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本編
03
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弟を、殺したいと思ったことがあるーー
冬彦が花田にそう打ち明けたのは、25の時だった。
花田と冬彦は、中学時代つるんでいた割に、高校が離れるや比較的あっさりと縁が切れた。互いに人付き合いは下手ではない。その場その場で当たり障りない友達づきあいをする程度の甲斐性は互いに持ち合わせていた。
成人式のときに再会した二人は、それを機に時々二人で飲むようになった。その中でのことだ。
冬彦にとって、それはなかなか勇気を出した告白だった。懺悔、に近い。花田はキリスト教徒でも神父でもなく、ただの中学教師だったが、最も荒れていた中学生時代を共に過ごした友人として、自分を取り繕う必要も感じずに済んだ。
弟と妹がいる花田は、冬彦の告白を聞いて、あっさり答えたものだ。
「そんなん、俺だってあるよ」
不思議と妹にはないけどな、と付け足して、花田は笑った。
「何だよお前、深刻な顔して。もしかして結構、罪悪感あったりした」
冬彦は肩の荷が下りたような感覚に戸惑った。今まで背負っていた十字架を、花田が外してくれたような気がした。
そんな冬彦の顔を見て、花田は笑っていた。
「小野田も人の子だなぁ。そういう悩みを持ったりもするのか」
言いながら、茶化すように冬彦を見る。冬彦は苦笑を返した。
「なりたくて完璧人間やってるわけじゃねぇよ」
「言うねぇ。羨ましいこって」
花田は軽く笑ってから、奥のカウンターに座る女二人組を視線で示した。
「さっきからちらちら見てるぞ。どうせまたお前狙いだろ」
冬彦は肩をすくめた。
「中坊じゃあるまいし、そんなに飢えてねぇよ」
「間に合ってます、ってか。じゃあそう言ってきてやれよ」
花田は笑ってビールを傾けた。
「お前と飲んでると飽きねぇわ、ほんと」
冬彦は舌打ちをして、自分の酒に手を伸ばす。
ちらりと見やると、花田が示した女性客が、照れ臭そうに手を振った。
冬彦は苦笑と共に手を挙げ返して、花田に向き合う。
「この後、ダーツバーでも行くか」
花田は噴き出した。
「どうせぶっ刺すんなら、女にしとけば」
「全然上手くないぞ、その言いぶり」
「あ、そう? そりゃ残念」
花田は全く残念ではなさそうに肩をすくめた。
***
そんなことを思い出しながら、夕飯後部屋に戻った冬彦は花田に電話をかけた。
食事を作った代わりに、後片付けは秋政に任せた。秋政は文句を言うこともなく、鼻歌すら歌いながらシンクに立った。
冬彦が秋政に苛立つのは、そういうときだ。
揺らがない穏やかさ。
いわゆる勝負事として、能力を秋政と競り合ったとしたら、全ての項目で優れているのは冬彦の方だろう。
学力、スポーツ、リーダーシップ、マネジメント能力、折衝力、対話力……
全てにおいて、冬彦が上だった。それは二歳の差があるからというだけでない。能力的に上回っていると、一見して分かる差があった。
幼いときから。
となれば、当然両親は冬彦に期待した。長男であり跡取りとも言える冬彦の優秀さは重宝がられ、小さいときには得意にもなった。
しかし、実際に愛されているように見えたのは、弟の秋政の方だった。
両親は息子二人に対して比較的ドライだったが、その分、父方の祖父母が孫たちに愛情を注いだ。そして注がれる愛情のほぼ全ては、秋政へのものだった。
秋政の穏やかさは、祖父母の愛あってのものだろうと、冬彦は思っている。
同時に、それを受けられなかった自分が、欠陥品のようにも思えた。
(皮肉だよな。これだけ、何でもできといて)
中学までは、努力もせず、学年上位に入っていた。
少し勉強をすれば、あっという間に片手に入る順位が取れた。
実技系の科目も、むしろ好きな方だった。唯一苦手だったのは美術だが、それも並程度にはできた。
非の打ち所のない生徒だった。
だからこそ、ヤンチャもして見せた。
それこそ、花田と共に。
『もしもしー?』
「ああ、もしもし。花田?」
『今残業中なんですけどー』
「その割にのんきな声だな」
冬彦が笑うと、花田も笑った。確かにその声は、受話器の向こうで反響している。がらんとした空間にいることがそれで分かった。恐らく、職員室を立って廊下で話しているのだろう。
『何よ、急に』
「いや。連絡あったからさ。お前、幹事ってガラじゃないだろ。どうしたんだよ」
『あー、それね』
花田が苦笑したのが分かった。やれやれと息を吐きつつ、俺も大変なのよ、とおどけてみせる。
『相楽って覚えてる? 生徒会やってた』
「あー。いたね。あの怖い女」
