1,010 / 1,394
第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!
1011.アンドリュー。ボクは、アンドリューが関係を変えない選択をしても、アンドリューへの態度は変えないの。キミは、ボクの大切なものだから。
しおりを挟む
アンドリューが来たの。
「フィリスに戦い方の指導する際、セドリックも交えて、指導方針を決めろ。」
とデヒルお兄様。
「2人で、ですか。」
とアンドリュー。
「実際の指導は、1人ずつで構わない。アンドリューだけの指導だと知られると、実戦前に、対策をとられる。」
とデヒルお兄様。
「手を読みにくくするためですか。」
とアンドリュー。
「アンドリューは、ガランの深みにハマる気はあるか?」
とデヒルお兄様。
「フィリスとのことでしたら、既に。」
とアンドリュー。
「婚約や、結婚は、フィリップ殿下がまだ。」
「違う。ガランの秘密を知ってズブズブになるか?」
とデヒルお兄様。
「秘密ですか?この時期だけに、フィリスのですか。」
とアンドリュー。
「否定はしない。ズブズブになったら、元には戻れない。アンドリューは、ガランに取り込まれる気があるか?」
とデヒルお兄様。
「取り込まれるんですか?」
とアンドリュー。
「派閥や、家、家族とは、距離をおき、ガランとフィリス側になる。
表向きは、変わらないが、何かのときは、ガランの人間として、フィリスと立つ。」
とデヒルお兄様。
「時間をいただけますか?」
とアンドリュー。
「構わない。この件は慎重に、自分自身が納得いくまで悩め。」
とデヒルお兄様。
「ありがとうございます。」
とアンドリュー。
「ズブズブにならなくても今の関係は、変えない。」
とデヒルお兄様。
ボクは、アンドリューと一緒に玄関ホールへ。
「フィリスは、どうしたい?」
とアンドリュー。
アンドリューが優しくて、泣きそうになるの、ボク。
「ボクは、アンドリューが大切なの。アンドリューを不幸せにしたくないの。」
「ありがとう。俺もだよ、フィリス。フィリスを幸せにしたい。」
とアンドリュー。
「ボクは、アンドリューと一緒にいられることが嬉しいの。
もっとボクを知ってもらえて、一緒に生きることができるなら、ボクは世界一幸せになるの。
でも、ボクのことに巻き込むことは、アンドリューをアンドリューたらしめてきた生活を激変させることになると思うの。
ボクは、アンドリューが、アンドリューとして生きていける場所を手放させたいとは思わないの。
ボクは、アンドリューが、アンドリューとして生きているものを手放さないで済むようにしたいの。
でも。
ボクに巻き込むと、アンドリューが、否応なしに手放す羽目になる日が来るかもしれない。
それが、怖いの、ボク。」
アンドリューは、ボクの心配を聞いたの。
「フィリス、話してくれてありがとう。」
とアンドリュー。
「ボク、アンドリューがボクと生きると決めたら、不幸せなんか、アンドリューに寄せ付けないの。
でも。
今のままでも、アンドリューは、ボクの大切なものだから、関係が変わらなくても、それは覚えていてほしいの。」
「ラウルは、決断しただろう?」
とアンドリュー。
「あ、あ、アンドリュー、どうして?」
ボク、動揺してしまったの。
「ラウルは、最初から、俺より、俺達より、かな、覚悟がちがっていた。
ラウルは、フィリスが最優先。
近衛別働隊の幹部として、顔を合わせる前から、変わらない。」
とアンドリュー。
「ボク、ボク、気づいていなかったの。
ラウルの覚悟、ラウルの気配り。
今日初めて知ったの。」
ボクは、胸がぎゅっとしたの。
「ボクは、ラウルはもう守ると決めたの。
絶対に守り抜くの。
誰にも傷つけさせないの。
ラウルをボクの人生に巻き込むんだもの。」
「フィリスは、1人で思い詰めるから。」
とアンドリュー。
「でも、ボクは、ボクに人生を預けてくれるラウルを幸せにしたいの。」
「フィリスが1人で頑張らなくても、ラウルも頑張るだろう? ラウルの人生だから。
ラウルの人生を手助けする、くらいで大丈夫だよ、フィリス。」
とアンドリュー。
「そうかしら。」
「フィリスとラウルの間に俺が入る場所、フィリスは作れる?」
とアンドリュー。
「アンドリュー。」
「フィリスが、ラウルにばかり構っていたら、俺は寂さのあまり、ラウルに妬くよ。」
とアンドリュー。
「アンドリュー。ごめんなさい。ボク、アンドリューを蔑ろになんかしないの。今まで通りに。」
「今まで通りなんだよな?」
とアンドリュー。
「アンドリュー?」
「踏み込まなきゃ、フィリスとはもう一歩進めないんだよな。」
とアンドリュー。
「アンドリュー。ボク。」
ボク、どうしたら、いいのかしら?
