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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!
677.ボクは、誇り高き友として、仕えるに値する主人として、自慢の上司として、ユージュアルに対する暴虐は、許容しない。賠償をもぎとる所存。
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ボクは、2人目のご令嬢の前に立つ。
「2人目は、赤茶の髪と緑の瞳のご令嬢。」
1番最初に、ユージュアルを扇子で殴りつけた方。
「ネックレスとイヤリングは、黒曜石と紫水晶。デザインは最近のもの。技術と素材の品質で値段が抑えられるから、300。」
1人目の金額を聞いていた周囲から、どよめきが。
観客には、見えにくい場所だものね。
2人目は、1人目と違って、見せびらかすようにつけてはいない。
体裁があるから、一応、宝飾品を身につけました、普段はつけていません、という不慣れ感がありありと、ね。
観客向けに、解説をしておこうかしら。
「石をバラして売ったら、もっと安くなる。
地金の部分は、金や銀ではない、買い値のつかないものを使っているの。
完成品としての金額。
裕福なお家のお嬢様が、気軽におしゃれするのに、最適の品。」
2人目のご令嬢の視線が、人を殺せそうなくらいに尖っている。
キミの敵は、ユージュアルじゃないの。
ボクよ?
敵がだれか、その目に焼き付けるといいの。
2人目は、他のご令嬢方から、憐憫の情と、侮蔑の目を向けられている。
他のご令嬢方の反応に、反応しないように、ボクだけを見ているのかしら?
ボクは、2人目に同情も、懺悔もしない。
ユージュアルは、ボクの友で、ボクのお付きで、ボクの補佐。
ボクは、誇り高き友として、仕えるに値する主人として、自慢の上司として、ユージュアルに対する暴虐は、許容しない。
断固拒否。
断固抗議。
賠償をもぎとる所存。
「ドレスは、50年くらい前の仕立てのものを最近のデザインにリメイクしている。50年くらい前に仕立ててから、あまり着用されていなかったのか、着用による生地の傷みではなく、無理なリメイクによるもの。25。」
ドレスも解説するの。
「古いものを埋蔵品にせずに、現在に活かす発想は、素敵よ?」
「主張が強いドレスを元に、今の流行りに合うようにリメイクしたかったら、元のドレスが分からないくらいに、ばっさり裁断して作り変えても良かったのではないかしら?」
「腕のよい職人に仕事を頼めば、出来上がりは、今より数段良くなったと思うの。次にリメイクするときは、検討してみては、いかがかしら?」
ボク達の衣装も、1度作ったら、終わりにせず、使う度にアップデートして使っている。
衣装は、1人1人のサイズと個性に合わせて作るから、誰かと共有したりしないの。
保管場所ばかり大きくしても、探すのが、大変。
近衛別働隊の資産なので、衣装の払い下げはしない。
ボク達、別働隊は、衣装を含めて、情報管理を徹底している。
近衛別働隊は、国王陛下直属の組織。ボク達の評価は、国と王家の威信に直結する。
ボク達は、自分達の評価を下げる行いはしない。
維持費がかかるから、衣装のリメイクには、積極的に取り組んでいるの。
棚に寝かしていても、傷むときは傷むもの。
「2人目。赤茶の髪と緑の瞳のご令嬢のお飾りとドレスを現金化した総額、ハウマッチ?」
とサブリー。
「2人目、325。」
とユージュアル。
ご令嬢方は、静かにしている。
ご令嬢方の壁は、まだ壁の状態を維持。
顔の表情は変わらなくても、体の緊張が高まっているのは伝わる。
見世物にされるだけじゃないものね?
壁になっていらっしゃるご令嬢間のマウンティングは、激しいのかしら。
上下関係が入れ替わる方もいるのかしら?
それとも。
交友関係の潮の目が変わるのかしら?
まだ、終わらせないよ?
次は、一際、目を引く髪型とドレスのご令嬢にするの。
「2人目は、赤茶の髪と緑の瞳のご令嬢。」
1番最初に、ユージュアルを扇子で殴りつけた方。
「ネックレスとイヤリングは、黒曜石と紫水晶。デザインは最近のもの。技術と素材の品質で値段が抑えられるから、300。」
1人目の金額を聞いていた周囲から、どよめきが。
観客には、見えにくい場所だものね。
2人目は、1人目と違って、見せびらかすようにつけてはいない。
体裁があるから、一応、宝飾品を身につけました、普段はつけていません、という不慣れ感がありありと、ね。
観客向けに、解説をしておこうかしら。
「石をバラして売ったら、もっと安くなる。
地金の部分は、金や銀ではない、買い値のつかないものを使っているの。
完成品としての金額。
裕福なお家のお嬢様が、気軽におしゃれするのに、最適の品。」
2人目のご令嬢の視線が、人を殺せそうなくらいに尖っている。
キミの敵は、ユージュアルじゃないの。
ボクよ?
敵がだれか、その目に焼き付けるといいの。
2人目は、他のご令嬢方から、憐憫の情と、侮蔑の目を向けられている。
他のご令嬢方の反応に、反応しないように、ボクだけを見ているのかしら?
ボクは、2人目に同情も、懺悔もしない。
ユージュアルは、ボクの友で、ボクのお付きで、ボクの補佐。
ボクは、誇り高き友として、仕えるに値する主人として、自慢の上司として、ユージュアルに対する暴虐は、許容しない。
断固拒否。
断固抗議。
賠償をもぎとる所存。
「ドレスは、50年くらい前の仕立てのものを最近のデザインにリメイクしている。50年くらい前に仕立ててから、あまり着用されていなかったのか、着用による生地の傷みではなく、無理なリメイクによるもの。25。」
ドレスも解説するの。
「古いものを埋蔵品にせずに、現在に活かす発想は、素敵よ?」
「主張が強いドレスを元に、今の流行りに合うようにリメイクしたかったら、元のドレスが分からないくらいに、ばっさり裁断して作り変えても良かったのではないかしら?」
「腕のよい職人に仕事を頼めば、出来上がりは、今より数段良くなったと思うの。次にリメイクするときは、検討してみては、いかがかしら?」
ボク達の衣装も、1度作ったら、終わりにせず、使う度にアップデートして使っている。
衣装は、1人1人のサイズと個性に合わせて作るから、誰かと共有したりしないの。
保管場所ばかり大きくしても、探すのが、大変。
近衛別働隊の資産なので、衣装の払い下げはしない。
ボク達、別働隊は、衣装を含めて、情報管理を徹底している。
近衛別働隊は、国王陛下直属の組織。ボク達の評価は、国と王家の威信に直結する。
ボク達は、自分達の評価を下げる行いはしない。
維持費がかかるから、衣装のリメイクには、積極的に取り組んでいるの。
棚に寝かしていても、傷むときは傷むもの。
「2人目。赤茶の髪と緑の瞳のご令嬢のお飾りとドレスを現金化した総額、ハウマッチ?」
とサブリー。
「2人目、325。」
とユージュアル。
ご令嬢方は、静かにしている。
ご令嬢方の壁は、まだ壁の状態を維持。
顔の表情は変わらなくても、体の緊張が高まっているのは伝わる。
見世物にされるだけじゃないものね?
壁になっていらっしゃるご令嬢間のマウンティングは、激しいのかしら。
上下関係が入れ替わる方もいるのかしら?
それとも。
交友関係の潮の目が変わるのかしら?
まだ、終わらせないよ?
次は、一際、目を引く髪型とドレスのご令嬢にするの。
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