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第三部
06
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しばらく私の運転で車を走らせた後、路肩に寄せて神崎さんと代わった。
これから先は山の傾斜も大きくになるから、代わっておこうという話になったのだ。
「はぁ、緊張した」
「俺も緊張した」
言いながら、神崎さんはシートの位置やミラーの位置を直していく。
左手を伸ばしてミラーを調整する横顔に、ぼんやり見とれた。
「何見とれてんだよ」
神崎さんが笑って言って、私の額をこつんと小突く。
私は真っ赤になってこづかれたところを押さえ、唇を尖らせた。
「み、見とれてないもん、ぼんやりしてただけ。自意識過剰じゃないの?」
「あ、そ」
神崎さんはキーを捻ってエンジンをかけた。
「あまりにいい男だから見惚れてるのかと思ってな」
冗談めかして言われて、私はう、と喉奥で呻く。神崎さんは噴き出した。
「おい。だから冗談だっつってんだろ。ツッコミ所だぞ、ってこの前の話、忘れたのか?」
そう言われて思い出した。そういえば、大学入学前に会ったとき言われた気がする。
なんだか悔しくて、頬を膨らませた。
「神崎さんてば、ナルシスト」
「おいこら。自分のツッコミが甘いのを棚に上げるな」
「だって私、関西人じゃないし」
「関西人なぁ」
右ウィンカーを出して後方確認をし、道路に車が滑り出る。
「関西人もいろいろだよ」
「知り合いいるの?」
「いるなぁ。……うん、何人かいる。でも、一番のツッコミは俺の姉だな」
「って、関東出身でしょ?」
「うん。だから……まあ、甥っ子は狙ってボケるが、結局ああいうのも個性だな」
私はふぅんと頷いた。関西と聞いて私が思い出したのは山ちゃんだけだ。
東京から帰ってからは、毎日朝晩、メッセージをやりとりしている。
思い出すと照れ臭さが込み上げ、少しうつむいた。
神崎さんが、ふっと笑う。
「……何、恋する乙女の顔してんだ?」
私は慌てて顔を上げ、神崎さんを見た。
「し、してないもん」
「いやー、してたろ。そうか、お前もそういう歳か」
「そ、そういう歳はそういう歳だけど、でもそうじゃない」
「ははは」
神崎さんは笑っただけで、それ以上何も言わなかった。
何か言ってくれれば反論もできるのに、黙られるとそれもしづらい。頬を膨らませてぷいっと窓の外を見ていたが、しばらくすると駐車場へ入って行った。
「さて、ついたぞ」
鍵を絞っててのひらにおさめると、腕時計を見やる。
「ちょうどいいかもな」
「何が?」
「放流」
「放流?」
「そう、ダムの放流。結構迫力あるぞ」
言ってするりとドアの外へ出た。
私も助手席のドアを開け、外へと出る。
うーん、と伸びをすると、神崎さんが笑った。
「そういうがら空きの脇、見るとつっつきたくなるよな」
「やだ」
「バーカ。しねぇよ、そんなん」
私が慌てて腕を下ろすと、神崎さんは車に鍵をかけた。カチンと音がしてロックされる。
「さ、行こう」
しばらく、坂道を歩いて上っていく。ずっと座っていたから、歩くのは苦じゃなかった。上まで行くと、人だかりが見えた。ダムの放流を見に来たのだろうか。
「定時にやるから、見に来るんだな。子どもは喜ぶ」
神崎さんが話す足元を、子どもが一人駆けていく。その背中を見送る横顔に父性を見て、私もつい微笑んだ。
「神崎さんとこも、あのくらい?」
「んー、そうだな。いや、あの子がちょうど一人目と二人目の間くらいか」
「ふぅん」
しばらく待っていると、少しずつダムの放流が始まった。最初はちょろちょろと流れ出した水が、ドドドド、と音と水しぶきをあげて落ちていく。
確かにすごい迫力だった。子どもたちがきゃーきゃーと騒ぐ。私はそれを見て微笑み、神崎さんを振り向くと、神崎さんからも微笑が返ってきた。
放流はあっという間に終わった。辺りにはわずかに、霧のようなものがたっている。
「少し散策したら帰ろう」
「うん」
近くには公園もあって、子どもたちには格好の遊び場のようだ。
「神崎さんちはよく来るの? ここ」
