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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!
1009.サブリーとユージュアルに、幸せな結婚生活のため、じゃなく、2人を取り込むために結婚話を持ってくるのは、歓迎しないの。
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アランの次はリッチェル。
リッチェルも、サブリーとユージュアルとの結婚が、挙国一致の最終手段として持ち上がっている、と話してくれたの。
「真剣に進んでいる話だと問題なの。」
「サブリーとユージュアルの結婚は、コーハ王国が、主導権を握るものではないと関係者に釘を刺す。」
とデヒルお兄様。
「反対なんですね。」
とリッチェル。
「ベイモンとノアは、ガランの右と左。
コーハ王国のものじゃないもの。
コーハ王国が勝手にするのはダメなの。
サブリーとユージュアルはボクの側近だもの。」
「フィリスの側近を取り込みたいというのが。」
とリッチェル。
「さすがに、看過できないの、ボク。
出会いの場を作るレベルの話なら、まだしも、なの。」
「ハーマルの婚約は、利があるから、成った。
サブリーとユージュアルの婚約と結婚は、ガランにもベイモンにもノアにも全く利がないどころか、害しかない。」
とデヒルお兄様。
「害ですか?」
とリッチェル。
「ガランの右と左の意味を理解しない愚か者を認めることはしない。」
とデヒルお兄様。
「愚か者、それほどなんですね。」
とリッチェル。
「利害にフォーカスした上で、縁を繋ぐなら、ボクは、リッチェルとアランしかいないと思うの。
でも。
リッチェル。
決断を急がないでほしいの。
サブリーとユージュアルと結婚することは、今の派閥や家族から距離をおいて、完全に、ガラン側に入ることになるの。
ガランとベイモンとノアを裏切らない覚悟がないなら、結婚してはダメ。」
「重いんですか。」
とリッチェル。
「ガランとベイモンとノア。この3つの家との結婚は、一介の貴族では難しいの。国のトップでないと。」
「分かった。ありがとう、フィリス。」
とリッチェル。
「ボク、皆の前でも、話すの。話さないとダメなの。」
「別働隊幹部は、フィリスに任せる。
結婚問題とは、別に、ガランとズブズブになる気はあるか?」
とデヒルお兄様。
「ズブズブですか?」
とリッチェル。
「ガランが秘匿している情報を知れば、ガランに取り込まれることになる。周りに悟らせないように、振る舞うことも要求される。」
とデヒルお兄様。
「この時期に、その問いかけをされたのは、なぜですか?」
とリッチェル。
「ガランから出すつもりがなかったものに、焦点が当たりすぎている。」
とデヒルお兄様。
「フィリスのことですね。フィリスが、秘匿事項に該当するんですか。」
とリッチェル。
「秘匿事項を知った者同士の会話は認めるか、知らない者には口外を認めない。よく考えて、結論を出せ。」
とデヒルお兄様。
リッチェルは、分かりましたと、言って、帰ったの。
リッチェルも、サブリーとユージュアルとの結婚が、挙国一致の最終手段として持ち上がっている、と話してくれたの。
「真剣に進んでいる話だと問題なの。」
「サブリーとユージュアルの結婚は、コーハ王国が、主導権を握るものではないと関係者に釘を刺す。」
とデヒルお兄様。
「反対なんですね。」
とリッチェル。
「ベイモンとノアは、ガランの右と左。
コーハ王国のものじゃないもの。
コーハ王国が勝手にするのはダメなの。
サブリーとユージュアルはボクの側近だもの。」
「フィリスの側近を取り込みたいというのが。」
とリッチェル。
「さすがに、看過できないの、ボク。
出会いの場を作るレベルの話なら、まだしも、なの。」
「ハーマルの婚約は、利があるから、成った。
サブリーとユージュアルの婚約と結婚は、ガランにもベイモンにもノアにも全く利がないどころか、害しかない。」
とデヒルお兄様。
「害ですか?」
とリッチェル。
「ガランの右と左の意味を理解しない愚か者を認めることはしない。」
とデヒルお兄様。
「愚か者、それほどなんですね。」
とリッチェル。
「利害にフォーカスした上で、縁を繋ぐなら、ボクは、リッチェルとアランしかいないと思うの。
でも。
リッチェル。
決断を急がないでほしいの。
サブリーとユージュアルと結婚することは、今の派閥や家族から距離をおいて、完全に、ガラン側に入ることになるの。
ガランとベイモンとノアを裏切らない覚悟がないなら、結婚してはダメ。」
「重いんですか。」
とリッチェル。
「ガランとベイモンとノア。この3つの家との結婚は、一介の貴族では難しいの。国のトップでないと。」
「分かった。ありがとう、フィリス。」
とリッチェル。
「ボク、皆の前でも、話すの。話さないとダメなの。」
「別働隊幹部は、フィリスに任せる。
結婚問題とは、別に、ガランとズブズブになる気はあるか?」
とデヒルお兄様。
「ズブズブですか?」
とリッチェル。
「ガランが秘匿している情報を知れば、ガランに取り込まれることになる。周りに悟らせないように、振る舞うことも要求される。」
とデヒルお兄様。
「この時期に、その問いかけをされたのは、なぜですか?」
とリッチェル。
「ガランから出すつもりがなかったものに、焦点が当たりすぎている。」
とデヒルお兄様。
「フィリスのことですね。フィリスが、秘匿事項に該当するんですか。」
とリッチェル。
「秘匿事項を知った者同士の会話は認めるか、知らない者には口外を認めない。よく考えて、結論を出せ。」
とデヒルお兄様。
リッチェルは、分かりましたと、言って、帰ったの。
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