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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!
843.神獣ネットワークの会議。議題は『神性を失ったフェンリルに対抗できるのは誰?』
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「元フェンリルか。あいつ、火を吹く狼だよな。」
とウサギ。
「火はね、燃えたら困るわ。」
と御神木。
「御神木は、止めとこう。」
「ウサギもシカも止めておこう。狼と草食だし。」
「リクガメも、狼の動くスピードはなー。」
「ゾウ、カバ、ワニは、大きいから、移動がなあ。」
「サイと狼、ううん。勝率があるのか、ないのか。神性を失ったフェンリルの吹く火の性質が、よめない。」
「ダルクの知り合い、引っ張ってきたら、早いけどな。」
「ワイバーンとフェンリルの相性は悪いから、パパランはあかんし。」
「条件は、自力で移動できる。もしくは、ダルクが持ち運べる。火に強い。フェンリルをこてんぱんにやっつけられる神かあ。」
「ア・タ・シを呼んだかしらん?」
ゴロンゴロンと転がってきたのは、岩。
「霊石なら、イケるとは思うけど、霊石は信仰の対象。いなくなったら、あかん。」
とパパラン。
「戻ってくるけど?」
と霊石。
「一時的にでも、神が隠れたら、信仰が不安定になって、力が減退するんとちゃうか。」
とパパラン。
「それは恐ろしいわね。」
と霊石。
そこへ、布妖怪オリベが、デヒルを連れてきた。
「ガラン領内では、霊石がゴロンゴロンと自力で移動していても、進路をあけるだけで、誰も気にしないが、ガラン領外は違う。」
とデヒル。
ガラン領民は、ガラン領内だけの現象は、ガラン領だから、で済ませる。
ガラン領内と領外を内と外ととらえて、違うものだと理解し、分けて考えるから、違いを追求したりしない。
あるがままを受け入れる。
ガラン領の御神木は歩き、霊石は転がりながら自分で移動する。
神獣ウサギは、悪い人間を退治して食う。
領内のそこかしこにいるうぐいす色のワイバーンは、神獣。
外の世界では、木が根っこを使って歩いて、日当たりを自分で調整したりしないとガラン領民は知っている。
ガラン領内を御神木が歩き回るのは、それはそれ、これはこれ、なのだ。
ガラン領。
色々な神様が好きに生きる土地。
神様の生き方の邪魔をしない領民は、神様と相性が良く、土地の始まりから仲良く暮らしている。
たまに生意気な人間が、命をもって理解させられている光景も、神様だからね、で終わる。
人間が神を利用しなかったために、両者は良好な関係を築き上げ、結果として豊かな土地で、どちらも楽しく暮らすことが出来ている。
「フィリスのために集まってくれて、ありがとう。オリベから話を聞いた。私も話に加りたい。」
とデヒル。
デヒルを加えた話し合いが始まった。
とウサギ。
「火はね、燃えたら困るわ。」
と御神木。
「御神木は、止めとこう。」
「ウサギもシカも止めておこう。狼と草食だし。」
「リクガメも、狼の動くスピードはなー。」
「ゾウ、カバ、ワニは、大きいから、移動がなあ。」
「サイと狼、ううん。勝率があるのか、ないのか。神性を失ったフェンリルの吹く火の性質が、よめない。」
「ダルクの知り合い、引っ張ってきたら、早いけどな。」
「ワイバーンとフェンリルの相性は悪いから、パパランはあかんし。」
「条件は、自力で移動できる。もしくは、ダルクが持ち運べる。火に強い。フェンリルをこてんぱんにやっつけられる神かあ。」
「ア・タ・シを呼んだかしらん?」
ゴロンゴロンと転がってきたのは、岩。
「霊石なら、イケるとは思うけど、霊石は信仰の対象。いなくなったら、あかん。」
とパパラン。
「戻ってくるけど?」
と霊石。
「一時的にでも、神が隠れたら、信仰が不安定になって、力が減退するんとちゃうか。」
とパパラン。
「それは恐ろしいわね。」
と霊石。
そこへ、布妖怪オリベが、デヒルを連れてきた。
「ガラン領内では、霊石がゴロンゴロンと自力で移動していても、進路をあけるだけで、誰も気にしないが、ガラン領外は違う。」
とデヒル。
ガラン領民は、ガラン領内だけの現象は、ガラン領だから、で済ませる。
ガラン領内と領外を内と外ととらえて、違うものだと理解し、分けて考えるから、違いを追求したりしない。
あるがままを受け入れる。
ガラン領の御神木は歩き、霊石は転がりながら自分で移動する。
神獣ウサギは、悪い人間を退治して食う。
領内のそこかしこにいるうぐいす色のワイバーンは、神獣。
外の世界では、木が根っこを使って歩いて、日当たりを自分で調整したりしないとガラン領民は知っている。
ガラン領内を御神木が歩き回るのは、それはそれ、これはこれ、なのだ。
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人間が神を利用しなかったために、両者は良好な関係を築き上げ、結果として豊かな土地で、どちらも楽しく暮らすことが出来ている。
「フィリスのために集まってくれて、ありがとう。オリベから話を聞いた。私も話に加りたい。」
とデヒル。
デヒルを加えた話し合いが始まった。
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