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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!

952.コワニ、コワニ。キミのお家は、どこにしよう?

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「残りは、適当にかたづけてしまいますよ。」
とツーニール。

「適当?なんで、急に?やる気失い過ぎだろ?」
と熊男。

「うちの坊っちゃんが、満足されましたから。」
とツーニール。
「後は、ぐちゃぐちゃでも、気にしません。」

「既に、ぐちゃぐちゃなやつ多数だぞ。」
熊男は、ぼそり。

「熊男。人間は、骨と肉で出来ています。」
とツーニール。

「そうだな?」
と熊男。

「骨と肉より強いもので攻撃されたら、ぐちゃぐちゃにもなります。そんなものです。」
とツーニール。

熊男とツーニールの会話が弾んでいるの。
「熊男とツーニールは、仲良しなの。」

「坊っちゃんとの仲には敵いません。」
とツーニール。

「ツーニール。コワニは、2つに分かれたから、1つには戻らないの。ボクのとこ、ペット禁止なの。本邸に置いていいかしら?」
ボクが、ツーニールに聞いていると、コワニが、え?離れて暮らすの?と目玉をギョロンさせたの。

「コワニ。ボク、お勤め先の関係で。う、う。ツーニール、助けてほしいの。」

「コワニと一緒に住めなくても、コワニのところに遊びにきたら、いかがでしょう?」
とツーニール。

「どこに?」

「キューブ傭兵団、坊っちゃんのものにしてしまいましょう。本拠地に、コワニを放し飼いしておけば、最強の見張りにもなります。」
とツーニール。

「ツーニール。頼りになるの。」

「おい!今、聞き捨てならないことを聞いた気がする。まずは、うちを買収するってなんだ?」
と熊男。

「熊男。キューブ傭兵団は国の介入を受け入れるか、ボクが介入するか、なの。」

「説明を省き過ぎだろ。国の介入?どんだけヤバい橋を渡ったんだ?」
と熊男。

「国から独立した組織でいることは、今後は困難なの。ボクがいない場合は。」

「国のお抱えになるか、坊っちゃんの遊び相手になれるか。即決案件ですよ。はい、アンサー。アンサー。」

「待て待て!もう1つ、聞き捨てならないことを話していただろうが!ペット?ペットって、なんだ?」
と熊男。

「ボクのコワニ。今後、最強になる予定なの。」

「既に最強だろうが。あのな、頭と胴体が離れても平気で動き回るわ、壁を溶かすわ、首を食いちぎるわ、凶悪犯顔負けの生物兵器を他所のうちに置いていこうとするな。」
と熊男。

「熊男。コワニは、可愛いの。」

「そもそも、頭と胴体が離れても、動き回れるって、生物じゃねえ。」
と熊男。

「生物かと言われると、どうでしょうね?」
とツーニール。

「コワニは、生きているの。意思があって動くの。意思疎通できるの。」

「熊男。坊っちゃんの熱意が、コワニをコワニたらしめたということです。」
とツーニール。

「雑にまとめるな。だいたい、頭と胴体が離れて動いている姿は、可愛いとは言わん。どうにかならんのか!」
と熊男。

「くっつくのは、無理なの。2つになったの。」

「2つなら、頭と胴体じゃなく、小さいの2つにしてくれ。切断された頭と胴体が別々に動き回っていたら、恐怖しかないだろうが。」
と熊男。

「コワニ。頭と胴体じゃなく、コワニ2匹になれるかしら?」

コワニは、目玉をギョロンとすると、小さいコワニと大きいコワニになったの。

「2匹ともコワニかしら?」

どちらもコワニと返ってきたの。

「熊男。安心していいの。コワニが2倍になったの。」

「全然、安心できないんだが。攻撃されないか、と、不安になるんだが。」
と熊男。

「熊男。コワニの嫌なことをするから、コワニは攻撃するの。コワニは、コワニのしたいようにしていれば、攻撃なんてしないの。」

「コワニは、坊っちゃん以外、眼中にないですから、ちょっかいをかけなければいいんです。王様を遠くで眺めている分には、無害だということです。」
とツーニール。

「例えが、ヤバすぎて関わりたくない貴族の発想そのものなんだが。普通に会話していても不敬罪に引っかかるとか、勘弁だぞ、おい。」
と熊男。
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