450 / 1,394
第5章 コーハ王国の近衛には、わがまま姫がいる。フィリス・ガランという子爵家子息。コーハ王国のイイ男を侍らせて、手玉にとっているらしいよ?
452.フィリスによる粗忽者の分析と励ましとアドバイスを聞いている後輩3人。『姫の慈悲深さを姫気質満載で繰り出したら、煽りっぽくなる法則。』
しおりを挟む
なよっとした男は、フィリスに一方的に、不勉強を指摘されて、教養のなさを哀れまれた挙げ句に、苦労するのは自業自得ね、と分析されて、腹を立てた模様。
「おい、お前等、あのおかしなやつをやってしまえ。」
と周りの男達に命令した。
「おかしいのは、ボクじゃなくて、キミよ?自分が見えていないの?自分の行いを振り返ってみて。ほら。」
とフィリス。
「人は失敗と反省を繰り返して、成長するもの。」
フィリスは、もっともらしく話し始めた。
「自分の失敗を振り返るときは、身悶えするほど恥ずかしいけど、その過程がないと、人は成長しないの。」
「どんなに恥ずかしくても、キミのこれからの人生より恥ずかしいことはないんだから、今のうちに安心して、恥ずかしがっておくのをオススメ。」
とフィリスは、にっこり。
フィリスが何を話すのかと、戦いながら、声だけ拾っていた後輩3人は思った。
あなたの人生は、恥ずかしい人生ですね、とナチュラルに太鼓判を押した上に、アドバイスまでして、心の広さを下々に知らしめるとは、向かうところ敵なし。
さすがは、うちの姫だ、とロウウェルは思った。
前後を知らなくて、会話のやりとりを聞いているだけだったら、相手の台詞が常識人の台詞に聞こえるな、とレイモンドは思った。
姫の慈悲深さを姫気質満載で繰り出すから、煽っているようにしか聞こえない。
姫は心から案じているのに、相手に真意が伝わらないなんて、不幸だな。
こんだけ、自然体に姫なのに、なんでか、姫だと認めないよな?とダンシェルは思った。
後輩3人の中で、フィリスの姫呼びは確定しているので、心の中でも、姫呼びが定着している。
「おい、お前等、あのおかしなやつをやってしまえ。」
と周りの男達に命令した。
「おかしいのは、ボクじゃなくて、キミよ?自分が見えていないの?自分の行いを振り返ってみて。ほら。」
とフィリス。
「人は失敗と反省を繰り返して、成長するもの。」
フィリスは、もっともらしく話し始めた。
「自分の失敗を振り返るときは、身悶えするほど恥ずかしいけど、その過程がないと、人は成長しないの。」
「どんなに恥ずかしくても、キミのこれからの人生より恥ずかしいことはないんだから、今のうちに安心して、恥ずかしがっておくのをオススメ。」
とフィリスは、にっこり。
フィリスが何を話すのかと、戦いながら、声だけ拾っていた後輩3人は思った。
あなたの人生は、恥ずかしい人生ですね、とナチュラルに太鼓判を押した上に、アドバイスまでして、心の広さを下々に知らしめるとは、向かうところ敵なし。
さすがは、うちの姫だ、とロウウェルは思った。
前後を知らなくて、会話のやりとりを聞いているだけだったら、相手の台詞が常識人の台詞に聞こえるな、とレイモンドは思った。
姫の慈悲深さを姫気質満載で繰り出すから、煽っているようにしか聞こえない。
姫は心から案じているのに、相手に真意が伝わらないなんて、不幸だな。
こんだけ、自然体に姫なのに、なんでか、姫だと認めないよな?とダンシェルは思った。
後輩3人の中で、フィリスの姫呼びは確定しているので、心の中でも、姫呼びが定着している。
0
お気に入りに追加
333
あなたにおすすめの小説
「最初から期待してないからいいんです」家族から見放された少女、後に家族から助けを求められるも戦勝国の王弟殿下へ嫁入りしているので拒否る。
下菊みこと
恋愛
悪役令嬢に仕立て上げられた少女が幸せなるお話。
主人公は聖女に嵌められた。結果、家族からも見捨てられた。独りぼっちになった彼女は、敵国の王弟に拾われて妻となった。
小説家になろう様でも投稿しています。
変態転生令嬢が強面不細工を狙う
狗沙萌稚
恋愛
ここはバラディア王国。
古くから男性よりも女性が生まれる割合が少なく女性が大切に育てられてきた。
おとぎ話だが、少ない女性全てが愛されるようにと
美の女神が女性は全て美しく、可憐な女性になるよう加護を与えたと言われている。
そんな世界に1人の残念な頭を持ったまま転生をした伯爵令嬢が
自分の欲望に忠実に結婚相手を落とすまでのお話です。
*初投稿、見切り発車しています。
誤字脱字がありましたら申し訳ありません。
直接的な話は書かないと思いますが
ちょっと下ネタ的なのがあるかもしれないので念のためR18です。
⭐︎付けしてあるやつは気をつけてください。
*お気に入り登録200人突破!!(1.10.10)
ありがとうございます!!
