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.第6章 大学1年、前期
141 メンバー集め(1)
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「慶ちゃん、おめっでとー!!」
「おめでとー!!」
日曜日、横浜駅近くのビルの上階のレストラン、12時時間厳守。
小夏からそう連絡があって行ってみれば、そこには勝巳くんと慶次郎もいた。
「え、ちょ、何……いったい、何なの??」
「慶次郎から聞いたよー」
「いやー、めでたい。想う者は救われる、だね」
かーんぱーい、と目の前で重ねられるコップは、勝巳くんと小夏のもの。示し合わせたはずもないのに、なぜだか私と慶次郎が隣に座る形になっている。
「け、慶次郎……何言ったのよ」
「別に。お前とつき合うことになったって言っただけ」
「な、なんでそんなこと……!」
うろたえる私に、勝巳くんが手を挙げた。
「俺が電話したんだよー。可愛い子いた? って。紹介して、って。そしたらそういうの興味ないって言ってさー、何かと思えば礼奈ちゃんとつき合うとか言い出してさー。慌てて小夏っちゃんに電話したよね。マジかよって思ったよね」
「そうだよー、礼奈私に何も連絡ないんだもん。嘘だろって思って私からも慶ちゃんに電話しちゃったよ。エイプリルフールは一か月遅いぞって」
ねー、と話し合う小夏と勝巳くんを尻目に、慶次郎は長い脚を放り出すように座っている。
態度が悪い、と肩を叩けば、面倒くさそうに身体を起こした。
前から小夏が身を乗り出す。
「で、どういう経緯で? こないだの従兄さんとの話も関係あんの?」
「ひ、人にお聞かせするようなことでは……」
私はそっと目を逸らす。慶次郎は無言でコーヒーを口に運んでいる。
ちょっと! あんたが撒いた種でしょ! どうにかしてよ!!
いらっとして、軽く膝で膝を蹴る。慶次郎はちらっと私を見たけど無視するので、また蹴ってみたら、今度は手で防御された。
むっかつく!
「ちょっと、その……新歓で、助けてもらっただけ」
「助けて?」
私は仕方なく、そのときの経緯を話した。大学で最初に連絡先を交換した子に誘われたこと。行ってみたら出会い目的の人が多かったこと。
飲む気もなかったお酒を飲まされて、慶次郎に助けてもらったこと。そのとき、「彼氏だ」と言ってその場を逃れたこと。
キスのことは、さすがに言わなかったけど、小夏と勝巳くんは「げー。マジでそんなんあるんだ。災難だったねぇ」と眉をひそめて私に共感してくれた。
美穂ちゃんに毒づかれたことが少なからず胸に刺さっていた私は、二人の反応にほっとした。
確かに、私だってもう少しちゃんと弁えておかなくちゃいけなかったかもしれないけど、やっぱり向こうも向こうだったんだと思えたから。
--美穂ちゃんも、小谷さんも、溝口さんも。
「で、嘘じゃなくてほんとにしちゃいましょ、って感じ?」
「やーだー小夏っちゃん、少女漫画みたーい」
「ぽい、ぽい」
きゃっきゃと騒ぐ2人に、私も苦笑するしかない。
ほんと、相変わらずのノリだなぁ。
楽しいけれど懐かしい。ほっとして、自然と肩の力が抜けている自分がいた。
「お待たせいたしました。ハンバーグランチです」
「あ、俺とこいつでーす」
店員が運んできた料理を受け取り、慶次郎が手を合わせて食べ始める。
私と小夏も、それぞれパスタとドリアを受け取って食べ始めた。
「でも、ちょっと拍子抜けだわ。いちゃいちゃはしないまでも、もう少しこう、初々しい感じかなーとか思ってた」
「変わるわけないでしょ、そんなの」
小夏がドリアを突きながら言うので、私は思わず苦笑した。
結局、私と慶次郎はしょせん私と慶次郎なのだ。つき合いましょう、となったって、そんなにすぐに変わらない。
ラブラブいちゃいちゃするようなことはなくて、月曜と木曜の昼を一緒に食べるのと、ときどきキャンパスで顔を合わせれば挨拶するくらいだ。
正直、つき合ってるっていう実感はないまま、ぼちぼちゴールデンウィークになろうとしている。
「そーなんだー、つまんなーい」という小夏に苦笑しながら、パスタを口に運ぶ。
そのとき、
「礼奈」
呼ばれてふと振り向くと、慶次郎が私の顔に手を伸ばしていた。
指先が頬に触れる。
「髪、食ってた」
ふっ、と笑われて、顔に血が上るのが分かった。
「あ……ありがと……」
「きゃー」
「ひゅーひゅー」
小夏と勝巳くんがきゃっきゃと手を叩く。慶次郎は知らん顔でまたランチに向き合っている。
くっ……! このっ……! わざとでしょ! 絶対、わざとでしょ……!
