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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!

997.ハンティア王国から、お誘い?『お断りなの!お断りしないでほしい?魅了持ちの王女様に、ハーマルお兄様の同僚が、魅了をかけられた!』

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ボクが、ローバウル公爵家の嫡女と夜会で戦う計画を別働隊の幹部と相談していたら。

外交部から、緊急で会議の招集が。

「ハンティア王国から、楽しかったから、また遊びに来て!というお誘いが来てる。」
とお怒りのハーマルお兄様。

「行かないの。ハンティア王国は、怖い国なの。」

ボクは、断固拒否なの。 

「私もフィリスを行かせたくないんだけど、フィリス以外に適任がいない。」
とハーマルお兄様。

「何かありましたの?ハーマルお兄様。」

「フィリス達が帰国する前、ハンティア王国で会った人の中に、魅了持ちの王女様がいたのを覚えている?」
とハーマルお兄様。

「その王女様は、ボクに転移の魔法陣をなげつけましたもの。」

「その魅了持ちの王女様は、転生者だと思う。」
とハーマルお兄様。

「魅了の使い方が、違いましたの?」

「魅了を使って誰かを思い通りに操っているときの振る舞いが、王女様の本性だと思う。」
とハーマルお兄様。

「ご覧になられましたの?」

「魅了しにきたから。」
とハーマルお兄様。

「抵抗できて良かったです。ハーマルお兄様。」

「私は、感じの悪い娘さんだと、最初から、警戒していたから、避けた。」
とハーマルお兄様。

茶色い小鳥のチャーチャが頑張って、ポケットの中から、合図し、ハーマルを逃がしたわけだ。

「あの王女様の魅了の使い方には、早急に対策が必要だが、それには、踏み込んで、手口の解明が急務。」
とハーマルお兄様。

「ハンティア王国は、魅了持ちの王女を表舞台に出すんでしょうか?」

「コーハにバレたついでに、コーハで試す気だよ。迷惑だね」
とハーマルお兄様。

「ハーマルお兄様。魅了にかかった方が、交流話をまとめましたか?」

「まとまり切る前に阻止したけれどね。」
とハーマルお兄様。

ハーマルお兄様は、魅了にかかった人間がそれ以上、失態をおかすまえに、切り上げて帰ってきたの。

ハーマルお兄様が無事だったのは、チャーチャの活躍と、地味平凡な容姿と華奢な体格が、王女様の興味をひかなかったため、だそう。

魅了にかかった同僚は、見た目が大変よろしかったから。

見た目の良さを外交に活かしてきたので、対応が遅れ、魅了にかかってしまったの。

魅了対策はしていたのに。

今回、幸いだったのは、
魅了にかかった同僚ではなく、ハーマルお兄様が、最終決定権を持っていたこと。

被害が拡大する前に、切り上げて、帰国した。

しかし。

旧来の対策が通用しないとなると、どうしたものか、なの。

「ハンティア王国から、訪問する人の指定は、させなかった。フィリス、私と一緒に来てほしい。」
とハーマルお兄様。

ハーマルお兄様に、頼られているの。

「ハーマルお兄様。ハーマルお兄様と共に行きます。でも、行くのは、ボクとサブリーとユージュアルだけです。」

ローバウル公爵家の嫡女の動向が気になるから、デヒルお兄様にお願いするの。

ハンティア王国に、コーハ王国を取り込ませるわけにはいかないの。

ボクは、ハーマルお兄様に打ち合わせをして、近衛棟に戻ったの。

別働隊の打ち合わせをするために。

デヒルお兄様は、王都邸に滞在中。
ハーマルお兄様が、デヒルお兄様に、ご報告とご相談をしてくださることになったの。


翌日。
ボクは、ハーマルお兄様から、驚くべき、お話をされたの。

「マーゴットを王都に呼んでくることになったよ。
マーゴットがお茶会に参戦することになった。」
とハーマルお兄様。

「マーゴットが、お茶会参戦でございますか?」

「夜会は、フィリスの見せ場にするからね。」
とハーマルお兄様。
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