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第9章 オレはケレメイン大公国の大公妃殿下です。
393.侯爵令嬢ポーリーン・タチバナは、スパイをしていた元弟嫁に会いたいそうです。部屋には、オレ達五人と女神様がいます。
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侯爵令嬢ポーリーン・タチバナは、オレの話を聞いて質問してきた。
「スパイの取り調べは、ヒサツグがしましたの?」
「オレが聞いても、オレには答えなかったから、オレは立ち会ったみたいなポジションだったなー。」
「取り調べに応じた相手は、女性で、スパイにとっては分かりやすく権力者じゃありませんでした?」
と侯爵令嬢ポーリーン・タチバナ。
「権力者というか、うーん?面倒見がよく、顔が広いタイプだなー。」
「わたくしが会います。」
と侯爵令嬢ポーリーン・タチバナ。
決断が早いなー。
「早めに会いたい?」
「ええ。
この話が終わったら、ヒサツグに案内を頼みたいと思っています。
スパイは、足抜けしたいときに、情報を話す相手を選びますから。」
と侯爵令嬢ポーリーン・タチバナ。
つまり。
「オレは、選ばれなかった、と。」
「ヒサツグが最優先で守るのは、愛こんにゃく家ですわ。
二番目に愛こんにゃく家の家族がランクインしますわね。
ヒサツグにとって、スパイの優先度は低いということを、スパイも理解していたとわたくしは思います。
秘密と引き換えに守ってもらえるという保証がない相手と取引するなら、慎重にもなりますわ。」
と侯爵令嬢ポーリーン・タチバナ。
「言われてみれば。
ポーリーンは、イキイキしているなー。」
「国について、色々考えることが、わたくしの性分に合っていますの。
男性について考えるよりもアイデアが湧きます。」
と侯爵令嬢ポーリーン・タチバナ。
「やりたい仕事と向いている仕事が、見つかって良かったなー。」
ほのぼのしていると。
「ヒサツグ。
女神様が、ヒサツグのところに顕現されているということは、王以外にも、女神様をお招きできる方法があるのか、と聞いてもよいか?」
と王姉殿下スナメリ様。
うーん。
なんと答えたものか。
「女神様に関する返事は、異世界人のオレと、英雄クロードを結びつけたのは、女神様だから、かなー。」
「それは、わたくし達にはいかんともしがたい。詳しく聞くのは止めよう。」
と王姉殿下スナメリ様。
オレが授けられた女神様の加護は、クロードを守るために発動する。
加護のことは、友達にも話さない。
クロードとオレの切り札だから。
当の女神様は、黙って物珍しそうにオレ達を観察している。
オレの隣で。
オレは、女神様を連れて、四人に会っている。
女神様を連れていると、女神様効果で、周りが忖度するから、色々とスムーズにことが運ぶ。
女神様の顕現が終わったら、オレ、苦労しそうだなー。
女神様は、友達同士の忌憚のない会話を初めて聞いている。
国王陛下に呼ばれる女神様は、今まで国王陛下としか話をしたことがなかった。
女神様自身、それで満足していたと思う。
だから。
何人かで話している輪に加わった経験は、女神様にはない。
今日のことも、女神様が、この世界を楽しむきっかけになってほしい。
気に入った誰かを連れて行くんじゃなく、女神様から人の輪に足を運んで、会話するくらいになってくれならいいな。
「女神様は、女神様の世界を体験しているんだ。
愛こんにゃく家の結婚式は、その最たるものだな。」
「愛こんにゃく家の結婚式は、サーバル王国の滞在中だよね。」
と司祭の従兄弟ムール・ドロー。
サーバル王国の御一行様以外に、ドリアン王国の侯爵子息もいらっしゃるんだよなー。
愛こんにゃく家の結婚式を執り行うにあたり。
サーバル王国の方々と、マウンテン王国の方々の顔合わせをしないわけにはいかない。
ドリアン王国の侯爵子息も来賓に組み込んでやるとして。
サーバル王国の御一行様に女神様の裁定がおりた件。
そのまま説明した方がいいのか、説明しない方がいいのか。
各国からスパイが送り込まれているから、スパイがどれだけ情報を掴んだか、が分かればなー。
