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第4章 異世界転生した少年少女がガラン領を永久追放されて王都に移送後、何があった?

400.弟の立場だから、目をかけてもらえるが、兄がいたら、意中の人は兄に夢中になる。兄がいる限り、自分は兄の弟。兄が戻って来なければいい。

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男の争奪戦に、国政を混ぜたらよくないのではないかしら?

「巫女様の仕事は?」

「集めた愛の力で応援して、我々を勇気づける。」

魔法で元気づけ?

集めたお金で麻薬を買って、支持者にかがせるの間違い?

「具体的には?」

「握手して、話をする。」

「それから?」

「十分だろ。」
巫女様は、男を欲しがったよね。
モルトル・ヨーリキが巫女様じゃなく女神の手を取った理由は、それじゃないのかしら?
巫女様を応援する男は、巫女様を欲望の対象にしないの?

「勇気づけられたら、どうなるの?」

「毎日が楽しくなる。
元気に仕事に取り組める。
人生の悪いところばかりを気にしなくなる。」

モルトル・ヨーリキの弟の話しか聞いていないけれど、不穏じゃない?

巫女様に対してのアクションはないのね。

それに。
憧れのあの人に会えた喜びって、そんなに持続するものなの?



モルトル・ヨーリキの弟は、巫女様に振り向いてほしいの?

巫女様とは、モルトル・ヨーリキの弟として、仲良くなった。

モルトル・ヨーリキが巫女様の元へ行かないお詫びに弟が会いにいった。

巫女様は、モルトル・ヨーリキだけでなく、弟にも目をかけてくれた。

出会いは、モルトル・ヨーリキの弟の立場だけど、仲良くなるうちに、弟自身を見てくれるようになった。

巫女様は、モルトル・ヨーリキもいたら、楽しいでしょうね、とモルトル・ヨーリキの弟に言う。

巫女様は、モルトル・ヨーリキを諦めていない。

巫女様はモルトル・ヨーリキが生きていたら、いつか手に入ると思っている。

もし、本命のモルトル・ヨーリキが手に入ったら、巫女様は、モルトル・ヨーリキの弟をどうする?

モルトル・ヨーリキの弟は、巫女様と巫女様に望まれた兄を一生見続けるのか?

「モルトル・ヨーリキがいなくなれば、巫女様は兄を望めない。」

それが、モルトル・ヨーリキの弟の動機。

モルトル・ヨーリキを中心に多角形が出来ている。

この多角形は、自然に出来上がったのかしら?

誰か、手を回して、舞台を整えていない?
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