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1章
38:装備を取りに行こう!
しおりを挟む父さんに装備を頼んでから9日経った。何故1週間後と言われて2日過ぎているのかと言われれば、ソウマが大変なことになっていたと言わざるをえない。
ソウマはなんと!俺が見た英雄譚に出てきたベドラグアと戦い、ギルティアスを手に入れて、勝ってきたらしい。ギルティアスとベドラグアの死体を見せてもらったのだが英雄譚の描写と同じであり、何よりギルティアスは喋ることが出来る宝具だったのだ。
ギルティアスに話を聞いた所、今まで世に出なかったのは自分を使うに相応しい者がいなかったらしい。ソウマはいいのか聞いてみた所申し分ないとのことだった。てか顔が良かったのだと。伝説の宝具は面食いだった。ついでにいうと、見つからなかったのも俺たちが存在している次元とは別の次元にいたらしいです。
因みになのだがソウマが襲われている時、師匠はソウマを攫わせようとした魔王とどんぱちやっていたらしい。
俺の方はライル、メイル、ルルを紹介したらソウマはポカーンとしていた。ちなみに3匹のステータスはこんな感じだった
******
<名前>ライル
<種族> ケルム(幻獣)
<称号>クウガの召喚獣
[レベル]286
〔生命力〕3084100/3084100
〔魔力〕6056003/6056003
〔筋力〕12005
〔瞬発力〕50770
〔器用〕13481
[スキル]
【蒼焔】【緋焔】【念話】【幻術】【神速】
【感覚鋭敏】【魔力操作】【炎化】【闇化】
【変化】【高速思考】【並列思考】【空歩】
【気配察知】【魔力感知】【隠密】【影操作】
【影槍】【炎刃】【風刃】【魔力放出】【追い風】
〔属性〕無 火 風 闇 幻惑
******
******
<名前>メイル
<種族> ケルム(幻獣)
<称号>クウガの召喚獣
[レベル]257
〔生命力〕2800000/2800000
〔魔力〕5512077/5512077
〔筋力〕9021
〔瞬発力〕42051
〔器用〕14009
[スキル]
【蒼焔】【緋焔】【念話】【幻術】【神速】
【感覚鋭敏】【魔力操作】【炎化】【闇化】
【変化】【高速思考】【並列思考】【空歩】
【気配察知】【魔力感知】【隠密】【影操作】
【影槍】【炎刃】【風刃】【追い風】
〔属性〕無 火 風 闇 幻惑
******
******
<名前>ルル
<種族> ケルム(幻獣)
<称号>クウガの召喚獣
[レベル]11
〔生命力〕108203/108203
〔魔力〕215590/215590
〔筋力〕1325
〔瞬発力〕5577
〔器用〕1844
[スキル]
【蒼焔】【緋焔】【念話】【幻術】【神速】
【感覚鋭敏】【魔力操作】【炎化】【闇化】
【変化】【並列思考】【気配察知】【魔力感知】
【追い風】
〔属性〕無 火 風 闇 幻惑
******
幻獣では有るのだが、ラキアと比べるといかんせんレベルが低かったからあんな風に捕まってしまったようだ。身体強化も持っていなかった。まあ、普通は持っていないのが当たり前でラキアは人化した時に習得したらしい。
ルルは常に俺の頭の上に乗せて行動することにする。ただ可愛いから乗せていたいわけではないよ。決して違うから。
あ、なんかソウマの召喚獣のジアラは今回のベドラグアとの戦いで力不足を感じたみたいで何か強くなってきますと言ってどっかに行ってしまったらしい
で今は父さんの所へと頼んでおいた装備を受け取るために俺の家へ俺、ラキア、ライル、メイル、ルル、ソウマで向かっている。ライルとメイルは【変化】でルルと同じ大きさになって俺の頭と両肩に乗っかっている。首裏に当たる尻尾がくすぐったい。