拙い小説ですが、読んでもらえて嬉しいです。
ざまぁ!をされるつもりが… こんな展開、聞いてないっ
慎
BL
そう、僕は姉上の戯言をいつものように聞き流していた。ここが乙女ゲームとやらの世界の中で自分は転生者なのだと。昔から、それはもう物心ついた頃には子守唄の代わりに毎日毎日、王太子がどうで、他の攻略者があーで、ヒロインがこんな子で、自分はそんな中でも王太子の婚約者でヒロインを苛め抜く悪役令嬢に転生したのだと、毎日飽くほど聞かされていた。
───だから、僕はいつもと同じように気にも留めず聞き流していた。
それがまさか自分の身に降りかかる受難の始めになろうとは… このときはまだ思いもしなかった。
『…すまない、アラン。姉の代わりに殿下の… 王太子の婚約者を務めてほしい』
「は?」
呼び出された父の言葉に、一瞬 自分が何を言われたのか理解が出来なかった。
───… これは王太子の婚約者だった姉上が平民と駆け落ちしたことにより、降りかかる僕の受難の物語である─。
聖女なので公爵子息と結婚しました。でも彼には好きな人がいるそうです。
MIRICO
恋愛
癒しの力を持つ聖女、エヴリーヌ。彼女は聖女の嫁ぎ制度により、公爵子息であるカリス・ヴォルテールに嫁ぐことになった。しかしカリスは、ブラシェーロ公爵子息に嫁ぐ聖女、アティを愛していたのだ。
カリスはエヴリーヌに二年後の離婚を願う。王の命令で結婚することになったが、愛する人がいるためエヴリーヌを幸せにできないからだ。
勝手に決められた結婚なのに、二年で離婚!?
アティを愛していても、他の公爵子息の妻となったアティと結婚するわけにもいかない。離婚した後は独身のまま、後継者も親戚の子に渡すことを辞さない。そんなカリスの切実な純情の前に、エヴリーヌは二年後の離婚を承諾した。
なんてやつ。そうは思ったけれど、カリスは心優しく、二年後の離婚が決まってもエヴリーヌを蔑ろにしない、誠実な男だった。
やめて、優しくしないで。私が好きになっちゃうから!!
ブックマーク・いいね・ご感想等、ありがとうございます。
異世界転生したので、のんびり冒険したい!
藤なごみ
ファンタジー
アラサーのサラリーマンのサトーは、仕事帰りに道端にいた白い子犬を撫でていた所、事故に巻き込まれてしまい死んでしまった。
実は神様の眷属だった白い子犬にサトーの魂を神様の所に連れて行かれた事により、現世からの輪廻から外れてしまう。
そこで神様からお詫びとして異世界転生を進められ、異世界で生きて行く事になる。
異世界で冒険者をする事になったサトーだか、冒険者登録する前に王族を助けた事により、本人の意図とは関係なく様々な事件に巻き込まれていく。
貴族のしがらみに加えて、異世界を股にかける犯罪組織にも顔を覚えられ、悪戦苦闘する日々。
ちょっとチート気味な仲間に囲まれながらも、チームの頭脳としてサトーは事件に立ち向かって行きます。
いつか訪れるだろうのんびりと冒険をする事が出来る日々を目指して!
……何時になったらのんびり冒険できるのかな?
小説家になろう様とカクヨム様にも投稿しました(20220930)
異世界でゆるゆる生活を満喫す
葉月ゆな
ファンタジー
辺境伯家の三男坊。数か月前の高熱で前世は日本人だったこと、社会人でブラック企業に勤めていたことを思い出す。どうして亡くなったのかは記憶にない。ただもう前世のように働いて働いて夢も希望もなかった日々は送らない。
もふもふと魔法の世界で楽しく生きる、この生活を絶対死守するのだと誓っている。
家族に助けられ、面倒ごとは優秀な他人に任せる主人公。でも頼られるといやとはいえない。
ざまぁや成り上がりはなく、思いつくままに好きに行動する日常生活ゆるゆるファンタジーライフのご都合主義です。
悪役令息の従者に転職しました
*
BL
暗殺者なのに無様な失敗で死にそうになった俺をたすけてくれたのは、BLゲームで、どのルートでも殺されて悲惨な最期を迎える悪役令息でした。
依頼人には死んだことにして、悪役令息の従者に転職しました。
哀しい目に遭った皆と一緒にしあわせになるために、あるじと一緒にがんばるよ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる