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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!

1199.後ろに隠れていた女子学生は『魔法の可能性を追求しないなんてこの世界には馬鹿しかいない。』『俺達が生きていて悔しいか?』と男子学生。

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「私達は、特別。」
と後ろに隠れていた女子学生。

何を誤解しているのか、思い込みが激しいのか、分からないけれど。

「キミ達の異質さは、特別に優れているからではないの。
特別に、おかしいの。」

「天才は、弾かれる。天才を凡人は理解しない。」
と後ろに隠れていた女子学生。

天才は、どこにいるのかしら?

「キミは、自身のどの部分が天才だと言っているのかしら?」

「この世界にない発想ができることに決まっている。

魔法は、可能性しかないのに。

魔法の可能性を追求しないなんて、この世界には、馬鹿しかいない。

ハイゾさんの発明を本当に理解できるのは、ハイゾさんと同じ世界にいた私達にしかできない!」
と後ろに隠れていた女子学生。

色々、口からこぼしているの。

「ボクとキミは同じ部屋にいるの。

ボクとキミだけではなく、この部屋にいる人間は、同じ世界の住人なの。

ボクは、ハイゾの発明を見たことがないけれど。

ハイゾの発明を理解できるのは、キミ達2人だけ、とキミが言う根拠は、どこにあるのかしら?」

「誰が言うか!」
と後ろに隠れていた女子学生。

「キミが、ハイゾとキミ達が特別であるという根拠を説明しないなら、構わないの。

ボクは、ハイゾとキミ達が、特別おかしいという根拠を説明するの。」

「はあ?」
と後ろに隠れていた女子学生。

「頼んでいないから。余計なお世話はいらない。」
と後ろに隠れていた男子学生。

男子学生が、話に加わったのは、女子学生が迂闊だからかしら。

「ハイゾは、おいておくの。

まず、貴族学校の学生であるはずのキミ達には、常識がないの。

常識の無さは、生きていく上で、軋轢しか生まないレベルなの。

キミ達は、更に悪いことに、自分に常識がないことを自覚していないの。

貴族の家系で、その常識の無さと、自覚の無さは、異常なの。

まだ生きているのが不思議なの。」

後ろに隠れていた女子学生は、引きつったように笑い始めたの。

「悔しいか?
悔しいだろう?
俺達が生きていて?
死んでいてほしかったんだろう?」

後ろに隠れていた男子学生は、ボクを嘲笑い始めたの。

何か、楽しいことがあったかしら?

「キミは、キミが生きていると、どうしてボクが悔しいと思うのかしら?」

後ろに隠れていた男子学生は、昏い目をして話さないの。

後ろに隠れていた女子学生は、中指を立てるジェスチャーをして、話さないの。

「キミ達を生かして、外に出す判断をした責任者は、責任をとることになるの。

キミ達の処遇が、キミ達の両親とハイゾのご両親との話し合いで決まったのなら、両方に咎があるの。

勿論、キミ達自身にも。」

「こいつらはおかしいところが最初からあった。

でも、俺は、こいつらと違って、おかしくない。」
とハイゾ。

ハイゾは、後ろに隠れていた男女の学生には興味がなく、学生に持たせている魔導具が大事だということかしら。
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