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2章
72:ファイオスのスキル
しおりを挟む魔力の影響でそれなりの値段で売れる岩と鉄のゴーレムの残骸を回収し、これからファイオスの持つよく分からなかったスキルを試す
ファイオスのステータスを念じて確認する
******
<名前>ファイオス
<種族> 合成獣・究極体
<称号>クウガの召喚獣
[レベル]712
〔生命力〕51240300/51240300
〔魔力〕3910021/3910021
〔筋力〕506882
〔瞬発力〕210000
〔器用〕110741
[スキル]
【全てを喰らいし者】【千変万化】【合成】
【魔力操作】【魔力放出】【剛体】【軟体】
【ブレス】【砲撃】【剣術】【槍術】【弓術】
【斧術】【体術】【杖術】【棍術】【短剣術】
【自己再生】【高速思考】【並列思考】
【気配察知】【魔力感知】【鑑定眼】【魔力障壁】
【隠密】【物品鑑定】【植物鑑定】【鉱石鑑定】
【罠感知】【罠解除】【投擲術】【跳躍】
【状態異常無効】【麻痺爪】【毒爪】【咆哮】
【鱗鎧】【脱皮】【反響定位】【赤外線感知】
【詠唱短縮】【疫病】【呪刻】【吸血】【無魔術】
【火魔術】【水魔術】【風魔術】【土魔術】
【雷魔法】【闇魔法】【精霊魔法】
〔属性〕無 火 水 風 土 雷 闇 精霊
******
これがファイオスのステータス。種族にあるキメラの究極体という表記。こんなことは聞いたことも本で見たことも無いので詳細はよく分からない。そして、ステータス自体は生命力と筋力が高く、スキルが多い
スキルが多いことに関しては【全てを喰らいし者】が関係していると読んでいる
そのスキル詳細が
******
【全てを喰らいし者】全てを喰らい、己が糧とする
******
そのまんまで詳しくは分からない
だが、全てを喰らって己の力とするということからスキルを吸収したと考えるのが妥当だろう
それと、ファイオスに確認したのだが、あいつは生まれてからまだ1週間も経っていない。夏季休業に入る前、俺が感じたのはファイオスが生まれた瞬間だったようだ
でだ、今から試すのは【全てを喰らいし者】でこれで魔物も喰って己の力にできるとファイオスが言っていたのだ
だから魔鉱石のゴーレムを収納しなかった。もっというと、岩や鉄をモノにするよりも魔鉱石の方が良いと思ったのだ
「よし、じゃあファイオスやってくれ」
「分かっタ」
大きさをそのままにしていたファイオスがバラバラになっていた魔鉱石ゴーレムを食べ始めた
バリバリと魔鉱石ゴーレムを噛み砕く音がなる。ファイオスはあっという間にゴーレムを食べ尽くした
ファイオスが食べ終わったのを確認して
ステータスを確認すると【魔伝導】というスキルが増えていた。まあ、魔鉱石の性質に関連したスキルだな。ん?
なら、普通に魔鉱石食べるだけでも良かったんじゃ……
「おお~すげー!」
と考え事をしていたらソウマが歓声をあげたので考えるのをやめて、声の方を見ればファイオスが腕を魔鉱石に変えていた
これもファイオスのスキルの1つ【千変万化】の効果だ。このスキルは【全てを喰らいし者】とセットのような物で、様々な姿に変えられるというものだ。実際はかなりのイメージ力だったり魔力だったりが必要なのだが、ファイオスの場合は自身が喰らったことのある物であれば直ぐにその姿を変えられるというものだ。1つにしか変化出来ない俺やソウマのもつ変化系のスキルよりも上位のものということなる
「ほら、遊んでないで確かめたい事は確かめれたんだから先進んでフレッドのレベル上げと攻略に行くよ」
「ほーい」
「分かった~」
いやに上機嫌なソウマと少しお疲れ気味のフレッド
「ファイオスもありがとう。戻ってくれ」
「オウ」
ファイオスが戻るのを確認し
「じゃあ、行こうか」
迷宮攻略を再開した
ロックタートルの飛ばしてくる、石のつぶてを回避し、斬りはらいながらロックタートルに接近する
距離が近づいて行けば行くほど命中する石つぶての数が増えていくが、飛んでくるスピード自体は大した事ないのでロックタートルの目の前に辿り着く
石つぶてでの迎撃を諦めて甲羅に閉じこもって、回転しての突撃を繰り出してきた
そんなロックタートルの回転突撃をスレスレで避けながら剣を一閃
その斬撃により、ロックタートルの身を守っていた甲羅が取れ、素っ裸と言っていいような状態となる。そこにブレッドが瞬時に接近。素早い短剣さばきで首を刎ねる
10層から更に進んで現在12層。11層に出てくるロックタイガー、アイアンウルフを殲滅し12層に出てくるロックタートルとの戦闘を終えた
そろそろフレッドのレベルが100になる事だと思うのだが
「フレッド、100いった?」
「ちょっと待ってね……100いったよ!」
ステータスを確認し、嬉しそうに笑うフレッド
「よし、じゃあ今日はここまでだね」
「えー、俺はまだ行けるぞ」
ぶーたれるソウマ
「俺も大丈夫だけどフレッドがキツそうなんだよ」
「あ、悪いフレッド。気付かんかったわ」
普段のソウマなら気付いたのだろうが、今はダンジョンで戦闘をして気分が高揚してハイになっているからそういう自分の戦闘に関係ない所が少しだけおろそかになっている
「いや、気にしてないよ。それにしてもやっぱり2人は凄いね。あんだけ暴れてたのにまだ余裕そう」
本当に気にしていないとソウマに返し、褒めてくるフレッド
「まあ、頑張って鍛えてきたし、そもそもフレッドとはレベルの開きがかなりあるからね」
真面目に褒められるとちょっと照れくさく感じてしまう
「おいおい~、何照れてんだよ。ホモか?ホモなのか~?」
また、こいつは~
「え!?そ、それは僕には無理です!ごめんなさい!」
んなっ!?
「いや違うぞフレッド!ソウマの冗談だって!間に受けちゃダメだって!ソウマも爆笑してんじゃない!」
ギャーギャーと騒ぐ俺達3人の声が石造りの迷宮に響くのだった
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