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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!

678.ユージュアルを扇子で2回以上殴りつけたご令嬢に告ぐ。ボクの大切なものを傷つけたままで、何事もなく過ごさせたりはしないの、ボク。

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ボクは、3人目の前に立つ。
「3人目。青緑の髪と瞳のご令嬢。お飾りは全て白金。
使われている宝石と合わせて、40000。」

3人目の身につけているものは、どれもハンティア王国の外の高級品。

お母様かお祖母様が、外国の裕福なお家からお嫁入りした方なんじゃないかしら。

王族や高位貴族ではなく、裕福な中流以下の貴族のご令嬢向けに用意していると思うの。

高位貴族の反感を買わないような控えめなデザイン。

分かる人には分かる装飾。

3人目のご令嬢自身も、自覚して身につけている様子。

身につけている宝飾品は高級品だけど、他には?と顔に書いてある。
1人だけ、余裕綽々。

「ドレスについている貴石は小粒だけど、使われいる貴石の量が豊富。
生地は、メランダ地方の最上級品。
デザインは、独立系。
仕立てに、職人技が随所に見られる。
ドレスは、20000。」

3人目は、満足そうに目元を和ませた。

3人目は、周りのご令嬢方の評価額も見当がついていて、自分の宝飾品やドレスを決めたのかしら。

「3人目。青緑の髪と瞳のご令嬢のお飾りとドレスの総額、ハウマッチ?」
とサブリー。

「3人目。60000。」
とユージュアル。

1人目の金髪碧眼のご令嬢と、ユージュアルを殴りつけた金茶の髪のご令嬢が、真顔になった。

ボクは、真顔になっている金茶の髪のご令嬢の前へ。

キミが4人目。

キミは、ユージュアルを2回以上殴りつけたね?

覚悟しなさい。

ボクは、4人目の前に立つ。

「4人目は、金茶の髪と、水色の瞳のご令嬢。
お飾りは金と銀の2色使い。お飾りの宝石は、茶色はブラウンダイヤ、水色はアクアマリン。
デザインは最新の流行。
宝石の品質は、どちらも高品質。」

4人目は、満足そうに目を細める。

まだ、終わっていないの。

安心するには、早いの。

「売る時期で、査定が変わる品。
今が1番高値がつく。
時間が経てば、買い取り査定は、下落するの。

流行重視のデザインは、流行が変わると、人気が、ね。

今すぐで、3000。」

「ドレスは、品質よりデザイン重視の工房か、職人のもの。
ドレスのデザインも、流行の最先端。
生地の品質は抑えてあって、仕立てが雑な箇所が何箇所かある。
ドレスも今が最高値。
今売るなら、2500。」

「4人目。金茶の髪に水色の瞳のご令嬢。お飾りとドレスの総額、ハウマッチ?」
とサブリー。

「4人目。今すぐなら、5500。」
とユージュアル。

4人目は、査定に満足そうにしていたときも、取り繕う様子はなかった。

4人目が想定していた自身の数値は、1人目より少し下くらいの数値だったのかしら?

想像より下の金額を提示されて、プライドが傷ついた?

キミがユージュアルに暴力をふるったせいで、ボクの大切にするものに、どれだけの傷を負わせたか。

ミミズ腫れを幾つもつけられたユージュアル。
ユージュアルが傷つけられているのを見ているだけしかできなかったアンドリューとクリストファー。
ボク達のために頑張るユージュアルの足を引っ張る真似はしないと決めてだまっていたサブリー。

ボクは、ボクの大切にするものを傷つけたキミを無傷で帰さない。


キミは、1人目より高いものは身につけないように、気をつけているの?

1人目より、低い数値で、自分より、高い数値を出すご令嬢がいないか、気になって仕方ないんじゃないかしら?

キミが、1人目をたてているのは、一目で分かったの。

1人目以外のご令嬢が、自分の上にいるのは、我慢ならないんじゃないという考えも、自然と伝わってきた。

キミの周りから、キミに対する忖度も、ね。

ボクは、ハンティア王国自体に怒りを持っているけれど、国を滅ぼして終わりにはしないよ?

他の国の危機感を煽るだけで、効果の程は見込めないもの。

ハンティア王国の方々にはね。
各個撃破で、ボクの大切にするものを傷つけた罰を与えて、賠償をもぎとるから。

お財布をひっくり返して、お金がありません、というポーズをしても、見逃さないよ?

お財布をひっくり返して、お金がないから勘弁して、と土下座するのは、異世界でカツアゲにあったときの対処法なの。

ボクのうさぎさん、ゴウが話してくれた。

『財布に入っていない場合、違うとこに隠しているから、身体検査すりゃ、すぐに耳を揃えて、差し出してくるんですよ。』
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