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本編
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買い物から帰宅した冬彦は、あゆみが机の前に座ったのを確認してキッチンへ向かった。
時間はあるからと、コンビニではなくスーパーまで足を運んだので、帰ってきたら1時間ほど経っている。
外の暑さに思わず乾杯用のビールも買ってきた。
「そういや、この部屋、クーラーないの?」
「え……うん」
家は窓を全開にして扇風機を回している。
あゆみが当然のように頷くと、冬彦は苦笑した。
「そのうち熱中症で倒れるぞ」
「でも日中あんまりいないし……残業中とか休日出勤の職員室とあんまり変わんないし……」
教員の就労環境の過酷さに眉を寄せる。
「……労働基準法上どうなんだ」
「て言っても公立学校の教員は公務員だからねぇ。色々適用除外だよね」
冬彦はむすっとして、資料に目を落とすあゆみの横顔を見ている。
その首筋にうっすらと浮かぶ汗が目にとまり、触れたくなって目を反らす。
今は邪魔をしてはいけない。集中してやれと言ったのは冬彦の方だ。
「ま、いいや。とりあえず飯作るな」
「わーい。ありがとー」
あゆみが嬉しそうに手を叩いた。
冷凍庫にあったご飯と買ってきた鶏肉、冷凍のミックスベジタブルでチキンライスを作り、皿に盛りつけてオムライスにする。
冷蔵庫にあったしなびそうな野菜はサラダにしたが、ニンジンの千切りがうまくできず、自分で納得が行かずに集中して、気付けば約束の時間である17時半を回っていた。
振り返ってあゆみを見ると、何となくぼうっとしている。
冬彦は思わず苦笑した。
「おーい。起きてるかー」
「はっ」
頬杖をついた手からかくんと頬が外れ、あゆみが目をまたたかせて冬彦を見る。
「……ぼうっとしてた」
「してたな」
暑さのせいだろう、と思いつつ、空いたコップに麦茶を注いでやると、あゆみが情けない笑顔を浮かべた。
「ありがとう」
「うん。オムライス、もう卵で覆うだけだぞ」
「あ、ほんと。……もうちょっとで終わる」
あゆみは言って、気合いを入れ直したように机に向かった。冬彦は苦笑して、その後ろに座る。
背中からあゆみの身体を包み込むと、あゆみがびくりと震えた。
「……あの、小野田くん」
「なにー」
「何をしてるんでしょう」
「甘えてる」
「……いや、あの。そういうのは」
「だって俺の仕事終わったし。へばりついてるだけだから気にしないで」
「気にしないったって……」
あゆみは頬を赤くして冬彦に半眼を向けたが、冬彦は聞く耳もたない。あゆみの首筋に唇を触れてから、自分の唇を舐めとる。
「……汗でしょっぱい」
「ぎゃぁ! やめてよ!」
真っ赤になるあゆみに笑って、冬彦はほらと資料を示す。
「はやくはやく。ご飯、美味しくなくなるよ」
「うっ……く……はい……」
あゆみは渋々前を向いた。冬彦は笑いながらもその身体から離れない。
「……小野田くん」
「んー?」
「暑くないの?」
「暑い」
「……じゃあ、離れればいいじゃない……」
「やだー」
冬彦は言って、あゆみの腰回りに回していた腕にますます力を込めた。あゆみの背中に冬彦の胸が密着する。
あゆみは深々と嘆息した。
「……全然集中できないんですけど……」
「なんで? 俺なにもしてないよ」
言いながら、冬彦はにやりとした。
あゆみの腰回りに回した手を、そろり、とその身体に這わせる。
あゆみがぴくりと動いた。
「……こういうこととか、してないし」
「い、今した」
「あゆみが集中しないからでしょ」
あゆみはまた迫力のない目で冬彦を睨みつけて来る。冬彦は笑いながらその頬に口づけた。
「ほら、がんばれー。終わったらご褒美あげるから」
冬彦の言葉に、あゆみは何とも言えない顔をする。
「おしおきとか、ご褒美とか……私って何なの」
「俺の大事な人。家族にしたい人。っていうか、家族になる人ってことでいいよね?」
「あのねぇ。そういうこと言うからーー」
振り返るあゆみの唇を、冬彦の唇が塞ぐ。
「……から?」
至近距離での冬彦の微笑みに、
「……集中できません」
「ああ、そう」
冬彦は悪びれもせずにからりと笑った。
「慣れだよ、慣れ。さ、もう一息」
「……離してくれる訳じゃないのか……」
相変わらずあゆみの身体に手を回したまま、その肩にこつんと頭を置く冬彦に、あゆみはがっくりと肩を落とした。
* * *
資料を読み終えたあゆみが机を片付けると、冬彦はそこに料理を並べた。
