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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!
772.ボクの逆ハーレムは、鑑賞してしかるべし。これを常識にしていこう。
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「2つの公爵家の情報がほしいの。」
ボクの男に手を出すな、をするために、相手を知らなくちゃ。
「昔、王女と王子が臣籍降下して興した公爵家。」
とアラン。
「その2つのお家の方々は、ボクの中で、印象が薄いの。」
「どちらも、国の中枢から遠のいて久しいよ。」
とリッチェル。
「領地運営に注力していて、中央に出てこない期間が長かったが、今代と次代は積極的に出ることにしたようだ。国内の社交に熱心になった。」
とセドリック。
「熱心に?ボク、公式行事でお顔を見たことあったかしら?」
「熱心に見合いをしている。」
とアンドリュー。
「お茶会や夜会のうち、私的な集まりのものにいる。顔出すと、必ずいる。」
とラウル。
「ボク、お茶会も、夜会も行かないから、お会いしたことないの。」
ガラン家は、家の方針で、コーハ王国の夜会や茶会には出席しない。嫡子以外は、婿入り先や嫁入り先に関係する茶会や夜会に出席する。
マーゴットと婚約者を共有している関係で、マーゴットと一緒に皇国へ顔を出していた時期がボクにはある。
ボクが、近衛になった15歳からは、国の色がつくので、ボクの参加は見合わせているけれど。
ボクは今、コーハ王国の近衛別働隊の総司令になり、国の中央にいる。
茶会と夜会以外のアプローチもできるんじゃないかしら。
王子と王女が興した2つの公爵家。デヒルお兄様は、不自然な情報の断絶があるとおっしゃった。
中央から離れていた期間、表に出ていない何かによって、変質しているのではないか?と。
コーハ王国で、ガラン家の悪評を広めていた何者かについては、今も明らかになっていないことが多い。
近衛別働隊のキャンペーンで、何か動くかしら。
近衛としてコーハ王国の貴族と関わる中で、気づいたことがある。
ガラン子爵家への悪意は、何層にも重なり、コーハ王国の貴族の意識を支配してきた。その意識を変容させるのは簡単ではない。
ふとしたハズミで、見え隠れ。
ボクを気に入らない人達。
悪く言っても、手荒に扱っても、ガラン家なら問題にならないだろう、という侮りを数の暴力で、常識に変えてくる。
ボクは、強烈な印象を与えて、気に食わない常識にヒビを入れるところから、戦いを始めるの。
手始めに。
ボクの逆ハーレムは、鑑賞するためにある、と覚えて帰ってもらおう。
ボクの男に手を出すな、をするために、相手を知らなくちゃ。
「昔、王女と王子が臣籍降下して興した公爵家。」
とアラン。
「その2つのお家の方々は、ボクの中で、印象が薄いの。」
「どちらも、国の中枢から遠のいて久しいよ。」
とリッチェル。
「領地運営に注力していて、中央に出てこない期間が長かったが、今代と次代は積極的に出ることにしたようだ。国内の社交に熱心になった。」
とセドリック。
「熱心に?ボク、公式行事でお顔を見たことあったかしら?」
「熱心に見合いをしている。」
とアンドリュー。
「お茶会や夜会のうち、私的な集まりのものにいる。顔出すと、必ずいる。」
とラウル。
「ボク、お茶会も、夜会も行かないから、お会いしたことないの。」
ガラン家は、家の方針で、コーハ王国の夜会や茶会には出席しない。嫡子以外は、婿入り先や嫁入り先に関係する茶会や夜会に出席する。
マーゴットと婚約者を共有している関係で、マーゴットと一緒に皇国へ顔を出していた時期がボクにはある。
ボクが、近衛になった15歳からは、国の色がつくので、ボクの参加は見合わせているけれど。
ボクは今、コーハ王国の近衛別働隊の総司令になり、国の中央にいる。
茶会と夜会以外のアプローチもできるんじゃないかしら。
王子と王女が興した2つの公爵家。デヒルお兄様は、不自然な情報の断絶があるとおっしゃった。
中央から離れていた期間、表に出ていない何かによって、変質しているのではないか?と。
コーハ王国で、ガラン家の悪評を広めていた何者かについては、今も明らかになっていないことが多い。
近衛別働隊のキャンペーンで、何か動くかしら。
近衛としてコーハ王国の貴族と関わる中で、気づいたことがある。
ガラン子爵家への悪意は、何層にも重なり、コーハ王国の貴族の意識を支配してきた。その意識を変容させるのは簡単ではない。
ふとしたハズミで、見え隠れ。
ボクを気に入らない人達。
悪く言っても、手荒に扱っても、ガラン家なら問題にならないだろう、という侮りを数の暴力で、常識に変えてくる。
ボクは、強烈な印象を与えて、気に食わない常識にヒビを入れるところから、戦いを始めるの。
手始めに。
ボクの逆ハーレムは、鑑賞するためにある、と覚えて帰ってもらおう。
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