《本編 完結 続編 完結》29歳、異世界人になっていました。日本に帰りたいのに、年下の英雄公爵に溺愛されています。

かざみはら まなか

文字の大きさ
上 下
355 / 673
第9章 オレはケレメイン大公国の大公妃殿下です。

355.恋人に聞いてみたい質問の一つ、『私のどこを好きになったの?』。俺もクロードに聞いてみました。『俺の尻のどこを好きになったのかな?』

しおりを挟む
俺の尻を愛でるクロードにいつか聞いてみたいと思っていたことが、俺にはある。

今、聞いてみよう。
「クロードは、俺の尻のどこが好きなのかな?」

一度は恋人に確認したい質問の一つ。

『私のどこが好きになったの?』

クロードは、迷わずに、俺の尻とつむじだった。

クロードにとって、俺のつむじの匂いを嗅ぐことは、アロマセラピーみたいなリラクゼーション効果があるんだと思う。

俺のつむじは、クロードにとっての、天然の御香かもしれないなー、と考えるようになってからは、頭皮の健康には気をつけるようになった。

天然の御香のつむじを持つ俺としては、一生、クロードの好む匂いを出していたいからな。

後は、尻一筋。

クロードの視線は、いつも自然にオレの尻に流れていく。

クロードは、育ちがよいお坊ちゃまなので、人前で、おサワリはしない。

オレとクロード以外がいる場所で、俺の尻を手でモミモミすることはないけれど、目では追っているんだよなー。

一度は聞いてみたかったことを聞くなら、今しかない。

オレの尻のどこが好きなのか?

その答えは?

「ヒサツグの尻は、私の手にフィットする。」
とクロード。

フィット?

「オレの尻は、クロードの手に馴染むのかな?」

あるバスケ選手は、バスケットボールが手に吸い付くと話していた。

クロードの手に吸い付くオレの尻。

オレの尻は、偉大な尻だなー。

「ヒサツグの尻は、私の手に馴染むだけじゃなく、見ているだけでも愛おしい気持ちにさせ、触っていると他のナニモノにも代えがたい幸せな気分にさせる。」
とクロード。

「オレの尻は、クロードに触られたり、見られたりするために、オレにくっついているんだなー。
尻の健康にも、気をつけるようにするぞ。」

納得した。

クロードは、オレに答えながら、両手で、オレの尻たぶを握ったり、撫でたり。

「尻、冥利に尽きると、オレの尻も喜んでいるからなー。」

クロードがお疲れな今日は、オレが積極的に動いた方が良さそうだなー。

よしよし。

オレには、現代日本の十八禁の知識がある。

オレは、ソファの背もたれに片手を置いて、片足の膝をソファの座面へ。
片足は、伸ばしたまま、体をひねって、クロードを振り返る。

現代日本で、グラドルが胸と尻が両方見えるポーズをやっていた。

どんなポーズだったか思い出したオレは、自分で試したくなった。

グラドルは、水着を着ていたのに、オレは全裸。

グラドルは、合いの手を入れてくれる出演者がいた。

オレには、クロードがいるけれど、クロードは、合いの手なんて入れない。

試してから、気付いたんだよなー。

夫婦生活を満喫するためにとはいえ、体を張った結果が、クロードの心にヒットしなかったら、いたたまれない。

成り切った者が勝つ。

腹をくくって、クロードに健全なエロさを伝えるぞ!

「クロード。オレと、楽しくて気持ちのいいこと、もっとするよな?」
しおりを挟む
感想 84

あなたにおすすめの小説

【完結】ぎゅって抱っこして

かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。 でも、頼れる者は誰もいない。 自分で頑張らなきゃ。 本気なら何でもできるはず。 でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。

獣人将軍のヒモ

kouta
BL
巻き込まれて異世界移転した高校生が異世界でお金持ちの獣人に飼われて幸せになるお話 ※ムーンライトノベルにも投稿しています

【完結】冷血孤高と噂に聞く竜人は、俺の前じゃどうも言動が伴わない様子。

N2O
BL
愛想皆無の竜人 × 竜の言葉がわかる人間 ファンタジーしてます。 攻めが出てくるのは中盤から。 結局執着を抑えられなくなっちゃう竜人の話です。 表紙絵 ⇨ろくずやこ 様 X(@Us4kBPHU0m63101) 挿絵『0 琥』 ⇨からさね 様 X (@karasane03) 挿絵『34 森』 ⇨くすなし 様 X(@cuth_masi) ◎独自設定、ご都合主義、素人作品です。