何ひとりでしれっとしてんのよ!
熱くなった顔で歯ぎしりするけど、慶次郎は気にすることもない。
私が一人でそわそわして、慶次郎だけ平気な顔をしているのが腹立たしい。
私がポーカーフェイスが下手なのは自覚したけど、慶次郎はその点、結構感情が分かりにくい。
今でも、私のことが好きだなんてーーしかも、その、結構あれこれ面倒くさい条件があってもいいってくらい、想ってくれてるだなんて、あんまり感じない。
けど、ときどき、優しく笑うことがある。そういうとき、すごく、どきっとする。むしろ、ぎくっとする。
見ちゃいけないものを見たような、罪悪感を抱くほどに、幸せそうな笑顔。
それはだいたい不意打ちなので、私もまだ、慣れていない。
小夏がドリアを飲み込んで、そういえば、と顔を上げた。
「ゴールデンウィーク、みんな何か予定ある?」
「俺、バイト。よく分かんない内にめちゃめちゃシフト入れられちゃった」
「私もバイトかなぁ」
私が言うと、勝巳くんが目を輝かせた。
「え、何。礼奈ちゃん、何のバイトしてんの? 飲食店? アパレル? 塾講師?」
「アパレル……になるのかな。駅ビルの中の雑貨屋さん」
自宅の最寄り駅から直結したビルにあるお店で、文具を中心にあれこれ小物を置いているところだ。
私も好きなお店だし、家から近いし、いいかなと思って選んでみた。
今は土日のどちらかと、平日の1日、講義の後に閉店まで入っている。
「雑貨屋さんかー、可愛いなー。礼奈ちゃんほんと可愛いなー。いいなぁ慶次郎いい痛たっ!」
脛を蹴られたらしい勝巳くんが飛び上がる。
「何でよ! 彼女褒めただけじゃん! 羨んだだけじゃん! 蹴らなくてもいいでしょ!!」
不服げに批難の声をあげるのも気にせず、慶次郎はふんと鼻で笑い、また食事に戻った。
小夏がくつくつ笑いながら、スプーンを振り振り言った。
「いや、実はね。ざーっと見た感じ、よさそうなサークルが見つかんなかったからさ。自分たちで、インカレサークルっていうか、市民団体、みたいなの? 作ったらどうかなーなんて思ったのよ」
「しみんだんたい?」
「そーそー」
小夏は頷いて、スマホをタップする。「これこれ」と示された画面には、市営のスポーツセンターの利用規約が書いてあった。
「5人集めれば、体育館とか使えんの。バスケのサークルって、部活みたいなガチなやつか、夏には海行って冬にはスケボー行ってる、みたいなサークルしかなかったからさぁ。ほどよく楽しめるといいかなーって。2人もどう?」
小夏に聞かれて、私と慶次郎は顔を見合わせる。
「……俺は別にいいけど」
「私もいいよ」
「あと一人はどうすんのー?」
「問題はそこよねー」
小夏がため息をついて、腕組みをした。
「バスケ部のメンバーに声かけるかどうか迷ってる。礼奈か慶ちゃん、友達に誰かいい人いない? 2人の大学、市内だからオッケーだと思うんだけど」
「いい人……」
バスケをやってる知り合いなんていないなぁ、と困っていたら、慶次郎が口を開いた。
「あいつは? 英語んときの……えーと……ハル? とかいう子」
「え、ハルちゃん?」
私がまばたきすると、勝巳くんが食い気味に身を乗り出す。
「女子!? 可愛い!?」
「お前は黙ってろ」
即座に小夏と慶次郎に一蹴されて、勝巳くんは小さくなった。
「どうかなぁ。とりあえず、高校は英研だったって言ってたけど……」
「ま、あんまり無理しなくてもいいけどさ、ちょっと聞いてみてよ」
「うん、分かった」
頷いて、ちょっと嬉しくなった。
バスケ、か。久しぶりだな。
知らないうちに、頬が緩んでいたらしい。
「……楽しみだな」
「うん」
慶次郎に言われて弾んだ頷きを返すと、ぶふっ、と3人が噴き出す。
「えっ? えっ??」
首を傾げる私の周りで、「礼奈ちゃん、可愛すぎる……!」と勝巳くんが悶え、「見せつけるねぇ」と小夏が笑い、慶次郎が「こいつが分かり易すぎるんだよ」と笑っていた。
ど、どうせ、分かり易いもん。
私が唇を尖らせると、みんなまたそれでひとしきり笑うのだった。
「おめでとー!!」
日曜日、横浜駅近くのビルの上階のレストラン、12時時間厳守。
