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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!

1246.怨霊が神になろうと決めた動機。怨霊が、ボクにどのくらい強いか、戦えるか、を聞いてきたの。ボク、応援する人だから、戦わないの。

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「俺は、騎士学校の退学の仕組みを校長から聞いている。

貴族の家の推薦がある場合、貴族が推薦を取り下げないと退学にできない。

寄付金は、貴族の血を引く子どもが在学することへの環境整備費用だから、騎士学校が受け取りを拒否することはできない。

ナーレーン伯爵家は、女子学生に退学させない、と言う代わりに、寄付金を寄越してきた。

だから、俺は、神になって対抗すると決めた。」
と怨霊。

怨霊は、ナーレーン伯爵家の名前を使う女子学生をこらしめるために、神になりたいのかしら?

「怨霊。
キミの世界の神様は、人の暮らしに密着していたのかもしれないけれど。

この世界の神様は、キミの世界と同じ在り方とは限らないの。」

「人の世に口出しできない決まりがあるとか?

世界が違ったら、そういうことも、あるかもしれない。

俺は、神に詳しいわけじゃないから。

振り出しに戻った。」
と怨霊。

ボクは、怨霊を安心させることにしたの。

「件の女子学生がナーレーン伯爵家の名前を使っても、ボクが、ペシっと、してしまうの。

ボクは、強い権力者なの。

安心するといいの。」

「女子学生は、騎士学校の学生の中でも、腕っぷし自慢のやつらを引き連れている。

総司令は、どのぐらい戦える?」
と怨霊。

戦う?

「怨霊。ボクは、戦ったりしないの。危ないもの。危ないことはしないの、ボク。」

「総司令。騎士学校の学生相手に、口だけじゃ勝てない。
戦って、ねじ伏せて、強さを見せつけないと、総司令が襲われる。」
と怨霊。

襲われる?

「騎士学校は、危ない場所なのかしら?

ボク、危ない場所には行かないようにしているのに。困ったの。」

「総司令は、近衛だろう?近衛って、戦士だろう?」
と怨霊。

「怨霊。
ボクは、戦わない近衛なの。
危ないことはしないの。
ボクがすることは、戦っている人の応援なの。」

「応援というのは、魔法でパワーアップさせる系?」
と怨霊。

「応援に魔法は、使わないの。
安全な場所から、心を込めて、応援するの。」

「名前を叫んだり、頑張って、と声援を送ったり?」
と怨霊。

「そうなの。」

怨霊は、ボクではなく、ボクの後ろにいるダンシェルとロウウェルを見たの。

「総司令の言っていることは、本当なんだろうな?」
と怨霊。

「勿論。」
とロウウェル。

「総司令の強さって、戦って勝つこと、ではない?」
と怨霊。

「ない。」
とダンシェル。

「近衛というのは本当なんだろうな?」
と怨霊。

「ボク達は、戦わない部署なの。」

「内勤?」
と怨霊。

「内勤もするけれど、式典に出るのがお仕事なの。」

「でも、後ろの2人は、強いだろう?」
と怨霊。

怨霊は、ボクが戦わないことについて、納得できない様子なの。

「ああ、まあ。俺達は強い。」
とダンシェル。

「前後で、強さに差がありすぎるだろう?」
と怨霊。

怨霊。諦めが悪いの。

「俺達の前で座っているのは、部屋を出た1人も含めて、姫とお付きの2名だから。」
とロウウェル。 

ロウウェル!
何を言っているのかしら。

「姫?お付き?」
と怨霊は、ボクとユージュアルを交互に見たの。

ボクは、肯定しないの。
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