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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!

1055.ロウウェルの知り合いの異世界転生者って、どんな人?

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「ロウウェルの知っている異世界転生者は、どんな人?」
とタマキ。

「『男女の友情は成立する。』と言って、ご令嬢に突撃していた。」
とロウウェル。

そんな男性が、マーゴットに近づいたら、ボクは蹴散らすの。

ご令嬢に限らず、人は、近づいてほしい相手以外には、近づかれたくないものだもの。

「男が突撃?
『俺が女の子と仲良いのは、友達だからで、俺達の間にラブはないんだよ。』と言うタイプの男じゃないんだ?」
とタマキ。

「仲が良い男女、それぞれが、別の人と恋仲になったり、婚約したりした後のトラブルで、仲が良い男女の男側が言う火種の1つだな、それ。」
とレイモンド。

「トラブルになった時に、恋人や婚約者が聞きたい説明じゃないから、揉める。」
とダンシェル。

「『男女の友情が成り立たないという考えがまかり通っているせいで、
イケメン以外の男は、女の子と仲良くなれないんだ。
俺は、男女の友情が成り立つことを俺自身で証明してみせる。』
と毎日言っていた。」
とロウウェル。

「イケメンじゃないんだ?」
とタマキ。

「本人は、
『俺は、雰囲気イケメン』
と話していた。」
とロウウェル。

自称しているうちに、認められるのかしら?

『雰囲気イケメン』と
認められていたのかしら。

「その人は、イケメンっぽく振る舞ったり、イケメンぽく見せる工夫をしていたんだと思う。」
とタマキ。

「異世界の演出?」
とレイモンド。

「本物のイケメンがいないときは、有効な売り込み方かな。」
とタマキ。

「その方、今はどちらに?」

「フィリス、会ってみたいのか?」
とダンシェル。

「まだ、会うか会わないかは決めていないの。興味はあるの。」

その方は、ローバウル公爵家の嫡女の感覚に近い気がするの。

「在学中に婚約していたが、結婚したとは聞いていない。」
とダンシェル。

あら?

「その方の婚約者が、まだ成人されていないのかしら?」

「本人は、俺とロウウェルと同い年で、婚約者は年上だった。」
とダンシェル。

ダンシェルとロウウェルは、19歳。

同い年なら、結婚できる年齢なの。

「そいつの言動の危うさに危機感を覚えた派閥の上が同じ派閥内で婚約させて、多くのご令嬢とご令嬢の家族を安心させたんだ。
婚約しても、結婚までは、いくかな?」
とロウウェル。

「それって、婚約者になったご令嬢が気の毒過ぎるんだけど。」
とタマキ。

「不幸なご令嬢はいないよ。」
とレイモンド。

「結婚したくないご令嬢がいたんだ?」
とタマキ。

「いや。ご令嬢と婚約していないから。」
とレイモンド。

「未亡人?」
とタマキ。

「妻に先立たれた男性。」
とロウウェル。
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