「時間はもらった。俺が、考えて動く時間。」
とアンドリュー。
「結論は、先なの。」
「結論までの時間は、フィリスが苦しむ時間じゃない。
フィリス、結論を出す前に、訓練始めよう?」
とアンドリュー。
「ありがとうなの。」
アンドリューとボクは、唇に触れるだけの口づけをしてたの。
その後。
ボクは、アンドリューを見送ったの。
「フィリスに戦い方の指導する際、セドリックも交えて、指導方針を決めろ。」
とデヒルお兄様。
「2人で、ですか。」
とアンドリュー。
「実際の指導は、1人ずつで構わない。アンドリューだけの指導だと知られると、実戦前に、対策をとられる。」
とデヒルお兄様。
「手を読みにくくするためですか。」
とアンドリュー。
「アンドリューは、ガランの深みにハマる気はあるか?」
とデヒルお兄様。
「フィリスとのことでしたら、既に。」
とアンドリュー。
「婚約や、結婚は、フィリップ殿下がまだ。」
「違う。ガランの秘密を知ってズブズブになるか?」
とデヒルお兄様。
「秘密ですか?この時期だけに、フィリスのですか。」
とアンドリュー。
「否定はしない。ズブズブになったら、元には戻れない。アンドリューは、ガランに取り込まれる気があるか?」
とデヒルお兄様。
「取り込まれるんですか?」
とアンドリュー。
「派閥や、家、家族とは、距離をおき、ガランとフィリス側になる。
表向きは、変わらないが、何かのときは、ガランの人間として、フィリスと立つ。」
とデヒルお兄様。
「時間をいただけますか?」
とアンドリュー。
「構わない。この件は慎重に、自分自身が納得いくまで悩め。」
とデヒルお兄様。
「ありがとうございます。」
とアンドリュー。
「ズブズブにならなくても今の関係は、変えない。」
とデヒルお兄様。
ボクは、アンドリューと一緒に玄関ホールへ。
「フィリスは、どうしたい?」
とアンドリュー。
アンドリューが優しくて、泣きそうになるの、ボク。
「ボクは、アンドリューが大切なの。アンドリューを不幸せにしたくないの。」
「ありがとう。俺もだよ、フィリス。フィリスを幸せにしたい。」
とアンドリュー。
「ボクは、アンドリューと一緒にいられることが嬉しいの。
もっとボクを知ってもらえて、一緒に生きることができるなら、ボクは世界一幸せになるの。
でも、ボクのことに巻き込むことは、アンドリューをアンドリューたらしめてきた生活を激変させることになると思うの。
ボクは、アンドリューが、アンドリューとして生きていける場所を手放させたいとは思わないの。
ボクは、アンドリューが、アンドリューとして生きているものを手放さないで済むようにしたいの。
でも。
ボクに巻き込むと、アンドリューが、否応なしに手放す羽目になる日が来るかもしれない。
それが、怖いの、ボク。」
アンドリューは、ボクの心配を聞いたの。
「フィリス、話してくれてありがとう。」
とアンドリュー。
「ボク、アンドリューがボクと生きると決めたら、不幸せなんか、アンドリューに寄せ付けないの。
でも。
今のままでも、アンドリューは、ボクの大切なものだから、関係が変わらなくても、それは覚えていてほしいの。」
「ラウルは、決断しただろう?」
とアンドリュー。
「あ、あ、アンドリュー、どうして?」
ボク、動揺してしまったの。
「ラウルは、最初から、俺より、俺達より、かな、覚悟がちがっていた。
ラウルは、フィリスが最優先。
近衛別働隊の幹部として、顔を合わせる前から、変わらない。」
とアンドリュー。
「ボク、ボク、気づいていなかったの。
ラウルの覚悟、ラウルの気配り。
今日初めて知ったの。」
ボクは、胸がぎゅっとしたの。
「ボクは、ラウルはもう守ると決めたの。
絶対に守り抜くの。
誰にも傷つけさせないの。
ラウルをボクの人生に巻き込むんだもの。」
「フィリスは、1人で思い詰めるから。」
とアンドリュー。
「でも、ボクは、ボクに人生を預けてくれるラウルを幸せにしたいの。」
「フィリスが1人で頑張らなくても、ラウルも頑張るだろう? ラウルの人生だから。
ラウルの人生を手助けする、くらいで大丈夫だよ、フィリス。」
とアンドリュー。
「そうかしら。」
「フィリスとラウルの間に俺が入る場所、フィリスは作れる?」
とアンドリュー。
「アンドリュー。」
「フィリスが、ラウルにばかり構っていたら、俺は寂さのあまり、ラウルに妬くよ。」
とアンドリュー。
「アンドリュー。ごめんなさい。ボク、アンドリューを蔑ろになんかしないの。今まで通りに。」
「今まで通りなんだよな?」
とアンドリュー。
「アンドリュー?」
「踏み込まなきゃ、フィリスとはもう一歩進めないんだよな。」
とアンドリュー。
「アンドリュー。ボク。」
ボク、どうしたら、いいのかしら?
