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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!

1054.タマキ。『異世界に来て、やっと、オレの時代がきた?フィリスの強敵を倒して、爽快感を味わうぞ!』

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「姫エピソードは、フィリスとフィリスの周囲が和気あいあいしている証だな。フィリス姫には、円卓の騎士じゃなく、愉快な仲間たちがいる。」
とタマキ。

「ボクは、姫じゃないの。」

「うん。分かってきた。
姫ポジションのフィリスを恨んで、けしからん、交代しろ、というやつがいるんだよな?お膝元のコーハ王国に。」
とタマキ。

「そうなの。」

「けしからんから、やっつける?」
とタマキ。

「本人に的を絞るの。家ごとやっつけたいのだけど、国が監視と監督しているお家だから、国との調整がいるの。」

ローバウル公爵家は、公爵家の看板事業の関係で、国が直接介入しているから、潰すのは得策ではないの。

「国にとって、重要な家だから、そいつは調子に乗っているの?だったら、ムカつくんだけど。」
とタマキ。

「国は、その家の教育方針にも口を出しているの。
そのような人物が育つ生育環境ではないの。」

「国の目を誤魔化したか、掻い潜ったか、買収したんじゃ?」
とタマキ。

「どれも、大問題なの。」

国の管理体制の見直しが必要なの。

「フィリスを引きずり下ろしたいのは、男?女?年上、年下?」
とタマキ。

「ボクより年下の女性。そのお家の後継ぎなの。」

「やる気アップ!」
とタマキ。

「タマキ?」

やる気アップする要素は、どこにあるのかしら?

「強敵を倒した後の爽快感を味わいたい!」
とタマキ。

「タマキ。
その女性はボクを追い落とすために、国内を乱しているの。
でも、その女性には、政治的な賢さはないの。

その女性の動きを利用して、コーハ王国を転覆させようとする動きが起きているの。

タマキには、女性と直接やり合う場面は作らないの、ボク。」

「国家転覆?
色恋沙汰の裏に、そんなオチが?

国家転覆までいくと、オレが活躍するのは難しい。

ヤバい方の、『俺、何かやっちゃいました?』パターンに進む気がする。」
とタマキ。

「面識がなかったこともあって、今まで、面と向かって、ボクと対立するようなことはしてこなかったけれど、これからは、分からないの。

ボクのお家と、ボクの家人が、狙われる可能性をボクは考えているの。

タマキは、自分自身を鍛えて、コワニと力を合わせるの。

タマキとコワニは、キューブ傭兵団で、運動するの。

ただし。
タマキが、異世界転移者と分かるような知識をボクのお家の外で披露してはダメなの。」

「なんで?強みにならない?」
とタマキ。

「その女性は、異世界転生者の疑いがあるの。

その女性が使っている誰か、もしくは、女性のやりたい放題を利用している連中が、タマキを拉致したら、ボクは嫌なの。

タマキに分からないように、タマキを利用するような連中なの。

タマキは、誰にも悟られないように、コワニと一緒に奥の手をいくつも用意して、いざというときまで、隠しておくの。」

「オレが利用されないように、オレ自身が用心しないといけないんだな。
オレは、誰にも利用させない!」
とタマキ。

「異世界転生者の疑い?」
とダンシェル。

「そうなの。」

「難敵だな。」
とロウウェル。

「なんで?」
とタマキ。

「異世界転生者は、言葉は通じれど、話が通じないことが、度々、起こって、問題になる。」
とレイモンド。

「独自ルールを編み出す天才もいる。」
とダンシェル。

「集団の中にいると、異質過ぎて、扱いに困る場合がある。」
とロウウェル。

「ヒーローには、なれない感じ?」
とタマキ。

「人によるかもしれないが、俺の知っているやつは、ヒーローになっていない」
とロウウェル。

「知り合いにいるんだ?」
とタマキ。

「親しくはないからな?」
とロウウェル。

「どんな人?興味津々。」
とタマキ。
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