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第五部
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ホテルに戻って一息ついたとき、マイコから電話があった。
『ぐっちゃん、九州来るんやったら教えてよー!』
大音声で言われ、思わずスマホを耳から遠ざけた私を見て、山ちゃんが声をひそめて笑う。
私も苦笑を返した。
「うん、ごめん……なんだかバタバタしちゃって」
言うと、マイコは何やら期待したような声を出した。
『もしかして、両家への挨拶とか!? やったら会う暇ないね、おめでとう!』
「はっ? 両家への挨拶?」
マイコが何を言おうとしているのか分からず、私はうろたえる。隣にいる山ちゃんがぴくりと反応したのが見えて、私は声をひそめた。
「な、何言ってるの急に」
『え、山ちゃんと二人で来てるんやろ、九州。やったらそういうことなんやないの?』
マイコは言った後ではっとしたようだった。
『……もしかして、山ちゃんと別れて傷心旅行とか……』
「あのね、マイコ……」
聞くに堪えないというように、山ちゃんがトイレに入って行った。それを見送って、私は息を吐き出す。
「確かに山ちゃんと来てるけど、そういうんじゃないよ。留学から帰ってきてから、タイミング合わなくてゆっくりできなかったから……」
『え、ほんとにただの旅行? なーんだ』
マイコはつまらなそうに言った。
『だって、もう何年やったっけ、山ちゃんと』
「え? えーーえと、五年、かな」
『それ、付き合ってからやろ。会ってからは八年』
「そ、そうだね」
私が頷くと、マイコが深々と息を吐き出した。
『どうなんやろねー。まあ学生のときはともかく、山ちゃんは就職して二年目やろ。まだそんな話もないん?』
「そ、そんな話って……」
『そりゃ、結婚の話よ。プロポーズとか、まあそれに近いもの、あってもおかしくないと思うんやけどなぁ』
マイコはぶつぶつ言っている。私は困ってしまって苦笑した。
「でも、私まだ就職して半年だし……」
『そうやけど。だからよ』
マイコは言って、自分で納得したように続ける。
『……山ちゃんは、ぐっちゃんのこと大切にしてるんやろうと思とったけど、もしかしたら本当に優柔不断なだけかも知れんねぇ』
そのとき、山ちゃんがトイレから出てきたので、私は慌てた。
「ま、マイコ。また連絡するから。じゃあ」
『えっ? え、ぐっちゃん? ちょっとーー』
電話を切り、振り返って山ちゃんに何か言おうと思ったけど、それより先に背中から山ちゃんに包まれる方が先だった。
女にしては背の高い私でも、すっぽり包み込んでしまう体躯。
抱きしめられて、どきりと心臓が高鳴る。
「や、山ちゃん……?」
山ちゃんは黙ったまま、私を包んだ腕に力を込めた。
それと同時に、私の下腹部にぞわりと何かが落ちていく。
二人きりの部屋がしんと静まる。
自分の心臓がドキドキうるさかった。
「……分かった?」
いきなり聞かれて、私はうろたえた。
「な、何が?」
「……」
私が問い返すと、山ちゃんはあきれたように息を吐き出す。
その吐息が首筋にかかって、ぞくりとした。
「……や、山ちゃん……」
「ぐっちゃんて、意外と鈍感やもんねぇ」
しみじみと、山ちゃんは言った。あきらめているとでもいいたげなその調子に、私はむっとする。
「な、何がよ」
その顔を睨みつけようとしたけど、思いの外近くに真剣な眼差しがあってうろたえた。睨みつけようとした視線をあっちこっちに泳がせ、俯く。
「……マイコ、何て?」
私は口を開きかけ、また閉じた。山ちゃんが何を聞こうとしているのか、私は何を答えるべきなのか、分からなかったのだ。
私はずっと、山ちゃんに甘えてきている。
このままずっと、甘えさせてもらえるんだろうか。
でも、彼を失うことなんて考えたくもない。
留学から帰ってきてからーーいや、その前からだったかもしれない、ずっと胸の中にあったそんな想いは、だんだんと増すばかりだ。
わがままを言えない、可愛いげのない自分。
それは、ずっと変わらないらしい。