走り回る子どもたちの声を聞きながら問うと、神崎さんは苦笑した。
「先月来たよ。で、ここならちょうどいいかもなって思ったの」
「私との約束?」
「そう」
私は神崎さんをちらりと見た。何の狙いもなく、神崎さんはにこりと笑顔を返してくる。
家族といるときに、私のこと考えてくれたんだ。
「……神崎さんってさ」
「何だ?」
「そういうの、無自覚なんだね」
私の言葉に、神崎さんは数度まばたきをして、苦笑した。
「……お前にそう言われるとは思わなかった」
その表情が傷ついたように見えて、すこし慌てる。
「あ、あの。別に悪い意味じゃ」
「いや、いいんだ。慣れてる」
言いながら、神崎さんは遠くを見るような目をした。私もつられて視線の先を追う。そこにはたくさんの人が遊んだり歩いたりしていて、多くの人は笑っていた。
「意図的に、好かれようとしてるつもりはないんだけどな」
神崎さんの呟きは独白のようだった。
「知らないうちに他人に好かれて傷つけて、自分も傷つく」
軽くついたため息の後、私を見た。
「お前のことも、突き放しきれなかったしな」
私はその目を見返しながら、息を吐き出した。
「……今も?」
「何がだ?」
「今も、突き放したい?」
私は神崎さんを見上げて、その表情に彼の気持ちが現れるのを待った。
神崎さんは驚いたような顔をして、すこし目をさまよわせて、笑った。
「突き放さなくて済むなら、その方がいい」
言って一歩私に近づき、頭にぽんと手を置いた。
「あの頃も今も、それは変わらない。でも、ずっとお前を傷つけたかもしれないって気になってた」
「傷つける? なんで?」
「俺はお前に応えられないって断言したろ」
私は頭一つ分上にある目を見つめた。黒い瞳はあくまで優しい。あの頃も今も変わらず。
「それで、なんで傷つくの?」
「なんでって……」
「だって、当然でしょ。彼女いて、私は18も年下で、取引先の孫なんだもん」
私は首を傾げた。
「それで嘘をつく方がよっぽど傷つくよ。神崎さんがしっかり線引きしてくれたから、私は神崎さんに甘えられたし、今もこうやって……甘えられるんだと思う」
驚くほどすらすらと、言葉が出てきた。神崎さんの方こそ困惑して言葉に迷っている。私はおもわず笑った。
「おもしろいね」
「何が?」
「私は、神崎さんに救われたとしか思ってない。慣れない福岡で、お母さんもいなくて、お父さんもほとんど話す時間がなくて、言葉も慣習も違って、自分を見失いそうになったときに、神崎さんが来てくれた」
思い出しながら、笑いが込み上げて来る。
六年前。私はまだまだ幼かったし、神崎さんも若かった。
「神崎さんは、私にとってのヒーローになれないって言ったけど、私にとって神崎さんはやっぱりヒーローだよ。一対一じゃなかっただけ。神崎さんは、みんなにとってのヒーローなのかも」
「……やめろよ」
神崎さんは心底嫌そうな顔をした。照れた訳ではないらしい。
「重い?」
「重い」
「神崎さんらしいね」
私は笑って、神崎さんの腕時計を覗き込んだ。
「今、何時?」
「三時。そろそろ帰るか」
「うん。帰ったら夕方だね」
「そうだな。お前、家どこだったっけ。送ってくよ」
言われて、私は神崎さんの顔を見上げた。アーモンド型の黒い目が私を見下ろす。目が合って、私は笑って首を横に振った。
「いい。神崎さんの都合のいいとこで降ろして。自分で帰る」
「人んとこのお嬢さん預かってんだから、そういう訳にはーー」
「いいの」
私は神崎さんを見上げた。
「もう大学生だもん。自分のことは自分で守れるようにならなきゃ」
神崎さんは私の顔を見て、息を吐き出す。
また大きな手が額の上に降りてきた。
「わかったよ、強情だな」
「おじいちゃんの孫だもん」
「そうかもな」
神崎さんは手をのけて笑った。私も笑顔を返す。
二人で並んで車に向かいながら、私はまた公園で遊ぶ子どもたちに目をやった。
きっと10年前の私はあんな姿だったんだろう。
そして30年前の神崎さんも、やっぱりああいう顔で笑ってたのかもしれない。
自分が走り回って遊んでいたのはついこの間のような気がする。