小夏からそう連絡があって行ってみれば、そこには勝巳くんと慶次郎もいた。
「え、ちょ、何……いったい、何なの??」
「慶次郎から聞いたよー」
「いやー、めでたい。想う者は救われる、だね」
かーんぱーい、と目の前で重ねられるコップは、勝巳くんと小夏のもの。示し合わせたはずもないのに、なぜだか私と慶次郎が隣に座る形になっている。
「け、慶次郎……何言ったのよ」
「別に。お前とつき合うことになったって言っただけ」
「な、なんでそんなこと……!」
うろたえる私に、勝巳くんが手を挙げた。
「俺が電話したんだよー。可愛い子いた? って。紹介して、って。そしたらそういうの興味ないって言ってさー、何かと思えば礼奈ちゃんとつき合うとか言い出してさー。慌てて小夏っちゃんに電話したよね。マジかよって思ったよね」
「そうだよー、礼奈私に何も連絡ないんだもん。嘘だろって思って私からも慶ちゃんに電話しちゃったよ。エイプリルフールは一か月遅いぞって」
ねー、と話し合う小夏と勝巳くんを尻目に、慶次郎は長い脚を放り出すように座っている。
態度が悪い、と肩を叩けば、面倒くさそうに身体を起こした。
前から小夏が身を乗り出す。
「で、どういう経緯で? こないだの従兄さんとの話も関係あんの?」
「ひ、人にお聞かせするようなことでは……」
私はそっと目を逸らす。慶次郎は無言でコーヒーを口に運んでいる。
ちょっと! あんたが撒いた種でしょ! どうにかしてよ!!
いらっとして、軽く膝で膝を蹴る。慶次郎はちらっと私を見たけど無視するので、また蹴ってみたら、今度は手で防御された。
むっかつく!
「ちょっと、その……新歓で、助けてもらっただけ」
「助けて?」
私は仕方なく、そのときの経緯を話した。大学で最初に連絡先を交換した子に誘われたこと。行ってみたら出会い目的の人が多かったこと。
飲む気もなかったお酒を飲まされて、慶次郎に助けてもらったこと。そのとき、「彼氏だ」と言ってその場を逃れたこと。
キスのことは、さすがに言わなかったけど、小夏と勝巳くんは「げー。マジでそんなんあるんだ。災難だったねぇ」と眉をひそめて私に共感してくれた。
美穂ちゃんに毒づかれたことが少なからず胸に刺さっていた私は、二人の反応にほっとした。
確かに、私だってもう少しちゃんと弁えておかなくちゃいけなかったかもしれないけど、やっぱり向こうも向こうだったんだと思えたから。
--美穂ちゃんも、小谷さんも、溝口さんも。
「で、嘘じゃなくてほんとにしちゃいましょ、って感じ?」
「やーだー小夏っちゃん、少女漫画みたーい」
「ぽい、ぽい」
きゃっきゃと騒ぐ2人に、私も苦笑するしかない。
ほんと、相変わらずのノリだなぁ。
楽しいけれど懐かしい。ほっとして、自然と肩の力が抜けている自分がいた。
「お待たせいたしました。ハンバーグランチです」
「あ、俺とこいつでーす」
店員が運んできた料理を受け取り、慶次郎が手を合わせて食べ始める。
私と小夏も、それぞれパスタとドリアを受け取って食べ始めた。
「でも、ちょっと拍子抜けだわ。いちゃいちゃはしないまでも、もう少しこう、初々しい感じかなーとか思ってた」
「変わるわけないでしょ、そんなの」
小夏がドリアを突きながら言うので、私は思わず苦笑した。
結局、私と慶次郎はしょせん私と慶次郎なのだ。つき合いましょう、となったって、そんなにすぐに変わらない。
ラブラブいちゃいちゃするようなことはなくて、月曜と木曜の昼を一緒に食べるのと、ときどきキャンパスで顔を合わせれば挨拶するくらいだ。
正直、つき合ってるっていう実感はないまま、ぼちぼちゴールデンウィークになろうとしている。
「そーなんだー、つまんなーい」という小夏に苦笑しながら、パスタを口に運ぶ。
そのとき、
「礼奈」
呼ばれてふと振り向くと、慶次郎が私の顔に手を伸ばしていた。
指先が頬に触れる。
「髪、食ってた」
ふっ、と笑われて、顔に血が上るのが分かった。
「あ……ありがと……」
「きゃー」
「ひゅーひゅー」
小夏と勝巳くんがきゃっきゃと手を叩く。慶次郎は知らん顔でまたランチに向き合っている。
くっ……! このっ……! わざとでしょ! 絶対、わざとでしょ……!
