8 / 100
本編
07
しおりを挟む
(くだらねぇこと思い出させやがって)
冬彦は心中毒づきながら、人の言葉に相槌をうつ坂下の横顔を見ている。
その笑顔は昔から変わらない。一見穏やかなようでいて、正直、冬彦にはこの男が何を考えているのか読めない。
人の心情や機微に聡い冬彦がわからないものを、他の人間はどう思っているのだろうと不思議に思ったことがあるが、そもそも他の人間は、坂下が腹に一物持った男だということにすら、気付かないらしい。
坂下には人望があった。人徳があった。教師の信頼も生徒からの信頼も厚い。実技系科目は苦手だが、ペーパーテストはほとんど首位を守りつづけた。
絵に描いたような優等生。
そうーー坂下は、冬彦が唯一敵わなかったものを持っている男だ。
* * *
ペーパーテストの点数だけは、どうしても彼に敵わなかった。
一度、本気で勝ちに行こうとしたことがある。三年の前期試験だっただろうか。冬彦は坂下を挑発した。
坂下はそのとき笑って言った。
「いいよ。ーーじゃ、もし俺が負けたら」
眼鏡の奥の目を細めた彼の言葉を、冬彦は忘れていない。聞くや舌打ちを返した。
「何かと思えば。そんなん要らねぇよ」
「ふぅん、そう?」
坂下は笑っていた。冬彦はそれを睨みつけた。
「だって、いつも物欲しそうに見てるから。不思議だなと思ってさ」
坂下の目はいつも穏やかだ。そこに弟の秋政と似た印象を受けるが、一つだけ、絶対的に違うのはその闘争心だった。
ふとした拍子に垣間見える彼の闘争心は、むしろ冬彦よりも強い。
冬彦はふんと鼻を鳴らした。坂下はそれでも笑っていた。
「ま、負けないけどさ。小野田には」
残念なことに、そのときのテストは平均点がやたらと高かった。簡単だったのだ。
ほとんどの科目で満点を取った二人は、合計点が全く変わらなかった。
「勝敗は次回に持ち越しかな」
坂下は軽やかに笑った。
冬彦は舌打ちしたが、もう勝負を申し込むのはやめた。
ぼろぼろに負けはしないかと、テスト後どうにも落ち着けなかったからだ。
* * *
「じゃ、坂下もうちょっとでパパになんの?」
「うん、そう。ちょうど仕事も句切りがいいし、一ヶ月育休取ろうかなと思ってる」
「マジで! 奥さんの希望?」
「んー、まあそれもあるけど。里帰りしたくないって言うからさ。産後あんまり動いちゃよくないらしいし」
穏やかに話す坂下を、周りの男子が感心して見ている。
冬彦はウィスキーを舐めるように飲み、息を吐き出した。
(ぼちぼち帰っかなー)
十分でもいいから来い、と言われたので来たまでだ。開始から1時間。陽も落ち、窓ガラスの外に広がる風景はしっかり夜景となった。
花田に一声かけようとその姿を探したとき、マイクを持って前に立っていることに気づいて諦めた。
『楽しんでますかー。盛り上がってるとこ悪いけど、せっかくだから思い出の写真とか映したいと思いまーす! んでもって、せっかくなんで写真に出てきた人にマイク回します。簡単に近況報告よろしくー。あんまり長いと最後まで回らないから、一人30秒でさくっと頼むよ!』
言うや、ダウンライトが一部消え、窓際のスクリーンに写真が映し出された。写真が切り替わる度に懐かしがる声が挙がり、順番にマイクが回されていく。
面影を残した同級生が、順に挨拶をして行った。同窓会に来ようという人間なのだから、そこそこ充実した生活を送っている人間ばかりなのだろう、それぞれ楽しげにマイクを回し、写真に写ったポーズを再現してみたり、ツッコミを入れてみたりと賑やかに進む。
(よくもまあ、それぞれの写真があったもんだ)
思ってから、おおかたあゆみの仕業だろうと推測した。行事の度に廊下に張り出されるプロカメラマンが撮った写真を眺め、自分の映っていない写真にも焼き増しのチェックを入れている姿を見かけたことがある。
どうしてそれを買うんだと言ったら、あゆみは照れ臭そうに笑った。