でも、神崎さんの姿を見て、そうだった過去があるとは、私には想像もつかなかった。
そう思うと、ちょっと不思議な気がした。
これから先は山の傾斜も大きくになるから、代わっておこうという話になったのだ。
「はぁ、緊張した」
「俺も緊張した」
言いながら、神崎さんはシートの位置やミラーの位置を直していく。
左手を伸ばしてミラーを調整する横顔に、ぼんやり見とれた。
「何見とれてんだよ」
神崎さんが笑って言って、私の額をこつんと小突く。
私は真っ赤になってこづかれたところを押さえ、唇を尖らせた。
「み、見とれてないもん、ぼんやりしてただけ。自意識過剰じゃないの?」
「あ、そ」
神崎さんはキーを捻ってエンジンをかけた。
「あまりにいい男だから見惚れてるのかと思ってな」
冗談めかして言われて、私はう、と喉奥で呻く。神崎さんは噴き出した。
「おい。だから冗談だっつってんだろ。ツッコミ所だぞ、ってこの前の話、忘れたのか?」
そう言われて思い出した。そういえば、大学入学前に会ったとき言われた気がする。
なんだか悔しくて、頬を膨らませた。
「神崎さんてば、ナルシスト」
「おいこら。自分のツッコミが甘いのを棚に上げるな」
「だって私、関西人じゃないし」
「関西人なぁ」
右ウィンカーを出して後方確認をし、道路に車が滑り出る。
「関西人もいろいろだよ」
「知り合いいるの?」
「いるなぁ。……うん、何人かいる。でも、一番のツッコミは俺の姉だな」
「って、関東出身でしょ?」
「うん。だから……まあ、甥っ子は狙ってボケるが、結局ああいうのも個性だな」
私はふぅんと頷いた。関西と聞いて私が思い出したのは山ちゃんだけだ。
東京から帰ってからは、毎日朝晩、メッセージをやりとりしている。
思い出すと照れ臭さが込み上げ、少しうつむいた。
神崎さんが、ふっと笑う。
「……何、恋する乙女の顔してんだ?」
私は慌てて顔を上げ、神崎さんを見た。
「し、してないもん」
「いやー、してたろ。そうか、お前もそういう歳か」
「そ、そういう歳はそういう歳だけど、でもそうじゃない」
「ははは」
神崎さんは笑っただけで、それ以上何も言わなかった。
何か言ってくれれば反論もできるのに、黙られるとそれもしづらい。頬を膨らませてぷいっと窓の外を見ていたが、しばらくすると駐車場へ入って行った。
「さて、ついたぞ」
鍵を絞っててのひらにおさめると、腕時計を見やる。
「ちょうどいいかもな」
「何が?」
「放流」
「放流?」
「そう、ダムの放流。結構迫力あるぞ」
言ってするりとドアの外へ出た。
私も助手席のドアを開け、外へと出る。
うーん、と伸びをすると、神崎さんが笑った。
「そういうがら空きの脇、見るとつっつきたくなるよな」
「やだ」
「バーカ。しねぇよ、そんなん」
私が慌てて腕を下ろすと、神崎さんは車に鍵をかけた。カチンと音がしてロックされる。
「さ、行こう」
しばらく、坂道を歩いて上っていく。ずっと座っていたから、歩くのは苦じゃなかった。上まで行くと、人だかりが見えた。ダムの放流を見に来たのだろうか。
「定時にやるから、見に来るんだな。子どもは喜ぶ」
神崎さんが話す足元を、子どもが一人駆けていく。その背中を見送る横顔に父性を見て、私もつい微笑んだ。
「神崎さんとこも、あのくらい?」
「んー、そうだな。いや、あの子がちょうど一人目と二人目の間くらいか」
「ふぅん」
しばらく待っていると、少しずつダムの放流が始まった。最初はちょろちょろと流れ出した水が、ドドドド、と音と水しぶきをあげて落ちていく。
確かにすごい迫力だった。子どもたちがきゃーきゃーと騒ぐ。私はそれを見て微笑み、神崎さんを振り向くと、神崎さんからも微笑が返ってきた。
放流はあっという間に終わった。辺りにはわずかに、霧のようなものがたっている。
「少し散策したら帰ろう」
「うん」
近くには公園もあって、子どもたちには格好の遊び場のようだ。
「神崎さんちはよく来るの? ここ」
走り回る子どもたちの声を聞きながら問うと、神崎さんは苦笑した。
「先月来たよ。で、ここならちょうどいいかもなって思ったの」
「私との約束?」
「そう」