私は俯いたまま、自分のお腹の前に回された山ちゃんの腕に手を添える。
大学入学のときに買ってもらったという時計は、まだ彼の左手首についていた。
大切な人にもらったものを、きちんと大切にする人なのだ。
そっとその時計を撫で、手の甲の上に手を乗せた。いつも手を握るのと逆側から、指を絡めて握りこむ。
すっかり慣れてしまった、その手の大きさと温かさ。
彼の手だけは、きっとすぐに分かるだろう。
五年間、ずっと私を見守ってきてくれた人の手。
「……なあ、ぐっちゃん」
山ちゃんは私を抱きしめたまま、静かに言った。
「俺、何も考えてない訳やないんよ」
私が握った手はそのままに、もう片方の手を私の肩に回す。
胸前を渡り肩にかけられた手の温かさがじわりと広がった。
「……うち、来る?」
「え?」
「だから……さっきも、そう言ったろ」
私は驚いて振り向いた。山ちゃんは気恥ずかしそうにしながらも、私の視線をまっすぐに受け止めている。
「俺も、ぐっちゃんのお父さんに挨拶したい」
「……そ、それって……」
「今すぐにとは言わんけど」
山ちゃんは腕を緩めた。私はゆっくりと息を吐き出す。
「ぐっちゃんのことやから、仕事に慣れるまではほかごと考えられんち言うやろうなと思っとったし。……でも、挨拶くらい、してもいいんやないかなって、思ってた」
私は動揺して目をさ迷わせ、困り果てて俯いた。
そこまで、考えてくれてたなんて。
私は自分のことに必死で。てっきり、山ちゃんだってそうだと思ってて。
マイペースだと思っていた彼だけど、むしろマイペースだったのは私の方かもしれない。
申し訳なさが胸に広がる。
「挨拶って……今回の旅行で?」
「まさか」
山ちゃんは苦笑した。
「彼女の親に挨拶行くんに、旅行のついでなんて言えんやろ。だいたい急すぎやし」
「そ、そうだよね……急すぎるよね……」
私は乾いた笑いを浮かべながら、自分が持ってきた服を思い出している。カジュアルな装いばかりで、彼の両親に会うようなきれい目な服は持ってきてない。
山ちゃんは笑った。
「でも、もし話せたら、話しといて」
「え?」
「親父さんに。ーー近々、会ってくれって、言っといてくれん?」
山ちゃんは言って、息をつく。
「俺も親に言っとくよ。会わせたい人がいるってーー」
そして気づいたように、私の顔を覗き込んだ。
「いい? そう言ってて」
私は真っ赤になって、山ちゃんの顔を見上げられないままに頷く。
一度では足りないような気がして、二、三度頷くと、山ちゃんは笑った。
「よかった」
言って、ベッドに腰掛ける。就活でビジネスホテルを散々利用したからか、名古屋旅行のときよりも、その振る舞いは大人びていた。
「今はまだ考えられんとか、言われるかと思ってた。よかった」
その顔が心底ほっとしていると見えて、私は泣きそうになる。
歪んだ私の顔を見て、山ちゃんが慌てた。
「ど、どうしたん。やっぱり嫌か?」
「違うのーー違う」
私は笑おうとしたけど、やっぱりこらえられずに涙があふれた。
ベッドに座った山ちゃんの首に腕を回し、抱き着く。
「ごめんね。山ちゃん、ちゃんと色々考えてくれてたのに、気付かなくて」
山ちゃんは私の背中を撫でながら笑った。
「いいんよ。俺が勝手に考えてるだけやから」
背中を撫でる手が止まり、抱き寄せられる。
「ぐっちゃんは、ときどき抜けてるとこがいい」
私は笑った。
「えー、何それ。なんか馬鹿にされてるみたいでやだ」
「なんで? だってきっと、そういうとこ、俺しか知らんもん」
なんとなく誇らしげな山ちゃんの顔を見て、私は笑った。
「そんなこと、レアに思わなくてもいいのに」
「大事やろ。特別やって思えるとこ」
山ちゃんは言いながら私の髪を撫でた。
「……今夜、もっと増える予定やけど」
私は目をまたたかせる。山ちゃんはにやりと笑って、私の目を覗き込んだ。
「さすがにもう寸止めはなしやろ?」
言われて、私の顔が赤くなる。火がついたように一気に熱くなった顔を山ちゃんから離しそうと、その胸に手を突っ張った。
山ちゃんは笑いながら私の手首をやんわりとつかむ。
「冗談よ、冗談。嫌やったらやめるけん。汗かいたし、風呂行くか」
私は真っ赤なまま、こくりと頷いた。