『だって、いい顔してるから。こんな顔みたら、疲れたときでもうれしくて、元気になれそうじゃない?』
あゆみらしいなと思いつつ、馬鹿みてぇ、と答えたが、返ってきたのはあゆみの軽やかな笑い声だった。
なかなか冬彦の番は来ないらしい。はやく帰りたいが、いざそのときになっていないとなったら、また花田がどやされそうだ。
(仕方ねぇな……残ってやるか)
内心で友人想いな自分を褒める。
そうか、だから後ろの方にしているのかと、推測に推測を重ねていたとき、驚くような歓声が挙がった。
いくらあゆみがいい顔コレクターだとはいえ、冬彦の写真はおそらく花田が出して来るだろう、と推測していたーー
のだが、大画面に写っていたのは、笑っている冬彦のピンの写真だった。
大口を開けて、腹を抱えて笑っているーーその姿に、逃げたくなる。
(マジかよ)
中学のときは、ほとんど笑わない男だったはずだ。卒業アルバムを眺めても、どの写真も睨みつけるような目をしている。
写真を見れば、思い出せないことはない。そう、体育祭の昼休みだ。あまりの暑さに頭から水をかぶっていたら、花田が驚かせようと背中を押してきた。舌打ちをして蛇口に指をかけ、水を思い切り花田の顔にかけてやった。
そのときの花田のあわてふためく様があまりにおもしろくて、しばらく腹を抱えて笑った記憶がある。
あまりの気恥ずかしさに思わず一歩出口へ向かいかけた冬彦の腕を、坂下が掴んだ。
顔を見やると、にやりと悪辣な笑みを口元に浮かべている。
その眼鏡にはスクリーンの写真が写っていた。
「逃亡者確保」
「逃がせよ」
睨みつけたが、坂下の腕を振り払うよりも花田がマイクを持ってくる方が先だった。
冬彦はそれを受け取り、嘆息する。
スクリーンに映し出される自分を見たくなくて目を反らすと、暗闇の先にあゆみの目が見えた。
『……何だよ、この写真。知らねぇぞ』
ぽつりと呟くと、同級生が笑う。あゆみも声をあげて笑っていた。その目が懐かしそうな色を帯びて見え、冬彦は息を吐き出し、頭をかく。
『……まあヤンチャな時もありましたが。今はちゃんと仕事してます。小野田です。職業は個人情報ってことで個別に聞いて。今日は幹事から強制参加の通達があったのでーーこれ仕事ってことでいいよね、ギャラ出るよね? 花田』
真顔で冗談を言うと、場に笑いが起こった。花田が笑いながら首を振る。冬彦も笑った。
『30秒経ったかな。じゃ、これでーー』
「小野田くんにしっつもーん!」
声をあげたのは坂下だった。一同の目がそちらに向く。
冬彦は舌打ちを噛み殺した。
「今、つき合ってる人とかっているんですかー?」
坂下はあえて高めの声で言う。また笑い声が起こった。同時に、女子の目がぎらりと光る。
冬彦は息を吐き出した。
『いませんけど、募集もしてません。以上』
言い切ると、ブーイングも聞かずに花田にマイクを返した。にやにやしている坂下のところまで行き、その頭に軽く手刀を当てる。坂下は痛て、と笑って、冬彦の背中をたたいた。
「まあまあ。ちったー女子たちの励みになってよ」
「なんだよ、励みって。どういうつもりだ」
「だって、女の30って微妙なオトシゴロでしょ。小野田くんみたいないい男が売れ残ってるんだったら、希望も持てるじゃない」
相変わらず本心がわからない坂下の緩んだ顔を、冬彦は黙って睨みつけた。坂下からは笑い声が返ってきただけだった。
冬彦は心中毒づきながら、人の言葉に相槌をうつ坂下の横顔を見ている。
その笑顔は昔から変わらない。一見穏やかなようでいて、正直、冬彦にはこの男が何を考えているのか読めない。
人の心情や機微に聡い冬彦がわからないものを、他の人間はどう思っているのだろうと不思議に思ったことがあるが、そもそも他の人間は、坂下が腹に一物持った男だということにすら、気付かないらしい。
