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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!

962.コワニが、尾を振って、激しく同意!アピール。

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コワニが張り切って、ボクの頭を丸ごとぱっくんしてくれたら、落ち着いたの、ボク。

コワニが、口をあけて、ボクの頭を出してくれたの。

デヒルお兄様が、ボクのお隣にきて、コワニに、ぱくぱくされていない方のボクの手に重ねてくださった。

「キミは、ハーネリ伯爵とは友好的だったのかしら?」

「ああ。キューブ傭兵団を私に紹介したのは、ハーネリだ。私は知らなかった。」
とイリダ殿。

「派遣したキューブ傭兵団の他にも、使用人としてキューブ傭兵団の団員を使っていたかしら?」

「戦闘職を派遣するなら、違うやつを使用人として入れるよう頼まれた。増えたところで、さして役に立つ人間ではなかったが。セット売りだからな。」
とイリダ殿。

「派遣するキューブ傭兵団には、どんな依頼をしたのかしら?」

「文官の護衛と、治安維持だ。」
とイリダ殿。

「ボクが、姥捨て山に着いたとき。キューブ傭兵団は、団員だけで固まっていたの。」

「私を謀ったか、あの者共。」
とイリダ殿。

「キューブ傭兵団の実力では、無理な相手だったの。」

「傭兵団が戦えぬと?」
とイリダ殿。

「キューブ傭兵団は、貴族の血縁を団員にしているの。戦闘能力より、血筋なの。安全なお仕事の経験が殆ど。戦闘職は、最近なの。」

イリダ殿が、戦闘職を望んだから、ハーネリ伯爵はキューブ傭兵団の改革を考えた?

それとも、ハーネリ伯爵は、イリダ殿が戦闘職を欲しがったから、便乗して自分のしたい改革を進めた?

「派遣した団員と、使用人した団員の身元は、把握しているかしら?」

「ハーネリがな。公爵家の要請に応えることを喜んでいた。」
とイリダ殿。

「キミは?」

「一使用人など、私の知るところではない。」
とイリダ殿。

王子様には、てきぱき働く側近が全てしてくれていたと思うの。
今は、周りに人がいないの。
いないなら、人を使うか、自分でするか。

キミは、屋敷の中に、他の貴族の息がかかった使用人を調べもしないで招き入れたの。

内側がボロボロで、まともな人材も少ない場所に、スパイを堂々と招き入れて、気づかないでいるとは、類を見ない大物なの。

キミ、ビーイット公爵家を自分で追い込んでいるの。

ボクが、大物さに震えそうになっていると、コワニが、激しく同意!と尾をぴたんぴたん振ったの。

「ボクのコワニは、いいコなの。」
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