つかまれた手首は、山ちゃんの手が離れた後も、熱を持っているように感じた。
『ぐっちゃん、九州来るんやったら教えてよー!』
大音声で言われ、思わずスマホを耳から遠ざけた私を見て、山ちゃんが声をひそめて笑う。
私も苦笑を返した。
「うん、ごめん……なんだかバタバタしちゃって」
言うと、マイコは何やら期待したような声を出した。
『もしかして、両家への挨拶とか!? やったら会う暇ないね、おめでとう!』
「はっ? 両家への挨拶?」
マイコが何を言おうとしているのか分からず、私はうろたえる。隣にいる山ちゃんがぴくりと反応したのが見えて、私は声をひそめた。
「な、何言ってるの急に」
『え、山ちゃんと二人で来てるんやろ、九州。やったらそういうことなんやないの?』
マイコは言った後ではっとしたようだった。
『……もしかして、山ちゃんと別れて傷心旅行とか……』
「あのね、マイコ……」
聞くに堪えないというように、山ちゃんがトイレに入って行った。それを見送って、私は息を吐き出す。
「確かに山ちゃんと来てるけど、そういうんじゃないよ。留学から帰ってきてから、タイミング合わなくてゆっくりできなかったから……」
『え、ほんとにただの旅行? なーんだ』
マイコはつまらなそうに言った。
『だって、もう何年やったっけ、山ちゃんと』
「え? えーーえと、五年、かな」
『それ、付き合ってからやろ。会ってからは八年』
「そ、そうだね」
私が頷くと、マイコが深々と息を吐き出した。
『どうなんやろねー。まあ学生のときはともかく、山ちゃんは就職して二年目やろ。まだそんな話もないん?』
「そ、そんな話って……」
『そりゃ、結婚の話よ。プロポーズとか、まあそれに近いもの、あってもおかしくないと思うんやけどなぁ』
マイコはぶつぶつ言っている。私は困ってしまって苦笑した。
「でも、私まだ就職して半年だし……」
『そうやけど。だからよ』
マイコは言って、自分で納得したように続ける。
『……山ちゃんは、ぐっちゃんのこと大切にしてるんやろうと思とったけど、もしかしたら本当に優柔不断なだけかも知れんねぇ』
そのとき、山ちゃんがトイレから出てきたので、私は慌てた。
「ま、マイコ。また連絡するから。じゃあ」
『えっ? え、ぐっちゃん? ちょっとーー』
電話を切り、振り返って山ちゃんに何か言おうと思ったけど、それより先に背中から山ちゃんに包まれる方が先だった。
女にしては背の高い私でも、すっぽり包み込んでしまう体躯。
抱きしめられて、どきりと心臓が高鳴る。
「や、山ちゃん……?」
山ちゃんは黙ったまま、私を包んだ腕に力を込めた。
それと同時に、私の下腹部にぞわりと何かが落ちていく。
二人きりの部屋がしんと静まる。
自分の心臓がドキドキうるさかった。
「……分かった?」
いきなり聞かれて、私はうろたえた。
「な、何が?」
「……」
私が問い返すと、山ちゃんはあきれたように息を吐き出す。
その吐息が首筋にかかって、ぞくりとした。
「……や、山ちゃん……」
「ぐっちゃんて、意外と鈍感やもんねぇ」
しみじみと、山ちゃんは言った。あきらめているとでもいいたげなその調子に、私はむっとする。
「な、何がよ」
その顔を睨みつけようとしたけど、思いの外近くに真剣な眼差しがあってうろたえた。睨みつけようとした視線をあっちこっちに泳がせ、俯く。
「……マイコ、何て?」
私は口を開きかけ、また閉じた。山ちゃんが何を聞こうとしているのか、私は何を答えるべきなのか、分からなかったのだ。
私はずっと、山ちゃんに甘えてきている。
このままずっと、甘えさせてもらえるんだろうか。
でも、彼を失うことなんて考えたくもない。
留学から帰ってきてからーーいや、その前からだったかもしれない、ずっと胸の中にあったそんな想いは、だんだんと増すばかりだ。
わがままを言えない、可愛いげのない自分。
それは、ずっと変わらないらしい。
私は俯いたまま、自分のお腹の前に回された山ちゃんの腕に手を添える。
大学入学のときに買ってもらったという時計は、まだ彼の左手首についていた。
大切な人にもらったものを、きちんと大切にする人なのだ。
