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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!

1319.シノ教官は、世の中が悪いと批判するけども、シノ教官は、本来、批判される側にいるの。騎士学校の環境を作った大人なんだもの。

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「騎士学校を無くしたら、騎士学校に通って騎士になるはずだった平民の子どもが、どうやって生活していくのかを考えたかあ?」
とユージュアル。

今回の、シノ教官が起こした騒動のせいで。

騎士学校は、人員を全て入れ替えて、建物を端から端まで調査して、安全を確認してから、再開になるの。

騎士になろうとしている平民の子どもの未来を潰さないために、国は、次の入学日までに、立て直しを間に合わせるの。

コーハ王国の平民の子どもは、生きていくための手段を自分自身の適性を鑑みて選ぶことが可能なの。

職人や商人になりたい子どもは、職人や商人の見習いに行くの。

農業がしたい子どもは、自分にあった場所を体験しながら探すの。

シノ教官は、騎士になりたくて入学する子どもの意思を真っ向から否定しているの。

シノ教官は、いやいや騎士になる子どもしかいないと考えているのかしら?

どうして、そんな考えになるのかしら?

「まだ15歳だ。親が面倒を見るのが当然だ。」
とシノ教官。

「15歳なら成人しているだろう?」
とロウウェル。

貴族学校に通う18歳までの学生は、モラトリアム期間として、成人していても、学生だから、と大目に見てもらえることはあるの。

場合によっては。

大目に見てもらえても、家名を背負っていることには違いないの。

平民でも、家を守るとか、跡を継ぐなどの事情があれば別だけど、15歳は自立の年なの。

成人したら、親のすねをかじることはしないものなの。

「生きていくために、わざわざ戦わないといけないような仕事を選ばなくてはいけないなら、それは世の中が悪い。

世直しが必要だ。」
とシノ教官。

シノ教官は、自分の思い通りにいかないことについて、自分自身に問題があるとは考えないようなの。

世の中が悪い、と言うけども。

世の中を動かしているのは、大人なの。

ボク、この建物に入ってからのシノ教官の言動を見てきて思ったの。

シノ教官は、大人なのに、批判ばかりで無責任なの。

環境のせいだ、と言っているけれど。

騎士学校の学生の環境を作ったのは、シノ教官をはじめとする教職員なの。

騎士学校の在り方に問題があった、というなら。

シノ教官が、批判する側に立っているのは、おかしいの。

シノ教官は、批判される側なの。

それと。

戦いを忌避しているシノ教官は、誇りを持って戦闘職を選ぶ人がいると、微塵も考えていないの。

だから。

シノ教官は。

平民を戦わないといけないような仕事に就かせるな、と話すことに疑問をもたないの。

シノ教官は、失礼なの。

シノ教官は、ボク達近衛や、騎士学校の学生と教職員の志を踏みにじっているの。

ボク、シノ教官の言い分には、一つも頷くことができないの。

「いつ、何のためなら、シノ教官は戦う?」
とダンシェル。
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