに、今も慶次郎はこうして私の前にいる。
「……変なの」
「何が?」
「何でもない」
慶次郎は「何だよ」と眉を寄せたけど、私は「何でもないもん」と首を振って、またスパゲッティを口に運んだ。
くっついたり、離れたり。かと思えば、またくっついたり――
そしてまた、離れる日が来るんだろうか。
うつむきながら口に運んだからか、髪がひと房、口に入った。あっ、と思ったら前から手が伸びてきて、慶次郎が指で払ってくれる。その一瞬、慶次郎の指が頬を撫でた。
「不思議だな」
目が合うと、慶次郎は言った。その垂れ目がちの目が優しすぎて、私は思わずうつむく。
「何が?」
「いや」
慶次郎は笑って、「お前とこうやってることが」と言うと、立ち上がった。
顔を上げた私の額に、コツンと空になったコップの底を当てる。
「飲み物取って来る。お前は?」
「えと、いい。後で自分で行く」
「あ、そ」
慶次郎はそう言って、背を向けてドリンクカウンターへと向かった。それがたぶん、照れ隠しなのだということは、何となく察しがついて。
慶次郎の指が触れた頬を撫でて、私は緩みそうになる口をきゅっと結んだ。
私たちは、一緒にいてもべたべたすることはなくて、せいぜい手を繋ぐぐらいだ。周りから見たら、友達以上恋人未満のつき合いだろうけど、これが今の私たちの関係なのだから、そう胸を張ればいいんだと思えるようになった。
ちまたにはいろんなカップルがいるけど、私たちの関係がそれと同じとは限らない。幼馴染だった期間が長いのに、いきなり関係を変えようと思わなくてもいい――慶次郎もそれに不満を感じているわけではないようだし、急ぐ必要はない。
不思議なのだけれど、そう思ったら逆に、力が抜けたらしい。慶次郎と繋いだ手の温もりが、嬉しく感じられるようになった。大学のキャンパスではさすがにしないけど、街を歩くときには自然と手を繋ぐ。
面白いことに、そうやって歩いていると、相手が見ているものが分かるようになった。相手が見ている方を自然と見るようになって、言葉はなくても、視線を交わし合うようになった。
つき合う――誰かの隣にいる、っていうのは、こういうことなんだな、と思った。
隣にいる。手を繋ぐ。相手が見ているものを見て、聞いていることを聞いて――ときどき、言葉を交わし合う。笑みを交わし合う。
それは和やかで、柔らかくて、あたたかい時間だった。
小夏たちとのバスケも、月に1、2度の頻度で続いている。4月終わりのその日、体育館を押さえたのは午後からだった。
バスケの前に昼ご飯を食べて行こう、と慶次郎と約束していたのだけれど、前日に小夏からランチのお誘いがあった。慶次郎が一緒でもよければ、と言ったのだけれど、小夏は『そんな野暮しないよ』と取り合わなかった。
慶次郎とファミレスに入ると、それぞれ料理を注文する。「飲み物取って来る」と立ち上がりかけた慶次郎が、私を見て不思議そうに座りなおした。
「どうした? なんか言いたげだけど」
「え、あ、いや……」
言いかけて、苦笑した。やっぱり慶次郎にごまかしは効かないらしい。
「昨日、小夏から連絡あってね。昼ご飯、一緒に食べないかって」
「あ、そうなの? 呼べばよかったじゃん」
「うん……」
私も、そう思ったのだけど。
「野暮って……なんだそれ」
小夏の返事を伝えると、慶次郎が苦笑する。私も「だよね」と頷いた。
話したら、少しすっきりした。腰を上げて「慶次郎、飲み物どうする? 取って来るよ」と声をかけると、慶次郎は「俺も行くよ」と立ち上がった。
二人でドリンクバーの前に立つと、慶次郎がコップを差し出してくれた。私は「ありがと」と受け取って、ストローとお手拭きを二つずつ手にする。
飲み物を入れながら、慶次郎はちらりと私を見下ろした。
「高木に言っとけよ。あんま、変な気ィ使うなって」
「うん……そうなんだけどね」
私は肩をすくめた。私もそう思うんだけど、小夏には小夏の考えがあるんだろう。飲み物を入れ終えて席に着くと、すぐに料理が運ばれてきた。
「いただきます」
手を合わせると、慶次郎がふっと笑う。何かと思えば「いや」と軽く首を振って、「俺もいただきまーす」と食べ始めた。
大口でピラフを運ぶ姿を見てから、私も自分のスバゲッティをフォークにくるくる巻き付けていく。
小夏も、来ればよかったのに。やっぱり一緒に行こうって言えばよかったかな。
もしかして、このまま、せっかくの友達関係までいびつになっちゃうのかな。それは……嫌だなぁ。
ぐるぐるぐるぐる、スパゲッティがフォークの周りを回っている。ぼんやりしてたら、慶次郎が「お前、食わないの?」と笑った声がして、はっとして手を止めた。
もうスパゲッティはフォークにしっかり巻き付いているのに、ずっとぐるぐる回していたらしい。私は気まずさをごまかすように、フォークを口に運んだ。
「高木がそんなに気ィ遣うタイプだなんて思わなかった。ざっくりした奴だと思ってたけど、案外細かいのな」
慶次郎の言葉に、私はちらりと目を上げて、またフォークにぐるぐるとスパゲッティを巻き付ける。
「気を遣うタイプかどうかは知らないけど、よく気づくのは確かだよ。気づきすぎて、ちょっと空回りするくらいには」
「空回り?」
慶次郎が首を傾げて、「ああ」と思い当たったように苦笑した。
「高校の頃?」
「うん、まあ」
慶次郎のことを、やたらと推されていたのを思い出して、懐かしさにくすりと笑った。
「……まだ、二年ちょっとしか経ってないのにね。修学旅行から」
慶次郎はまばたきをして、気まずさをごまかすようにピラフを口にかき込んだ。
「そうだな」
私はちらりと慶次郎を見て、また手元に視線を戻す。
スパゲッティを口に入れると、もぐもぐしながら考えた。
あのとき、慶次郎にはまだ彼女がいなくて、私はあーちゃんをオススメした。修学旅行から帰って来たら、二人はつき合い始めて、しばらくそのまま、慶次郎とは何となく気まずいままで。
ずぅっと腐れ縁だと思っていたのに、それもここまでなのかな、なんて、ちょっと寂しくなっていたこともあったのに、今も慶次郎はこうして私の前にいる。
「……変なの」
「何が?」
「何でもない」
慶次郎は「何だよ」と眉を寄せたけど、私は「何でもないもん」と首を振って、またスパゲッティを口に運んだ。
くっついたり、離れたり。かと思えば、またくっついたり――
そしてまた、離れる日が来るんだろうか。
うつむきながら口に運んだからか、髪がひと房、口に入った。あっ、と思ったら前から手が伸びてきて、慶次郎が指で払ってくれる。その一瞬、慶次郎の指が頬を撫でた。
「不思議だな」
目が合うと、慶次郎は言った。その垂れ目がちの目が優しすぎて、私は思わずうつむく。
「何が?」
「いや」
慶次郎は笑って、「お前とこうやってることが」と言うと、立ち上がった。
顔を上げた私の額に、コツンと空になったコップの底を当てる。
「飲み物取って来る。お前は?」
「えと、いい。後で自分で行く」
「あ、そ」
慶次郎はそう言って、背を向けてドリンクカウンターへと向かった。それがたぶん、照れ隠しなのだということは、何となく察しがついて。
慶次郎の指が触れた頬を撫でて、私は緩みそうになる口をきゅっと結んだ。
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