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個人的文庫六巻記念番外編 旅は道連れ
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船内のメインプロムナードは盛況だった。
「……すっかり賑やかになったわね」
今まで閉鎖していた店舗ばかりで、どこぞのシャッター商店街のようだと思っていた通りは、すっかり様変わりして活気に溢れている。
店先にはスイーオネースで見られる商品が並び、呼び込みの声も賑やかだ。通りを行き交う兵士や使用人、従業員達も、心なしか浮かれているように見える。
店を出している彼等は、王都周辺で募った商人達だ。普段なら自前で船を用立てられないような彼等をこの船に乗せた原因は、クアハウスを任せているセッテルバリの一言にある。
◆◆◆◆
しばらく東域に行って留守にするので、その間のクアハウスをどうするかをセッテルバリと打ち合わせした。基本は運営の全てを彼に任せているので、アンネゲルト不在の間も通常営業するという話になっている。
諸々の話を詰め終わり、一息吐こうとお茶を入れさせた際、彼から東域への憧れがこぼれ出た。
「それにしましても、東域ですか。我々商人の憧れの地ですなあ」
「あら、あなたは行った事がないの?」
「ええ。一度は挑戦したいと思っておりますが、何分危険ですから。臆病な私めは尻込みしてしまうのですよ」
「まあ」
彼が言葉通りの臆病者なら、今頃アンネゲルトの目の前にはいないはずだ。口では何と言っても、彼が優秀で抜け目のない商人なのは間違いない。
そんな彼でも、東域への船旅は危険と判断されるようだ。
「やはり、船旅は危険が付きまとうものなのかしら」
「そうですね。海賊の恐怖もございますが、嵐や難破も恐ろしゅうございます。水も食料もなくなった船で海の上をさすらう事になるかもしれません」
嵐や難破で船が破損した場合、北回り航路では修復する場所がないという。南回りは海岸線沿いに多くの都市があるから修理も出来るけれど、基本北回り航路の海岸線に人は住んでいないらしい。
「気候が厳しゅうございますから、住むには適さないのでしょう」
「そう……ね」
スイーオネースも寒い国だが、海流の関係でイメージする程の寒さではない。ここ以上に寒い場所では、確かに住むのは困難だ。
――そういえば、水の補給をするのがやっと、って話だったわね……
今回実際北回り航路を使って東域に向かう事が決定したので、改めて説明を受けている。その際、寄港地と呼べる場所は殆どないとは聞いた。
それでよく航路を開発出来たものだ。食料も大事だが、水がなくては人は生きていけない。他にも、航海に必要な物資の補給や痛んだ帆やロープの換えなど、帆船には必要だと言うのに。
その点、「アンネゲルト・リーゼロッテ号」は危険が少ない。何せ、帆船なのは見かけだけで、中身は最新の魔道技術をふんだんに使った贅沢な船なのだ。
それを使うからこそ、アンネゲルトが東域に行く事も了承された面がある。もちろん、帝国から引き連れてきて、未だにカールシュテイン島に留まっている護衛艦も引き連れていく。これ以上ない護りだ。
本当に恵まれている。そう考えて、ふと思いついた。
「ねえ、セッテルバリ」
「はい」
「もし、私の船に乗せて東域へ行けると聞いたら、商人は集まるかしら?」
アンネゲルトの思いつきに、セッテルバリは言葉もなく目を見開いた。
そこからがまた大変だった。主にティルラが。
「……ごめんなさい、ティルラ」
「いいえ、問題ありません。情報部の連中はこき使われるのは慣れておりますし」
「え? 何で情報部?」
「応募してきた商人達の身元や背後関係を調べさせています。厄介な貴族と繋がっている連中は、弾きますからご安心を」
ちょっと船に商人を乗せると提案しただけで、情報部が動くらしい。確かに、今回の東域への船旅は長期間になるし、何より王族が二人も乗っているのだ。
東域には、薬の治療中であるルードヴィグも連れて行く。さすがに中途半端なまま王都に置いていくわけにもいかなかったからだ。
今、彼の意識はない。体内にはいった 薬の中和と排泄を試みている最中で、その副作用なのか寝ている時間が多いのだとか。起きても意識がはっきりしないようで、受け答えは出来ない状態だという。
ルードヴィグの身の回りの世話は、彼の愛人でありアンネゲルトの王宮侍女でもあるダグニーに一任していた。当然、彼女も連れて行く。
