147 / 630
第6章 異世界で公爵の伴侶やってます。溺愛とは、何でしょうか。
147.クロードと国王陛下と神子様が、オレが誘拐された場所まで一緒にきた経緯をクロードに聞きます。
しおりを挟む
「練習を繰り返し、神子様が、合格、と言ったから、ヒサツグを探しに行く、と別れを告げた。」
とクロード。
神子様は、自分に真実の愛を捧げてもらうために、クロードに練習させていたという事実に、クロードは気づいていない?
神子様が、オレを嫌いと言った理由の一つは、この件じゃないのかな。
神子様から見たら、オレという鳶が油揚げをかっさらった状態じゃないか?
今さら、掘り下げて、聞くことじゃないから、黙っておくけど。
神子様に対する、クロードの気持ちの変化と共に、態度にも変化があった、と、神子様が話していた内容は、こういうの、の積み重ねなんだろうな。
恋人未満の相手が、急に冷めた態度になったら、困惑して、傷つくよな。
相手のことを結婚したいと思う程に好きだったなら、なおさら。
「行かせてもらえた?」
「いや。
神子様に真実の愛を捧げるのが先と言われた。
ヒサツグは、私の嫁だから、と振り切ろうとしたら。
ヒサツグは、乱交パーティーの真っ最中だから、今行っても、私が辛いだろうと、宰相補佐が。
ヒサツグは、男好きで、私がいないときは、男をくわえ歩いていた、と近衛騎士団の副団長が。
最近、私がいるから、ご無沙汰にしていただけで、私がいないうちに、食い漁っているだろう、と国王陛下が。」
国王陛下サイドの三人は、オレをどんな淫乱に仕立て上げようとしていたんだ。
「神子様は、
『不貞を働く人はクロードにふさわしくない。クロードを大切にする人じゃないと、クロードは幸せになれない。』
と心配した。」
とクロード。
「私が、ヒサツグを探して、この目で確認する、と言うと、宰相補佐と近衛騎士団の副団長が、人を手配して、国王陛下と神子様と私の案内をさせた。」
神子様に関しては、オレにオレの部下をけしかけて、襲わせた首謀者の一人という証言を実行犯から聞いている。
事実が判明して、無罪が確定しない限り、神子様に対する、オレの心理的な距離は変わらない。
正直なところ、神子様は、グレーゾーンだと思う。
シロではない。
神子様の手足となる人間はいない。
人を動かしたのは、国王陛下。
神子様の発言は、オレに対する扱いを決めるための、一助にはなったかな。
そんな、グレーゾーンを感じている。
最終決定権は、国王陛下が握っている。
可愛がれ、は、国王陛下からは、出てこないと思う。
国王陛下にとって、オレは恋敵じゃない。
国王陛下は、オレをいつでも消せる対象で、手間をかける対象じゃないはず。
神子様の感覚では、オレに男をけしかけるのは、オレにしてもいいラインだったんじゃないか、とオレは疑っている。
神子様が、オレにけしかけた男の種類をどの程度、把握していたのかは、不明だけど。
オレが気持ちよく不倫しているよ?
と、クロードに見せつける計画だったんだろうから。
「国王陛下は、公爵の伴侶に相応しくない相手との結婚を続けさせるわけにはいかない、と。
現場をおさえて、離婚する時に、揉めないように、私に同行する、と。
神子様は、クロードの力になりたいから、と。」
とクロード。
「国王陛下と神子様は、三人で、不貞の現場に、踏み込む予定だったんだな。クロードに見せつけるために。」
とクロード。
神子様は、自分に真実の愛を捧げてもらうために、クロードに練習させていたという事実に、クロードは気づいていない?
神子様が、オレを嫌いと言った理由の一つは、この件じゃないのかな。
神子様から見たら、オレという鳶が油揚げをかっさらった状態じゃないか?
