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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!

1056.ロウウェルの知っている異世界転生者は、どこの派閥の人?

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ボクとタマキは、顔を見合わせたの。

「婚約が成立して以後、そいつは、社交の場に出てきていないから、普通に生活していたら、会う機会はない。」

「引きこもり?」

「婚約したからには、夜会は、婚約者と出ることになる。
他の人にちょっかいかけさせてもらえないからじゃないか。」
とダンシェル。

「出たくないから、出ないんだ。」
とタマキ。

「婚約者とダンスする場合、どっちが女性パートを踊るか、も問題だよ?」
とレイモンド。

「女の子と仲良くしたい理由が、モテたい願望からくる男子は、女の子扱いされたいわけじゃないからなあ。」
とタマキ。

「お茶会や昼の催しは、男性のお相手がいる男性同士でどうぞ、だから、ご令嬢のいる場所には招かれない。」
とロウウェル。

「そりゃ、見かけなくなるわけだ。」
とタマキ。

「男性同士のお茶会には、出席しているのかしら?」

「出なくてはいけないものには、出ている。」
とレイモンド。

「出なくてはいけない?」

ボク、強制力のあるお茶会は知らないの。

「派閥の命令で、強制的に出席させられている会にはいる。」
とロウウェル。

「動向をつかむためと、周囲を安心させるために、出席させているのかしら?」

「多分。」
とロウウェル。

「その方は、どの程度、有名なのかしら?」

「家は、子爵家で、婚約者は、伯爵家だから。
同世代の男爵、子爵あたりは、男女共に知っている。
伯爵家は、分からないな。」
とダンシェル。

「フィリスは、知らなかったよな?」
とタマキ。

「ボク、偉い人だから。」

「そっか。偉い人だもんな。」
とタマキ。

「どちらの派閥かしら?」

「ビーイット公爵家。婚約は、サージェ侯爵家が、仕切っていた。」
とダンシェル。

「サージェ侯爵家。」

ボクが、ビーイット公爵家の嫡子イリダ殿に拉致された現場。

ダンシェル、ロウウェル、レイモンドは、それを知っている。

ボクが、ロウウェルの知っている異世界転生者に会うには、サージェ侯爵を挟む必要がある。

サージェ侯爵家の管理下にいるから。

「その異世界転生者のかつて、と今の情報を集めたいの。
放置していては、よろしくないの。」

その異世界転生者が、
この世界に合わせた考え方に変わっていたら、心配はいらないの。

でも、変わっていなかったら?

過激思想になっていたら?

更に。

ローバウル公爵家の嫡女が接触していたら?

危険思想が二人になるの。

サージェ侯爵家が、ビーイット公爵家問題で結束力に陰りが出ている今。

放置はしないの、ボク。
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