『そうそう、あいつ。あいつもさ、中学のセンセイやってるわけよ』
「え? 市内で?」
『そうそう、市内で』
はは、と花田が乾いた笑い声を立てた。続く話があらかた予想できて、冬彦も苦笑する。
「大変だな」
『あ、もうお察し? さすがだねぇ』
「まあ、あいつに言われちゃ頭も上がらないよな」
『まあねぇ。いろいろしでかしましたからねぇ、お互い』
体育館裏で煙草を吸ってみたり、万引きを企ててみたり、ヤンチャなお兄さんたちと遊んでみたり。
これも青春だとばかりに、一通りしてみたものだが、それに目くじらを立てて怒るのは、親よりもむしろ生徒会長にまでなった相楽あゆみだった。
『生徒にチクると言われちゃあね、断れませんでしたよ』
「変わんねぇなぁ、あいつも」
冬彦は笑う。脳裏に相楽あゆみの容姿を思い出していた。ショートカットに気の強そうな目。なのに眉は少し足れ気味で、口は小さく鼻筋は通っていた。
黙っていれば悪くないのだが、なにぶんその気の強さには、男子も辟易していたような気がする。なおかつ、言っていることが正しいからこそたちが悪い。
『花田くんなら小野田くん呼べるでしょ、ってさ』
「は?」
いきなり自分の名前が出てくると思っておらず、つい聞き返した。
花田はけらけらと笑う。
『お前が客寄せだよ。女子には小野田が来るとふれて回るらしい』
「だ……だから俺は強制参加かよ」
『そういうこと』
花田がパン、と手を叩く音がした。
『な、だからさ、頼むよ。俺を助けると思って』
「いや、頼むよったってーー」
『予定あんの?』
冬彦は言葉に詰まった。正直にいえば、今のところ、ない。
「……これからできるかも……」
『あー! お前、一人だけ逃げる気かよ! くっそ、相楽に連絡先教えるぞ!』
「や、やめろよ。今さら何の連絡するっていうんだ」
冬彦が本気で嫌がったのは、花田にも伝わったらしい。楽しげな笑い声が受話器ごしに聞こえた。
『ま、嘘にならなければいいからさ。十分だけでも、都合つけてよ。……もしかしたら、お前も結構、気に入るかもしれないし』
「気に入る?」
『うん』
花田の言いぶりには、どこか含みがある。
冬彦は眉を寄せて、唇を引き結んだ。
「何考えてんだよ」
『何も』
花田は短く答えた。
『ただ、まあ、こういう仕事してると、人を見る目は養われるっていうかさ。とにかく、それなりに楽しみにしとけよ』
「楽しみにって……」
『じゃーなー』
花田は一方的に言って、通話を切った。
冬彦はしばらくスマホを手に眺めたまま、ため息をついた。
冬彦が花田にそう打ち明けたのは、25の時だった。
花田と冬彦は、中学時代つるんでいた割に、高校が離れるや比較的あっさりと縁が切れた。互いに人付き合いは下手ではない。その場その場で当たり障りない友達づきあいをする程度の甲斐性は互いに持ち合わせていた。
成人式のときに再会した二人は、それを機に時々二人で飲むようになった。その中でのことだ。
冬彦にとって、それはなかなか勇気を出した告白だった。懺悔、に近い。花田はキリスト教徒でも神父でもなく、ただの中学教師だったが、最も荒れていた中学生時代を共に過ごした友人として、自分を取り繕う必要も感じずに済んだ。
弟と妹がいる花田は、冬彦の告白を聞いて、あっさり答えたものだ。
「そんなん、俺だってあるよ」
不思議と妹にはないけどな、と付け足して、花田は笑った。
「何だよお前、深刻な顔して。もしかして結構、罪悪感あったりした」
冬彦は肩の荷が下りたような感覚に戸惑った。今まで背負っていた十字架を、花田が外してくれたような気がした。
そんな冬彦の顔を見て、花田は笑っていた。
「小野田も人の子だなぁ。そういう悩みを持ったりもするのか」
言いながら、茶化すように冬彦を見る。冬彦は苦笑を返した。
「なりたくて完璧人間やってるわけじゃねぇよ」
「言うねぇ。羨ましいこって」
花田は軽く笑ってから、奥のカウンターに座る女二人組を視線で示した。
「さっきからちらちら見てるぞ。どうせまたお前狙いだろ」
冬彦は肩をすくめた。
「中坊じゃあるまいし、そんなに飢えてねぇよ」
「間に合ってます、ってか。じゃあそう言ってきてやれよ」
花田は笑ってビールを傾けた。
「お前と飲んでると飽きねぇわ、ほんと」
冬彦は舌打ちをして、自分の酒に手を伸ばす。
ちらりと見やると、花田が示した女性客が、照れ臭そうに手を振った。
冬彦は苦笑と共に手を挙げ返して、花田に向き合う。
「この後、ダーツバーでも行くか」
花田は噴き出した。
「どうせぶっ刺すんなら、女にしとけば」
「全然上手くないぞ、その言いぶり」
「あ、そう? そりゃ残念」
花田は全く残念ではなさそうに肩をすくめた。
***
そんなことを思い出しながら、夕飯後部屋に戻った冬彦は花田に電話をかけた。
