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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!

1251.怨霊は、ボクに、中傷に慣れるな、中傷を真に受けるやつに慣れなくていい、と言うの。近衛別働隊と総司令を悪く言うことは何を意味するか?

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怨霊は、ぶつぶつ言っているの。
「逆ハーレムってなんだ?男ならハーレムだろう?
俺のハーレムは、今から作れるか?」

怨霊は、混乱しながらも、噂の内容について、ボクに問いただそうとはしなかったの。

「怨霊は、ボクに聞きたいことがあるかしら?」

ボクは、混乱している怨霊に聞いたの。

「総司令は、中傷されることに慣れなくていい。

中傷を真に受けるやつに慣れる必要もない。」

怨霊は、優しいの。

怨霊の優しさは、人ならではなの。

神様には、向いていないの。

「怨霊に、怨霊ハーレムは作らせられないから、怨霊は、ハーレムを作る希望は持たないでほしいの。」

ボクは、怨霊に伝えたの。

「怨霊ハーレム?
あ、うん。俺、5歳児の姿の怨霊だった。」
と怨霊。

「5歳児の姿の怨霊と騎士学校の人間がハーレムを作るのは、人間に負荷がかかるの。」

「5歳児に大人の女が侍ったら、それは、ハーレムじゃない。

手のかかる子どもと子育てする大人。」
と怨霊。

「子育てなら、まだマシなの。

5歳児姿の怨霊に侍る成人女性は、性的に未成熟な子どもを性的に好むということなの。

騎士として適性に疑問があるの。」

「騎士が、子どもの安全を脅かすのはいただけない。」
と怨霊。

怨霊は、善性の塊なの。

怨霊が、ボクの考える理由に思い至ることはないの。

騎士学校に通う学生でも、場合によっては、騎士になれない可能性があるの。

本人の性的指向が、隠したいと思うものだと、それは、誰かの付け入る隙になりかねないからなの。

賄賂として差し出された子どもを受け取って、不正に協力するとか。

性癖がらみの不始末を誤魔化すために、不正に手を染めたりするとか。

貴族は、危機管理を徹底するように教育されて、外に漏れないようにするけれども、平民に同じレベルの危機管理を要求するのは不可なの。

もし、怨霊に侍る成人女性が出てきて。

その女性が、
『怨霊は、怨霊だから、本物の子どもではないから』という理屈を説明しても。

5歳児の姿の怨霊とじゃれ合う成人女性が騎士になって、誰が安心するのか、という問題もあるの。

騎士が、清廉潔白である必要はないの。

他者に疑念を持たれるということがどういう結果をもたらすか、理解する能力がない者。

理解しても、疑念を持たれる行為を自制できない者。

そのどちらも、国に仕える資質ではないというだけのことなの。

怨霊は、騎士学校の学生を見守りたいと考えているから、怨霊ハーレムは、騎士学校の学生の未来を閉ざすと伝えたの。

ボクは、騎士学校の校長をはじめとする教職員に告げたの。

「近衛別働隊は、第4王子フィリップ殿下に近衛になることを請われたボクが、総司令を務めることと、ボクがコーハ王国の中枢にいることを前提に創設された組織なの。

総司令のボクと近衛別働隊の在り方を悪しざまに言うことは、何を意味するか、今一度、飲み込んでから、発言するといいの。」
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