フィリス・ガランの近衛生活

第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が！

782.『ジーン、夜会に呼ばれていないかしら？ボクをパートナにして、エスコートしてほしいの。ダンスが始まったら、ボクと踊ってくださる？』

ボク達は、近衛棟に帰ってきた。

「亡くなった貴族子弟は、デスゲームでは死ななかった。ルールを破ったために死んだけど、追求するなと死ぬ前に話していたなら、死ぬことは理解した上で、ルールを破ったんだろうな。」
とサブリー。

「命の代わりに、何を得たんだろうなあ。」
とユージュアル。

「ビーイット公爵家の嫡子の采配が下手なせいで、問題が起きたの。ビーイット公爵家の嫡子とは、じっくり話し合わなくちゃ。」

ジーンとラウルに、ビーイット公爵家の嫡子に突撃して仲良く話し合いをしたいと話すと、ジーンが嬉々として引き受けてくれた。

夜会とお茶会の近い方はどっちか聞いたら、夜会って。

ボク、ジーンのパートナーとして、夜会に出席するの。

ボク、サブリー、ユージュアルは女性パートも踊れるの。

妹と共有する婚約者が10歳以上年上の男性だから、ボク達。

ダンスは、男女どちらのパートも得意なの、ボク。

踊るのが楽しいのもあるけれど。
相手の動きを知っている方が、サポートもしやすいの。

サブリーとユージュアルは、必死に覚えたと言っていた。

以前、婚約者様に、女性パートが踊れないから、とダンスを拒否したら、踊れるようになるまで、つきっきりで付き合ってくれたそう。

永遠に女性パートを踊り続けることになったら、どうしよう、と恐怖した、と語っていたの。

「ジーン。ボクとお揃いの部分を作ってほしいの。服もお飾りも、ボク達が仲良しなところを見せつけるの。ダンスが始まったら、ボクと踊ってくれるかしら？」

ジーンが、笑っていいよって。
ジーンがご機嫌で嬉しい。

「ジーン。大好き。」
ボクもにこにこ。