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第6章 異世界で公爵の伴侶やってます。溺愛とは、何でしょうか。

151.寝室も同じ部屋に?万事、夫の予定通りでしょうか?

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婚約者なら、寝室は別室。

オレとクロードは、夫婦。

寝室を分けるとオレが主張しても、クロードが勝つ。

クロードは、公爵で、オレは伴侶だから。


オレがまずするのは、クロードが部屋から出るのを止めること。

「クロード。オレ達、まだ話の途中じゃないかなー。」

「続きは、二人の寝室で始める。」
とクロード。

「クロード。部屋を出なくても、オレの寝室で話せるぞ?」

「ヒサツグの寝室は、私の寝室。」
とクロード。

クロードが本気だ。

「クロード。オレの寝室は、この部屋だから、オレは、置いていってくれないかなー。」

「ヒサツグ。夫婦は、寝室を分けない。」
とクロード。

「それは、人によって違わないかなー。」

「私は、分けない。」
とクロード。

「オレは、分ける派。」

「ヒサツグ、部屋が整うまでは、ソファーに座って、私と話の続きをする。」
とクロード。

クロードは、オレをお姫様抱っこのまま、廊下を移動して、使用人に指示を出した。

「クロード、オレは、部屋を分ける派なんだって。」

オレは、クロードを揺さぶってみたけれど、オレの味方はいなかった。

オレとクロードの寝室を同じ部屋にするように、という指示を聞いた使用人は、てきぱきと準備するべく、いなくなった。

足取り軽く去っていく使用人。

なんで?

「夫婦の寝室が別だと、夫婦仲を心配する。今、その心配がなくなった。」
とクロード。

後で、こっそり、別の部屋を用意して、とオレが頼めないパターンだ。

どうしよう。

万事休すか?

オレが黙りこくったのを見て、クロードは、オレの頬に軽くキスしてきた。

「ヒサツグ、大事にする。怖いことは、しない。そっとそっと、始める。」

待て。
始める?

初夜は、結婚式の後って話だよな?

結婚式、は、今日だった。

中断したけれど。

あれ?

ひょっとして、今日は、結婚式をやったことになる?

まさか、まさか。

今晩なのか?

え?

だって。
まだ、先だと、ばかり。

今日は、さすがに、なしじゃないのかなー?

「クロード。あの。オレは、今日は、早く休みたいと思う。」

クロードは、にこにこと笑う。

「ヒサツグ。早くから、時間をかけて、私と楽しもう。
初夜は、一度きり。
思い出に残る一夜にする。」
とクロード。

本番が来る!
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