坂下には人望があった。人徳があった。教師の信頼も生徒からの信頼も厚い。実技系科目は苦手だが、ペーパーテストはほとんど首位を守りつづけた。
絵に描いたような優等生。
そうーー坂下は、冬彦が唯一敵わなかったものを持っている男だ。
* * *
ペーパーテストの点数だけは、どうしても彼に敵わなかった。
一度、本気で勝ちに行こうとしたことがある。三年の前期試験だっただろうか。冬彦は坂下を挑発した。
坂下はそのとき笑って言った。
「いいよ。ーーじゃ、もし俺が負けたら」
眼鏡の奥の目を細めた彼の言葉を、冬彦は忘れていない。聞くや舌打ちを返した。
「何かと思えば。そんなん要らねぇよ」
「ふぅん、そう?」
坂下は笑っていた。冬彦はそれを睨みつけた。
「だって、いつも物欲しそうに見てるから。不思議だなと思ってさ」
坂下の目はいつも穏やかだ。そこに弟の秋政と似た印象を受けるが、一つだけ、絶対的に違うのはその闘争心だった。
ふとした拍子に垣間見える彼の闘争心は、むしろ冬彦よりも強い。
冬彦はふんと鼻を鳴らした。坂下はそれでも笑っていた。
「ま、負けないけどさ。小野田には」
残念なことに、そのときのテストは平均点がやたらと高かった。簡単だったのだ。
ほとんどの科目で満点を取った二人は、合計点が全く変わらなかった。
「勝敗は次回に持ち越しかな」
坂下は軽やかに笑った。
冬彦は舌打ちしたが、もう勝負を申し込むのはやめた。
ぼろぼろに負けはしないかと、テスト後どうにも落ち着けなかったからだ。
* * *
「じゃ、坂下もうちょっとでパパになんの?」
「うん、そう。ちょうど仕事も句切りがいいし、一ヶ月育休取ろうかなと思ってる」
「マジで! 奥さんの希望?」
「んー、まあそれもあるけど。里帰りしたくないって言うからさ。産後あんまり動いちゃよくないらしいし」
穏やかに話す坂下を、周りの男子が感心して見ている。
冬彦はウィスキーを舐めるように飲み、息を吐き出した。
(ぼちぼち帰っかなー)
十分でもいいから来い、と言われたので来たまでだ。開始から1時間。陽も落ち、窓ガラスの外に広がる風景はしっかり夜景となった。
花田に一声かけようとその姿を探したとき、マイクを持って前に立っていることに気づいて諦めた。
『楽しんでますかー。盛り上がってるとこ悪いけど、せっかくだから思い出の写真とか映したいと思いまーす! んでもって、せっかくなんで写真に出てきた人にマイク回します。簡単に近況報告よろしくー。あんまり長いと最後まで回らないから、一人30秒でさくっと頼むよ!』
言うや、ダウンライトが一部消え、窓際のスクリーンに写真が映し出された。写真が切り替わる度に懐かしがる声が挙がり、順番にマイクが回されていく。
面影を残した同級生が、順に挨拶をして行った。同窓会に来ようという人間なのだから、そこそこ充実した生活を送っている人間ばかりなのだろう、それぞれ楽しげにマイクを回し、写真に写ったポーズを再現してみたり、ツッコミを入れてみたりと賑やかに進む。
(よくもまあ、それぞれの写真があったもんだ)
思ってから、おおかたあゆみの仕業だろうと推測した。行事の度に廊下に張り出されるプロカメラマンが撮った写真を眺め、自分の映っていない写真にも焼き増しのチェックを入れている姿を見かけたことがある。
どうしてそれを買うんだと言ったら、あゆみは照れ臭そうに笑った。
『だって、いい顔してるから。こんな顔みたら、疲れたときでもうれしくて、元気になれそうじゃない?』
あゆみらしいなと思いつつ、馬鹿みてぇ、と答えたが、返ってきたのはあゆみの軽やかな笑い声だった。
なかなか冬彦の番は来ないらしい。はやく帰りたいが、いざそのときになっていないとなったら、また花田がどやされそうだ。
(仕方ねぇな……残ってやるか)
内心で友人想いな自分を褒める。
そうか、だから後ろの方にしているのかと、推測に推測を重ねていたとき、驚くような歓声が挙がった。
