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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!

1220.ヒーローの特権は、異世界転生者の驕りと肥大した自尊心を異世界の知識で補ったのかしら?髪の長い、記憶に残らない女が、ホーマリーに?

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『代わり映えのしないこの世界の変革』
というフレーズには、ポイントになる単語が詰まっているの。

この世界に、倦んでいる者の台詞なの。

ホーマリーの歴史研究家の発言が、後ろに隠れていた女子学生の言った通りなら。

ホーマリーの歴史研究家には、ありのままのこの世界を良しとせず、この世界の変革を至高とする考えが根底にあるの。

誰が、何のために、この世界に変革をもたらしたいのかしら?

この世界に、どんな変革をもたらすのがよい、と考えているのかしら?

変革を希望するのは、現状に不満があり、変革による利を求めるからだと思うの。

誰が、誰の利になる変革をもたらそうとしているのかしら?

それとも、この世界の既得権益が気に入らなくて、既得権益を壊そうとしているのかしら?

ボクの大切な者がいるこの世界に合わない変革は、いらないの。

ボク達の歩みのままに、ゆっくりと変化するくらいが、この世界にはちょうどいいの。

「俺達は、まず最初に【神々の子ども達】というこの世界の悪習を止めさせることにした。

口で言っても、通じなかったなら、実力行使しかない。

ヒーローの特権で。」
と後ろに隠れていた男子学生。

ヒーローの特権が、異世界の兵器かしら?

「勿論、武力行使する理由は、ホーマリーのヒーローが【神々の子ども達】より強いと示すだけじゃない。

私達は、ホーマリーのヒーローを侮辱したやつらに罰を与えて、泣かせてやると決めていた。

私達は、屈辱を味わった。

味わう必要のない屈辱を味わされた。

私達が味わわされた以上の屈辱を味わわせて、屈伏させないと、気がすまない。

私達は、ヒーローになるために異世界転生した。

ヒーローは、序盤で負けても、最後には圧倒的な差をつけて、勝つと決まっている。」
と後ろに隠れていた女子学生。

ヒーローの特権は、異世界転生者の驕りと肥大した自尊心を異世界の知識で補うことかしら?

「歴史研究家も、俺達が屈辱を晴らす案に賛成した。」

ホーマリーの歴史研究家の既定路線かしら?

「ホーマリーのヒーローが侮辱されたことに対し、ホーマリーが国として抗議をしないことは良くない。

ホーマリーが、ホーマリーのヒーローを侮辱されることを良しとするというメッセージを発信しているのも同然だと言ったやつが、いたんだ。

初めて見る女で、発言のときくらいしか目立たなかった。

その女が、俺達の意見を後押しした。

ホーマリーは、国として、ホーマリーのヒーローに対する侮辱を抗議することに決まった。」
と後ろに隠れていた男子学生。

「ホーマリーのヒーローを侮辱したことに対する抗議を言い出し女は、どこの誰かしら?」

国の会議に出るなら、それなりの地位にいる女性だと思うの。

「俺達のよく知らない女。

歴史研究家は、仲良さそうにしていた。

もう顔は覚えていないけど、髪は長かった気がする。」
と後ろに隠れていた男子学生。

『よく覚えていないけど、髪の長い女。』
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