サーバル王国の王女様と、一度、どういう風に周りに話すか、話し合いをしないとな。
「おう。サーバル王国の王女様には、サーバル王国に帰国後、ケレメイン大公国の良さを広めてもらうからなー。」
「スパイの取り調べは、ヒサツグがしましたの?」
「オレが聞いても、オレには答えなかったから、オレは立ち会ったみたいなポジションだったなー。」
「取り調べに応じた相手は、女性で、スパイにとっては分かりやすく権力者じゃありませんでした?」
と侯爵令嬢ポーリーン・タチバナ。
「権力者というか、うーん?面倒見がよく、顔が広いタイプだなー。」
「わたくしが会います。」
と侯爵令嬢ポーリーン・タチバナ。
決断が早いなー。
「早めに会いたい?」
「ええ。
この話が終わったら、ヒサツグに案内を頼みたいと思っています。
スパイは、足抜けしたいときに、情報を話す相手を選びますから。」
と侯爵令嬢ポーリーン・タチバナ。
つまり。
「オレは、選ばれなかった、と。」
「ヒサツグが最優先で守るのは、愛こんにゃく家ですわ。
二番目に愛こんにゃく家の家族がランクインしますわね。
ヒサツグにとって、スパイの優先度は低いということを、スパイも理解していたとわたくしは思います。
秘密と引き換えに守ってもらえるという保証がない相手と取引するなら、慎重にもなりますわ。」
と侯爵令嬢ポーリーン・タチバナ。
「言われてみれば。
ポーリーンは、イキイキしているなー。」
「国について、色々考えることが、わたくしの性分に合っていますの。
男性について考えるよりもアイデアが湧きます。」
と侯爵令嬢ポーリーン・タチバナ。
「やりたい仕事と向いている仕事が、見つかって良かったなー。」
ほのぼのしていると。
「ヒサツグ。
女神様が、ヒサツグのところに顕現されているということは、王以外にも、女神様をお招きできる方法があるのか、と聞いてもよいか?」
と王姉殿下スナメリ様。
うーん。
なんと答えたものか。
「女神様に関する返事は、異世界人のオレと、英雄クロードを結びつけたのは、女神様だから、かなー。」
「それは、わたくし達にはいかんともしがたい。詳しく聞くのは止めよう。」
と王姉殿下スナメリ様。
オレが授けられた女神様の加護は、クロードを守るために発動する。
加護のことは、友達にも話さない。
クロードとオレの切り札だから。
当の女神様は、黙って物珍しそうにオレ達を観察している。
オレの隣で。
オレは、女神様を連れて、四人に会っている。
女神様を連れていると、女神様効果で、周りが忖度するから、色々とスムーズにことが運ぶ。
女神様の顕現が終わったら、オレ、苦労しそうだなー。
女神様は、友達同士の忌憚のない会話を初めて聞いている。
国王陛下に呼ばれる女神様は、今まで国王陛下としか話をしたことがなかった。
女神様自身、それで満足していたと思う。
だから。
何人かで話している輪に加わった経験は、女神様にはない。
今日のことも、女神様が、この世界を楽しむきっかけになってほしい。
気に入った誰かを連れて行くんじゃなく、女神様から人の輪に足を運んで、会話するくらいになってくれならいいな。
「女神様は、女神様の世界を体験しているんだ。
愛こんにゃく家の結婚式は、その最たるものだな。」
「愛こんにゃく家の結婚式は、サーバル王国の滞在中だよね。」
と司祭の従兄弟ムール・ドロー。
サーバル王国の御一行様以外に、ドリアン王国の侯爵子息もいらっしゃるんだよなー。
愛こんにゃく家の結婚式を執り行うにあたり。
サーバル王国の方々と、マウンテン王国の方々の顔合わせをしないわけにはいかない。
ドリアン王国の侯爵子息も来賓に組み込んでやるとして。
サーバル王国の御一行様に女神様の裁定がおりた件。
そのまま説明した方がいいのか、説明しない方がいいのか。
各国からスパイが送り込まれているから、スパイがどれだけ情報を掴んだか、が分かればなー。
サーバル王国の王女様と、一度、どういう風に周りに話すか、話し合いをしないとな。
「おう。サーバル王国の王女様には、サーバル王国に帰国後、ケレメイン大公国の良さを広めてもらうからなー。」
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