問題は、もう一人の王宮侍女であるマルガレータだ。
「どうしよう……」
「マルガレータ様の事ですか?」
「うん……連れて行くのは構わないんだけど、アレリード侯爵夫妻が何て言うか……」
「あのお二方なら、マルガレータ様にとっていい経験になるとお思いになるのでは?」
「うーん……でも、未婚のお嬢さんだからなあ。やっぱり置いていくのが正しいのかなあ?」
「その辺りは、本人交えて侯爵夫妻とお話しされては?」
「やっぱりそうなるかー……王都での保護者だもんね」
「……マルガレータ様は成人なさってますから、後見役というのが正しいでしょうね」
そういう言い方もあったか。ともかく、彼女に関してはアレリード侯爵夫妻……特に夫人の意見が不可欠だ。
「とはいえ、出来ればマルガレータ様も連れていきたいところですが」
「何か、理由があるの?」
「王太子殿下のご乱心、あの方も見ていますよ」
「あ」
そういえば、アンネゲルトの控え室まで突撃かました際、マルガレータも同じ控え室にいた。いくら薬を盛られていて精神的におかしくなっていたとはいえ、帝国皇太子もいる控え室を襲撃したのだ。外に漏れれば大変な醜聞となる。
その場でマルガレータにも口外しないよう誓ってもらったが、より安全を期する為には外遊に連れて行った方がいい、というのがティルラの意見である。
「私としては、折角王宮侍女になってくれたんだから、出来るだけ側にいてほしいって思うんだけど」
「それも含めて、侯爵夫人を口説き落としてくださいね」
にっこり笑うティルラに、無理難題を言われた。
その後、スケジュールを調整してもらって、マルガレータを同席させてアレリード侯爵夫妻と話し合う時間を設けてもらった。
「という訳で、東域に行くのにマルガレータも連れて行きたいと思うのだけど、いいかしら?」
「ええ、もちろんですとも。私としましては、無理にでもこの子を連れて行ってほしいと思ってますのよ」
「侯爵夫人?」
「叔母様?」
アンネゲルトとマルガレータの声が重なる。彼女達の訝しむ視線に、侯爵夫人はにっこりと笑った。
「国の外に出るというのは、思っている以上に経験を積む事が出来ます。それは、妃殿下も感じておられる事かと。マルガレータは、生まれてこの方国から一歩も外に出た事がありません。普通、女が国外に出るというのは大変な危険を伴います。ですが、妃殿下の外遊に同行するのであれば、危険度はぐっと下がるでしょう。いい機会です。マルガレータ、外に出て、経験を積んでらっしゃい」
立て板に水。アンネゲルト達が口を差し挟む余地すらなく、アレリード侯爵夫人の独擅場だ。
その内容は正論なので、反対意見が見つからない。無言のままでいると、夫人の隣からアレリード侯爵がのんびりと意見を口にした。
「まあ、国外に出てみるのはいい事だと、私も思うよ。それに、東域にはこちらにない品も多い。それらを見て回るのも、楽しいのではないかな?」
後見役の夫妻の後押しもあり、マルガレータの外遊参加はここに決定した。
◆◆◆◆
出発までに関係各所が大変な目に遭っていたようだが、ともかく無事に出航出来た。今は北の海を順調に航海中だ。
この「アンネゲルト・リーゼロッテ号」ならば、途中での補給を必要としない。必要な物資は、全てスイーオネースで積み込んでいる。
食材の保管が一番のネックになるが、船内には新鮮な食材を加工する部署があり、そこで加工、冷凍に回される食材も多い。
また、どうしても新鮮なまま使いたい食材に関しては、帝国の魔導技術が役に立った。そのおかげで、水も食料も酒やその他の飲み物も不足する事はない。
希に出没するという海賊の被害も、今のところ皆無だ。遭遇してはいるようだが、全て追い払うか撃退している。報告だけ受ける形だけれど、情報はアンネゲルトの手元にも上がってきていた。
「北の海にも、海賊って出るのね……」
「スイーネースの商船が行き来しますから。ただ、今の時期は航海に向いていませんから、海賊も開店休業だと思ったんですけど」
「働き者な賊だこと」
海賊が働き者とはこれ如何に。だが、季節外れにまで獲物を探して出回るのだから、それ以外の感想が出てこない。
メインプロムナードの賑わいを眺めつつ、そぞろ歩く。平和な事はいい事だ。たとえつかの間のものだとしても。
スイーオネースに戻れば、問題が山積みでやってくるのだ。今ここでくらい、のんびり過ごしたって罰は当たるまい。