私は神崎さんをちらりと見た。何の狙いもなく、神崎さんはにこりと笑顔を返してくる。
家族といるときに、私のこと考えてくれたんだ。
「……神崎さんってさ」
「何だ?」
「そういうの、無自覚なんだね」
私の言葉に、神崎さんは数度まばたきをして、苦笑した。
「……お前にそう言われるとは思わなかった」
その表情が傷ついたように見えて、すこし慌てる。
「あ、あの。別に悪い意味じゃ」
「いや、いいんだ。慣れてる」
言いながら、神崎さんは遠くを見るような目をした。私もつられて視線の先を追う。そこにはたくさんの人が遊んだり歩いたりしていて、多くの人は笑っていた。
「意図的に、好かれようとしてるつもりはないんだけどな」
神崎さんの呟きは独白のようだった。
「知らないうちに他人に好かれて傷つけて、自分も傷つく」
軽くついたため息の後、私を見た。
「お前のことも、突き放しきれなかったしな」
私はその目を見返しながら、息を吐き出した。
「……今も?」
「何がだ?」
「今も、突き放したい?」
私は神崎さんを見上げて、その表情に彼の気持ちが現れるのを待った。
神崎さんは驚いたような顔をして、すこし目をさまよわせて、笑った。
「突き放さなくて済むなら、その方がいい」
言って一歩私に近づき、頭にぽんと手を置いた。
「あの頃も今も、それは変わらない。でも、ずっとお前を傷つけたかもしれないって気になってた」
「傷つける? なんで?」
「俺はお前に応えられないって断言したろ」
私は頭一つ分上にある目を見つめた。黒い瞳はあくまで優しい。あの頃も今も変わらず。
「それで、なんで傷つくの?」
「なんでって……」
「だって、当然でしょ。彼女いて、私は18も年下で、取引先の孫なんだもん」
私は首を傾げた。
「それで嘘をつく方がよっぽど傷つくよ。神崎さんがしっかり線引きしてくれたから、私は神崎さんに甘えられたし、今もこうやって……甘えられるんだと思う」
驚くほどすらすらと、言葉が出てきた。神崎さんの方こそ困惑して言葉に迷っている。私はおもわず笑った。
「おもしろいね」
「何が?」
「私は、神崎さんに救われたとしか思ってない。慣れない福岡で、お母さんもいなくて、お父さんもほとんど話す時間がなくて、言葉も慣習も違って、自分を見失いそうになったときに、神崎さんが来てくれた」
思い出しながら、笑いが込み上げて来る。
六年前。私はまだまだ幼かったし、神崎さんも若かった。
「神崎さんは、私にとってのヒーローになれないって言ったけど、私にとって神崎さんはやっぱりヒーローだよ。一対一じゃなかっただけ。神崎さんは、みんなにとってのヒーローなのかも」
「……やめろよ」
神崎さんは心底嫌そうな顔をした。照れた訳ではないらしい。
「重い?」
「重い」
「神崎さんらしいね」
私は笑って、神崎さんの腕時計を覗き込んだ。
「今、何時?」
「三時。そろそろ帰るか」
「うん。帰ったら夕方だね」
「そうだな。お前、家どこだったっけ。送ってくよ」
言われて、私は神崎さんの顔を見上げた。アーモンド型の黒い目が私を見下ろす。目が合って、私は笑って首を横に振った。
「いい。神崎さんの都合のいいとこで降ろして。自分で帰る」
「人んとこのお嬢さん預かってんだから、そういう訳にはーー」
「いいの」
私は神崎さんを見上げた。
「もう大学生だもん。自分のことは自分で守れるようにならなきゃ」
神崎さんは私の顔を見て、息を吐き出す。
また大きな手が額の上に降りてきた。
「わかったよ、強情だな」
「おじいちゃんの孫だもん」
「そうかもな」
神崎さんは手をのけて笑った。私も笑顔を返す。
二人で並んで車に向かいながら、私はまた公園で遊ぶ子どもたちに目をやった。
きっと10年前の私はあんな姿だったんだろう。
そして30年前の神崎さんも、やっぱりああいう顔で笑ってたのかもしれない。
自分が走り回って遊んでいたのはついこの間のような気がする。
でも、神崎さんの姿を見て、そうだった過去があるとは、私には想像もつかなかった。
そう思うと、ちょっと不思議な気がした。
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