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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!
982.アンドリューは、ボクの中の澱を見つけて、ボクが澱を出せるようにしてくれたの。
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「洗っても、流しても、残っている気がするの。
ボクの体に。
ボクの皮膚に。
ボクの体内に。
べったり張り付いて、落ちないの。
嫌なのに、いらないのに。
ボクはほしくないのに。
舐められる感触も。
ボクを触る手も。
ボクの中に押し入ってくるものの感覚も。
あるの。
ボクに。
残っているの。
なくならないの。
どこにもいかないで、ボクにまとわりつくの。」
「フィリス。」
とアンドリュー。
「よく頑張った。生きて俺の腕に帰ってきてくれたのが、俺は嬉しい。」
とアンドリュー。
「アンドリューが、ボクの希望だったの。
会いたかったの。アンドリュー。
ボクの中も外も、全部、アンドリューのものに染めてほしいの。」
「俺を待ち望んで、俺の元に帰ってきたフィリスを俺も抱きたい。その男達をどこにいる?始末を。」
とアンドリュー。
「お父様が、ボクを迎えにきてくださったタイミングで、やっつけてくださったの。
ボク、戦っていて。
善戦はしていたのだけど。」
ボクの声は、震える。
ボクは、もう、弱いままでいたくないの。
弱いままだと、一方的に蹂躙されて、ボクは、ぐちゃぐちゃにされてしまうの。
「負けそうになっていたの。」
「フィリス。」
「あと一歩、お父様が来てくださるより前に、踏み込まれていたら。」
「ボクは、ボクは。
為すすべもなく。
メスにされていたの。
誰も助けてくれない場所で。
味方は1人もいなくて。
ボクを利用することしか考えていない人達に見られながら。」
「フィリス。」
「怖かったの。アンドリュー。
ボク、全然、歯が立たなくて敗けた相手と戦っていたの。
一度目は、何にも出来ないまま、のしかかられて、犯されたの。
ボク、そこにいたくなくて、脱出して、他の人達と立て直しをはかったの。
でも、他の人達は、弱くて。
ボクが、負けたら、きっと。
ボクと共に頑張って戦うより、ボクを差し出して済むなら、差し出して、自分達は穏便に済ませたいという考えが透けていたの。
だから、ボクは、負けられないのに。
負けたら、ボクの全部がダメになるのに。
ボクには、襲ってくる敵に勝てるビジョンがなかったの。
勝てる自信じゃないの。
ボクには、どう頑張っても、勝てない相手だったの。
勝てないと知っていて、承知の上で、ボクは、戦いに臨んだの。
戦わないと、ボクを取り巻く状況はもっと悪くなると分かっていたの、ボク。」
「フィリス。」
アンドリューの腕の中で、ボクは初めて感情を吐露したの。
言えなかったの。
お父様にも。
デヒルお兄様にも。
口に出すのも辛くて苦しくて。
アンドリューは、ボクの中の澱を見つけて、ボクが出せるようにしてくれたの。
ボク、今なら、言えるの。
ボクは、自分で、自分の澱を吐き出さないまま、アンドリューに抱かれても、きっと満足出来なかったの。
もっと、もっと、て。
ボクもアンドリューもべしょべしょなの。
「アンドリュー。先に洗ってからでも、いいかしら?」
「俺も、そうしたい。フィリス、洗いっこする?」
とアンドリュー。
ボクは、泣き終わってから、アンドリューの体をまた見て、ドキドキが止まらないの。
「するの。さらっとしたアンドリューの肌をボクにくっつけてほしいの。それと、ボクのお腹の中に、いっぱいほしいの。アンドリューの子種で満たしてほしいの。」
アンドリューは、ボクに、ついばむような口づけをしてくれて、ボク達は、体を綺麗にしにいったの。
ボクの体に。
ボクの皮膚に。
ボクの体内に。
べったり張り付いて、落ちないの。
嫌なのに、いらないのに。
ボクはほしくないのに。
舐められる感触も。
ボクを触る手も。
ボクの中に押し入ってくるものの感覚も。
あるの。
ボクに。
残っているの。
なくならないの。
どこにもいかないで、ボクにまとわりつくの。」
「フィリス。」
とアンドリュー。
「よく頑張った。生きて俺の腕に帰ってきてくれたのが、俺は嬉しい。」
とアンドリュー。
「アンドリューが、ボクの希望だったの。
会いたかったの。アンドリュー。
ボクの中も外も、全部、アンドリューのものに染めてほしいの。」
「俺を待ち望んで、俺の元に帰ってきたフィリスを俺も抱きたい。その男達をどこにいる?始末を。」
とアンドリュー。
「お父様が、ボクを迎えにきてくださったタイミングで、やっつけてくださったの。
ボク、戦っていて。
善戦はしていたのだけど。」
ボクの声は、震える。
ボクは、もう、弱いままでいたくないの。
弱いままだと、一方的に蹂躙されて、ボクは、ぐちゃぐちゃにされてしまうの。
「負けそうになっていたの。」
「フィリス。」
「あと一歩、お父様が来てくださるより前に、踏み込まれていたら。」
「ボクは、ボクは。
為すすべもなく。
メスにされていたの。
誰も助けてくれない場所で。
味方は1人もいなくて。
ボクを利用することしか考えていない人達に見られながら。」
「フィリス。」
「怖かったの。アンドリュー。
ボク、全然、歯が立たなくて敗けた相手と戦っていたの。
一度目は、何にも出来ないまま、のしかかられて、犯されたの。
ボク、そこにいたくなくて、脱出して、他の人達と立て直しをはかったの。
でも、他の人達は、弱くて。
ボクが、負けたら、きっと。
ボクと共に頑張って戦うより、ボクを差し出して済むなら、差し出して、自分達は穏便に済ませたいという考えが透けていたの。
だから、ボクは、負けられないのに。
負けたら、ボクの全部がダメになるのに。
ボクには、襲ってくる敵に勝てるビジョンがなかったの。
勝てる自信じゃないの。
ボクには、どう頑張っても、勝てない相手だったの。
勝てないと知っていて、承知の上で、ボクは、戦いに臨んだの。
戦わないと、ボクを取り巻く状況はもっと悪くなると分かっていたの、ボク。」
「フィリス。」
アンドリューの腕の中で、ボクは初めて感情を吐露したの。
言えなかったの。
お父様にも。
デヒルお兄様にも。
口に出すのも辛くて苦しくて。
アンドリューは、ボクの中の澱を見つけて、ボクが出せるようにしてくれたの。
ボク、今なら、言えるの。
ボクは、自分で、自分の澱を吐き出さないまま、アンドリューに抱かれても、きっと満足出来なかったの。
もっと、もっと、て。
ボクもアンドリューもべしょべしょなの。
「アンドリュー。先に洗ってからでも、いいかしら?」
「俺も、そうしたい。フィリス、洗いっこする?」
とアンドリュー。
ボクは、泣き終わってから、アンドリューの体をまた見て、ドキドキが止まらないの。
「するの。さらっとしたアンドリューの肌をボクにくっつけてほしいの。それと、ボクのお腹の中に、いっぱいほしいの。アンドリューの子種で満たしてほしいの。」
アンドリューは、ボクに、ついばむような口づけをしてくれて、ボク達は、体を綺麗にしにいったの。
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