いくらあゆみがいい顔コレクターだとはいえ、冬彦の写真はおそらく花田が出して来るだろう、と推測していたーー
のだが、大画面に写っていたのは、笑っている冬彦のピンの写真だった。
大口を開けて、腹を抱えて笑っているーーその姿に、逃げたくなる。
(マジかよ)
中学のときは、ほとんど笑わない男だったはずだ。卒業アルバムを眺めても、どの写真も睨みつけるような目をしている。
写真を見れば、思い出せないことはない。そう、体育祭の昼休みだ。あまりの暑さに頭から水をかぶっていたら、花田が驚かせようと背中を押してきた。舌打ちをして蛇口に指をかけ、水を思い切り花田の顔にかけてやった。
そのときの花田のあわてふためく様があまりにおもしろくて、しばらく腹を抱えて笑った記憶がある。
あまりの気恥ずかしさに思わず一歩出口へ向かいかけた冬彦の腕を、坂下が掴んだ。
顔を見やると、にやりと悪辣な笑みを口元に浮かべている。
その眼鏡にはスクリーンの写真が写っていた。
「逃亡者確保」
「逃がせよ」
睨みつけたが、坂下の腕を振り払うよりも花田がマイクを持ってくる方が先だった。
冬彦はそれを受け取り、嘆息する。
スクリーンに映し出される自分を見たくなくて目を反らすと、暗闇の先にあゆみの目が見えた。
『……何だよ、この写真。知らねぇぞ』
ぽつりと呟くと、同級生が笑う。あゆみも声をあげて笑っていた。その目が懐かしそうな色を帯びて見え、冬彦は息を吐き出し、頭をかく。
『……まあヤンチャな時もありましたが。今はちゃんと仕事してます。小野田です。職業は個人情報ってことで個別に聞いて。今日は幹事から強制参加の通達があったのでーーこれ仕事ってことでいいよね、ギャラ出るよね? 花田』
真顔で冗談を言うと、場に笑いが起こった。花田が笑いながら首を振る。冬彦も笑った。
『30秒経ったかな。じゃ、これでーー』
「小野田くんにしっつもーん!」
声をあげたのは坂下だった。一同の目がそちらに向く。
冬彦は舌打ちを噛み殺した。
「今、つき合ってる人とかっているんですかー?」
坂下はあえて高めの声で言う。また笑い声が起こった。同時に、女子の目がぎらりと光る。
冬彦は息を吐き出した。
『いませんけど、募集もしてません。以上』
言い切ると、ブーイングも聞かずに花田にマイクを返した。にやにやしている坂下のところまで行き、その頭に軽く手刀を当てる。坂下は痛て、と笑って、冬彦の背中をたたいた。
「まあまあ。ちったー女子たちの励みになってよ」
「なんだよ、励みって。どういうつもりだ」
「だって、女の30って微妙なオトシゴロでしょ。小野田くんみたいないい男が売れ残ってるんだったら、希望も持てるじゃない」
相変わらず本心がわからない坂下の緩んだ顔を、冬彦は黙って睨みつけた。坂下からは笑い声が返ってきただけだった。
0
お気に入りに追加
394
あなたにおすすめの小説
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
【R18】鬼上司は今日も私に甘くない
白波瀬 綾音
恋愛
見た目も中身も怖くて、仕事にストイックなハイスペ上司、高濱暁人(35)の右腕として働く私、鈴木梨沙(28)。接待で終電を逃した日から秘密の関係が始まる───。
逆ハーレムのチームで刺激的な日々を過ごすオフィスラブストーリー
法人営業部メンバー
鈴木梨沙:28歳
高濱暁人:35歳、法人営業部部長
相良くん:25歳、唯一の年下くん
久野さん:29歳、一個上の優しい先輩
藍沢さん:31歳、チーフ
武田さん:36歳、課長
加藤さん:30歳、法人営業部事務
My Doctor
west forest
恋愛
#病気#医者#喘息#心臓病#高校生
病気系ですので、苦手な方は引き返してください。
初めて書くので読みにくい部分、誤字脱字等あると思いますが、ささやかな目で見ていただけると嬉しいです!