「時間はもらった。俺が、考えて動く時間。」
とアンドリュー。
「結論は、先なの。」
「結論までの時間は、フィリスが苦しむ時間じゃない。
フィリス、結論を出す前に、訓練始めよう?」
とアンドリュー。
「ありがとうなの。」
アンドリューとボクは、唇に触れるだけの口づけをしてたの。
その後。
ボクは、アンドリューを見送ったの。
0
お気に入りに追加
333
あなたにおすすめの小説
侯爵令息セドリックの憂鬱な日
めちゅう
BL
第二王子の婚約者候補侯爵令息セドリック・グランツはある日王子の婚約者が決定した事を聞いてしまう。しかし先に王子からお呼びがかかったのはもう一人の候補だった。候補落ちを確信し泣き腫らした次の日は憂鬱な気分で幕を開ける———
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
初投稿で拙い文章ですが楽しんでいただけますと幸いです。
婚約者の浮気相手が子を授かったので
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ファンヌはリヴァス王国王太子クラウスの婚約者である。
ある日、クラウスが想いを寄せている女性――アデラが子を授かったと言う。
アデラと一緒になりたいクラウスは、ファンヌに婚約解消を迫る。
ファンヌはそれを受け入れ、さっさと手続きを済ませてしまった。
自由になった彼女は学校へと戻り、大好きな薬草や茶葉の『研究』に没頭する予定だった。
しかし、師であるエルランドが学校を辞めて自国へ戻ると言い出す。
彼は自然豊かな国ベロテニア王国の出身であった。
ベロテニア王国は、薬草や茶葉の生育に力を入れているし、何よりも獣人の血を引く者も数多くいるという魅力的な国である。
まだまだエルランドと共に茶葉や薬草の『研究』を続けたいファンヌは、エルランドと共にベロテニア王国へと向かうのだが――。
※表紙イラストはタイトルから「お絵描きばりぐっどくん」に作成してもらいました。
※完結しました
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
ここは私の邸です。そろそろ出て行ってくれます?
藍川みいな
恋愛
「マリッサ、すまないが婚約は破棄させてもらう。俺は、運命の人を見つけたんだ!」
9年間婚約していた、デリオル様に婚約を破棄されました。運命の人とは、私の義妹のロクサーヌのようです。
そもそもデリオル様に好意を持っていないので、婚約破棄はかまいませんが、あなたには莫大な慰謝料を請求させていただきますし、借金の全額返済もしていただきます。それに、あなたが選んだロクサーヌは、令嬢ではありません。
幼い頃に両親を亡くした私は、8歳で侯爵になった。この国では、爵位を継いだ者には18歳まで後見人が必要で、ロクサーヌの父で私の叔父ドナルドが後見人として侯爵代理になった。
叔父は私を冷遇し、自分が侯爵のように振る舞って来ましたが、もうすぐ私は18歳。全てを返していただきます!
設定ゆるゆるの、架空の世界のお話です。
前略、旦那様……幼馴染と幸せにお過ごし下さい【完結】
迷い人
恋愛
私、シア・エムリスは英知の塔で知識を蓄えた、賢者。
ある日、賢者の天敵に襲われたところを、人獣族のランディに救われ一目惚れ。
自らの有能さを盾に婚姻をしたのだけど……夫であるはずのランディは、私よりも幼馴染が大切らしい。
「だから、王様!! この婚姻無効にしてください!!」
「My天使の願いなら仕方ないなぁ~(*´ω`*)」
※表現には実際と違う場合があります。
そうして、私は婚姻が完全に成立する前に、離婚を成立させたのだったのだけど……。
私を可愛がる国王夫婦は、私を妻に迎えた者に国を譲ると言い出すのだった。
※AIイラスト、キャラ紹介、裏設定を『作品のオマケ』で掲載しています。
※私の我儘で、イチャイチャどまりのR18→R15への変更になりました。 ごめんなさい。
政略より愛を選んだ結婚。~後悔は十年後にやってきた。~
つくも茄子
恋愛
幼い頃からの婚約者であった侯爵令嬢との婚約を解消して、学生時代からの恋人と結婚した王太子殿下。
政略よりも愛を選んだ生活は思っていたのとは違っていた。「お幸せに」と微笑んだ元婚約者。結婚によって去っていた側近達。愛する妻の妃教育がままならない中での出産。世継ぎの王子の誕生を望んだものの産まれたのは王女だった。妻に瓜二つの娘は可愛い。無邪気な娘は欲望のままに動く。断罪の時、全てが明らかになった。王太子の思い描いていた未来は元から無かったものだった。後悔は続く。どこから間違っていたのか。
他サイトにも公開中。
ちっちゃくなった俺の異世界攻略
鮨海
ファンタジー
あるとき神の采配により異世界へ行くことを決意した高校生の大輝は……ちっちゃくなってしまっていた!
精霊と神様からの贈り物、そして大輝の力が試される異世界の大冒険?が幕を開ける!
あなたを追いかけて【完結】
華周夏
BL
小さい頃カルガモの群れを見て、ずっと、一緒に居ようと誓ったアキと祥介。アキと祥ちゃんはずっと一緒。
いつしか秋彦、祥介と呼ぶようになっても。
けれど、秋彦はいつも教室の羊だった。祥介には言えない。
言いたくない。秋彦のプライド。
そんなある日、同じ図書委員の下級生、谷崎と秋彦が出会う……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる