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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!

1275.異世界転生者の平民の女子学生は、貴族に紹介されてボーイ・ミーツ・ガールしたかった、というの。ボクは、その理由を聞いたのだけど?

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ボクは、観察していたの。

異世界転生者の平民の女子学生と、ナーレーン伯爵家の血を引く女子学生は、仲良しではないの。

目的が同じだから、2人は行動を共にしているの。

「キミ達は、共通の知識と常識を兼ね備えていたから、今の暮らしに不満があり、共に成り上がろうとしたのかしら?」

騎士学校を卒業して、騎士になることは、成り上がることにならないのかしら。

騎士は、ヒラでも、騎士爵なの。

「私達のしたいことは、成り上がり、じゃないわよ。」
と異世界転生者の平民の女子学生。

現状に不満があること。
と。
騎士学校に入学したけれど、騎士にならない。
は、イコールで結ばれないとボクは思うの。

現状に不満だから、騎士になって、生活を変えるために騎士学校に入学した、なら、筋が通っているの。

「キミは、騎士学校に入学して、何をしたかったのかしら。」

ナーレーン伯爵家は、ナーレーン伯爵家の血を引く女子学生を騎士にしたがったから、ナーレーン伯爵家の血を引く女子学生が騎士学校に入学していることに、おかしい、とは思わないの。

異世界転生者の平民の女子学生が、騎士学校に入学を強制されるようなことはないのに、騎士になるためじゃなく騎士学校にいるのは、なぜかしら?

異世界転生者の平民の女子学生にとっては、理にかなった行動なのかしら。

「貴族社会での出会いを通じて幸せになるのよ。」
と異世界転生者の平民の女子学生。

騎士学校の学生と貴族が出会う機会があるとすると。

騎士学校へ貴族が足を運んだ場合。

「ボクは、貴族だから、キミは、幸せになったの。」

「貴族違いだから!あなたはお呼びじゃないの!」
とナーレーン伯爵家の血を引く女子学生。

ボクに失礼なの。

「キミ達は、貴族との出会いがあると信じているのかしら?」

平民に信じ込ませる嘘にしては、悪辣なの。

「貴族がいる世界だからね?」
とナーレーン伯爵家の血を引く女子学生は、軽く言うの。

貴族がいるから、貴族と仲良くできる?

貴族を、珍しい動物だと思っているのかしら?

森で出会ったら、撫でてみたい、とか?

「キミに、平民は貴族と仲良くなれると伝えた誰かがいたのかしら?」

「平民と貴族、という格差社会的なものじゃなくて。
ほしいのは、ボーイ・ミーツ・ガール的なものだから。」
とナーレーン伯爵家の血を引く女子学生。

現状に不満があるから、ボーイ・ミーツ・ガール?

貴族の愛人狙いかしら?

「キミ達は、どういう方法で、貴族と知り合うつもりでいたのかしら?」

「出会い頭でぶつかったりしないし、学校に通っても出会いがない、と分かったから。
紹介してもらうわよ。」
と異世界転生者の平民の女子学生。

平民の愛人を、貴族に斡旋するのかしら?

「貴族を紹介してもらう、ということかしら?」

「当然。私が出会いたいのは、れっきとした貴族だから。」
と異世界転生者の平民の女子学生。

貴族な愛人のつもりで、相手が貴族じゃない、という詐欺を避けたいというのなら。

「キミは、キミに貴族を紹介する貴族に心当たりがあるのかしら?」

「勿論。私も希望出しているから。」
と異世界転生者の平民の女子学生。

「紹介してほしい相手の条件を、ということかしら?」

愛人というより、愛人稼業かしら?

「当たり前。」
と異世界転生者の平民の女子学生。

一応の筋道は、通っているのかしら。

確認するの。

「キミは、貴族の愛人として稼ぎたいから、騎士学校に入学したのかしら?」

「愛人?そんなの願い下げよ!
平民だからって見下している?」
と異世界転生者の平民の女子学生。

「キミは、現状に不満な平民が、貴族に紹介されて、ボーイ・ミーツ・ガールで、今の生活を変えたいと考えていると言わなかったかしら?」

「愛人じゃないわよ!貴族の養女になるのよ!」
と異世界転生者の平民の女子学生。

ボク、その発想はなかったの。

「コーハ王国において、平民は、貴族の養女にならないの。」
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