今さら、掘り下げて、聞くことじゃないから、黙っておくけど。
神子様に対する、クロードの気持ちの変化と共に、態度にも変化があった、と、神子様が話していた内容は、こういうの、の積み重ねなんだろうな。
恋人未満の相手が、急に冷めた態度になったら、困惑して、傷つくよな。
相手のことを結婚したいと思う程に好きだったなら、なおさら。
「行かせてもらえた?」
「いや。
神子様に真実の愛を捧げるのが先と言われた。
ヒサツグは、私の嫁だから、と振り切ろうとしたら。
ヒサツグは、乱交パーティーの真っ最中だから、今行っても、私が辛いだろうと、宰相補佐が。
ヒサツグは、男好きで、私がいないときは、男をくわえ歩いていた、と近衛騎士団の副団長が。
最近、私がいるから、ご無沙汰にしていただけで、私がいないうちに、食い漁っているだろう、と国王陛下が。」
国王陛下サイドの三人は、オレをどんな淫乱に仕立て上げようとしていたんだ。
「神子様は、
『不貞を働く人はクロードにふさわしくない。クロードを大切にする人じゃないと、クロードは幸せになれない。』
と心配した。」
とクロード。
「私が、ヒサツグを探して、この目で確認する、と言うと、宰相補佐と近衛騎士団の副団長が、人を手配して、国王陛下と神子様と私の案内をさせた。」
神子様に関しては、オレにオレの部下をけしかけて、襲わせた首謀者の一人という証言を実行犯から聞いている。
事実が判明して、無罪が確定しない限り、神子様に対する、オレの心理的な距離は変わらない。
正直なところ、神子様は、グレーゾーンだと思う。
シロではない。
神子様の手足となる人間はいない。
人を動かしたのは、国王陛下。
神子様の発言は、オレに対する扱いを決めるための、一助にはなったかな。
そんな、グレーゾーンを感じている。
最終決定権は、国王陛下が握っている。
可愛がれ、は、国王陛下からは、出てこないと思う。
国王陛下にとって、オレは恋敵じゃない。
国王陛下は、オレをいつでも消せる対象で、手間をかける対象じゃないはず。
神子様の感覚では、オレに男をけしかけるのは、オレにしてもいいラインだったんじゃないか、とオレは疑っている。
神子様が、オレにけしかけた男の種類をどの程度、把握していたのかは、不明だけど。
オレが気持ちよく不倫しているよ?
と、クロードに見せつける計画だったんだろうから。
「国王陛下は、公爵の伴侶に相応しくない相手との結婚を続けさせるわけにはいかない、と。
現場をおさえて、離婚する時に、揉めないように、私に同行する、と。
神子様は、クロードの力になりたいから、と。」
とクロード。
「国王陛下と神子様は、三人で、不貞の現場に、踏み込む予定だったんだな。クロードに見せつけるために。」
26
お気に入りに追加
1,674
あなたにおすすめの小説
君のことなんてもう知らない
ぽぽ
BL
早乙女琥珀は幼馴染の佐伯慶也に毎日のように告白しては振られてしまう。
告白をOKする素振りも見せず、軽く琥珀をあしらう慶也に憤りを覚えていた。
だがある日、琥珀は記憶喪失になってしまい、慶也の記憶を失ってしまう。
今まで自分のことをあしらってきた慶也のことを忘れて、他の人と恋を始めようとするが…
「お前なんて知らないから」
転生したけど赤ちゃんの頃から運命に囲われてて鬱陶しい
翡翠飾
BL
普通に高校生として学校に通っていたはずだが、気が付いたら雨の中道端で動けなくなっていた。寒くて死にかけていたら、通りかかった馬車から降りてきた12歳くらいの美少年に拾われ、何やら大きい屋敷に連れていかれる。
それから温かいご飯食べさせてもらったり、お風呂に入れてもらったり、柔らかいベッドで寝かせてもらったり、撫でてもらったり、ボールとかもらったり、それを投げてもらったり───ん?
「え、俺何か、犬になってない?」
豹獣人の番大好き大公子(12)×ポメラニアン獣人転生者(1)の話。
※どんどん年齢は上がっていきます。
※設定が多く感じたのでオメガバースを無くしました。
社畜だけど異世界では推し騎士の伴侶になってます⁈
めがねあざらし
BL
気がつくと、そこはゲーム『クレセント・ナイツ』の世界だった。
しかも俺は、推しキャラ・レイ=エヴァンスの“伴侶”になっていて……⁈
記憶喪失の俺に課されたのは、彼と共に“世界を救う鍵”として戦う使命。
しかし、レイとの誓いに隠された真実や、迫りくる敵の陰謀が俺たちを追い詰める――。
異世界で見つけた愛〜推し騎士との奇跡の絆!