何も知らない人間兄は、竜弟の執愛に気付かない

てんつぶ
BL
 連峰の最も高い山の上、竜人ばかりの住む村。  その村の長である家で長男として育てられたノアだったが、肌の色や顔立ちも、体つきまで周囲とはまるで違い、華奢で儚げだ。自分はひょっとして拾われた子なのではないかと悩んでいたが、それを口に出すことすら躊躇っていた。  弟のコネハはノアを村の長にするべく奮闘しているが、ノアは竜体にもなれないし、人を癒す力しかもっていない。ひ弱な自分はその器ではないというのに、日々プレッシャーだけが重くのしかかる。  むしろ身体も大きく力も強く、雄々しく美しい弟ならば何の問題もなく長になれる。長男である自分さえいなければ……そんな感情が膨らみながらも、村から出たことのないノアは今日も一人山の麓を眺めていた。  だがある日、両親の会話を聞き、ノアは竜人ですらなく人間だった事を知ってしまう。人間の自分が長になれる訳もなく、またなって良いはずもない。周囲の竜人に人間だとバレてしまっては、家族の立場が悪くなる――そう自分に言い訳をして、ノアは村をこっそり飛び出して、人間の国へと旅立った。探さないでください、そう書置きをした、はずなのに。  人間嫌いの弟が、まさか自分を追って人間の国へ来てしまい――

【完結】悪役令息の従者に転職しました

  *  
BL
暗殺者なのに無様な失敗で死にそうになった俺をたすけてくれたのは、BLゲームで、どのルートでも殺されて悲惨な最期を迎える悪役令息でした。 依頼人には死んだことにして、悪役令息の従者に転職しました。 皆でしあわせになるために、あるじと一緒にがんばるよ! 本編完結しました! 『もふもふ獣人転生』に遊びにゆく、舞踏会編、はじめましたー! 他のお話を読まなくても大丈夫なようにお書きするので、気軽に楽しんでくださったら、とてもうれしいです。

美貌の騎士候補生は、愛する人を快楽漬けにして飼い慣らす〜僕から逃げないで愛させて〜

飛鷹
BL
騎士養成学校に在席しているパスティには秘密がある。 でも、それを誰かに言うつもりはなく、目的を達成したら静かに自国に戻るつもりだった。 しかし美貌の騎士候補生に捕まり、快楽漬けにされ、甘く喘がされてしまう。 秘密を抱えたまま、パスティは幸せになれるのか。 美貌の騎士候補生のカーディアスは何を考えてパスティに付きまとうのか……。 秘密を抱えた二人が幸せになるまでのお話。

【完結】お前らの目は節穴か?BLゲーム主人公の従者になりました!

MEIKO
BL
第12回BL大賞奨励賞いただきました!ありがとうございます。僕、エリオット・アノーは伯爵家嫡男の身分を隠して、公爵家令息のジュリアス・エドモアの従者をしている。事の発端は十歳の時…我慢の限界で田舎の領地から家出をして来た。もう戻る事はないと己の身分を捨て、心機一転王都へやって来たものの、現実は厳しく死にかける僕。薄汚い格好でフラフラと彷徨っている所を救ってくれたのが我らが坊ちゃま…ジュリアス様だ!坊ちゃまと初めて会った時、不思議な感覚を覚えた。そして突然閃く「ここって…もしかして、BLゲームの世界じゃない?おまけにジュリアス様が主人公だ!」 知らぬ間にBLゲームの中の名も無き登場人物に転生してしまっていた僕は、命の恩人である坊ちゃまを幸せにしようと奔走する。だけど何で?全然シナリオ通りじゃないんですけど? お気に入り&いいね&感想をいただけると嬉しいです!孤独な作業なので(笑)励みになります。 ※貴族的表現を使っていますが、別の世界です。ですのでそれにのっとっていない事がありますがご了承下さい。

ブラッドフォード卿のお気に召すままに~~腹黒宰相は異世界転移のモブを溺愛する~~

ゆうきぼし/優輝星
BL
異世界転移BL。浄化のため召喚された異世界人は二人だった。腹黒宰相と呼ばれるブラッドフォード卿は、モブ扱いのイブキを手元に置く。それは自分の手駒の一つとして利用するためだった。だが、イブキの可愛さと優しさに触れ溺愛していく。しかもイブキには何やら不思議なチカラがあるようで……。 *マークはR回。(後半になります) ・ご都合主義のなーろっぱです。 ・攻めは頭の回転が速い魔力強の超人ですがちょっぴりダメンズなところあり。そんな彼の癒しとなるのが受けです。癖のありそうな脇役あり。どうぞよろしくお願いします。 腹黒宰相×獣医の卵(モフモフ癒やし手) ・イラストは青城硝子先生です。

処理中です...