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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!

1089.貴族学校で、ボクの逆ハーレムを見せつける?誰に?何のために?

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「臨時講師と言っても、ボク、近衛養成コースの学生に教えることは、何もないの。ボク、近衛としては戦わないもの。」

「「俺達も。」」
とサブリーとユージュアル。

「近衛の戦い方は、指導せんでよい。4男は、近衛別働隊の仕事を見せるとよかろう。」
とターシエント侯爵。

ボクに話がおりてくる前に、業務内容が、決まっているのかしら?

「何をするかも、手配済みですか?」
とハーマルお兄様。

「4男は、心置きなく、臨時講師にいくがよい。」
とターシエント侯爵。

「どなたと、どんな密約をしたのか、確かめたいのですが?」
とハーマルお兄様。

「気にするほどでもない。学校に行って、臨時講師をするとよい。
一人ではなく、何人か連れていくと良かろう。逆ハーレムの。」
とターシエント侯爵。

「弟に、弟の逆ハーレムを見せびらかしてこいと?何のためにですか?」
とハーマルお兄様。

「ローバウルと、ビーイット。
ローバウルの派閥はないが、ローバウルは孤立しておらん。
ローバウルは、国が関与しているだけに、無関係でない貴族が少なくない。

ローバウルは、派閥の色が見えにくい。

ビーイットの派閥は、サージェがまとめていたが、4男の誘拐現場になったサージェは、以前ほどの求心力がない。

ローバウルの子どもは、学校にはやらない。
その慣行を嫡女が、強行突破しようとしている。

ローバウルは、危うい。

4男が、ちょうどよかろう。」
とターシエント侯爵。

ローバウル家の嫡女は、ボクの敵だから、ボクがいかなくちゃなの。

「お孫さんは、トラブルなし、なんですか?」
とハーマルお兄様。

お孫さんは、口実だったのかしら?

「ターシエントの後継ぎが、軽んじられる、という不可解な話はこれまでなかった。
4男は、ローバウルと対決しながら、孫の周りを観察して知らせにくるとよい。

舞台のお膳立てをしたのは、ターシエントだということは、忘れんように。」
とターシエント侯爵。

お孫さんは、口実ではなく、困難にぶつかっているということになるけれど、お孫さん自身の認識を確認しなくてもいいのかしら?

「持ち帰って相談します。ガランからの要望は、後日、改めて。今日のところは、お引き取りください。」
とハーマルお兄様。

「成果を待つ。」
と言って、ターシエント侯爵は、部屋から出ていったの。

「「決定になっている!」」
とサブリーとユージュアル。

「私は、この後、王都邸に戻って、デヒル兄さんの意向を確認してから、フィリスに連絡する。

フィリスは、近衛別働隊に戻って、貴族学校について、卒業生から聞いておくといいよ。
私では、参考にならないから。」
とハーマルお兄様。
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