いつも食べている台所のテーブルは冷蔵庫とキッチンの間に挟まっているような状態で、壁に向き合って食べる形になる。完全に一人用の配置なので座卓で夕飯をとることにしたのだ。
「……あれ? 一個?」
冬彦が運んできたオムライスを見て、あゆみが首を捻った。
冬彦は頷く。
「あんまり食欲ないし」
「そうなの?」
あゆみはオムライスと冬彦を交互に見やった。
「……それにしては大きいね」
「そう? 俺も弟もそれくらい食うよ」
「……ご飯、二つ分くらい使ったでしょ」
「うん、使った」
あゆみはあきれたような顔をした後苦笑した。
「一人で食べてもつまんないよ。せっかくいるんだから、一緒に食べよ」
「そう? ……じゃあ」
冬彦はあゆみの横にあぐらをかき、いたずらっぽい目で見つめる。
「あゆみが食べさせてくれるなら食べられるかも」
あゆみは口を開きかけ、諦めたように嘆息した。
「まったくもー。甘えん坊。はい」
「あーん」
あゆみはスプーンにすくい取ったオムライスを差し出した。あえて多めに乗せたのだろう。冬彦は大口をあけてそれを一口にする。
「んー」
「美味しい」
冬彦はもぐもぐと口を動かして笑い、飲み込んであゆみの手からスプーンを取った。
「自分で作ったんだから美味しいもなにもないよ。はい、今度はあゆみの番」
「はっ?」
「甘やかされるばっかりじゃ面白くないからね」
疑義を唱えようとするあゆみの目の前に、オムライスを乗せたスプーンを差し出すと、冬彦はにっこりと笑った。
「はい、あーん」
あゆみはスプーンの上のオムライスを見て、その先にある冬彦の笑顔を見て、またオムライスを見て、またしても諦めたようにため息をつくと、仕方なさそうに口を開けた。
冬彦はその中にスプーンを差し込む。
口をもぐつかせたあゆみの目が輝いた。
「ん、おいしい」
「よかった。たくさん食べてね」
冬彦が言いながら次のひと掬いを準備しようとすると、あゆみがその手をやんわりと押さえた。
「いいから。自分で食べるから」
「えー。つまんない」
「つまんなくない。自分のペースで食べたいの」
まあそれもそうかと、冬彦はスプーンをあゆみに渡す。
受けとったあゆみはほっとしたような顔をした。それを見て、また冬彦にいたずら心が沸く。
隙を見てあゆみの唇をかすめ取ると、あゆみが目を白黒させた。
「っ、なに、なによ」
「あゆみが可愛かったから」
冬彦が微笑むと、あゆみは真っ赤な顔のまま、恨めしげな視線で冬彦を見た。
冬彦は軽やかに笑った。
時間はあるからと、コンビニではなくスーパーまで足を運んだので、帰ってきたら1時間ほど経っている。
外の暑さに思わず乾杯用のビールも買ってきた。
「そういや、この部屋、クーラーないの?」
「え……うん」
家は窓を全開にして扇風機を回している。
あゆみが当然のように頷くと、冬彦は苦笑した。
「そのうち熱中症で倒れるぞ」
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教員の就労環境の過酷さに眉を寄せる。
「……労働基準法上どうなんだ」
「て言っても公立学校の教員は公務員だからねぇ。色々適用除外だよね」
冬彦はむすっとして、資料に目を落とすあゆみの横顔を見ている。
その首筋にうっすらと浮かぶ汗が目にとまり、触れたくなって目を反らす。
今は邪魔をしてはいけない。集中してやれと言ったのは冬彦の方だ。
「ま、いいや。とりあえず飯作るな」
「わーい。ありがとー」
あゆみが嬉しそうに手を叩いた。
冷凍庫にあったご飯と買ってきた鶏肉、冷凍のミックスベジタブルでチキンライスを作り、皿に盛りつけてオムライスにする。
冷蔵庫にあったしなびそうな野菜はサラダにしたが、ニンジンの千切りがうまくできず、自分で納得が行かずに集中して、気付けば約束の時間である17時半を回っていた。
振り返ってあゆみを見ると、何となくぼうっとしている。
冬彦は思わず苦笑した。
「おーい。起きてるかー」
「はっ」
頬杖をついた手からかくんと頬が外れ、あゆみが目をまたたかせて冬彦を見る。
「……ぼうっとしてた」
「してたな」
暑さのせいだろう、と思いつつ、空いたコップに麦茶を注いでやると、あゆみが情けない笑顔を浮かべた。
「ありがとう」
「うん。オムライス、もう卵で覆うだけだぞ」
「あ、ほんと。……もうちょっとで終わる」
あゆみは言って、気合いを入れ直したように机に向かった。冬彦は苦笑して、その後ろに座る。
背中からあゆみの身体を包み込むと、あゆみがびくりと震えた。
「……あの、小野田くん」
「なにー」
「何をしてるんでしょう」
「甘えてる」
「……いや、あの。そういうのは」
「だって俺の仕事終わったし。へばりついてるだけだから気にしないで」