当然の如く視線が集まり、声も掛けられるが俺達は既にミネラでは有名人と言っても良いくらいだしケルムを知っている人自体が殆ど居ないので驚愕とかはない。ケルム親子の可愛さに惹かれて人が多くなる程度だ。
そんな中を進んでいき家へと到着する。今更だがこの家はお店になっておらず鍛冶場が普通の住居に付いているだけだ。露店を開ける場所を借りてそこで売っている。てなわけで普通のお客さんは此処には来ないので商売の邪魔になるだとかそういうことはない。
家に入りリビングには居なかったので鍛冶場へと向かうと父さんは作業の最中であった。リンガも手伝っていたので終わるまで待つ。
「ふぅー。リンガお疲れ様」
「お疲れ~。あ、兄ちゃん達久しぶり!」
「おう、久しぶり」
「来たね、今用意するから少し待っていて」
「わかった」
父さんが炉から離れ鍛冶場にある棚に向かう。
「兄ちゃん、凄いの出来たと思うよ!」
「まじで?ワクワクするぜ!」
「まじだよ~、ソウマ兄ちゃん!良い感じに付与が出来たし、父さんもなかなか良い出来だって!」
「それは楽しみだな」
新しい物というのは何であれワクワクして嬉しいものだ。
「用意出来たからこっちに来ておくれ」
作業台にいる父さんに呼ばれたので作業台の方に行く。
作業台には頼んだ各種装備が並べられていた。
「先ずは武器からだね。クウガの要望通りに刀の特徴の斬ることに特化したもので、出来るだけ薄く折れず曲がらずを入れられたと思うよ」
「付与はね~、魔力効果増幅と耐久性上昇に片方には風の属性、片方には火の属性を付与しといたからね!」
「あれ?付与って2個が最大じゃなかったっけ?」
俺の記憶ではそうだったので聞いてみるとリンガがかなりのどや顔で言う
「ふっふっふ、僕が可能にしちゃったんだな~」
「本当に?それってかなり凄いよね?」
父さんに聞いてみた
「ああ、凄い事だよ。ダンジョンから見つかったりするものなら偶にあるんだけど作られた事は無かったはずだからね」
父さんは最早苦笑いとなっていた
「じゃあ、俺の武器は?」
ソウマが待ちきれなくなったようで先を急かす
「ソウマくんの槍は長さは前のと同じで穂先は前の鏃のようなやつから変えてある。気に入らなかったら言ってね」
「付与はこっちも魔力効果増幅、耐久性上昇、それで属性は雷だよ!」
「大丈夫ですよ。気に入りました。サンキューな、リンガ!」
ソウマがリンガの頭を撫でてやる
「次は防具の方だね。グリーヴはいつものような感じで、籠手はより指を動かしやすくしてみた。胸当ては特にこれといったものはないね」
「今回は防具にも付与してあるよ~。耐久性上昇と魔力効果増幅は一緒でグリーヴには速度上昇、胸当てには魔力硬化、籠手には攻撃力上昇だよ」
早速装備をつけていく。サイズやらはちゃんとピッタリだ。
「ありがとう、父さん、リンガ」
「ありがとうございます」
「それじゃあ、2人とも頑張るんだよ」
「うん!」「はい!」
よし、装備を新調したからまたダンジョン攻略再開しよう。
「ねえ、クウガ。そう言えばその子達は?」
父さんがケルム親子を指して聞いてきた。紹介するの忘れてたや。
「こいつらは新しい俺の召喚獣のライル、メイル、ルル。ケルムっていう種族だよ。ライルが父親、メイルが母親でルルが2人の息子だよ」
「私はラウルって言います。クウガの父です、よろしくね」
「僕はリンガだよ~。クウガ兄ちゃんの弟!」
『こちらこそよろしく』
『よろしくお願いいたします』
『よろしく~』
自己紹介はこんなんでいいかな。
「ソウマ、庭で装備の確認終えたら直ぐにダンジョンに向かおう。お昼はなんか適当に食うとして」
「ああ、それでいいぜ」
「よし、じゃあさっさと確認を終わらせよう」
てな訳で庭で動いたり使ったりして確認を終えてダンジョンへと向かった
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