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第5章 コーハ王国の近衛には、わがまま姫がいる。フィリス・ガランという子爵家子息。コーハ王国のイイ男を侍らせて、手玉にとっているらしいよ?
520.『ボクは、妹のすることに反対しない。妹がしたらだめなことなんて、ないもの。』お姫様救出ゲームのイベント会場、焼け野原まであと少し。
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ティリリ王国側の指揮官は、事実確認してから、と明言を避けた。
「事実確認まで、保ちますかねえ?」
とシュクナ。
禍々しいナニカは、滞空飛行も得意らしく、乗せている軍服の男女の指示なのか、あちこち飛んで、赤黒い炎を燃え上がらせている。
程なく、焼け野原が出来上がりそうだ。
「姫のせいだろ?どうにかしろや。」
と指揮官。
「馬鹿ですか。ティリリ王国が、姫を丁重に扱わないから、この事態を招いたのに。姫を責め立てたら、事態がよくなるとでも?」
とシュクナ。
「あれは、マーゴットとマーゴットの親衛隊だから、マーゴットにしか従わないよ?」
とフィリス。
「じゃあ、姫が頼んでこい。」
と指揮官。
「どうして?」
とフィリス。
「このままでいいわけないだろうが。」
と指揮官。
「何がだめ?
マーゴットがすることに、だめなことなんてないの。」
とフィリス。
「ボクは、マーゴットのすることに反対しないよ?」
「あの景色を見ても言えるのか!」
と指揮官が指を指す方向は、一面が赤黒い炎だ。
「なんの問題があるの?」
とフィリス。
「普通の炎と違うだけじゃない?」
「それが、問題だろうが。やり過ぎだろう。」
と指揮官。
「おかしなことを話すのは、現実が見えていないからかしら?」
とフィリス。
「ボクは、ボクのものを盗ったら、だめだと教えた。」
フィリスは、ゆっくり話す。
「だめなことをしたら、罰を受けるもの。」
炎を見る。
「罰を与えるためには、必要な過程があるの。」
「あれが罰だと言えるのか?」
と指揮官。
あの禍々しい炎が。
「あれは、罰ではないの。罰は、これから、ボクが与える。」
とフィリス。
「お前が、罰を与える?笑わせるな。何もできずに、権力者の腕の中で、泣いて同情をかうぐらいしか出来ない、お前が?」
と指揮官が嘲笑する。
「どれだけ、学習能力に乏しいんだ。」
とセドリックが指揮官を怒鳴りつけた。
「ティリリ王国に蔓延している姫蔑視は、何が理由だ?」
「外国の近衛の貴族子弟に対する態度にしては、異常だぞ。」
「事実確認まで、保ちますかねえ?」
とシュクナ。
禍々しいナニカは、滞空飛行も得意らしく、乗せている軍服の男女の指示なのか、あちこち飛んで、赤黒い炎を燃え上がらせている。
程なく、焼け野原が出来上がりそうだ。
「姫のせいだろ?どうにかしろや。」
と指揮官。
「馬鹿ですか。ティリリ王国が、姫を丁重に扱わないから、この事態を招いたのに。姫を責め立てたら、事態がよくなるとでも?」
とシュクナ。
「あれは、マーゴットとマーゴットの親衛隊だから、マーゴットにしか従わないよ?」
とフィリス。
「じゃあ、姫が頼んでこい。」
と指揮官。
「どうして?」
とフィリス。
「このままでいいわけないだろうが。」
と指揮官。
「何がだめ?
マーゴットがすることに、だめなことなんてないの。」
とフィリス。
「ボクは、マーゴットのすることに反対しないよ?」
「あの景色を見ても言えるのか!」
と指揮官が指を指す方向は、一面が赤黒い炎だ。
「なんの問題があるの?」
とフィリス。
「普通の炎と違うだけじゃない?」
「それが、問題だろうが。やり過ぎだろう。」
と指揮官。
「おかしなことを話すのは、現実が見えていないからかしら?」
とフィリス。
「ボクは、ボクのものを盗ったら、だめだと教えた。」
フィリスは、ゆっくり話す。
「だめなことをしたら、罰を受けるもの。」
炎を見る。
「罰を与えるためには、必要な過程があるの。」
「あれが罰だと言えるのか?」
と指揮官。
あの禍々しい炎が。
「あれは、罰ではないの。罰は、これから、ボクが与える。」
とフィリス。
「お前が、罰を与える?笑わせるな。何もできずに、権力者の腕の中で、泣いて同情をかうぐらいしか出来ない、お前が?」
と指揮官が嘲笑する。
「どれだけ、学習能力に乏しいんだ。」
とセドリックが指揮官を怒鳴りつけた。
「ティリリ王国に蔓延している姫蔑視は、何が理由だ?」
「外国の近衛の貴族子弟に対する態度にしては、異常だぞ。」
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