そっとその時計を撫で、手の甲の上に手を乗せた。いつも手を握るのと逆側から、指を絡めて握りこむ。
すっかり慣れてしまった、その手の大きさと温かさ。
彼の手だけは、きっとすぐに分かるだろう。
五年間、ずっと私を見守ってきてくれた人の手。
「……なあ、ぐっちゃん」
山ちゃんは私を抱きしめたまま、静かに言った。
「俺、何も考えてない訳やないんよ」
私が握った手はそのままに、もう片方の手を私の肩に回す。
胸前を渡り肩にかけられた手の温かさがじわりと広がった。
「……うち、来る?」
「え?」
「だから……さっきも、そう言ったろ」
私は驚いて振り向いた。山ちゃんは気恥ずかしそうにしながらも、私の視線をまっすぐに受け止めている。
「俺も、ぐっちゃんのお父さんに挨拶したい」
「……そ、それって……」
「今すぐにとは言わんけど」
山ちゃんは腕を緩めた。私はゆっくりと息を吐き出す。
「ぐっちゃんのことやから、仕事に慣れるまではほかごと考えられんち言うやろうなと思っとったし。……でも、挨拶くらい、してもいいんやないかなって、思ってた」
私は動揺して目をさ迷わせ、困り果てて俯いた。
そこまで、考えてくれてたなんて。
私は自分のことに必死で。てっきり、山ちゃんだってそうだと思ってて。
マイペースだと思っていた彼だけど、むしろマイペースだったのは私の方かもしれない。
申し訳なさが胸に広がる。
「挨拶って……今回の旅行で?」
「まさか」
山ちゃんは苦笑した。
「彼女の親に挨拶行くんに、旅行のついでなんて言えんやろ。だいたい急すぎやし」
「そ、そうだよね……急すぎるよね……」
私は乾いた笑いを浮かべながら、自分が持ってきた服を思い出している。カジュアルな装いばかりで、彼の両親に会うようなきれい目な服は持ってきてない。
山ちゃんは笑った。
「でも、もし話せたら、話しといて」
「え?」
「親父さんに。ーー近々、会ってくれって、言っといてくれん?」
山ちゃんは言って、息をつく。
「俺も親に言っとくよ。会わせたい人がいるってーー」
そして気づいたように、私の顔を覗き込んだ。
「いい? そう言ってて」
私は真っ赤になって、山ちゃんの顔を見上げられないままに頷く。
一度では足りないような気がして、二、三度頷くと、山ちゃんは笑った。
「よかった」
言って、ベッドに腰掛ける。就活でビジネスホテルを散々利用したからか、名古屋旅行のときよりも、その振る舞いは大人びていた。
「今はまだ考えられんとか、言われるかと思ってた。よかった」
その顔が心底ほっとしていると見えて、私は泣きそうになる。
歪んだ私の顔を見て、山ちゃんが慌てた。
「ど、どうしたん。やっぱり嫌か?」
「違うのーー違う」
私は笑おうとしたけど、やっぱりこらえられずに涙があふれた。
ベッドに座った山ちゃんの首に腕を回し、抱き着く。
「ごめんね。山ちゃん、ちゃんと色々考えてくれてたのに、気付かなくて」
山ちゃんは私の背中を撫でながら笑った。
「いいんよ。俺が勝手に考えてるだけやから」
背中を撫でる手が止まり、抱き寄せられる。
「ぐっちゃんは、ときどき抜けてるとこがいい」
私は笑った。
「えー、何それ。なんか馬鹿にされてるみたいでやだ」
「なんで? だってきっと、そういうとこ、俺しか知らんもん」
なんとなく誇らしげな山ちゃんの顔を見て、私は笑った。
「そんなこと、レアに思わなくてもいいのに」
「大事やろ。特別やって思えるとこ」
山ちゃんは言いながら私の髪を撫でた。
「……今夜、もっと増える予定やけど」
私は目をまたたかせる。山ちゃんはにやりと笑って、私の目を覗き込んだ。
「さすがにもう寸止めはなしやろ?」
言われて、私の顔が赤くなる。火がついたように一気に熱くなった顔を山ちゃんから離しそうと、その胸に手を突っ張った。
山ちゃんは笑いながら私の手首をやんわりとつかむ。
「冗談よ、冗談。嫌やったらやめるけん。汗かいたし、風呂行くか」
私は真っ赤なまま、こくりと頷いた。
つかまれた手首は、山ちゃんの手が離れた後も、熱を持っているように感じた。
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