「気にしないったって……」
あゆみは頬を赤くして冬彦に半眼を向けたが、冬彦は聞く耳もたない。あゆみの首筋に唇を触れてから、自分の唇を舐めとる。
「……汗でしょっぱい」
「ぎゃぁ! やめてよ!」
真っ赤になるあゆみに笑って、冬彦はほらと資料を示す。
「はやくはやく。ご飯、美味しくなくなるよ」
「うっ……く……はい……」
あゆみは渋々前を向いた。冬彦は笑いながらもその身体から離れない。
「……小野田くん」
「んー?」
「暑くないの?」
「暑い」
「……じゃあ、離れればいいじゃない……」
「やだー」
冬彦は言って、あゆみの腰回りに回していた腕にますます力を込めた。あゆみの背中に冬彦の胸が密着する。
あゆみは深々と嘆息した。
「……全然集中できないんですけど……」
「なんで? 俺なにもしてないよ」
言いながら、冬彦はにやりとした。
あゆみの腰回りに回した手を、そろり、とその身体に這わせる。
あゆみがぴくりと動いた。
「……こういうこととか、してないし」
「い、今した」
「あゆみが集中しないからでしょ」
あゆみはまた迫力のない目で冬彦を睨みつけて来る。冬彦は笑いながらその頬に口づけた。
「ほら、がんばれー。終わったらご褒美あげるから」
冬彦の言葉に、あゆみは何とも言えない顔をする。
「おしおきとか、ご褒美とか……私って何なの」
「俺の大事な人。家族にしたい人。っていうか、家族になる人ってことでいいよね?」
「あのねぇ。そういうこと言うからーー」
振り返るあゆみの唇を、冬彦の唇が塞ぐ。
「……から?」
至近距離での冬彦の微笑みに、
「……集中できません」
「ああ、そう」
冬彦は悪びれもせずにからりと笑った。
「慣れだよ、慣れ。さ、もう一息」
「……離してくれる訳じゃないのか……」
相変わらずあゆみの身体に手を回したまま、その肩にこつんと頭を置く冬彦に、あゆみはがっくりと肩を落とした。
* * *
資料を読み終えたあゆみが机を片付けると、冬彦はそこに料理を並べた。
いつも食べている台所のテーブルは冷蔵庫とキッチンの間に挟まっているような状態で、壁に向き合って食べる形になる。完全に一人用の配置なので座卓で夕飯をとることにしたのだ。
「……あれ? 一個?」
冬彦が運んできたオムライスを見て、あゆみが首を捻った。
冬彦は頷く。
「あんまり食欲ないし」
「そうなの?」
あゆみはオムライスと冬彦を交互に見やった。
「……それにしては大きいね」
「そう? 俺も弟もそれくらい食うよ」
「……ご飯、二つ分くらい使ったでしょ」
「うん、使った」
あゆみはあきれたような顔をした後苦笑した。
「一人で食べてもつまんないよ。せっかくいるんだから、一緒に食べよ」
「そう? ……じゃあ」
冬彦はあゆみの横にあぐらをかき、いたずらっぽい目で見つめる。
「あゆみが食べさせてくれるなら食べられるかも」
あゆみは口を開きかけ、諦めたように嘆息した。
「まったくもー。甘えん坊。はい」
「あーん」
あゆみはスプーンにすくい取ったオムライスを差し出した。あえて多めに乗せたのだろう。冬彦は大口をあけてそれを一口にする。
「んー」
「美味しい」
冬彦はもぐもぐと口を動かして笑い、飲み込んであゆみの手からスプーンを取った。
「自分で作ったんだから美味しいもなにもないよ。はい、今度はあゆみの番」
「はっ?」
「甘やかされるばっかりじゃ面白くないからね」
疑義を唱えようとするあゆみの目の前に、オムライスを乗せたスプーンを差し出すと、冬彦はにっこりと笑った。
「はい、あーん」
あゆみはスプーンの上のオムライスを見て、その先にある冬彦の笑顔を見て、またオムライスを見て、またしても諦めたようにため息をつくと、仕方なさそうに口を開けた。
冬彦はその中にスプーンを差し込む。
口をもぐつかせたあゆみの目が輝いた。
「ん、おいしい」
「よかった。たくさん食べてね」
冬彦が言いながら次のひと掬いを準備しようとすると、あゆみがその手をやんわりと押さえた。
「いいから。自分で食べるから」
「えー。つまんない」
「つまんなくない。自分のペースで食べたいの」
まあそれもそうかと、冬彦はスプーンをあゆみに渡す。
受けとったあゆみはほっとしたような顔をした。それを見て、また冬彦にいたずら心が沸く。
隙を見てあゆみの唇をかすめ取ると、あゆみが目を白黒させた。
「っ、なに、なによ」
「あゆみが可愛かったから」
冬彦が微笑むと、あゆみは真っ赤な顔のまま、恨めしげな視線で冬彦を見た。
冬彦は軽やかに笑った。
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