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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!

1274.『ボクの周りの男は、とびきり上等だから、キミ達が相手にされることは、一生ない男なの。』

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「私の判断基準?」
とナーレーン伯爵家の血を引く女子学生。

「コーハ王国で生まれ育った者にはない思考なの。
キミの思考も、キミの母親の思考も。
いつ、どこで、どのように身についたのか、を、キミは説明するの。」

「え?ない思考って、どういうこと?私の考え方がおかしいってこと?」
とナーレーン伯爵家の血を引く女子学生。

「おかしいの。キミも、キミの母親も。
コーハ王国で生まれ育っていれば、キミ達母子の思考には、ならないの。」

「何が?どこが?」
とナーレーン伯爵家の血を引く女子学生。

「まず、キミ。コーハ王国は、階級社会なの。
平民は、貴族に楯突かないの。」

「楯突くとか、何を大げさなことを言っているの?
ただのお喋りで。
反論されるたびにいちいち、目くじらを立てるわけ?」
とナーレーン伯爵家の血を引く女子学生。

「貴族と平民は、お喋りしないの。
貴族に聞かれたことを平民は応えるの。」

ぷっと吹き出したのは、異世界転生者の平民の女子学生。

「貴族って?
だって、あなた達は、男爵家と、平民混じりなんだから、平民と大差ないじゃない。」
と異世界転生者の平民の女子学生。

「そうよね。男爵って一番下の爵位だし。
1人だけ偉そうにしているけれど、貴族だといっても、子爵だから、下から2番目。
私の家は、ナーレーン伯爵家。
うちは伯爵家だから、子爵家ごときに偉そうにされるいわれはないわよね?
私は、ナーレーン伯爵家に大事にされているんだし。」
とナーレーン伯爵家の血を引く女子学生。

「キミ達2人とも、息ぴったりだけど、1つの魂を半分に分けたからなのかしら?」

「魂なんか、分けられる?

私達は、たまたま、同じものを知っていて、同じことを求めていたの。

だから、私達は、今の生活から抜け出すことにしたのよ。」
とナーレーン伯爵家の血を引く女子学生。

「コーハ王国の王都住まいなら、キミ達2人だけじゃなく、たくさんいるの。

キミ達2人しか知らないことがあるというなら、一般的じゃないことだと、踏みとどまることもできたんじゃないかしら?」

「頭ごなしに、私達がおかしいと決めつけるのは、止めて。

私達がおかしいんじゃないから。

あなたがおかしいのよ、フィリス・ガラン。

男が何人もの男を引っ掛けていたら、女にまわる男が減るの。

だいの大人が、何人もの男を手玉にとってチヤホヤされたいなんて、存在が迷惑よ。」
と異世界転生者の平民の女子学生。

「男にチヤホヤされたい男なんて、どうしようもないわね。」
とナーレーン伯爵家の血を引く女子学生。

「平民のキミ達が手に入らない男とのありもしない将来を夢想して心配しているのは、哀れをもよおすから、止めるといいの。

ボクの周りの男は、とびきり上等だから、キミ達が相手にされることは、一生ない男なの。」
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