食事を作った代わりに、後片付けは秋政に任せた。秋政は文句を言うこともなく、鼻歌すら歌いながらシンクに立った。
冬彦が秋政に苛立つのは、そういうときだ。
揺らがない穏やかさ。
いわゆる勝負事として、能力を秋政と競り合ったとしたら、全ての項目で優れているのは冬彦の方だろう。
学力、スポーツ、リーダーシップ、マネジメント能力、折衝力、対話力……
全てにおいて、冬彦が上だった。それは二歳の差があるからというだけでない。能力的に上回っていると、一見して分かる差があった。
幼いときから。
となれば、当然両親は冬彦に期待した。長男であり跡取りとも言える冬彦の優秀さは重宝がられ、小さいときには得意にもなった。
しかし、実際に愛されているように見えたのは、弟の秋政の方だった。
両親は息子二人に対して比較的ドライだったが、その分、父方の祖父母が孫たちに愛情を注いだ。そして注がれる愛情のほぼ全ては、秋政へのものだった。
秋政の穏やかさは、祖父母の愛あってのものだろうと、冬彦は思っている。
同時に、それを受けられなかった自分が、欠陥品のようにも思えた。
(皮肉だよな。これだけ、何でもできといて)
中学までは、努力もせず、学年上位に入っていた。
少し勉強をすれば、あっという間に片手に入る順位が取れた。
実技系の科目も、むしろ好きな方だった。唯一苦手だったのは美術だが、それも並程度にはできた。
非の打ち所のない生徒だった。
だからこそ、ヤンチャもして見せた。
それこそ、花田と共に。
『もしもしー?』
「ああ、もしもし。花田?」
『今残業中なんですけどー』
「その割にのんきな声だな」
冬彦が笑うと、花田も笑った。確かにその声は、受話器の向こうで反響している。がらんとした空間にいることがそれで分かった。恐らく、職員室を立って廊下で話しているのだろう。
『何よ、急に』
「いや。連絡あったからさ。お前、幹事ってガラじゃないだろ。どうしたんだよ」
『あー、それね』
花田が苦笑したのが分かった。やれやれと息を吐きつつ、俺も大変なのよ、とおどけてみせる。
『相楽って覚えてる? 生徒会やってた』
「あー。いたね。あの怖い女」
『そうそう、あいつ。あいつもさ、中学のセンセイやってるわけよ』
「え? 市内で?」
『そうそう、市内で』
はは、と花田が乾いた笑い声を立てた。続く話があらかた予想できて、冬彦も苦笑する。
「大変だな」
『あ、もうお察し? さすがだねぇ』
「まあ、あいつに言われちゃ頭も上がらないよな」
『まあねぇ。いろいろしでかしましたからねぇ、お互い』
体育館裏で煙草を吸ってみたり、万引きを企ててみたり、ヤンチャなお兄さんたちと遊んでみたり。
これも青春だとばかりに、一通りしてみたものだが、それに目くじらを立てて怒るのは、親よりもむしろ生徒会長にまでなった相楽あゆみだった。
『生徒にチクると言われちゃあね、断れませんでしたよ』
「変わんねぇなぁ、あいつも」
冬彦は笑う。脳裏に相楽あゆみの容姿を思い出していた。ショートカットに気の強そうな目。なのに眉は少し足れ気味で、口は小さく鼻筋は通っていた。
黙っていれば悪くないのだが、なにぶんその気の強さには、男子も辟易していたような気がする。なおかつ、言っていることが正しいからこそたちが悪い。
『花田くんなら小野田くん呼べるでしょ、ってさ』
「は?」
いきなり自分の名前が出てくると思っておらず、つい聞き返した。
花田はけらけらと笑う。
『お前が客寄せだよ。女子には小野田が来るとふれて回るらしい』
「だ……だから俺は強制参加かよ」
『そういうこと』
花田がパン、と手を叩く音がした。
『な、だからさ、頼むよ。俺を助けると思って』
「いや、頼むよったってーー」
『予定あんの?』
冬彦は言葉に詰まった。正直にいえば、今のところ、ない。
「……これからできるかも……」
『あー! お前、一人だけ逃げる気かよ! くっそ、相楽に連絡先教えるぞ!』
「や、やめろよ。今さら何の連絡するっていうんだ」
冬彦が本気で嫌がったのは、花田にも伝わったらしい。楽しげな笑い声が受話器ごしに聞こえた。
『ま、嘘にならなければいいからさ。十分だけでも、都合つけてよ。……もしかしたら、お前も結構、気に入るかもしれないし』
「気に入る?」
『うん』
花田の言いぶりには、どこか含みがある。
冬彦は眉を寄せて、唇を引き結んだ。
「何考えてんだよ」
『何も』
花田は短く答えた。
『ただ、まあ、こういう仕事してると、人を見る目は養われるっていうかさ。とにかく、それなりに楽しみにしとけよ』
「楽しみにって……」
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