推しとの距離が近すぎる、命懸けの異世界ラブファンタジー、ここに開幕!
平凡なSubの俺はスパダリDomに愛されて幸せです
おもち
BL
スパダリDom(いつもの)× 平凡Sub(いつもの)
BDSM要素はほぼ無し。
甘やかすのが好きなDomが好きなので、安定にイチャイチャ溺愛しています。
順次スケベパートも追加していきます
とある金持ち学園に通う脇役の日常~フラグより飯をくれ~
無月陸兎
BL
山奥にある全寮制男子校、桜白峰学園。食べ物目当てで入学した主人公は、学園の権力者『REGAL4』の一人、一条貴春の不興を買い、学園中からハブられることに。美味しい食事さえ楽しめれば問題ないと気にせず過ごしてたが、転入生の扇谷時雨がやってきたことで、彼の日常は波乱に満ちたものとなる──。
自分の親友となった時雨が学園の人気者たちに迫られるのを横目で見つつ、主人公は巻き込まれて恋人のフリをしたり、ゆるく立ちそうな恋愛フラグを避けようと奮闘する物語です。
嫁側男子になんかなりたくない! 絶対に女性のお嫁さんを貰ってみせる!!
棚から現ナマ
BL
リュールが転生した世界は女性が少なく男性同士の結婚が当たりまえ。そのうえ全ての人間には魔力があり、魔力量が少ないと嫁側男子にされてしまう。10歳の誕生日に魔力検査をすると魔力量はレベル3。滅茶苦茶少ない! このままでは嫁側男子にされてしまう。家出してでも嫁側男子になんかなりたくない。それなのにリュールは公爵家の息子だから第2王子のお茶会に婚約者候補として呼ばれてしまう……どうする俺! 魔力量が少ないけど女性と結婚したいと頑張るリュールと、リュールが好きすぎて自分の婚約者にどうしてもしたい第1王子と第2王子のお話。頑張って長編予定。他にも投稿しています。
烏木の使いと守護騎士の誓いを破るなんてとんでもない
時雨
BL
いつもの通勤中に猫を助ける為に車道に飛び出し車に轢かれて死んでしまったオレは、気が付けば見知らぬ異世界の道の真ん中に大の字で寝ていた。
通りがかりの騎士風のコスプレをしたお兄さんに偶然助けてもらうが、言葉は全く通じない様子。
黒い髪も瞳もこの世界では珍しいらしいが、なんとか目立たず安心して暮らせる場所を探しつつ、助けてくれた騎士へ恩返しもしたい。
騎士が失踪した大切な女性を捜している道中と知り、手伝いたい……けど、この”恩返し”という名の”人捜し”結構ハードモードじゃない?
◇ブロマンス寄りのふんわりBLです。メインCPは騎士×転移主人公です。
◇異世界転移・騎士・西洋風ファンタジーと好きな物を詰め込んでいます。
期待外れの後妻だったはずですが、なぜか溺愛されています
ぽんちゃん
BL
病弱な義弟がいじめられている現場を目撃したフラヴィオは、カッとなって手を出していた。
謹慎することになったが、なぜかそれから調子が悪くなり、ベッドの住人に……。
五年ほどで体調が回復したものの、その間にとんでもない噂を流されていた。
剣の腕を磨いていた異母弟ミゲルが、学園の剣術大会で優勝。
加えて筋肉隆々のマッチョになっていたことにより、フラヴィオはさらに屈強な大男だと勘違いされていたのだ。
そしてフラヴィオが殴った相手は、ミゲルが一度も勝てたことのない相手。
次期騎士団長として注目を浴びているため、そんな強者を倒したフラヴィオは、手に負えない野蛮な男だと思われていた。
一方、偽りの噂を耳にした強面公爵の母親。
妻に強さを求める息子にぴったりの相手だと、後妻にならないかと持ちかけていた。
我が子に爵位を継いで欲しいフラヴィオの義母は快諾し、冷遇確定の地へと前妻の子を送り出す。
こうして青春を謳歌することもできず、引きこもりになっていたフラヴィオは、国民から恐れられている戦場の鬼神の後妻として嫁ぐことになるのだが――。
同性婚が当たり前の世界。
女性も登場しますが、恋愛には発展しません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる