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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!

1078.マーゴットは、異世界人に詳しい?タマキは、自分に気の合いそうな異世界人がいないかな、と気になってきた。

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国の問題を指摘したマーゴットは、考えている。
「国の組織に手をいれるとなると、デヒルお兄様が動くことになる。デヒルお兄様が、動きやすいように、証拠を揃える。
ハーマルお兄様は文官として、フィリスお兄様は武官として、組織内部に接触するのが、早くて確実だけど、お兄様方は警戒されて近づけない。
わたしが陽動か、お兄様方が陽動か。」

「組織を調査する第三者機関はないんだ?」
とタマキ。

「第三者機関?あったとしても、どこの誰の息がかかっているか、分からないものは、調査に混ぜない。」
とマーゴット。

「第三者機関は、公平な組織じゃ?」
とタマキ。

「タマキの言う第三者機関は、誰にとっての公平さを判断する?」
とマーゴット。

タマキは、答えに窮する。

「公平さをうたう第三者機関が存在していて、現在の状況になっているなら、第三者機関は、ガラン視点の公平さを切り捨てる組織。

ガランの調査の害になっても、助けにはならない。」
とマーゴット。

「そっか。」
とタマキ。

「タマキは、タマキの思いつきを口に出して、信頼できる周りに聞くようにしなさい。」
とマーゴット。

「マーゴットさん?」
とタマキ。

「タマキの生きてきた世界と、今いる世界では、似ていても、同じじゃないことがある。
何が同じで、何がどう違うのか。
タマキの気づきは、わたし達の当たり前に焦点を当てる。
タマキと同じ世界の異世界人がこちらに来たときに、少なからず、引っかかる点を浮き彫りにしていくことは、タマキ自身のためにもなり、周りのためにもなる。

似ているから、と思い込みで失敗したら、取り返しがつかないこともある。」
とマーゴット。

「マーゴットさんは、異世界人について、詳しいんだね?」
とタマキ。

マーゴットの指示は、フィリスよりも具体的だ、とタマキは思う。

「わたしは、フィリスお兄様より、外に出る機会が多かった。わたしの性格と経験によるもの。」
とマーゴット。

「マーゴットさんの知っている異世界人は、オレと話が合いそうかな?」
とタマキ。

マーゴットは、期待でいっぱいのタマキに、現実を突きつける。

「タマキは、この世界で、最初からフィリスお兄様に保護されていたから、命と生活を保証されて、安穏と暮らしてきた。

他の人とは違いすぎる。

タマキの世界から来た人でも、タマキと価値観が同じ人はいないと心に留めておきなさい。

フィリスお兄様から、仲良くしていい、と許可が出ていない異世界人とは、タマキの方から接触しないように。

他人に危害を加えることを忌避していた異世界人は、この世界に馴染むため、じゃなく、自分自身を傷つけないために、他人に危害を加える理由を、他人の中に見出して、他人に危害を加える思考に染まりやすい。

タマキは、異世界人の輪に入ると、不幸な境遇の異世界人から、羨ましがられて、妬まれ、恨まれる。

フィリスお兄様は、タマキをそんな目にあわせるために、タマキを保護したわけじゃない。

そのうち、異世界人のタマキへの反感の矛先は、タマキを保護したフィリスお兄様にすり替わる。

フィリスお兄様の苦労が増えることを、ガランは望まない。」
とマーゴット。
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