アンネゲルトは、日差しが差し込むプロムナードを眺めつつ歩いていった。
「……すっかり賑やかになったわね」
今まで閉鎖していた店舗ばかりで、どこぞのシャッター商店街のようだと思っていた通りは、すっかり様変わりして活気に溢れている。
店先にはスイーオネースで見られる商品が並び、呼び込みの声も賑やかだ。通りを行き交う兵士や使用人、従業員達も、心なしか浮かれているように見える。
店を出している彼等は、王都周辺で募った商人達だ。普段なら自前で船を用立てられないような彼等をこの船に乗せた原因は、クアハウスを任せているセッテルバリの一言にある。
◆◆◆◆
しばらく東域に行って留守にするので、その間のクアハウスをどうするかをセッテルバリと打ち合わせした。基本は運営の全てを彼に任せているので、アンネゲルト不在の間も通常営業するという話になっている。
諸々の話を詰め終わり、一息吐こうとお茶を入れさせた際、彼から東域への憧れがこぼれ出た。
「それにしましても、東域ですか。我々商人の憧れの地ですなあ」
「あら、あなたは行った事がないの?」
「ええ。一度は挑戦したいと思っておりますが、何分危険ですから。臆病な私めは尻込みしてしまうのですよ」
「まあ」
彼が言葉通りの臆病者なら、今頃アンネゲルトの目の前にはいないはずだ。口では何と言っても、彼が優秀で抜け目のない商人なのは間違いない。
そんな彼でも、東域への船旅は危険と判断されるようだ。
「やはり、船旅は危険が付きまとうものなのかしら」
「そうですね。海賊の恐怖もございますが、嵐や難破も恐ろしゅうございます。水も食料もなくなった船で海の上をさすらう事になるかもしれません」
嵐や難破で船が破損した場合、北回り航路では修復する場所がないという。南回りは海岸線沿いに多くの都市があるから修理も出来るけれど、基本北回り航路の海岸線に人は住んでいないらしい。
「気候が厳しゅうございますから、住むには適さないのでしょう」
「そう……ね」
スイーオネースも寒い国だが、海流の関係でイメージする程の寒さではない。ここ以上に寒い場所では、確かに住むのは困難だ。
――そういえば、水の補給をするのがやっと、って話だったわね……
今回実際北回り航路を使って東域に向かう事が決定したので、改めて説明を受けている。その際、寄港地と呼べる場所は殆どないとは聞いた。
それでよく航路を開発出来たものだ。食料も大事だが、水がなくては人は生きていけない。他にも、航海に必要な物資の補給や痛んだ帆やロープの換えなど、帆船には必要だと言うのに。
その点、「アンネゲルト・リーゼロッテ号」は危険が少ない。何せ、帆船なのは見かけだけで、中身は最新の魔道技術をふんだんに使った贅沢な船なのだ。
それを使うからこそ、アンネゲルトが東域に行く事も了承された面がある。もちろん、帝国から引き連れてきて、未だにカールシュテイン島に留まっている護衛艦も引き連れていく。これ以上ない護りだ。
本当に恵まれている。そう考えて、ふと思いついた。
「ねえ、セッテルバリ」
「はい」
「もし、私の船に乗せて東域へ行けると聞いたら、商人は集まるかしら?」
アンネゲルトの思いつきに、セッテルバリは言葉もなく目を見開いた。
そこからがまた大変だった。主にティルラが。
「……ごめんなさい、ティルラ」
「いいえ、問題ありません。情報部の連中はこき使われるのは慣れておりますし」
「え? 何で情報部?」
「応募してきた商人達の身元や背後関係を調べさせています。厄介な貴族と繋がっている連中は、弾きますからご安心を」
ちょっと船に商人を乗せると提案しただけで、情報部が動くらしい。確かに、今回の東域への船旅は長期間になるし、何より王族が二人も乗っているのだ。
東域には、薬の治療中であるルードヴィグも連れて行く。さすがに中途半端なまま王都に置いていくわけにもいかなかったからだ。
今、彼の意識はない。体内にはいった 薬の中和と排泄を試みている最中で、その副作用なのか寝ている時間が多いのだとか。起きても意識がはっきりしないようで、受け答えは出来ない状態だという。
ルードヴィグの身の回りの世話は、彼の愛人でありアンネゲルトの王宮侍女でもあるダグニーに一任していた。当然、彼女も連れて行く。
問題は、もう一人の王宮侍女であるマルガレータだ。
「どうしよう……」
「マルガレータ様の事ですか?」
