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第4章 異世界転生した少年少女がガラン領を永久追放されて王都に移送後、何があった?

367.でき心なんです。ごめんなさい。ごめんなさい。まさか、バレると思わなくて。どうして、分かったんですか。ひぃー、反省してます。

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フィリスは、にっこりとコウノワタルの手を握る。

「モルトル・ヨーリキはダメダメだったけど、コウノワタルの案は使えるよ。」

「本当かい?」

「採用。」
というなり、フィリスは立ち上がる。

「後は、他の担当に代わるから。詳しくはそっちに聞いてね。」
フィリス、サブリー、ユージュアルは、そのまま、部屋を出ていき、入れ替わりに、文官が入ってきた。

強制送還まで、彼らは、毎日この作業を続けるだろう。



部屋を出たフィリス、サブリー、ユージュアルの3人は、頭を寄せて、ひそひそしている。

「お小遣い持った。」
「うん。誰も着いてきていない。」
「うん。外出許可もある。」

外出許可の期限である、今日はまだ終わっていない。

お仕事終わりに、お仕事帰り、ぶらぶら歩いて、帰り道にある近所の女のコがいるお店に入ってしまう。

完璧な計画。

やるなら、今日。

今日なら、言い訳が出来る。

行くしかない。

このまま近衛棟にもどらず、隠し持ったお小遣いを使いに、王都へ繰り出すのだ。

いざ、行かん。

いざ。

王城の門を出て、王都の裏通りを目指そう。

門を出て、話しながら歩き始めると、見慣れたシルエットが、目の前に。

「「「ジーン!」」」

なんで、ここに。
なんで、今。
何をしているのかな?

「お疲れ様。3人とも、なかなか帰ってこないから。」

「「「え?」」」

「向こうを出た連絡はもらったからね。近衛棟で、待っていたけど、こっちに向かったと言うからね。迎えにきた。」

「お迎えなら、大丈夫よ。ボク達大人だもの。」
とフィリス。

「3人もいるから、心配いらない。」
とサブリー。

「そうそう、大人の男3人だから。」
とユージュアル。

大人の男が3人いれば、怖いことなんかないさ。寧ろ、ウキウキ。

「フィリス、サブリー、ユージュアル。」
ジーンが圧をかけてくる。

「「「う、はい。」」」

「迎えに来たんだよ。行くよ。」
とジーン。

「ええと、今から?」

「別の日にしない?その方がきっといいよ。」

「予定が詰まっているから、今日じゃない方が。」

今日は、3人とも、今から予定が埋まる予定なのだ。

今は白紙だけど。

今日のこのタイミングを逃すわけにはいかない。

3人は及び腰で頑張っている。

「どうして、今日は、お利口さんになれないのかな?」

怖い、ヤバい、逆らったら、だめな警告を本能が出している。

サブリーとユージュアルは、手を取り合っている。

「ボク達、お利口さんよ?」
と頑張るフィリス。

「お利口さんは、お迎えにきた人に無駄足踏ませるのかな?」
とジーン。

フィリスが、あうあう口ごもる。

「お迎えにきてもらったら、どうするんだったかな?」
とジーン。

「お礼を」
とフィリスがいい掛けたのをジーンは止める。

「3人一緒に。」
とジーン。
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