何ひとりでしれっとしてんのよ!
熱くなった顔で歯ぎしりするけど、慶次郎は気にすることもない。
私が一人でそわそわして、慶次郎だけ平気な顔をしているのが腹立たしい。
私がポーカーフェイスが下手なのは自覚したけど、慶次郎はその点、結構感情が分かりにくい。
今でも、私のことが好きだなんてーーしかも、その、結構あれこれ面倒くさい条件があってもいいってくらい、想ってくれてるだなんて、あんまり感じない。
けど、ときどき、優しく笑うことがある。そういうとき、すごく、どきっとする。むしろ、ぎくっとする。
見ちゃいけないものを見たような、罪悪感を抱くほどに、幸せそうな笑顔。
それはだいたい不意打ちなので、私もまだ、慣れていない。
小夏がドリアを飲み込んで、そういえば、と顔を上げた。
「ゴールデンウィーク、みんな何か予定ある?」
「俺、バイト。よく分かんない内にめちゃめちゃシフト入れられちゃった」
「私もバイトかなぁ」
私が言うと、勝巳くんが目を輝かせた。
「え、何。礼奈ちゃん、何のバイトしてんの? 飲食店? アパレル? 塾講師?」
「アパレル……になるのかな。駅ビルの中の雑貨屋さん」
自宅の最寄り駅から直結したビルにあるお店で、文具を中心にあれこれ小物を置いているところだ。
私も好きなお店だし、家から近いし、いいかなと思って選んでみた。
今は土日のどちらかと、平日の1日、講義の後に閉店まで入っている。
「雑貨屋さんかー、可愛いなー。礼奈ちゃんほんと可愛いなー。いいなぁ慶次郎いい痛たっ!」
脛を蹴られたらしい勝巳くんが飛び上がる。
「何でよ! 彼女褒めただけじゃん! 羨んだだけじゃん! 蹴らなくてもいいでしょ!!」
不服げに批難の声をあげるのも気にせず、慶次郎はふんと鼻で笑い、また食事に戻った。
小夏がくつくつ笑いながら、スプーンを振り振り言った。
「いや、実はね。ざーっと見た感じ、よさそうなサークルが見つかんなかったからさ。自分たちで、インカレサークルっていうか、市民団体、みたいなの? 作ったらどうかなーなんて思ったのよ」
「しみんだんたい?」
「そーそー」
小夏は頷いて、スマホをタップする。「これこれ」と示された画面には、市営のスポーツセンターの利用規約が書いてあった。
「5人集めれば、体育館とか使えんの。バスケのサークルって、部活みたいなガチなやつか、夏には海行って冬にはスケボー行ってる、みたいなサークルしかなかったからさぁ。ほどよく楽しめるといいかなーって。2人もどう?」
小夏に聞かれて、私と慶次郎は顔を見合わせる。
「……俺は別にいいけど」
「私もいいよ」
「あと一人はどうすんのー?」
「問題はそこよねー」
小夏がため息をついて、腕組みをした。
「バスケ部のメンバーに声かけるかどうか迷ってる。礼奈か慶ちゃん、友達に誰かいい人いない? 2人の大学、市内だからオッケーだと思うんだけど」
「いい人……」
バスケをやってる知り合いなんていないなぁ、と困っていたら、慶次郎が口を開いた。
「あいつは? 英語んときの……えーと……ハル? とかいう子」
「え、ハルちゃん?」
私がまばたきすると、勝巳くんが食い気味に身を乗り出す。
「女子!? 可愛い!?」
「お前は黙ってろ」
即座に小夏と慶次郎に一蹴されて、勝巳くんは小さくなった。
「どうかなぁ。とりあえず、高校は英研だったって言ってたけど……」
「ま、あんまり無理しなくてもいいけどさ、ちょっと聞いてみてよ」
「うん、分かった」
頷いて、ちょっと嬉しくなった。
バスケ、か。久しぶりだな。
知らないうちに、頬が緩んでいたらしい。
「……楽しみだな」
「うん」
慶次郎に言われて弾んだ頷きを返すと、ぶふっ、と3人が噴き出す。
「えっ? えっ??」
首を傾げる私の周りで、「礼奈ちゃん、可愛すぎる……!」と勝巳くんが悶え、「見せつけるねぇ」と小夏が笑い、慶次郎が「こいつが分かり易すぎるんだよ」と笑っていた。
ど、どうせ、分かり易いもん。
私が唇を尖らせると、みんなまたそれでひとしきり笑うのだった。
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