「うん……連れて行くのは構わないんだけど、アレリード侯爵夫妻が何て言うか……」
「あのお二方なら、マルガレータ様にとっていい経験になるとお思いになるのでは?」
「うーん……でも、未婚のお嬢さんだからなあ。やっぱり置いていくのが正しいのかなあ?」
「その辺りは、本人交えて侯爵夫妻とお話しされては?」
「やっぱりそうなるかー……王都での保護者だもんね」
「……マルガレータ様は成人なさってますから、後見役というのが正しいでしょうね」
そういう言い方もあったか。ともかく、彼女に関してはアレリード侯爵夫妻……特に夫人の意見が不可欠だ。
「とはいえ、出来ればマルガレータ様も連れていきたいところですが」
「何か、理由があるの?」
「王太子殿下のご乱心、あの方も見ていますよ」
「あ」
そういえば、アンネゲルトの控え室まで突撃かました際、マルガレータも同じ控え室にいた。いくら薬を盛られていて精神的におかしくなっていたとはいえ、帝国皇太子もいる控え室を襲撃したのだ。外に漏れれば大変な醜聞となる。
その場でマルガレータにも口外しないよう誓ってもらったが、より安全を期する為には外遊に連れて行った方がいい、というのがティルラの意見である。
「私としては、折角王宮侍女になってくれたんだから、出来るだけ側にいてほしいって思うんだけど」
「それも含めて、侯爵夫人を口説き落としてくださいね」
にっこり笑うティルラに、無理難題を言われた。
その後、スケジュールを調整してもらって、マルガレータを同席させてアレリード侯爵夫妻と話し合う時間を設けてもらった。
「という訳で、東域に行くのにマルガレータも連れて行きたいと思うのだけど、いいかしら?」
「ええ、もちろんですとも。私としましては、無理にでもこの子を連れて行ってほしいと思ってますのよ」
「侯爵夫人?」
「叔母様?」
アンネゲルトとマルガレータの声が重なる。彼女達の訝しむ視線に、侯爵夫人はにっこりと笑った。
「国の外に出るというのは、思っている以上に経験を積む事が出来ます。それは、妃殿下も感じておられる事かと。マルガレータは、生まれてこの方国から一歩も外に出た事がありません。普通、女が国外に出るというのは大変な危険を伴います。ですが、妃殿下の外遊に同行するのであれば、危険度はぐっと下がるでしょう。いい機会です。マルガレータ、外に出て、経験を積んでらっしゃい」
立て板に水。アンネゲルト達が口を差し挟む余地すらなく、アレリード侯爵夫人の独擅場だ。
その内容は正論なので、反対意見が見つからない。無言のままでいると、夫人の隣からアレリード侯爵がのんびりと意見を口にした。
「まあ、国外に出てみるのはいい事だと、私も思うよ。それに、東域にはこちらにない品も多い。それらを見て回るのも、楽しいのではないかな?」
後見役の夫妻の後押しもあり、マルガレータの外遊参加はここに決定した。
◆◆◆◆
出発までに関係各所が大変な目に遭っていたようだが、ともかく無事に出航出来た。今は北の海を順調に航海中だ。
この「アンネゲルト・リーゼロッテ号」ならば、途中での補給を必要としない。必要な物資は、全てスイーオネースで積み込んでいる。
食材の保管が一番のネックになるが、船内には新鮮な食材を加工する部署があり、そこで加工、冷凍に回される食材も多い。
また、どうしても新鮮なまま使いたい食材に関しては、帝国の魔導技術が役に立った。そのおかげで、水も食料も酒やその他の飲み物も不足する事はない。
希に出没するという海賊の被害も、今のところ皆無だ。遭遇してはいるようだが、全て追い払うか撃退している。報告だけ受ける形だけれど、情報はアンネゲルトの手元にも上がってきていた。
「北の海にも、海賊って出るのね……」
「スイーネースの商船が行き来しますから。ただ、今の時期は航海に向いていませんから、海賊も開店休業だと思ったんですけど」
「働き者な賊だこと」
海賊が働き者とはこれ如何に。だが、季節外れにまで獲物を探して出回るのだから、それ以外の感想が出てこない。
メインプロムナードの賑わいを眺めつつ、そぞろ歩く。平和な事はいい事だ。たとえつかの間のものだとしても。
スイーオネースに戻れば、問題が山積みでやってくるのだ。今ここでくらい、のんびり過ごしたって罰は当たるまい。
アンネゲルトは、日差しが差し込むプロムナードを眺めつつ歩いていった。
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