主人公:篠崎 奈々 (しのざき なな)
妹:篠崎 夏愛(しのざき なつめ)
医者:斎藤 拓海 (さいとう たくみ)
お兄ちゃんはお兄ちゃんだけど、お兄ちゃんなのにお兄ちゃんじゃない!?
すずなり。
恋愛
幼いころ、母に施設に預けられた鈴(すず)。
お母さん「病気を治して迎えにくるから待ってて?」
その母は・・迎えにくることは無かった。
代わりに迎えに来た『父』と『兄』。
私の引き取り先は『本当の家』だった。
お父さん「鈴の家だよ?」
鈴「私・・一緒に暮らしていいんでしょうか・・。」
新しい家で始まる生活。
でも私は・・・お母さんの病気の遺伝子を受け継いでる・・・。
鈴「うぁ・・・・。」
兄「鈴!?」
倒れることが多くなっていく日々・・・。
そんな中でも『恋』は私の都合なんて考えてくれない。
『もう・・妹にみれない・・・。』
『お兄ちゃん・・・。』
「お前のこと、施設にいたころから好きだった・・・!」
「ーーーーっ!」
※本編には病名や治療法、薬などいろいろ出てきますが、全て想像の世界のお話です。現実世界とは一切関係ありません。
※コメントや感想などは受け付けることはできません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
※孤児、脱字などチェックはしてますが漏れもあります。ご容赦ください。
※表現不足なども重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけたら幸いです。(それはもう『へぇー・・』ぐらいに。)
副社長氏の一途な恋~執心が結んだ授かり婚~
真木
恋愛
相原麻衣子は、冷たく見えて情に厚い。彼女がいつも衝突ばかりしている、同期の「副社長氏」反田晃を想っているのは秘密だ。麻衣子はある日、晃と一夜を過ごした後、姿をくらます。数年後、晃はミス・アイハラという女性が小さな男の子の手を引いて暮らしているのを知って……。
ズボラ上司の甘い罠
松丹子
恋愛
小松春菜の上司、小野田は、無精髭に瓶底眼鏡、乱れた髪にゆるいネクタイ。
仕事はできる人なのに、あまりにももったいない!
かと思えば、イメチェンして来た課長はタイプど真ん中。
やばい。見惚れる。一体これで仕事になるのか?
上司の魅力から逃れようとしながら逃れきれず溺愛される、自分に自信のないフツーの女子の話。になる予定。
人生負け組のスローライフ
雪那 由多
青春
バアちゃんが体調を悪くした!
俺は長男だからバアちゃんの面倒みなくては!!
ある日オヤジの叫びと共に突如引越しが決まって隣の家まで車で十分以上、ライフラインはあれどメインは湧水、ぼっとん便所に鍵のない家。
じゃあバアちゃんを頼むなと言って一人単身赴任で東京に帰るオヤジと新しいパート見つけたから実家から通うけど高校受験をすててまで来た俺に高校生なら一人でも大丈夫よね?と言って育児拒否をするオフクロ。
ほぼ病院生活となったバアちゃんが他界してから築百年以上の古民家で一人引きこもる俺の日常。
――――――――――――――――――――――
第12回ドリーム小説大賞 読者賞を頂きました!
皆様の応援ありがとうございます!
――――――――――――――――――――――
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる